狩魔豪の、すべての罪が暴かれた法廷の後。
警察関係者は狩魔豪宅に向かい、家宅捜査を開始した。
捜査の最中に鍵のかかった棚の中から発見された
大量の写真やビデオテープ。
そこには一人の少年の姿が延々と納められていた。
ひたすら彼を虐待、陵辱し続ける記録の数々。
御剣怜侍、その成長の記録だった。
一番古い映像。
まだ10歳くらいと思われる、御剣怜侍の姿。
狩魔邸の自室のベッドで寝息を立てている。
撮影されている角度や位置から
何点かのポイントに仕込まれた隠しカメラで室内を撮影しているものと思われる。
寝息をたてる幼い御剣の頬の横に、唐突に太い腕が置かれてシーツが窪む。
たくましい男がベッドに潜り込み、御剣に覆い被さって頬を叩く。
ぼんやりと目を開けた御剣は、男の姿を見て驚きの声をあげるが
すかさず大きな手で口を覆われる。
男は腕を引き離そうと暴れる御剣のパジャマを強引に脱がして
自らの下半身の衣服も取り去り、御剣の顔の前に怒張をつきつける。
生まれて初めて見た、大人の本気の雄の形状に一瞬怯える御剣を見て
低い笑い声を漏らし、脱いだ衣服の中からワセリンを取り出すと
御剣の狭い直腸に乱暴に塗りこめはじめる。
「んっ、むっ、んむぅっ…」
口を塞がれ、体内を侵され、御剣はパニックになって逃れようとするが
その体はあまりに非力で、強靭な肉体に繋ぎとめられ歯がたたない。
無力さが更に欲望を煽り立てて男は荒々しく口に吸いつきながら穴を拡張していく。
そのたびに御剣は辛そうな声をあげた。
「指2本で限界か。よし、もういい。どっちにしろ無理がかかるからな」
一人頷いて、枕を引っ張ってきて御剣の腰の下に置き、身体を浮かせると
男は勃起した陰茎を挿入口にあてがう。
怯えて硬直する御剣の胴体を鷲掴みにすると、男は一気にズン、と腰を前に突き入れた。
御剣の苦痛に満ちた声は、再び男によって口を塞がれ阻止される。
男の手で顔を覆われ、強引に犯され、御剣の瞳に涙が溜まっていく。
御剣にあてがわれた狩魔邸の子供部屋に、身体を強く叩きつける音が響く。
小さな身体を抱え込んで覆い被さる男の激しい動きで、ベッドがギシギシと音を立てる。
う、とか、あ、とかの声を出し、男は腰をひたすら打ち付けるだけの獣となっていた。
太い陰茎によって圧迫された幼い体内は、
まだ勃起もしていない小さな性器から尿を押し出す。
「あー、すげぇ気持ちいい、お。おしっこ漏らしてるなぁ」
根元まで突き入れる度に、幼い身体から尿がジョロ、ジョロ、と漏れる光景は
嗜虐心を更に駆り立てるのか、男はストロークを長くして更に乱暴に速く突き動かす。
尿を漏らしながら揺り動かされ続ける御剣は
お父さん、お父さん、と泣きながら呟き続けていた。
「はっ、はっ、はっ、ん?…お父さん?お父さん、死んだんだっけか。可哀想にねぇ」
全く同情していない口調でそう言うと、フィニッシュに向けて
一層激しく抜き挿し運動を始める。
大きく揺さぶられる動きに合わせて、辛そうに漏れる御剣のくぐもった幼い声には
欲望を煽る効果しかなく、一際強く腰を叩きつけると男は呻き声と共に吐精した。
「あ〜……いい、最高…!」
体をブルブルと震わせ、涎を流して快感に打ち震える男を、御剣は泣きじゃくって見つめている。
体内でドク、ドクと精を吐き出す性器がすぐに引き抜かれる事は無く、
それから男の欲望が完全に満たされるまで複数回に渡って犯された。
「あぁ〜っ……好きだよ、愛してる、気持ちいい……」
男は御剣の肉体で達するたびに耳元で愛の言葉を囁く。
その言葉はその場限りの言葉で、肉欲を増幅させるための手段でしか無かった。
行為が終わって男が出て行った後、呆然とした表情で
