神田川ノコミツ貧乏夫婦SSできた
こんな感じでいく


狩魔の調教ビデオ流出事件でセクハラパワハラの嵐に巻き込まれ、
心身ともにズタズタの御剣が打ちひしがれて検事を辞職
御剣を最後まで守り抜こうとした糸鋸も辞職せざるを得ない状況に

幼いころから狩魔の元で検事になる事だけを目標に生きて来た御剣
検事を辞めてしまえば、検事以外の処世術を何一つ身につけてこなかった事を思い知る

何をしていいのか分からず、精神的にも不安定
さらに一般的な金銭感覚に乏しいため、収入もないのに相変わらず高級マンションに身を置いている
このままでは貯金を切り崩す生活になってしまうし一人では何をしでかすか分からず心配なイトノコ
御剣にルームシェアの話を持ちかける(ルームシェアとは言っても実質は居候)
渋る御剣を半ば強引に納得させ、マンションを解約した御剣がイトノコのアパートに移り住む

イトノコの方も職探しは難航し、生活のために日雇いの現場アルバイトへ出稼ぎに
事件のトラウマを引きずっている御剣はとても出歩ける精神状態ではないので留守番
家でイトノコの帰りを待つ間、家事にチャレンジしてみたりもするが初めての事ばかりで
ことごとく失敗、掃除をすれば散らかり料理をすれば食器を割り洗濯をすれば水浸し
自己嫌悪で荒れる御剣を慰めひたすら労わるイトノコ
狭いボロアパートで肩寄せ合って支え合う御剣とイトノコ
もちろん性的にもめくるめくセックス三昧の日々




【scene1】お目覚め

御剣の目覚めはいい。
カーテンを透かして射し込む陽の光で自然と目を覚ます。
隣を見れば、寝袋に包まれたミノムシのような糸鋸が
よだれを垂らしながら気持ちよさそうにいびきをかいている。
時折むにゃむにゃと口を動かすのん気な寝顔を見ていると、なんだか御剣まで気が抜けてしまう。

―昨日もずいぶん遅くに帰って来たからな。疲れているのだろう

ヒゲ面の糸鋸の寝顔を眺めながら御剣はちょっと切なくなる。
自分のせいで、こんなことになってしまって申し訳ないと思う。
糸鋸はいつも自分に気を使わせないように、明るく振る舞うのだが本当は辛いのだろう。
彼もまた、刑事という職に誇りを持っていただろうから。

糸鋸の寝顔を見ながら物思いに耽っていると、小さな目覚まし時計が鳴り響いてビクつく。
日雇いのバイトをしている糸鋸は毎日出掛ける時間が違う。
寝る前に自分で目覚まし時計をセットしているのだが、自分で起きたためしがない。
いつも自分で目ざまし時計を解除して、寝直してしまうのだ。

「刑事起きろ、朝だぞ。」

糸鋸の体を揺り起こすが、何やらむにゃむにゃ呟いているだけで一向に目覚める気配がない。
肩を激しく揺すったり顔をぺちぺち叩いたり耳元で大きな声を出してみたりするが、起きない。

「まったく…寝起きが悪すぎる」

呆れた御剣はげんこつで頭をぽかりとやった。

「い、痛いッス!!!」

糸鋸がようやく目を開けた。

「なかなか起きないキサマが悪いのだ。」

糸鋸は叩かれた頭を手でさすりながら御剣を見上げる。

「お早うッス…御剣検事」
「お早う糸鋸刑事。起きろ、遅刻する」
「…」
「どうした、私の顔に何かついているか」
「検事に起こしてもらうなんて…なんか幸せッス…」
「バカなこと言ってないで早く…うわっ!」

糸鋸は寝袋を脱ぎ捨てて御剣に飛びついた。

「な、なんだ!」
「朝から御剣検事が隣にいるなんて、幸せッス〜!!」
「や、やめろ刑事!ち、遅刻…する…」

御剣を押し倒し強引に唇を奪う糸鋸。寝巻き代わりに着ている糸鋸のお下がりのスウェットを
まくりあげて、指先で乳首をころころと弄る。口の中を舌でまさぐられ、指先で敏感な部分を
こねられ、御剣はいとも簡単に吐息を乱す。

