≪4≫ 人面が象られた木の柱に縛りつけられたリーデリア。 その周囲では、ケーブ族の一団が大騒ぎを繰り返している。 周囲には異様な数のケーブ族が群れをなしていた。まるで、洞窟内からすべてがここに集まってきたかのような騒々しさだ。 祭りのような賑やかさだが、囚われの身にはその陽気な雰囲気が危険な兆候にしか感じられない。 地面に座らされたまま、ポールに抱きつく姿勢で手足を縛られている彼女は、内心で冷や汗を浮かべた。 (うっわぁ……やっばいなぁ。どうにかして逃げ出さなきゃ……) このままでは何をされるかわからない。 一刻も早く脱げたいところであった。けれど、柱にしがみつくような形で、手首と足首をそれぞれ縛られたままではもちろん逃げ出せるはずもない。 そんな状態のリーデリアが手をこまねいているうちに、気がつくと野蛮人たちがまわりに集まってきていた。 さきほどまでの騒がしい雰囲気はなく、あたりは不気味な沈黙に包まれている。キーキーギャーギャーとうるさかった連中が、一様に押し黙っているところがかえって彼女の不安を呼び覚ました。体を包む空気が、冷たく感じるほどの静けさだ。 「あ、あの……ね」 少女が口を開こうとしたとたんに、集団が一斉に喝采を放った。 耳をつんざく大音声が響く中、群れの一部がさっと左右に割れる。 そこから進み出てきたのは、青みがかった紫色の隈取りで顔を染めたケーブ族だった。 (こいつだけ、他の連中と色が違う……?) おそらく群れのリーダーなのだろう。体躯も他の連中に比べてひとまわり大きく、一人だけ特別な色の装束を許されているらしい。 リーデリアが警戒に胸をざわめかせていると、青い隈取りがぬっと近づいてきた。 「えっと……、あなたが大将さん? ……ひゃっ!」 ケーブ族のリーダーは柱に抱きついてる彼女の背後に立つと、抱き込むように長い腕を伸ばしてくる。 枯れ枝のような指先がさしのべられ、腋の下をくぐり、美肢体と柱の間にすべり込む。 続けざまに、大きな手のひらが胸元の豊満な膨らみをぎゅむっと鷲掴みにした。 「ちょっ……! や、やめなさい……ひぅ……」 その手にはゼリーのような粘液状のものが塗られている。ざらつく粒のまじった半透明の粘り気が、襟ぐりを飾ったフリルにまで染みつく。 「こらっ! やめっ……そんなところに触らないでよっ」 彼女の申し出は聞き入れられることもなく、遠慮のない手つきでむっちりとした半球が撫で回された。 牡の硬い手肌が柔軟な乳肉を押し潰すと、たちまち息がつまりそうになる。親指と人差し指で乳根をくびるように捕まれ、掌全体を使って乳頭部まで手をすべらせ、さらには双球の谷間をこじ開くように立てた指先をねじ込んでくるのだ。 「変なもの塗らないでってばっ! こらーっ……」 悲鳴のような声をあげても、手は容赦なく動き続けた。 そうして、奇妙な薬液が愛らしい魔女の衣装の上からベットリと塗りたくられていく。ネバネバとした汚汁を擦りつけられるたびに、柔乳が圧迫され、少女の口から苦しげな嗚咽が漏れる。 手足の自由が効かないリーデリアは、地面に尻をついたまま上半身をもがかせることしかない。身悶えする合間にも、穴居人の手はただひたすら乳房を弄ぶのだった。 (なに、これ……塩の匂い?) 執拗な乳愛撫を受けている彼女の鼻先に、塩分に特有の匂いが漂ってくる。 このままさらなる乱暴を働かれるのだろうか。 すると、危惧する少女の胸からぱっと手が離れた。たわわな乳を揉みしだくだけ揉んだあと、ケーブ族は距離を置いてポールを囲む。 「なんなのよ、これ……」 女をいたぶるための他愛もないいたずらだったのだろうか。はたまた、儀式的な意味を持つ行為とも思われた。もちろん彼女に、その答えがわかるはずもない。 ケーブ族の一団は、それきり何事もなかったように元の喧騒を取り戻していた。 何をされたのか、わからないまま不安に頭を悩ませるリーデリア。 