ベッドに寝ている白濁液まみれの御剣の姿を、ビデオは淡々と撮影しつづける。
そしてビデオはそこで途切れていた。
「………」
「大丈夫かイトノコ。…お前べつに検分、見てなくてもいいぞ」
「……大丈夫ッス。それに自分は、御剣検事のパートナーッスから。
ちゃんと見ておかなきゃいけないような気がするッスから…」
あらかじめ、御剣怜侍の部屋に設置されていた隠しカメラでの
強姦の一部始終を撮影していた不自然さ。
複数のカメラによる撮影、編集作業までされた映像。
そして、暴漢は客のように部屋のドアから入り、悠然と出て行ったのだ。
厳重な警備の敷かれた狩魔豪の邸宅で。
この陵辱行為は、明らかに仕組まれたものだった。
おそらく、御剣の自室を隠し撮りしていた狩魔豪の指示によって。
あるビデオ。13歳くらいの、まだ幼さの残る御剣の映像。
全身に黒い革ベルトの拘束具をはめられ、首にも巻かれたそれを手綱のように引かれ
細い両脚を痛々しいほどに真横に開かされて犯されている。
カメラの角度や距離、ブレ、その映像の会話内容から
狩魔豪が御剣を犯しながら撮影している物と思われる。
頬を涙でぐしゃぐしゃにし、柔らかそうな唇を唾液で濡らし
「せんせい、せんせい…」と何度も豪に呼びかける。
根元まで挿入されているペニスとの接合部分のアップや
泣きじゃくる自分の顔を、執拗に至近距離で撮影してくる豪に
縋るような目を向けて、師の性行為を甘受している。
「こんな事がいいのか、貴様は」
「先生…先生、んっあっ、いいです、もっと、してください…」
「どうしようもない奴だ」
細い脚を抱えあげ、御剣の身体を折り曲げるようにして
体重をかけて上から身体を躊躇なく叩きつける。
狩魔の動きに同調して御剣が声を漏らし
ことさら淫らな声をあげて、師を受け止める喜びを訴える。
「先生、せんせっ、はぁ、あっ、いい、せんせいっ…んっ、はぁっ、あっあっあっ」
「…くっ…!出すぞっ!」
狩魔は身体を反らせ、腰を震わせると、歯を噛み締めながら
未発達な御剣の体内に全てをドクドクと放出する。
少年は快感に打ち震え、恍惚とした顔でそれを受け止めている。
繋がったまま体重を預けてくる師の体を、しばらくうっとりと抱きしめ返している。
「…せんっ…せ…、ありがとうございました…」
よろよろと起き上がると、御剣はとろんとした表情で
嬉しそうに師の射精後の陰茎を口で清めはじめた。
動画はその様子を至近距離で長々と映し続け、やがてプツッと途切れる。
見知った検事が少年期から大人になるまでの
性的調教が次々と露になっていき
検分する関係者の間にざわめきが起こる。
まだ山のように近く残る写真と映像の山を前に
糸鋸は無言で立ち上がると、御剣の元へと向った。
御剣はティーカップを片手に窓際で外を眺めていた。
夕日の赤に溶ける、色素の薄い髪が綺麗だ、と糸鋸は思った。
外を眺めたまま御剣は喋りはじめる。
「糸鋸刑事、君も既に見たのだろう。あれを」
「あ………。はい」
「先程、見知らぬ検事に言われたよ。師に抱かれて悦ぶ淫乱め…と。
もう警察関係者も検事も皆、知っている。私が日常的に犯されていた事を」
その言葉の意味が理解出来た瞬間、糸鋸は眩暈を感じた。
いくら敵が多い御剣とはいえ、この国の警察は一体どうなっているのか。
「お前ほどの淫乱なら、今更誰にやられても同じだろうと。
空室に連れ込まれ、力づくで犯されそうになった」
「なっ…ど、どいつッスかその検事は!教えてください!」
「私の記憶にはなかった顔だ。確かめようがない」
「そんな…」
御剣は目を伏せ、深いため息をついた後、ゆっくりと糸鋸に近づく。
「私は、愛されてもいないのに欲望のために手篭めにされるのは…疲れた。