「け、刑事…やめっ…ふぁ」

糸鋸が御剣の股間を擦りあげれば、早くも膝にゴリゴリとしたものが当たる。
出勤前の一幕だった。


【scene2】お帰り

ドアの外から聞きなれた声がする。本当は呼ばれなくても分かっていた。
最近御剣は、アパートの階段を上がって来る糸鋸の足音を聞き分けられるようになっていた。
なんだかペットみたいだな、と思って自分のことながら笑ってしまった。
内鍵を開けてやると、現場作業で薄汚れた糸鋸が嬉しそうに立っていた。

「お帰り」

御剣が言うと、糸鋸は満面の笑みを浮かべた。
そして荷物を置くのもそこそこに玄関先で御剣を力いっぱい抱きしめた。

「うわ!何だいきなり!」

糸鋸の服から土の匂いがした。ほのかに汗のにおいも混じっている。
不快な匂いではなかった。むしろ心が安らぐ気さえした。

「御剣検事がお帰りって言って迎えてくれるのが、なんか嬉しいッス」
「…ずっとその調子だな。いい加減慣れたらどうだ」

こんな生活が始まってもう1カ月が経とうとしている。
始めは何もかもが驚きの連続だった安アパートでの生活も、徐々に慣れて来た。
風呂はおろかシャワーさえないことも始めは耐えられなかったが、今は銭湯も割と気に入っている。
しかし糸鋸の方はいつまで経っても、“御剣が居る事”にいちいち感動してしまうようだ。

「いやッス!慣れたくないッス!」

靴も脱がないまま御剣を押し倒す。

「お、おいまさか…ソノ気じゃないだろうな!」
「そのまさかッス!今するッス!すぐしたいッス!!」
「バカ者、落ちつけ!キサマはさかりのついた犬かっ!」
「その辺の犬には負けないッス!!」
「バカ…!い、犬に…張り合…うな…っ!」

押し倒された御剣の服がはだける。白い首筋と胸元に糸鋸の舌が這う。
はあはあと興奮した息を耳元で感じて、御剣の背筋にもぞくぞくとしたものが伝う。

「け…刑…事…、んッ…」

普段は澄ました顔をしているのに、少し愛撫しただけで頬が火照り潤んだ目になる。
糸鋸はそんな御剣の変化が愛おしくてたまらなかった。
その表情を何度でも見たくて、隙あらば押し倒してしまう。
言葉では叱って来るのに決して拒まない御剣の事も、好きだった。
胸に舌を這わせ乳首を愛撫すれば、早くもかわいい喘ぎ声が聞こえてくる。
唇をむさぼりながら股間に手をやると、ズボンを押し上げている御剣の形がはっきり分かる。

「御剣検事…もう気持ちよくなっちゃったッスか?」

耳元で囁いてみると、顔を背けられた。でも耳たぶまで真っ赤になっているのが分かる。

「刑事は、最近生意気になった」

拗ねた風にそんな事を言うのがかわいくて仕方がなかった。



【scene3】お風呂

銭湯は3日に1回と決めていた。入湯料もばかにならないからだ。
今日はその銭湯の日。
始めは『入浴のために外に出掛けて行くなど!』と驚愕していた御剣だったが、
最近では『広い湯船も気持ちがいいものだな』などと言うようになった。
人に備わった順応能力とは不思議なものだと、御剣自身もしみじみ思う。

風呂桶を小脇に抱えた糸鋸の足取りは軽い。
相変わらず、“御剣と一緒に銭湯へ行くこと”の感動を噛み締めているようだ。
料金を支払い、浴室へ入る。来る時間が遅かったせいか、先客はいないようだ。

「やったッスね御剣検事!貸し切りッスよ!」
「ああ、ラッキーだ」

隣り合う蛇口で洗髪を始める二人。
早々に髪を洗い終わり、体を擦り始める糸鋸を隣で見ていた御剣がふと言った。

「たまには、背中を流してやろう」
「えっ!?今なんて言ったッス!?」
「背中を流してやると言ったのだ。他の客もいない事だし、
 毎日仕事で大変だろうから…その、労をねぎらうという意味でだな」
「えええっ…そ、その、嬉しいッスけど…」
「よし、背中を向けろ」
「あっ、あの」

