「Flavor Of Love」チラミセ 「先輩、オトコ同士のセックスってどうやるか知ってます?」 「ばっ。そ、そんな気色悪い事…」 「それが、痒いところに手が届くって感じで。結構イイらしいっすよ?」 そう言いながら頬にかけていた手をするりとおろし、吾郎の胸元から腹部へとなぞりながら オトコがダイレクトに快感を感じる場所まで滑らせた。 「ね?いいじゃないですか。気持ちよくしてあげますから、少し付き合ってくださいよ」 そしてスラックス越しから吾郎自身をやんわりと包むように押さえ込む。 「って!ま、まてよ!やめろって」 吾郎は慌てて大河の手首を掴み、そこから引き剥がす。 「馬鹿な事やめろって!落ち着けって!」 「って、先輩の方こそ、落ち着いた方がいいんじゃないですか?」 「落ち着くわけねーだろっ」 「…先輩、支離滅裂」 「…」 ふぅ、と吾郎はため息をついた。 「なぁ、俺はお前とはこれからもダチでいたいと思ってんだよ。だからこんなばかげた事には付き合えねぇよ」 「別にセフレにかわってもいいっすよ」 「おい…」 なんとか大河を諭したいと思っているのだが、吾郎の言語能力では到底説得できる力は無かった。 まったく譲る気の無い大河のそんな言葉に、吾郎は心底嫌そうな顔をした。 そんな吾郎に大河はまた苦笑いをこぼす。 「ねぇ、先輩。僕の行動、おかしいと思います?」 吾郎から視線をはずし、何をみるともなしに斜め下方にむける。 疑問を投げかけているのに、答えを待つことなく大河は続けた。 「自分でもおかしいんじゃないかって思ってるんです。先輩相手にセックスしたいなんて」 大河は、隠す気もなかった。次が無いのだから、なにもかもさらけ出す気でいた。 「僕ね、先輩とキスしてる夢をみたんですよ。さっきの触れるだけのなんて比べ物にならないぐらいの ディープさの。で、起きたら夢精しちゃってました」 自嘲的な笑いを浮かべながら大河は話をづづける。 「しかも、まだ半立ちだったからなんとなくいじって…その時に先輩の手を想像したら、なんか物凄くきちゃって」 吾郎は大河の話を痛々しい気持ちで聞いていた。大河に対してそう思ったのではない。 まさしく自分にも身に覚えのある事だった。 しかも夢の中などではなく、隣に肩を並べ談笑している時に差し込まれたことすらある。 二人部屋の同室だったあの頃。椅子代わりに二段ベットの下段に並んで座ってテレビを見ていた時。 このまま隣のヤツをベットに押さえ込んでしまったら―――そんな衝動に幾度かられたことか。 消灯後、下段から聞こえる安らかな寝息にすらあらぬ妄想を掻き立てられたことか。 そして、どうする事の出来ない想いを身勝手な想像で一時の自身での慰めにつかってしまう、 自分自身への嫌悪感と罪悪感。 そんな苦しさと切なさを吾郎は十分に知っていた。 だから、大河のことをさげすむ事も罵倒する事もできない。 大河は伏せていた視線をふたたび吾郎にもどし、正面から向き合い、はっきりと言った。 「だから確かめてみたいんです」 手首をつかまれたままで大河は吾郎のスラックスのボタンを外しジッパーをおろした。 今度は吾郎は止めなかった。 そして下着越しに彼自身を捕らえ、軽く握りこむ。 「ねぇ、先輩。僕に触られて、気持ち悪い?」 くにゃくにゃともみしだくと、確実に形を変え肥大してくる。 「そんなに悪いモンじゃなかったら、黙って付き合ってくださいよ」 情に流されるとはこういうことなんだろうか。これだけ必死に訴えられ、吾郎に同情心が出てきたのは 事実だった。 大河を否定する事がまるで自分を否定される気持ちになってくる。 別に操を立てる…ってほどの意識は基本的に男にはありえないもので。自分が折れる事で報われるなら、 少し位協力してもいいかという気になってくる。 そして少しの好奇心も刺激されてきていたりもした。 「でもよ。オレ、ホントにそんな趣味ないから。使いモンになるかわかんねーぜ」 そしてそのまま大河は乗り上げていた位置を大幅に膝元にずらし、同時に上半身を屈めて、 吾郎の股間に顔を寄せる。 「本当にそういう意味で先輩が好きなんだったらこんな事もイヤじゃなくて…むしろ嬉しかったり するのかなーって」 そう言って口角を少し上げて、大河は笑った。その微笑みが余りにも艶やかで、吾郎は息を呑む。 不覚にもくるものを感じた。 大河は眼前のスラックスの前立てをはだけさせ、下着のウエストゴムに手をかける。 「まぁ、先輩は目でもつぶって自分の好みの娘(こ)でも想像しててください」 遠くで5時限目の始まりを告げるチャイムが響きはじめた。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ゴロトシ(トシゴロ)前提の痛いゴロタイです。 自分で言うのもなんですが、かなり大河が切ないです。 でも、さきのさんの挿絵は必見ですよ~。 物凄いモノ描かせた(指定したから)とおののきつつも自分を誉めたくなりました(笑) *お手数ですがご自分でブラウザーを閉じて下さい。 |
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