身勝手な欲望を満たしたら、人形のように破棄する。
あの家で私を抱いた大人達は、嘘ばかりなんだ。私は、セックスなんて…嫌いだ」
目の前まで辿りつくと、御剣は暗い瞳で糸鋸の顔を見つめた。
いままで見た事のない切実な雰囲気に糸鋸の胸が締め付けられる。
「…刑事。君は、私との付き合いも長い。
だから、君は。そんな事をしない人種なんだと…。
思っていても、いいんだろうか」
「……え?…あっ?…はっ、はい!?あ…み、御剣検事を手篭めになんてしないッス…よ…」
「………本当に、か?」
「…は、はい。信じてください」
御剣は、黙ったままポスン、と糸鋸の大きな胸に頭を預けた。
その御剣らしくない甘えた行動に
内心激しく動揺しつつ、糸鋸は力の抜けたその背中に手を回し、そっとさする。
抱きつき返し、次第に強くしがみついてくる御剣の体温を感じて
糸鋸の動悸は速まっていく。
そっと腰を引き、勃起しかけた陰茎が御剣に当たらないようにする。
糸鋸は、もうずっと以前から、御剣に劣情を抱いていた。
毎晩毎晩、その日の御剣を思い出しては脳内で彼を力づくで強姦していた。
プライドが高くて時に皮肉屋な普段の態度を崩し、
無理やり犯され、自分の陰茎で揺さぶられて喘ぐ、頭の中の淫らな御剣。
射精する度に自己嫌悪に苛まれながらも御剣を犯す日課をやめる事は出来なかった。
「糸鋸刑事。君はいつだって…すぐに駆けつけて、私を守ってくれた。
君がいなくなったら……私は……。困る。
だから…君がそういう人間でなくて、本当に良かった」
額を厚い胸板に擦り付けて、ぼんやりと呟く御剣の言葉に
糸鋸は冷や汗をかく。
「そ、そうッスね…。自分は、その、御剣検事に淫らな欲望は…これっぽっちも…」
慢性的に抱いている劣情に加えて、先ほど見た映像の記憶が、下肢に勃起の指令を送り続ける。
豪との性行為を悦び、無邪気に命じられた卑猥な言葉を口にしながら性交をする御剣。
美味しそうに性器にしゃぶりつき、媚びた表情でこっちを見あげる御剣。
子供から大人になるまで、数年に渡る数え切れない淫らな御剣の写真と映像の洪水。
鈍い快感と共に糸鋸の陰茎が更に盛りあがってズボンを押し上げていく。
ふぅ…ふぅ…と糸鋸の息遣いが、すっかり荒くなっている事に御剣は気付いた。
眉を少ししかめて、少しだけ距離を置いて下を窺う。
「あ……」
御剣が小さな声を漏らした。糸鋸がおそるおそるその視線の先を見ると
密かにコートで隠していたはずの、海綿体が充血してテントを張っている股間が
隠蔽も虚しく、隙間から突き出ていた。一気に血の気が引いていく。
「!?あっ!違うッス。違うこれは…御剣検事…その、これは…」
「……刑事。貴様、あのビデオを見て…。貴様も、
私は無理やり強姦してもかまわない人間だと思ったのだな」
「ち、違うッス…!」
「――そんなに勃起させて、そんな事を言っても…説得力が無い。君は、ウソつきだ」
きつい眼差しにうっすらと浮かぶ涙と、唇を噛み締めて震えている御剣の声に
糸鋸はショックで動けなくなる。
「け、けけけ、検事!じ、自分は…今、確かに勃起してますが…。
でも、絶対に検事を無理やり犯したりしないッス。検事の事が大切ッスから…
嫌なら…絶対に、命令を聞いて、強姦なんて死んでもしないッス!」
「…………………。絶対にか?」
「え…あ、はい。絶対に…ッス!」
御剣は、糸鋸から離れて深いため息をついた。
「よし、分かった。……では。
君の言う『忠誠心』とやらを、試してやるとしようか?」
「へ…」
突然床に寝る事を命じられ、糸鋸は戸惑いながら言われるままに床に横たわった。
股間が天井に向かって突き出ていて恥ずかしい。
「…これから、私が貴様を性的に責めてやろう。