「とにかく、この隙になんとかしなきゃ……」 手首を縛った縄目に緩みでもないかと、何度も腕をもぞつかせる。 そんな彼女の思いと裏腹に、縄はギシギシと軋むだけだ。縛られた手はさほどキツくないのだが、結び目はよほど硬く締められているようである。 「んもぅ……ちょっと、ほどけなさいよ、ねぇ〜」 柱に回された細腕にいくら力をこめても、拘束はビクともしなかった。 そんなことを続けているうちに、ポールと擦れあっていた胸元にムズムズと掻痒感が湧く。 「ん、んぅ……」 とはいえ、両手の自由が利かないのでは掻くこともできない。歯噛みしたくなるようなもどかしさがつのるばかりだ。 (こ、こんなときに……あーん、もぅ……) 緊迫感のない生理現象に悩まされ、思わず恥ずかしさに頬が赤らむ。 やむなく彼女は柱を抱き寄せる体勢となって、背筋を反らして胸元を前に突き出した。 優美な乳球が押し潰れてしまうが、そのまま体をわずかに動かすと、多少ではあったが痒みが収まる。 しかし、いかんともしがたいことに擦りつければ擦りつけるほどに掻痒が強まっていく。もどかしさで眉間に縦皺が刻まれてしまい、少女の美貌が忍苦の相に彩られる。まさに痒いところに手が届かない状態だった。 「……くっ。ううぅ……きっと、さっきの変な薬のせいね……」 そう気づきはしても、むっちりと丸い乳房を柱へと押しつけ、掻痒感をこらえるのがやっとだ。 無様な仕草を繰り返すことしかできないリーデリア。そんな体勢のまま、警戒心から周囲を見回すと、心なしかケーブ族の視線が集まっているようにさえ感じられる。群がるまなざしにこもった悪意を感じ取ると、彼女は羞恥の念に駆られ、思わず目をそむけたくなった。 おそらく、この怪しげな薬を使って、彼女を辱めることが狙いだったのだろう。 相手の目的がわかると、生来の負けん気が意気をぶり返し、しばし痒みをこらえることができた。 (こんな卑劣な手段に、ひっかかってたまるもんですか……) 歯を食いしばりながら腕を引き、柱の表面に手首の縄を擦りつける。 太いポールに抱きついたまま両手を動かしていると、やはりまた胸元の痒みがこみ上げてきた。 「うう〜。ガマン……ガマンしなきゃ」 口ではそう言うことができても、白い美肌に走るこそばゆさが集中力を奪っていく。意識をこらすとほんの一時はこらえることができるけれども、しばらくすると姿勢が自然と前のめりになってしまい、軽く触れただけでわずかな痒みが灼熱のように乳房全体を包み込む。 「う、くぁうぅぅっ……」 必死に歯噛みしながら背を反らし、体を柱から遠ざける。そうしてまた、手首の縛めに注意を呼び戻す。 その繰り返しを何度行わされただろうか。 いつまでたっても縄はゆるみもしない。その間に、柔な乳肌のいたるところにヒリヒリ痺れるような痒みが及んでいた。充血で柔乳が張ってきたせいなのか、衣装を着崩してしまいそうなほど乳脂肪の量感が増している。 一心不乱に忍耐力を引き絞っているせいで、額には汗の玉が浮かび、ふっくらとした頬は紅潮のため朱に染まっていた。さらには憂い気に細められた瞳のせいもあいまってか、美貌が凄艶さを纏っていることに彼女自身は気がつかないありさまだ。 そんなリーデリアの艶姿をケーブ族の一団は遠巻きに眺めている。ひそやかな中にかすかな笑いがときおりさざめき、この未開の獣たちが邪悪な知性でもって、美女の苦しみを愉しんでいることを示していた。 「あう〜……う、うぅ、くぅ……」 いつまでたっても終わらない時の流れに放り込まれたかのような苦痛が、彼女の理性を苛む。口からこぼれるうめきとともに、冷静さが奪われていくかのようだ。 苦悩する少女の衣服の中で、胸の先端部は激しくいきり勃っていた。生地を押し上げるほどの勢いで突き出した勃起乳首から、ビリビリと痺れるような刺激が訪れる。今まで味わったことのない乳頭からの快楽。肉快美の度合いが増すにつれ、彼女はあせりをこみ上げさせる。 やがてリーデリアの頭の中は、この状況から脱する手段だけを求め、その方法だけが思い浮かぶようになった。 