[ストーリー]
私もお前を信頼している。
この先も私と共に居ろ――
(ジャケットより)
18禁ボーイズラブ同人ゲーム【和風絵合わせAVG】
詳しくは:http://tengu.x0.com
[動作環境]
対応OS:Windows98/98SE/Me/2000/XP
CPU:PentiumU300MHz以上(MMX機能を有するもの)
メモリ:64MB以上(WindowsXPは128MB以上)
HDD空き容量:150MB以上
画面:640×480以上、65536色、(16bit)以上
Direct X:8.1以上
その他:DirectX3 以降、マウスが必要です。
※このゲームは吉里吉里2/KAG3で作られています。
発売元:sum
(http://tengu.x0.com)
[感想]
内容はとても興味深いです。
シリアスだったり、残酷だったり、悲しかったりするんですが、キャラクターそれぞれに魅力があって、話の内容も深くて感嘆するばかりです。
絵もやっぱり綺麗ですよ。
自分が好きな絵というのもありますが、色使いとかもいいなぁと思います。
ただ、「絵合わせ」が大変なんです;
絵合わせで体力や攻撃力、防御力、あるいは必要力?などが増えていくわけですが、絵合わせってつまり「神経衰弱」みたいなもので、ある意味“運”とかも関係してくるわけで……
しかも、1回の絵合わせで失敗できる回数も決められてるので、必要力など稼げないとやり直すことに・・・。
手前でセーブできるからまだいいんですけども(;^。^A
あとは、何回かくり返しやってると「強化ボタン」というのが出てきて、それを使うと必要力などがあらかじめ幾らか入ってて、絵合わせなどが楽できるんですね。
でも、これは絶対使わない方がいいと思うんですよ!
ゲームにも「いいことも、悪いこともある」という風に書かれてて、「まさか、こんなことは起こらないだろう」と思ったことが起こって……
ちょっとショックでそれ以来やってないんですが。
これからこのゲームをやろうとしているみなさんも、強化ボタンはよくよく考えてから使ってくださいね。
少し難しいので、誰か攻略してないだろうかと探したのですが、なかなか無くて……
サイトの掲示板で質問とかされてるみたいなので、それを見て今度攻略してみようかと思ってます。
[追記]
だいぶ間が空いてしまいましたが、いい加減コンプリートしようと思いまして、改めて初めからやってみました。
なんとなぁく、やり方みたいなのを覚えていたんで、時間でいうとほぼ1日でコンプリートできました!
コツを覚えると、そんなに難しいことではないかも知れません。
ただ、やっぱり神経衰弱はアレです。運ですよ・・・。
発売元「sum」さんのHPの掲示板でも、攻略方法が幾つか書かれてますが、一応こちらにもまとめておこうと思います。
でも、違ってたらすみません(汗)
[攻略]
○上手く行くと10話(?)まで話がありますが、7話までに「必要力」というのを32以上にしないと駄目らしいです。
○たぶん8話あたりまでに「過去話」@〜Cを必読しないと駄目みたいです。
読まなくても10話まで行けるけども、ノーマルエンドになるのかなぁと。
(「過去話」というのは、神経衰弱ゲームに入る前の画面下あたりに出てくる数字です。ゲームを進めるにつれて「過去話」が読めるようになるので、これを押して「過去話」を読んでおきます。この「過去話」が出てくるのも必要力が関係してるのかなぁ? とか……)
○「メイン視点」と「サブ視点」を選んで、これでカップリングを決めるみたいですが、これがバラバラになってると駄目なんだと思います。
(メインとサブの交互?は関係ないみたい……。ただし、5話〜あたりかな、サブ視点キャラはもともと選べないようになってます)
○攻めにしたいキャラは「攻撃力」を上げて、受けにしたいキャラは「防御力」を上げます。
○9話の最後、キャラそれぞれが「十種神宝」を取得するために、時間制限付き神経衰弱をすることになりますが、この制限時間の長さはキャラの体力と関係あるみたいです。
嵯門は1個だけなんで体力低くても……って感じですが、玖珠見や彪彦なんかは体力多い方がいいかな……と思います。
