御剣と成歩堂は飲んだあと、いつもの流れでホテルを直行しいつも通り成歩堂が御剣をベットに押し倒して
そこから長い夜が始まるはずだった。が、しかし組み敷かれた御剣が突然何かを思い出したかのように成歩堂を押しのけ
「今日はキサマが下になれ」と言い出した

「下になれって、騎乗位か、御剣、積極的だな」
「そうではない、成歩堂、今日の飲み代は私が出したな?」
「え?う、うん、明日絶対返すよ。今日は持ち合わせが悪くて…」
「ならば、私が本日の情交も私がリードすべきではなかろうか」
「情交て…ううん、御剣ってぼくを抱きたかったの?」
「ウム」
「あのさ、アナルに指突っ込んでならしてさ、その間前も良くしていきながら
後ろのいいところも探りあてるんだ。
おまえにそういうテクニックって持ち合わせているのかな?」

「バカにするな」

二つの影が入れ替わる。御剣は成歩堂の衣服に手をさしいれた。

「あ…」
そういえば今まで成歩堂はあまり考えたことはなかった、
彼が今まで関係を持った男は御剣しかいない。
(だけど御剣のほうはどうなんだろう)
初めて抱いたとき、彼は痛いとも言わなかった。我慢していただけかも知れないけど
深く追求したくはないが慣れている印象だった。
(御剣は外国暮らしがながいからな…向こうにいたときに男の恋人がいたのかもしれない。)
「どうした?」
「いや、おまえに抱かれて気持ちよかったら、なんだか悔しいなと思って…」
「くやしい?」
「そうだよ。おまえぼくに抱かれてても慣れてたしな、上になっても自信ありそうだし
おまえにそういう主導権握られたら、ぼくはおまえに溺れそうで。」
「フ…いつもの仕返しだ。いつも乱れ溺れる私を見下ろすキミが憎かった」
餓えた鋭い瞳が成歩堂を捕らえた、全身に戦慄が走り彼は恐怖を覚える。
だけど美しくてこの身を捧げたくもなる。
「抱いてくれ、御剣」
「手加減はしないぞ成歩堂龍一」

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