けれど、心を落ち着けることさえできない今の状況では、現実的な解答など思いつくはずもない。思考がまとまらなくなり、もはや論理的な考えなどできなくなってきている。 (ダメだわ……先に、この痒いのをどうにかしないといけない……) 朦朧とする意識の中で、彼女はあきらかに間違った答えを導き出していた。 リーデリアは、しなやかな上体をゆっくり前傾させると、硬いポールの表面に敏感さの増している乳肉を押しつける。 「……ひゃぅっ」 衣装の胸元でぽっちりと突き出している乳頭が触れただけで、彼女の唇から艶のまじった悲鳴がこぼれた。 いくぶんか媚をふくんだその声を皮切りに、淫らな乳擦りが始まる。 太い柱に触れただけで、ビリビリと走り抜ける電流刺激。腫れてしまったみたいにむっちりと張った乳球がひしゃげると、ひと擦りごとに乳快が波紋のように広がっていく。これまで使ったことのない乳腺までをも目覚めさせるその快美が訪れ、未体験の性的刺激によって優美な細眉の端が垂れ落ちていった。 たわわな乳の内部までをも貫く疼きが迫り、美貌が歪む。碧眼の瞳が細まり、薄紅の唇からは悩ましげな吐息が漏れる。乳肉を圧しただけで生じる爆発的な快感のおかげか、どうにも収まりやらぬ執拗な痒みを一瞬だけ忘れることができた。 掻痒感が失せたところで、リーデリアはわずかに身を引く。 「これで、やっと……あ、あぅ。ま、またなの……」 彼女が豊乳を柱から離したとたんに、またもや乳肌にヒリヒリとした熱気が襲い掛かってくる。 卑猥な乳涜を再開させなければ、掻痒が収まらない。やむなく胸元を押しつければ、先程よりもいっそう強い快感が走り抜け、剥き出しの華奢な肩がビクンと震えた。どうやら一度、快楽を味わったせいで、張った乳塊が敏感さを増しているらしい。 「手……手、ほどかなきゃ……くぅ」 この状態のまま、手首の戒めをほどくしかなかった。腕を引き、胸を寄せたポーズが、太い木柱をかき抱く姿勢になるのはごく当たり前のことだった。 太い柱にすがりつく無様な格好のまま腕を引く。 快美に見舞われた乳房からの刺激によって、愉悦のかげりが美貌を彩る。乳の谷間から湧き出す痒みに導かれ、柱を強く抱くと、自然に太幹が乳球で挟み込まれる状態となった。彼女にとっては掻痒をとりのぞくための動作だが、どう見ても卑猥な想像を喚起させる媚態でしかない。 そそり立つポールを量感あふるる双乳でたばさんで、全身でしがみつく。もはや痴態に近いその状態を崩すこともできず、挟みつけた柱に乳肌を押しつける。腕を内側に閉じこむようにして、左右からもちもちとした中央に乳肉を寄せ、しなやかな背筋を反らして肢体を上下にゆする。まるで、極太の男根に胸で奉仕を施しているかのような、卑猥な仕草だ。そんなあられもない格好を野蛮なケーブ族に眺められつつも、止めることができない。 それらすべてがみずからの意思によって行われているため、どうにも感情のやり場がなかった。 矛盾極まりない、羞恥にまみれた行為を繰り返すしかないリーデリア。彼女の頭の中はすっかりと混乱し、敵愾心を支える理知が突き崩され、もはや周囲に対する警戒さえできなくなる。 「あっ、あ……ン、あぁ、ダメ……こんな、アン!」 今となっては、やむなく繰り返せざる得ない乳擦りに、視姦されていることさえ忘れるほど夢中になっていた。激しい乳快楽に酔わされ、愉悦まじりの声を放っていることさえ気づいていない。 (こんな……すごい……。おっぱいが、おかしくなっちゃう……) 愛らしい衣装に身を包んだ魔女は、みずからの乳房を痛めつける行為の虜となりかけていた。 優美な背筋をくねらせ、見事に隆起した乳首で円を描く。するとぷっくり膨らんだ乳暈が擦れ、より肉快が深まる。その快感につられて、いつしか戒めを解こうとする手の動きはおろそかになり、たわわな豊乳を使った自涜だけが激しさを増していく。 