○「十種神宝」をすべて取得しないと、ノーマルエンドになってしまうみたいです。
○7話までに必要力32以上にして上手くいくと、阜生と玖珠見が戦闘に入りまが、(玖珠見は攻撃するか防御するか選べるところです)5回くらいお互い攻撃・防御すると終了します。
阜生を倒すか防御でやり過ごすと先に進むようですが、ここで玖珠見の体力が無くなって負けると「玖珠見の触手エンド」になります。
○彪彦陵辱エンドもあるんですけど……行き方が分からなくなってしまいました(^-^;)
○10話(?)で化け物と戦うんですけど、やっぱり攻撃力が高いと楽ですよね。
2人くらいでいいんで、誰か攻撃力を高くしておいた方がいいですね……
[ストーリー]
終戦から数年――犯罪組織“ヴィスキオ”に乗っ取られ、退廃した街“トシマ”では組織の王座を巡る命懸けのバトルゲーム“イグラ”が開催されていた。無実の罪を着せられた主人公・アキラは、無罪放免の交換条件に、“イグラ”に参加して“ヴィスキオ”の“王”を倒し、組織を殲滅させるよう迫られる。無法の街へと乗り込むアキラと、彼を巡る人間模様。欲望、恐怖、裏切り、そして愛…様々な激情と真実の交差が、アキラの運命を変えていく!!
(ジャケットより)
[動作環境]
対応OS:日本語版Windows98SE/Me/2000/XP/Vista
本体:PentiumU300Mhz以上(推奨 450Mhz以上)
RAM:64MB以上(推奨128MB以上)
HDD:300MB以上(推奨650MB以上)
Video:800×600 ハイカラー(推奨800×600 フルカラー)
SOUND:PCM
発売日:2005年2月25日
企画・開発:株式会社ニトロプラス(http://www.nitrochiral.com)
販売元:ホビボックス株式会社
[感想]
見るからに内容の濃そうな作品だなと思ったんです。
登場人物もたくさん出て、分岐もたくさんあるんだろうなぁって。
自分は面倒くさがりなので、あんまり複雑なのはやだなぁと思ってました。
ところが、やり始めたら「あれ? 意外に簡単だ。良かった〜」と……
そして、一人目を攻略した辺りで「選択肢はこれだけ?」と思い、思わず「いくらだったっけ?」と定価を確認してしまうという――
選択肢はだいたい10個以内だと思いますが、最初に攻略できるのは(たぶん)ケイスケと源泉とリンの3人で、どうもケイスケルートがひとつの軸(?)になってるみたい。
あんまり簡単に誰かのルートに入れるんで、バッドエンドはどうやったら見れるんだと探してみたぐらいで、源泉かリンどちらかのルートに入らなかったら強制的に(?)ケイスケルートに入るようになってるみたい。
そのケイスケルートが唯一ちょっと複雑で、バッドエンドが3つくらいあるんだけども、それも最終的な選択肢を間違ったらバッドエンドになる、という感じ。
トータルの好感度やフラグで評価されてる、という感じはしません。
だからすごく単純で簡単。
処刑人キリヲやグンジのバッドエンドも同じく、2つの選択肢を誤ったらいきなりバッドエンド。
たぶんですが、源泉やリンのルートに入ってしまうと、その後はバッドエンドありません。選択肢もなく、ひたすら終わりに向けての話を読むだけです。それまでの選択肢を間違ってるから、源泉やリンのルート中でもバッドエンドに……ということはありませんでした。これもどうなんだ、と思います。
何度か繰り返しして確かめたんですが、3つくらい間違わずに選択すれば源泉かリンルートに、その3つを誤るとあとはすべてケイスケルートに、という感じです。
で、その3人を攻略し終わると、途中2箇所に新しい選択肢が現れます。これがシキルートに関係するんでしょうね。まだシキルートはやったことがないので内容はわかりませんが……
何の面白味もないゲームだと思います。ゲームではなく、単に物語を読ませてるという感じ。
ADVは確かに「物語を読ませる」ものなのかも知れませんが、もう少し選択肢による変化を楽しませて欲しいと思う。
あるいは、もっと「読ませるような物語(文章)」を頑張って欲しいかも。
背景や設定があれだから難しいかも知れないけど、なんかキュンキュンするようなシーンがほとんどなかったな、と。