貴様が、射精に至るまで。私に強引に挿入するのを我慢できたなら
君の忠誠心が真実だと信用してやらんでもない」
「え、え……?検事が…自分を…」
自分に跨ってくる御剣に糸鋸はパニックになる。
ちょ、ちょっと検事!と騒ぐ糸鋸を無視して、御剣は騎乗位の体勢になって
体重をかけて膨らんだ陰茎を押しつぶす。強い刺激に、糸鋸は空を仰いで快感に打ち震えた。
御剣はゆっくりと腰を前後に動かしはじめる。
服の擦れあう感触の上から、充血しきった勃起が激しく擦られてビク、ビクと大きな体が震える。
ゴリゴリと充血を圧迫されて今にも射精してしまいそうだ。
布と布が擦れ合う事によって、自分でしごいている時よりも
ジンとした押しつぶされる快感が全体に行き渡り、たまらなく気持ちがいい。
「はぁ…はぁ……」
「あまり体液を出すな。貴様のズボンが汚れてしまうぞ」
「む、無理ッスよ…ああ…検事…」
下からぐいぐい押し付けられる巨大な性器の感触に、御剣も切なそうに身を捩じらせる。
切なそうに眉をしかめた表情には快感が発露しはじめていた。
「…じゃあ、本番、だ…」
そう言うと御剣はベルトに手をかけてズボンと下着を脱ぎすてる。
その姿に慌てふためく糸鋸のズボンも、巨大な勃起が引っかかり脱がせ辛そうにしながら引き抜く。
限界まで張り詰めて盛り上がっている糸鋸の下着。それを取り去ると
カリの張った巨大な陰茎が露になり、あたりに雄の匂いが充満する。
「ん…なん…これ、おおきい…」
トロンとした表情で、独り言のように呟く御剣。
性交をしたら、確実に自分に強烈な性的快感を与えるであろう
大きく張り出した傘の部分を、無意識に指先で撫でまわす。
「っ!…けっ検事っ!」
腰をビクンと揺らせて反応する糸鋸。
見下す笑みを向けて、御剣は再び糸鋸の上に跨った。
腰をゆるゆる動かして、糸鋸から滲み出る潤滑液を腰を使って性器全体に延ばす。
生の皮膚同士の、ヌルッとした刺激がたまらない。
しばらく鬼頭をいたぶった後、再び前後にストロークする動きに変えて
コリコリとカリ首を穴のふちで擦って責めたてる。
裏筋から根元まで、膨らみを強く押しつぶして圧迫する。
何度も射精感が襲いかかるが、一段と硬直する度に動きは止まり、射精を妨害する。
御剣は勃起を手で支えて立たせ、上に乗る。
体内に鬼頭が半分ほど埋め込まれてしまい、糸鋸は強い快楽に息を呑む。
そのまま、くちくちと先端をいたぶって、再び離れ、また少しだけ加え込む。
「ああー…け…検事……中に入ってる…ッス…!く…!」
「入ってない…」
糸鋸は、震える手で御剣の腰を鷲掴みにした。
あと数センチ、腰を上に突きあげるだけで、とろける程の快楽が待っている。
葛藤しつつも、御剣の哀しそうな顔を思い出して必死に欲望から意識をそらせ続ける。
が、ふと見ると、自分の上に乗る御剣の呼吸や表情が
自分と同じように乱れている事に糸鋸は気付いた。
「私の事が…大切なら、君が射精するまで、耐えて…みたまえ」
御剣は、自分を試している。
そして御剣が、その行為に欲情しはじめている事を糸鋸は感じ取る。
その証拠に御剣の性器は、充血して起ち上がり、透明な液体を流しはじめていた。
「…あの、検事っ、入れないッスから…絶対入れないッスから、だから」
「……んー…?」
「あの、乳首…。乳首だけ……。ちょっと舐めてもいいっすか……?」
一瞬驚いた顔を見せて、だが最早完全には欲望の抑制が出来なくなっている御剣は
渋々という表情を作り、俯いて、胸だけなら…いい。と呟いた。
糸鋸はすぐに身体を起こし、性急に御剣のベストを脱がせると
シャツの上から乳首を甘噛みする。
「ふぁっ、あ…あまがみ…やめ……」
力が抜けて倒れそうになる御剣の体を抱き支え
