「ん…」
暗闇の中、御剣は目を覚ました。
なんだか息苦しい。さっきまではとても寒かったのに、今は体がきつくて暑い。
暗闇の中にローソクが立っていて、ほのかな明かりをはなっている。
それにしても、本当にきつい…。



「むにゃむにゃ…」
近くで糸鋸刑事の声がした。御剣は少しホッとしながら、刑事の位置を測る。
……いや、これは、近すぎる。暗闇に目を凝らし、糸鋸の姿を探した。
あった。顔がすぐ目の前に。と言うよりも、自分の顔とほぼ密着している。
「ど、どういう…これは…」
糸鋸が上から覆い被さっている。上から押しつぶされる圧迫感が尋常じゃない。しかも糸鋸は平然と熟睡している。
周囲を窺うと、どうやら、自分と糸鋸は一つの寝袋に入っている事が分かった。
(な、何なのだこの状況は…。あ、ありえん…。)
体の上でいびきをかいている大男に怒りを抱えながら、御剣は必死に記憶の糸を辿った。


忘年会。巌徒局長のお酌攻勢によって酔いつぶれた御剣は
同じく酔っ払った糸鋸に『自分が介抱するッス!』と宣言され、粉雪の舞う中、おぶられて糸鋸の安アパートに運びこまれた。
家についた所まではボンヤリ記憶があるが、あえなく玄関で意識を失ってしまったのを覚えている。
で、この有様だ。

自宅では寝袋で寝ていると言っていた糸鋸は、連れ帰った御剣を寝袋に入れて寝かせようとしたのだろう。
だが恐らく寒さに耐え切れずに、酔っ払っていた事もあって強引に一緒に寝袋に入り、チャックを閉めて
(それにしても完全に首元までは締まりきってないようだが)いびきをかいて寝てしまったようだ。
…く、苦しい。御剣は極寒ボロアパートでダラダラと汗をかき始める。
上に糸鋸刑事の巨体がのしかかっている上に、ギュウギュウの寝袋の中に二人押し込められているのだ。
(くうっ…身動きが出来ないぞ…。な、何を考えているのだ、この刑事は)

横を見ると、自分のコートやスーツと下着が散乱している。糸鋸が寝苦しいと思って脱がせたのだろう、おそらく。

…そして、その横には。刑事のコート、シャツ、ネクタイ、ズボン、そしてパンツが散乱している。

御剣の体に、今までとは違った種類の冷たい汗が流れる。つまり今の状況は、狭い寝袋の中で、裸と裸のお付き合いだ。
「むにゃむにゃ…御剣検事いぃ……自分がず〜っと守ってさしあげるッスよ…」
笑いを浮かべた糸鋸は、御剣の体にやんわりとまわしていた両腕に力をこめて、ギュッと抱きすくめる。
「こ、こ、こら。刑事、苦しい…」
自分の状況に動揺しつつ、なんとか体をずらせて逃げ道を探そうともがく御剣。


糸鋸は片手をずらして、いい子、いい子するように御剣の頭を撫ではじめる。御剣の中にジン、と快感が広がった。
唐突な感覚に戸惑いながらも、体の芯が熱くなって、冷静に物が考えられなくなってく。
強く抱きしめられ、いつくしむような手つきで頭を撫でまわされて、御剣の何かが変質し始める。
大きなものに押しつぶされて強く包まれる暖かさ。圧迫。ぬくもり。
身動きできない拘束の不自由さは、裏を返せば強い力に守られている安心感を御剣に与える。

ギュウという逃げ場のない圧迫の中に、次第に痺れるような快感が芽生え初めていた。
(きつくて……気持ちがいい…)
寝袋から立ち上り続けている、糸鋸刑事の汗臭い強烈な香り。
不快なはずの臭いだが、四六時中近くで嗅がされてきた臭いのせいか妙な安らぎも感じる。

更に自分を拘束する圧迫感を味わいたくなって、手をなんとか動かして糸鋸の背中に回して汗ばんだ広い背中を抱く。
途端、糸鋸が更に力をこめて抱き潰してくる。背骨がしなり、肋骨が折れそうなほどの強烈な圧迫感が体を襲った。
しかし、同時に頭が真っ白になるほどの快感が御剣に訪れる。
(ふぁっ…んぁ、いい…)
ぐしゃぐしゃと頭を撫でられて、御剣は目に涙を浮かべて勃起する。
欲望の赴くままに屹立した股間を擦りつける。位置を調整して、肉棒同士がこすれ合うようにして腰をもどかしく動かす。

気付くと糸鋸側からも硬直した肉棒がゴリゴリとこすりつけられている。
密着しているので、股間でビクビクと脈打つ糸鋸の肉棒の躍動が直に伝わってくる。
刑事の荒々しい獣じみた鼻息が耳元や首筋に吹きかかり、それにもどうしようもないほど感じてしまう。
「んっ、んっ、んはぁっ、んっああっあふあっ」
感じている声が丸ごと漏れるのが恥ずかしくても唾液が溢れても口を塞ぐ事も出来ない。
(ん、んっ、刑事のが、ゴリュ、ゴリュって動いて……勃起がゴリゴリ擦れあって…ふぅぁっいい…)

自分のペースで動かしたくとも、糸鋸が猛烈な勢いで腰をふるので強制的な刺激が常に襲い掛かる。
「んっ、ふあっ!けい、んぁああっ!ふぅぅっもうイクッ」
ドクン!ドクン!ドクン!ビューッ、ビュッ、トクトク…トク…
何も考えられなくなる激しい炸裂。よだれをながして、体を震わせる。
ジンジンと快楽が残る半勃ちの肉棒を、まだ達してない糸鋸は全力でゴリゴリとこすりあげてくる。
イッたばかりのそれを休み無く責めら立てられて声にならない喘ぎ声が漏れる。
大量の白濁液が混じりあって寝袋の中で異臭を放ち、こすれて混じりあう。
際限の無い欲望、相互射精行為は夜通し続けられた。



「…ふぅー。朝ッスか。なんか御剣検事と、そういうアレをしちゃうすごく気持ちのいい夢を見たッスゥ…。
いやー最高な夢だったッスよ。……ほへ?なんか臭うッスね…。それに、なんだかきつくて息苦しいッス。あれっ…?」

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