内容も(暴力方面で)どれだけ過激になるんだろうと思ったら、まぁそれほどでも……という感じ。
どうも“王”は絶対的に無敵な存在みたいだし、主人公も思ったほど強い感じはしないし、時折垣間見せる主人公の狂気っぽいところも(今のところ)解放されるようなことはないし。
常に気だるい雰囲気が漂っていて、それがこの作品の特色だとしても、アクションによる爽快感はほぼなし。
唯一、バッドエンドで腸を引きずり出されるシーンはゾクッとして良かったかなと思いました。
あと、舞台の背景ですが、これも私はイマイチ……
第三次世界大戦後の荒廃した日本、というのはいいとしても、日本ってあそこまでアホだろうか、戦力はないんだろうか……と違和感を覚えます。
創作の世界だからと言えばそれまでだけども、ここまで現代日本と根本が違いすぎると、あえて日本に拘らなくても良かったんじゃないかと思うんですよね。
東京もなぜか“トシマ”って呼び名になってるし。
トシマだけでなく、その他のヴィスキオとかイグラとか、そういう名称も馴染めなかったですね。どうしてそう付けられたのか意味がわからないし……
あと、最も違和感があったのが教会。
もちろん、現代日本にも教会があるというのは知ってますが、第三次世界大戦のときの日本はなんか鎖国したような雰囲気で書かれていたので、そんな中でまだ教会が残ってることが不思議。
話を読んでると教会なんか残ってないような、すごい偏った国家になったように見えたので、それでも教会や洗礼や信仰が残ってるのに違和感を覚えます。
ま、こんなところで神社や寺が出てきたら、もっと違和感ありまくりなのかも知れませんが…
ここはまったく別の信仰を創作してもいいんじゃないかなと。
あと、もうひとつ細かいことを言えば「源泉」という名前。
読みは「もとみ」ですが、「もとみ」なんて読めない!
絶対になさそうな名前にしたかったのか、情報屋やジャーナリストという職業からイメージして付けたのかわかりませんが、ちょっと無理がないかと思う。
(どうしても「げんせん」って読んでしまうんですよね…)
そうだ、キャラクターですがケイスケと源泉が良かったかな。
主人公も悪くはなかったですが、思ったほど強くないしHシーンでは女っぽくなるので「それはない」と。
リンも悪くないんだけど、何だか微妙…なのは、リンのときだけ主人公が唐突に変わってしまうからかな。それまでは一歩も二歩も引いた、あまり感情の見せないクールな人だったのに、リンのときだけ熱くなるという感じ。
しかも最後に主人公と再会したとき、年数が経ってるので成長してたんですが、まるで別人!?ってくらい変わっててびっくり。あれじゃ受攻も逆転してるんじゃないかと。(でも、それはちょっと見てみたかったかも)
あと、猛が攻略キャラじゃないなんて驚き。見た目それほど好みではないけども、なんか意味ありげに出てて、でも攻略できないって信じられない。彼の家族のくだりいらんでしょ。
そうそう、イラストですが概ねキレイです。
ただ、好みの問題か目がちょっと受け付けなかったです。
途中、ちょっと「ん?」と思うところもあるし、絡みシーンでは「どういう風になってるんだろう?」と思うところもありました。
あと、お腹のしわは無理。いらないです。
上手いんだけど、私的には惜しいなという感じです。
声優もほとんど良かったんですが、アルビトロ(菱勝さん)の声は申し訳ない、苦手です。某ガ○ダムを思い出して仕方なかった……
以上、まだ完全に攻略したわけではないですが、続きをしようとあまり思えないくらい残念な作品だなというのが今の心境です。
2013.05.22 追記
ほぼコンプリート。
シキルートやりましたが、なんも面白くなかったです。
幾つかエンドがありましたけども、あれのうちどれかはハッピーエンドなんでしょうか。全部バッドエンドだはっ……
で、ナノルートもやりました。これは意外に良かったかも。シキルートの後だったので尚更そう思えたのかも知れませんが。
改めて思うのは、主人公のアキラの性格が一貫してないってことですかね〜。
あの仮面被った変な男に玩具にされたのを見たときにも思いましたが、元の性格から考えると全然合致しない。
もうちょっとアキラという人間を掘り下げて考えてみるべきでは?