目をきらきらと輝かせる御剣の顔を見たら、拒むわけにもいかなかった。

―そんなおいしいシチュエーション…自分、欲望を抑える自身がないッスよ…

仕方なく後ろを向くと、御剣が泡立てたタオルで糸鋸の背中を擦る。

―こんなの初めてッス…どきどきするッス…

しばらくごしごしと背中を擦っていた御剣がぽつりと呟いた。

「刑事…いつもすまないな。」
「え!」
「振り向くな」
「あ、はいッス」
「刑事には…感謝している。ありがとう。」
「御剣検事…」

素直じゃない御剣の事、顔を見ては言えないのだろう。きっと今頃真っ赤になっているはずだ。
そんないじらしさが可愛くて愛おしくて、糸鋸はよこしまな衝動を抑えるので必死だった。
タオルで隠している陰茎が完全に上向いている。

「刑事の背中は…広いな」

糸鋸の股間はますます過熱する。

―家に帰りついたら…すぐにまた裸ッスよ!御剣検事!!


【scene4】おやすみ

二人の夜は早い。いつまでも起きていると寒いからだ。今夜はことさら冷える。
普段糸鋸は寝袋で、御剣はふとんで寝ている。
しかしこんな夜は、糸鋸が用意したせんべい布団では寒さがしのげないのだろう。
布団にくるまってミノムシのようになった御剣が震えている。

「御剣検事、寒いッスよね?こっちに入るッスか?」
「その、寝袋のことか?断る!」
「でもかなり寒そうッスよ…」
「第一その寝袋、一人用ではないか」

“二人用だったらいいんッスか”と思いつつも、強がる御剣を放ってはおけない。

「大丈夫ッス!詰めたら入るッス!きっとあったかいッスよ!」

御剣が振りかえってチラリと見やる。
今夜の冷え込みは、普段から体温が高そうな糸鋸の温もりを一層魅力的に感じさせる。
意地っ張りで素直になれない御剣の一歩を踏み出させるのは、糸鋸の役目だ。
ファスナーを内側から開くと、御剣を迎え入れる。

「さ、どうぞッス!早くするッス!寒いッスから!」

御剣はちょっと戸惑った様子だったが、渋々という感じで寝袋へ入って来る。
密着する体。糸鋸の鼓動が早まる。

「も、もっとひっつくッス!じゃないと閉まらないッス!」

寝袋の中でぴったりと寄り添ってくる御剣。早くも糸鋸の下半身が疼く。

「ヨイショ…っと!閉まったッスよ!ほら、あったかいッス!」
「…糸鋸刑事…」
「なんッスか?」
「何か…硬いものが、当たっているのだが…」
「あれっ」

寝袋の中で御剣と密着する糸鋸の股間は早くも臨戦態勢だ。
目の前にある御剣の顔が真っ赤に染まる。
何度体を合わせてもいつまで経っても、いちいちうぶな反応を見せる御剣。
そんな御剣に糸鋸の理性は容易く崩れ去る。
すぐ目の前にある御剣の唇にキスをする。不自由な寝袋の中で体をまさぐる。
夢中で唇をむさぼり合っているうち、糸鋸もふと気付く。

「御剣検事のも、自分に当たってるッスよ」
「うるさい!」

閉めたばかりの寝袋のファスナーをまた開く。布団の上で御剣を脱がせる。

「刑事、さむい」
「すぐ熱くなるッスよ!」

糸鋸の言うように、間もなく二人の体はじんわりと汗ばんでくる。
吐く息が熱い。


【Last scene】休日

今日は久しぶりの休日。晴れ間の太陽が降り注ぐアパートの部屋。
その部屋で二人は、一糸まとわぬ姿で薄っぺらい布団の上に寝転がっていた。
裸の御剣が、同じく裸の糸鋸に後ろから抱きつかれている形になっている。
激しくまぐわった後、いつしかお互いまどろんでいたようだった。
御剣は起きあがろうとするが、糸鋸の逞しい腕ががっちりと掴んでいて放さない。

「刑事、起きろ」
「ん…ふぁ、あ〜…寝ちゃってたッスね」

目をごしごしとこする糸鋸。御剣が手をほどこうとするも、びくともしない。

「この手を放せ」
「う〜ん、いやッスぅ」
「キサマ寝ぼけてるな?」
「うふふ」

糸鋸は御剣をしっかりと抱きしめたまま、背後から首筋にキスをする。

「や、やめないか」

糸鋸のキスは首筋から耳、御剣の横顔へと移って行く。
後ろから回した手で乳首をこりこりといたぶる。

「ま、まさか…キサマ、またする気か!?」
「したいッス」
「さっきしたばかりだろうが!」
「何度だってしたいッス」
「いい加減にッ…!い…い加減に…し、しな…い…か……」