乳首をシャツの布地ごと、殊更チュウチュウと音を立てて吸う。
布越しのもどかしい刺激と、興奮して発情しきった糸鋸の強い吸い上げに
快感が限界を越えた御剣の目から生理的な涙が流れる。
「これ、駄目、刑事……」
頭を押し返してくる御剣の乳首を、歯で咥えて軽くしごき
もう片方も指でコリコリと刺激する。
シャツをまくりあげて、直に唇をつけて吸いつくと
自制心を完全に失った御剣は、腰を糸鋸の股間に擦りつけて快感を得はじめる。
意を決したように、糸鋸は御剣をゆっくりと床に押さえつけて
手をどかせて、勃起を強くしごいてやる。御剣が甘い声をあげて乱れる。
「あ…ぁ…いいっ……おかしくなる……」
「検事…入れて、いいッスか?」
目に涙を溜めて、首を左右に振る御剣。
糸鋸はその身体に覆い被さり、頭を撫でながらキスをする。
そのままペニスが、後穴にあてがわれる。
御剣の抗議の声は唇で塞がれていて言葉にならない。
ぎゅーっと御剣の身体を抱きしめ、根元までぬぷぬぷと挿入する。
初めて犯す御剣の体内、あまりの快楽に何も考えられずに欲望のまま腰を揺り動かす。
目元に唇をつけて涙を吸いあげ、御剣の頬に何度もキスを落とす。
大きな身体で包み込んで耳元で熱い息と共に気持ちを吐き出す。
「検事、好きだから、大切だからこういう風にしたいんッス…!」
上半身を起こし、御剣の肩を押さえつけて力強く腰を打ち付ける。
「あっあっあっ、嫌だ…っ、ウソつきめ、んっ、あっあっ」
泣きじゃくって責めたてる御剣の声に、快楽の甘い色が混じっている。
一直線に何度も何度も身体を貫かれ
凄まじく太いカリが、ゴリッ、ゴリッと御剣の一番気持ちいい所を抉っている。
「ふぁあっいいっんぁっいくっ出る!」
思考が溶けるほどの快楽、御剣はあっというまに揺さぶられるまま絶頂した。
熱い精液がほとばしって腹部で擦れあう。
ふぅー、ふぅー、と息を漏らして目を閉じたまま恍惚とする御剣を見て
糸鋸も吐精に向けて動きを速め、高まりつづける快楽を駆け上がる。
達した御剣の体内はきゅうきゅうと脈打ち、鬼頭を締め付けて射精へと追いたてる。
射精し終わった御剣の体内を、糸鋸の巨大な性器が圧迫する。圧迫感に御剣は小さく声を漏らした。
痺れるような感覚が下腹部に走り、熱い液体が先端から漏れる。
びちゃびちゃと暖かい尿が床を汚していく。
「あっ…検事…」
床に飛び散って反射する尿、その光景を見て、
初めて幼い御剣が男に強姦された時も男の怒張によって尿を漏らした事を糸鋸は思い出す。
目も眩む快楽の中に、わずかな理性が戻ってくる。
糸鋸は勃起させた性器を引き抜くと、慌てて自分の脱いだ上着で床を拭き始めた。
その様子を、御剣は少し呆然として凝視する。
「…すまねッス。もうしないッスから…。」
「刑事、まだ達してないだろう」
あれほど待ち望んでいた射精を途中で堪えるのは辛いだろうと、御剣は心配そうに糸鋸を見上げるが
糸鋸は苦笑いを浮かべて、いいんッスと呟いた。
「御剣検事、自分はいつだって検事を抱きたくって仕方なかったッスよ。
一日中チンポ入れっぱなしにしておきたいくらいッス。
でも、結局強引にしてしまったけれど…やっぱり、検事の事が大切ッス。
検事の嫌いなセックスを、自分はますます嫌にさせてしまったんじゃないかと…」
「…嫌ではなかったが」
「え?」
「いや、ではない…。君がこれからも、私の忠実な部下で、私を、助けて…守ってくれるのなら。
セックスごとき、何回したってかまわない…。…では、続きをしたまえ」
夕日の射しこむ赤い部屋で、御剣は糸鋸の顔を覗き込む。
必死に床を噴いている太い指を掴み、無精ひげの生えた口元に、自らの唇を重ね合わせた。