なんか序盤のアキラの言動から、玩具になるのを受け入れたり、シキの慰み者になったり、そういうのが一致しないんですよね。本当に同一人物? と。
もともとのアキラのキャラ設定に無理があったのかも。イメージとしては攻タイプで、『俺の下であがけ』の主人公に似てるような気がしたので。
冒頭からそれに似たようなのを想像してたら全然違ったので……やっぱり残念だとしか言いようがない。
[ストーリー]
昔からいじめられっ子だった沼田ヒロシは、同じ学年の姫原頼武から日常的に性行為を強要されていた。姫原の命令で深夜の学園に忍び込んだヒロシは、警官姿の不審な男と出くわし、いきなり発砲される。男は逃亡中の凶悪犯だった! 宿直の教師・点野一味、姫原、ヒロシを人質にとった犯人は、凄惨なゲームを開始する……。
(説明書より)
[動作環境]
対応OS:Windows 98SE/2000/Me/XP
CPU:300MHz以上(500MHz以上推奨)
メモリ:64MB以上(128MB以上推奨)
画面解像度:800×600pixel以上
カラー:フルカラー
DirectX:7.0以降
HDD空き容量:1.5GB以上
メディア:CD-ROM(2枚)
発売日:2006年5月26日
企画・制作:(株)ピル PIL/SLASH
製造・販売:(株)ストーンヘッズ
原画:スズケン
シナリオ:トム
[感想]
とても賛否両論――というか、好き嫌いが分かれる作品ですが、ジャケットや公式サイトを見ればそれは推して知るべし。
それでも「面白いよ!」とオススメしたい、その理由は姫原のツンデレっぷりがただただ良い! 姫原ツンデレ萌え! をぜひ体験してもらいたいから。
実は今回プレイしたのは2度目。だいぶ前に1度、ある程度までプレイしたことがありました。
その時も姫原のツンデレがいい! と思い、たぶん初めてツンデレ萌えを体験したんじゃないかと記憶してます。
改めてプレイしてみて、これが王道のツンデレじゃなかろうかと思いました。
最近じゃヤンデレとか何とか、いろんなタイプが出てきてるようですが(あんまりよく知らないけど)、やはりこの正統派ツンデレは素晴らしく萌えます。
何というか、姫原は見た目も話し方もヤンキーなんだけど、実は優しいとか実は正義感があるとか、実はヒロシに夢中ってところがはっきりとではなく、ちょっとした言動で伝わってくるのがいい。それも、かなりぶっきらぼうというか、乱暴な口調で言ったりしてるのがツンデレの醍醐味か。
それに、めんどくせー、うぜー、みたいな態度を取りながらも体を張ってるところもいい。
なんだもー、姫原可愛すぎだろと(笑)
こういうキャラがもっと増えてくれると嬉しい。
もう1人の攻略キャラ、生徒会長・八王子も良かったです。
こちらは、物腰は柔らかで人当たりもよく、言動もそのままに誠実で優しい人という感じで、でもちょっと性には疎い優等生くん。
メッセージ横のアイコン?(なんで言うんだろ)の憮然とした顔のとき、なんか髪が寝癖みたいに見えて天然っぽい雰囲気が出てるのが面白かったです。
性には疎いので手とか口とか使うのが下手で、言われるまま必死になってやったり、入れる側になってちょっと夢中になる感じが初々しくてよかったです。
やっぱりヒロシのことが好きで、こちらははっきりと口に出してヒロシを庇ったり気遣ったりして、ホントにいい人なんだなぁ、ヒロシが好きなんだなぁという感じ。ほのぼのします。
あと、声が色っぽいです(笑)。姫原の声はツンデレぴったしのハスキー(?)な声なんだけど、八王子は温和な感じだけども性行為中は艶っぽい(笑)
そういう声を聴いてると恥ずかしくなって飛ばしたりするけど、八王子の声はちょっと聴いてしまいます……
あえぎ声で言えば大泉(アナウンサー)のは面白かった(笑)
他の人は「あっ」とか「うっ」とか「くっ」とかが多い中で、この人だけ「おおう」っていうのがあって、それをホントそれっぽく(笑)声出してるところがすごい。こんなことでアレだけど、ちょっとソンケーする(笑)
あと、こういう三枚目キャラを演じるのが上手い声優さんなのかなと思う。
声優さんつながりで、高浦(刑事)の声の人はあえぎ声がちょっと…。普通はあんな感じなの? あえぎってよりも咳してる感じ。照れか恥があるのか、キャラの演技でそうなったのか、なんか残念な感じです。