耳の穴を舐められ御剣がぞくりと身震いする。
こりこりと転がされている乳首から快感の指令が、脳に走る。

「おっぱいスグ感じちゃう御剣検事、かわいいッスよ…」

鼻息の荒い糸鋸が耳元でそう囁くので御剣が反論するが、喘ぎ声混じりでは迫力がない。
御剣は体を翻し糸鋸の方を向き直った。
潤んだ目は恍惚の色を浮かべ、目の縁は桃色に染まっている。
薄く開いた唇からは甘い吐息が漏れて、糸鋸の首に手を回し唇を求めて来る。
御剣のキスに応えながら、糸鋸はその股間をまさぐる。勃起を握ると、御剣が甘い声を漏らした。
早くも先端から溢れている先走り液を絡ませながら亀頭をいじってやると、可愛く鼻を鳴らす。
ねちねちとペニスをいたぶっていると、泣きそうな顔の御剣が哀願してくる。

「け、刑事…は…早く…」
「どうしたッスか?早く、なにッスか?」
「早く、欲しい…」
「何が欲しいんッスか?」

快感に上ずった声で御剣がねだって来るのが可愛くて、糸鋸はつい意地悪をしてしまう。

「バカ者…」

御剣は泣き出しそうな、それでいて拗ねたような、艶っぽい表情をする。
その額にキスをして、枕元にあるローションを手に取った。
四つん這いにさせた御剣のアナルに、ローションを塗り込む。
とはいえつい先ほどたっぷり味わったばかりなので、既に十分ほぐれている。

「御剣検事のココ、もの欲しそうにひくひくしてるッスよ」
「うるさい…」
「ちんぽが欲しいんッスか?」
「…」

最近糸鋸は御剣をいじめるのが少し快感になっていた。
わざと糸鋸が焦らしていると、待ちきれないと言った風に御剣が言ってくる。

「ほ…欲しいと言っているのだ!」
「何が欲しいか言ってもらわないと分からないッス」
「…け…け、刑事の、お…お…おちんぽが、欲しい」
「自分のおちんぽを、どこに欲しいんッスか?」
「…わ…わたしの…ココに」
「“ココ”じゃ分からないッス!」
「ッ!………刑事の…おちんぽを…わたしのア…アナル…に…挿れて…くれ」

御剣の耳が真っ赤に染まっている。
―エッチしてる最中の御剣検事は、いじめ甲斐があるッス!!

「じゃあ、エッチな御剣検事のお尻に、ちんぽ挿れるッスよ…」

糸鋸は御剣の卑猥な穴に勃起をあてがうと、じわじわとねじ込む。
十分に濡れた直腸の中に糸鋸のペニスがぬるぬると吸いこまれて行く。

「んッ…はぁッ…入って…くるぅ…」

腰から尻に掛けての淫靡なライン、白い滑らかな肌、そして性器に絡みついて来るいやらしい肉壁。
御剣の全てをうっとりと味わう糸鋸。

「はン…けいじ…そこ…突いて…」

卑猥なおねだりをされて、糸鋸は御剣のイイ所を擦ってやる。
とたんに御剣はいやらしく腰をくねらせながら身悶える。

「…御剣検事のエッチな顔、見たいッス」

ペニスを引きぬいて御剣を仰向けに寝かせると、脚を開かせる。

「見るな…恥ずかしい」
「今さらッス!」

正常位で突き上げる。御剣が嬌声を上げる。
一心不乱に腰を振り、御剣の感じる場所を擦りあげる糸鋸。

「や、あぁっ、あん、けいじぃッ!」

御剣が脚を絡ませてくる。喉を反らせて感じ入る御剣の痴態が、糸鋸の最高の興奮材料だ。

「あっあっ、んぁっ、そこイイ、もっと、もっと突いてッ」

快楽に身を任せた御剣が、糸鋸に突かれて乱れてよがる。
糸鋸のペニスを味わうように、淫らに腰を振る。

「も…ダメ…い…イくぅ…ンっ…あ……ッ!!」

糸鋸に揺さぶられるまま、御剣は激しい快楽の中で果てる。
パンパンに勃起した性器の先からドクドクと精液が発射された。
糸鋸は御剣の中に入ったまま、汗ばんだ体をぎゅっと抱きしめた。

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