「きのどくになあ、こんないたずら書きされちゃって。消すのにたいへんだろう。ここはだれが住んでるんだい」 先生は、それが隣の家だと勘ちがいしていたらしい。ぼくはいった。 「先生。ここはお隣じゃなくて、先生のうちですよ」 「なんだって。ぼくんところかい。ここまで、ぼくの家なのか。ぼくの家は案外、大きいんだな」 先生は、頭をかいて、てれくさそうに笑った。 〜本文より抜粋。 毎度、先生かわいいわぁ。何回言ってるでしょうね私。 カベの字をリアルな加工が出来て嬉しい。