でも、声自体は好きです。
それから点野先生の声はもう笑ってしまう。どうしてもサ●エさんのマ●オさんの声に聞こえて仕方ない(笑) それ狙ってんのかって聞きたい。
でも、もう1人の人格の声もやってるわけで、その演じ分けはすごいと思います。
イラストですが、以前やったときはそこまでマジマジと見なかったせいか、そこそこ上手いという印象でした。
同じ原画さんの『楽園行』も面白くて、とくに変だと思ったこともないし……
でも、二度目やってみて「あれ?」と思ってしまった。
う〜ん、太ももが太いとことかリアルっぽいなと思うけど、すごい上手いってほどでもなかったかなと思ってしまいました。たまに頭でっかちになるし……
やってるうちにそこまで気にならなくはなってきたけど、最初はちょっと残念な気分になりました。
それでも、イラスト自体は好き系ですけどね。
それから、シナリオもいい。
いや、犯人が学校に立てこもって人質に変態行為を強要、なんていう設定が無茶ではあるんだけども、そんな中でも無理なく話やセリフが書けてると思う。
変態行為やらされて変な空気なんだけど、それでも緊迫感は常にあるので、立てこもった中で人質同士がイチャイチャな雰囲気になることもない(当然だけど)。
やってることは非現実的なんだけども、緊迫感は本物かなと思う。
キャラクターのセリフなんかも不自然な感じはしないし、犯人がなぜこんな行動に出たのかとか、犯人の過去や真相なんかもあって興味深かったです。
隙がなく作りこまれてるなって感じがします。
あと、やってて思うのが主人公ヒロシが女の子っぽくないということ。
華奢な見た目も、弱々しい言動も、ともすると女の子っぽくなりそうなんだけども、なぜだか自分はそんな風に感じなかったです。
何でなんだろうなーと不思議なんですが、今別のゲームをやっててそれはもう主人公が女の子っぽいんだけど、それと比べて見ると好きな相手の容姿について触れてないからかな、と思いました。つまり「格好いい」とか「女子にモテモテなんだろう」とか、褒めたり拗ねたりしないとか。
逆もまたしかりで、攻めキャラが受けキャラを女の子っぽく扱ってない、というのもあると思います。男に対して「可愛い」はまだ分かるとして、ただただ甘やかしたりお姫様扱いしたりしない、という感じ。
やっぱり男同士はある程度、対等じゃないと。
なので、乙女ゲームみたいな少女漫画みたいな、甘々なのが好きな人はたぶんこのゲームダメなんじゃないかなと思います。
音楽も、というかOP・EDが良かったです。
雰囲気に合ってると思うし、とくにEDはもうマスカレード独特って感じ。
ゲーム性もいいと思う。
すごく複雑で難しいということはないけど、すぐに回収終わるほど簡単でもないです。
実際、回想はすべて回収終わり、画像が回収率99%まで行ったんだけども、最後の1枚がどうしても出来ずに結局攻略を見ることに…
面倒くさがりな自分が、そこまで行けたのだから、このゲームにハマッたり愛着がわけば、100%まで頑張って攻略できるんじゃないかなと思います。
以上、長々と書いてしまいましたが、内容はぶっ飛んでるけども、同級生同士のその後ハッピーエンドでエッチはあっても、教師や刑事とのその後のエッチはないという一線は引いていて好感も持てるゲームだと思います。
(そもそも、アナウンサーや刑事は攻略キャラじゃないですしね)
犯人に強要されて…というのはあったけども、本気に恋愛してそういう関係になるというのはなかったので、単純に書くときに「これはナイな」と思っただけなのかも知れないけど、未成年と成年という越えてはいけないだろうという一線を引いてるらしい、のは良かったと思います。
ちょっと見てみたかったけどね(笑)
誰にでもオススメできるゲームではないですが、『楽園行』が面白かったという人にはぜひオススメしたいゲームです。
[ストーリー]
大学の夏休みを退屈に過ごしていた赤木律は、ひょんなことからアルバイトをすることに。
アルバイトの内容――それは一週間、“メイド”として屋敷に住み込みで働くこと。
メイド? 何それ!? っていうか俺、男なんだけどっ!
