「お、おい…!?何だその大荷物は!?」 「ああ、クマ?ま、ちょっとね?」 「言え!イルカに何かする気だろ!?事と次第によっては…!」 「あーあ。魔女はしばらく任務だっけ?放し飼いのクマってうっとおしいねぇ…?」 「くっ!殺気くらいで…!」 「くだんないことで騒ぐ前にさ、ちょっとは考えてみたら?もうすぐ何の日なのかとかね?」 「何の日って…そ、そういやもうすぐイルカの誕生日…!」 「そーいうこと。邪魔しないで」 「イルカのプレゼントは何にするつもりだ!?そんなに大量に…!まさか如何わしい…」 「うーるさいねぇ?だ・か・ら、これはイルカのためにご馳走作ろうと思っただけでしょ?」 「だ、だが…!てめぇのことだから絶対に…!」 「魔女はもうせっせと準備して俺に渡してったけどね?」 「な、んだって…!?」 「さすが魔女だよねー?どっかの無能な親バカクマよりずーっとイルカのこと大事にしてるよ」 「な、なぁ!その…っ!…イルカへのプレゼント、なんだったんだ…!?」 「んー?なんでそんなの話さなきゃいけないわけ?こっちも急いでるんだけど」 「頼む…!イルカのために俺も…!」 「ちっ!」 「なっ!てめぇ!こっちがこれだけ頭下げて…!」 「カカシさん!お帰りなさい!アスマに…先生も!」 「ただいま。イルカ」 「えへへ!おかえりなさい!荷物が随分沢山!俺、半分持ちます!」 「大丈夫。これはね?俺がもたないと…」 「でもでも…っ!カカシさん疲れてるのに…!」 「だーいじょーぶ。…そうね?どうせなら寂しがりやのクマの相手でもしてあげてくれる?」 「クマさんですか?一体どこに…?」 「んー?ほら、そこに」 「え?アスマ先生?あ、そっか!…本当は…!?でももしそうなら三代目も…!?」 「違う!俺はクマじゃねぇ!ほ、ほれあれだ!ちょーっとカカシの野郎が下らねぇ冗談を…」 「ああびっくりした!…もしかしてって…!」 「な、なんだ?何かおめぇ様子が…!?」 「だーいじょうぶ。…だって、イルカが側にいてくれるんでしょ?」 「もちろんです!だってカカシさんは俺の…!」 「ん。俺も、イルカだけの…」 「ぅぅぅぅぅぅ…っ!や、やっぱりこんなヤツにうちのイルカは…げふっ!?」 「あ、おかえりなさい!紅ね…先生!」 「ただいまー!イルカちゃん!今日も可愛いわね!お誕生日、間に合ってよかったわ!」 「あ!馬鹿!」 「おたんじょうび…誕生日…そ、そっか!それで…!」 「ん。ゴメンネ…?内緒にしようと思ってたんだけど…ご馳走とそこのま…いや、紅からもプレゼント預かってる」 「そんな…!一緒にお祝いしてくれるだけでも嬉しいのに、こんなに沢山…ありがとうございます!」 「うふふ幸せそうでなによりね!…ちょっと私のが迷惑かけちゃったみたいだけど、躾けなおしとくから許してやって?」 「え?えっと…?」 「じゃ、頼んだ」 「じゃあね?イルカちゃん!カカシ…ちゃんと私のプレゼントも渡すのよ!」 「はいはい」 「…お祝い、すっごくすっごく楽しみです…!」 「ん。俺も…色々、楽しみにしてるね…?」 「えへへ!」 「さ、帰ろう?」 「はい!」 「…クマ、ひきずられてる…。無駄に騒いで哀れなヤツ。ま、プレゼントには俺も入ってるけどねぇ?」 ********************************************************************************* らぶらぶー! 因みにお手手は恋人つなぎだといいと思いました。 ではではー!突っ込みやらご感想などございましたら、御気軽にどうぞ!!! |