「アンタいい加減離してくださいよ…」 「んー…ヤダ」 「ヤダじゃねぇよ重いんだよ!何かあったならとっとと言いなさい!」 「面白い話は聞いたかな」 「面白いお話?」 「そ。…今日なんの日か知ってる?」 「今日?特になにも…まあアカデミーは休みだし、そういえば俺の仕事もアンタの任務もないのって珍しいなぁ」 「そうねー?いっつも薄情だもんねー?任務明けなのに仕事だからって抵抗するし」 「するに決まってるだろうが!だ、大体アンタ俺が仕事だってのに構わず…!」 「真っ赤―…」 「なんですかその目は。やらねーぞ。今何時だと思ってるんだ!」 「もう朝?…まあまだ暗いけど、ちょうどいいんじゃない?」 「何がだ!ほらへばりついてねぇで降りてちゃんと寝ろ!任務明けなのに…!」 「だってその仕事まだ終わらないんでしょ?」 「まあそうですけど…あとちょっとだから大人しくベッド入って…」 「ヤダ」 「…まあいいけどアンタもその姿勢じゃ疲れるだろうに…」 「なら早く終わらせてよね」 「はぁ…自業自得だ馬鹿。腰痛めても知りませんよ!」 「この程度で痛める訳ないでしょ?…手が止まってるけど?」 「五月蝿い!…静かにしててくださいよ?」 「はいはい」 「返事は一回だ!」 「はーい」 「…ったく。俺も寝たいから早く片付けるけど、終わったら普通に寝るからな!」 「さぁ?それはどうだろうねー?」 「にやにやすんな!」 「第一それどうするの?終わったらまた持っていくんでしょどうせ」 「あ、これは終わらせたら隣のヤツは出勤するから郵便受けにつっこんどく約束を…」 「ふぅん?ならいっか。…はやくねー?」 「言われなくても!」 ***** 「おっし!片付いた!まにあった…!」 「ふぅん?やっと?」 「…渡してくるんで離せ。もうそろそろおきてるはず…」 「ま、ちょっとだけなら譲歩してあげる」 「どこが譲歩だ!そんなの…んぐっ!」 「ごちそーさま。じゃ、早く帰ってきなさいね?」 「アンタホント恥ずかしい人ですね…」 「アンタと違って自分に正直なだけでしょ?…待ってるから」 「ああもう!そんな顔すんな!…いいから寝てなさい!」 「はーい。あんまり遅いと迎えに行くから」 「いりません!」 「あーあ。怒っちゃった。…ま、いいけど。これからもっと怒らせることするんだし?」 ********************************************************************************* いじめっこにしてみる。 6がつ9にちですよーっていう話。 ではではー!ご意見ご感想等御気軽にどうぞ! |