迎えに来た雇い主でもある東久世瑪瑙は無愛想で、なぜか律にだけイジワルで・・・?
律&瑪瑙のストーリーを中心に綴られるカップル達の甘く切ない恋模様。
(ジャケットより)
[動作環境]
対応OS:Windows 98/Me/2000/XP/Vista
CPU:PentiumU 300MHz以上(XP、Vistaでは1GHz以上推奨)
メモリ:256MB以上推奨(XPでは512MB以上、Vistaでは1GB以上推奨)
画面解像度:800×600ドット フルカラー(VistaではAeroに対応したグラフィックプロセッサ(GPU)推奨)
サウンド:PCMオーディオ
DirectX:7.0以降
HDD空き容量:1500MB以上推奨
Direct X:Direct X8.1以上が作動する環境
発売日:2007年12月28日
発売元:VividColor(http://www.vividcolor.jp/)
販売元:有限会社オデッサプロジェクト
原画・CG:タカツキノボル
シナリオ:森本あき
[感想]
まず、最初に言いたいのはイラストがとても綺麗だったということです。
原画はタカツキノボルさんですが、この方を始めて知ったのは『SILVER CHAOS』でした。また、『SILVER CHAOS』が私が初めてプレイするBLゲームでした。
『SILVER〜』のときは初めてだったし、「こんなものかなぁ」くらいにしか思ってませんでしたが、この『メイド★はじめました』ではやはり更に腕を磨かれたのだろうと感じるくらい、とても綺麗でした。
絡みシーンとかも「これどうなってるの?」みたいに絵が崩れてることもなく、ほぼすべて完璧なんじゃないかと思います。
ふと、タカツキノボルさんの名前でAmazonで検索してみたら漫画も出しておられるということで、この方は最初は何から始められた方だろうかと気になり調べてみたら、もとはイラストレーターなんですね。
しかも、『SILVER〜』がデビュー作ということで、驚いたというか、何だか感慨深いものが(笑)
もっと、タカツキノボルさん原画のBLゲームをやってみたいなと思いました。
さらに、もっと言えばタカツキノボルさん原画で、内容も面白いBLゲームをやってみたいなと……
正直に言うと全然面白くなかったんです、このゲーム。
もう、良いと思えるところが原画・CGしかないってくらい(あ、声優や音楽はたぶん問題ない)、キャラクターやシナリオが最悪でした。
実は瑪瑙×律ルート(?)しかやってないので、本当なら評価してはいけないのかも知れませんが……それでも言いたい。男同士である必要があったのか!? と。
冒頭から途中(水曜日に入る前)までは、そこそこワクワクしながらやってました。
まずイラストが綺麗だし、声優も問題ないし(山口勝平さんがBLゲームの主役とは珍しいなと、ちょっと違和感あったけども)、主人公も年頃の男の子っぽくていいなと思ったし、相手役の瑪瑙もツンデレっぽかったし、他のキャラは微妙だったけどメイン2人は面白いかも……と。
ところが、水曜日に入って冒頭以後、絡みがなかった瑪瑙とやっと接触がー! と意気揚々と進めて行ったら、あれ? 瑪瑙ツンデレじゃない……?
それでも水曜日はまだマシだったが、問題は(確か)木曜日から。いきなり、唐突にキスに発展。そこまではまだドキドキできたけど、そっからがもうダメ。
(以下、ちょっと毒吐いてます)
なんだったっけ、「明日も部屋に来るって誓ったらキスしてやる」だったっけ? なんかそんな感じ。それまで、なんとなくいがみ合ってるというか、反発しあってるというか、律に対して瑪瑙が不機嫌な態度をとるから、自然と律も同じような態度をとっていたのに、キスされたことも律は驚愕してて「ありえん!」って感じだったのに、そんな律に対して「誓えばキスする」とか何それ? みたいな。
普通は「○○されたくなかったらキスさせろ」とかじゃね? みたいな。
なのに律も最終的に「キスして」とか言っちゃってるし、何なの? バカなの? みたいな。
なに? 世間一般(腐女子の世界)では、これが普通なの? 萌えなの? みたいな。
それでも我慢して進めて行くと、眠ってる瑪瑙に「俺、なんだか胸が苦しい。助けてよ、瑪瑙」とか言っちゃう律。バッカじゃねーの!
エッチまで何とか続けてみたけど、律が乙女化してるので気持ち悪くて読めませんでした。
こんなに気持ち悪いって思ったBLは初めてかも知れません。
正直言うとエッチシーンもほとんど読んでないんですが、たまにチラッと読むセリフが本当に無理でした。
覚えてるのでは普通のENDで挿入までは行かなくて、瑪瑙が「1ヶ月くらいかけて慣らさなきゃな」みたいなことを言って、律が「本当に? それでいいの?」みたいなことを言うシーン。
いや、普通の男同士でも初めては痛いだろうから、時間かけて慣らさないとってなることもあると思うけど、受けが「え、いいの? それまで(挿入)待ってくれるの?」みたいな…女で言えば「学校卒業(もしくは結婚)までセックス我慢してくれるの?」って感じで言うから気持ち悪い。
今まで、普通の学生でいたヤツが、そんなセリフ吐いて恥ずかしくないの? と思う。そういう素質が元からあったんなら分かるけども……
っていうか、もうあれじゃん。体は男だけど心は女って人じゃん。そんなの冒頭の律じゃ片鱗もなかったじゃん。詐欺じゃん。
…って感じで不満爆発(汗)
1回瑪瑙×律ルート終わってから、自分で攻略する気も起きなくて、他の方の攻略を見ながらでも、とりあえずコンプしようと瑪瑙×律の普通ENDじゃなくGOODENDをやったんですが、それをチラ見して「もう無理」と思いコンプも諦めて即アンインストールしました。
他のカプもダメだろうなと……[受]はみんな乙女化してるし、[攻]もそんな[受]を溺愛、執着、甘やかし、お姫様扱いしてるので、これはもう無理だと。
それから、これはオムニバス形式の小説(?)みたいになってて、選択肢はあるけども主人公の律が登場人物を攻略できる、とかそういうゲームではありません。
カプは固定化されてるので、ゲームらしさを楽しむことは出来ないし、恐らくシナリオの量とかスチルとかは少な目なんじゃないかと思います。
実際、『マスカレード』をやったあとでこれをやると、スチルの枠が少なくてびっくりします。
あと、最初に瑪瑙×律ルートを目指してプレイするけども、関係ないっぽいストーリーが間に入るので鬱陶しいです。確か月曜日から主人公はメイドを始めるけども、月曜日に瑪瑙に屋敷に連れてってもらい、次に瑪瑙に会うのが水曜日っていうね。
間1日だけって感じだけど、その間に他のメイドと会ったり何だりで、なんかやたら長く感じました。
それから、選択肢はありますが、なんかどちらの選択肢を選んでも、その後の文が変わらないことが多かった気がします。せめて、選択後の一行くらいはそれぞれ違う文章にした方がよくないですか?
途中、「え、こっち選択したけど何でそんなセリフ?」と思うことがありました。
なんか、そういうところで「やる気ないのかな……」と感じてしまいます。
以上、ほんの2周しかやってないのに、これだけ不満が(汗)
でも、自分はこういうのが苦手なんだなって、確信を持つことが出来たので、その点では良かったかなと思います。
そう、自分は乙女化してるものはダメだったんだ……!
なので、超甘々で乙女チックなのが好きな方にはオススメな作品だと思います。
[ストーリー]
どこにでもいるような普通の若者の一人、日々のんべんだらりと暮らしている主人公の大成。
ある日近所のたまり場でいつものメンバーと暇つぶしをしていると、雀荘で働く玄が妙なアタッシュケースを持ってやってきた。
一同が注目する中淡々と開け放たれたケースの中には、一生でお目にかかることは普通ないであろう札束の山。
(中略)玄の話を聞いているうちにも、いかにもな黒塗りの車が金を追ってやって来る。
思わず逃げ出した大成達は、オンボロワゴンに乗り込み南の島を目指す。
ビジュアルノベルゲーム 一本気味ロードストーリー
H度:★☆☆☆☆ 難易度:★★☆☆☆ アフロ:★★★☆☆
(ジャケットより)
[動作環境]
対応OS:Windows95/98/Me/2000/XP(日本語版)
CPU:ペンティアムU/Celeron 又は各後継CPU233MHz以上
メモリ:128MB以上
ハードディスク:500MB以上の空き容量が必要
ディスプレイ:640×480(フルカラー)
対応音源:WAVE 音源・DirectSound 対応ボード
メディアドライブ:CD-ROM ドライブ(仮想CD-ROMでの作動は保障しかねます)
Direct X:5.0以上
発売元:Alice Blue(アリスブルー)
http://blue.alicesoft.com/
開発休止中。とても残念です。復活を望みます。
[感想]
これは結構私的にオススメな作品です。
どっちを選択したらエッチに持ち込めるかっていう部分がちょっと難しかったですが(笑)、というか、全体的にどっちを選択したらいいのかって言うのが微妙に悩みました。
突発的な内容だったり、アフロってあんまり関係ないような気もしたり、実際にその道のプロとそこまで渡り合えたりせんだろうっていう思いもあるんだけど、でもそれだけのノリとかがあって私としてはそんな違和感はありませんでした。
むしろ、通常の選択肢を行った最後の主人公の感覚は、私には無いものなんだけどある意味イッてしまってて格好よかったし、ああ男の人ってこういう事考えるもんなんだなぁと、すごい感心してしまいました(笑)。
あと、主人公が本当に普通の青年でプータローというところが見やすいなと思いました。
極々普通の青年でプーでしかもすごいプレッシャーに弱くって、それでも死にそうな顔になりながらも、自分を奮い立たせて友人を救おうとする姿は普通に「いいな」と思いました。
そして、そういう彼だからこそ皆が惹かれる……という構図は有り得そうでいいと思いました。
ただ、ちょっと苦手だったのが選択肢によって主人公が攻めになったりして、その主人公の攻めが私的にはイタダケナイかなぁと……。一人年下がいるんですが、彼に対して攻めになるのは全然OKなんですが、あとはちょっと考えられない……
あと、問題の元凶となる「玄」という登場人物ですが、彼とのエッチが一番考えられない!
本当にごめんなさい、ですけど「気持ち悪い」です。最初は全然気にしてなかったんですが、いざエッチにもつれ込んだ時にずっと黙ってるんですよ。うわっ!いやっ!とか思ってしまってもうダメでしたね……
逆に一番萌えたのは幼馴染の十一。十一の性格も格好いいんで、なんか楽しかったです。
他のキャラクターも十分楽しかったんですけどね、実際。ただ「玄」だけがダメだったという事で星四つとなりました。おしい……実におしい……
それでも、結局は楽しめたのでこれで定価2800円は安いっ!と私は思います。
非常にオススメですね。