「は、ぅ……はぅぅ、う、うあ、あぁぁっ……」 ゆるんだ口許からは涎が溢れ、艶かしい喘ぎが絶えずこぼれるようになっていた。 硬く聳え立つ男の象徴に、たわわに膨らんだ女の象徴をなすりつける痴戯。 戒めから脱しようとしていたリーデリアは、猥雑なショーでも演じさせられているかのごとく、いくつもの視線に晒されていた。その行為そのものが、嬲りものとされているのだ。そんな中でも彼女の気分は高揚しきって、屈辱的な罠から逃れられない。 地べたに尻をついた姿勢で、太い柱に抱きつき、張った乳肉を擦りつける。さんざんに擦りつけられた乳肌は、衣服の下で痛ましいほどに赤く腫れていた。フリルで飾られた衣装の縁から今にもはみ出してしまいそうなほどに揉みほぐされ、息遣いのたびに双乳が震えてさえいる。 ふっくらとした軟乳は快楽を受信する装置となって、絶え間なく脳髄を刺激し、彼女の意識を桃色に染めていく。あろうことか、敏感な乳房から生じる快美によって性感の高まりを抱かされてしまうのだ。 やがて彼女は、腰の奥に疼きを感じた。己の手で乳房を辱める行為をしながら、性的な充足を得ている。 (こんなの嘘よぅ……。胸だけで……胸だけで、こんなに……) 背徳の念が湧き上がり、理性が快楽を拒む。 ありえない快感は薬が原因に違いない。 頭のどこかでそう呟く声は聞こえても、暴走を始めた肉の欲求は収まることがなかった。肉欲が湧き上がるにつれ、乳擦りの動作がさらに淫らさを増す。 「はぁっ……うう、は、うぅ、う、はぁ……」 悩ましげなかすれ声を放ちつつ、優美な背筋をくねらせる。女体がクネクネと撓るたびに、柱に押しつけられた乳肉が形を変えていく。捏ねられ、圧し潰れた肉球が変形を繰り返すたびに、愉悦の波が小刻みに彼女を見舞う。 乳快が高まるにつれ、腰の奥の疼きも同調していく。踊るような仕草でリズミカルに乳房が圧せられると、そのテンポにあわせて肉快が高まった。屹立しきった乳頭が固い木肌にぶるかると、快感がひときわ強まる。まるで、赤らんだ乳首が陰核と同じくらいのデリケートな器官に変わってしまったかのようだ。 「ダメ、こんなのダメぇっ……」 理性を狂わせようとする、未知の快楽に慄くリーデリア。 だが、性感の高まりはこらえようもなく迫ってきた。乳をひと擦りするたびに、絶頂のときが近づいてくる。 同時に、それまで快楽に酔う美少女を遠巻きにしていたケーブ族たちが、包囲の輪をせばめていた。ぎょろりとした目玉のすべてが彼女の艶姿に向けられ、裂けたように大きな口は嘲るような角度にまで反っている。 (見られてるのに……こんなの、いやらしいことなのに……止められなくなっちゃってる……) 懊悩するリーデリアは唇を強く噛んで、湧きあがる羞恥心をこらえることしかできなかった。 しかし、遠慮のない視線を浴びていることがわかっていても、もはや卑猥な行為が止められない。タップリと塗りこまれた薬液のせいで、大きく突き出した柔乳をいやらしく歪ませながら、淫靡な乳房オナニーを続けることしかできないのだ。 量感抜群の乳球を柱に押しつけ、肩をゆすらせ、円を描く。表面の起伏に充血した乳頭がぶつかり、盛り上がった乳暈が擦れるたび、目もくらむような甘美な痺れが襲い掛かってくる。そのめくるめく快感を求めて、痴態じみたあられもない行為を肉体が勝手に演じてしまうのだ。 「ん、んはぅ……んっふぅ、ふぁぁ」 いつしか乳擦りを続ける少女の口から、悩ましげな吐息をこぼれだした。 性感の高まりに意識を失いそうになったそのときだ。 痛ましいほどに張った乳房の奥で、ふいに疼痛が走り抜ける。 (な、なに……これ。胸の……胸がヒクヒクしちゃう……) 着衣を突き破らんばかりに勃起していた乳首が、内部から生じる刺激によってビクンと跳ねた。 たちまち乳嚢から溢れてきた母乳液が乳腺を通じて、先端部から滲み出る。内圧ではちきれんばかりの乳球から乳汁をこぼす快美に、彼女の細いうなじが喜悦のわわなきに包み込まれる。 女にしか味わえない快楽。母乳放出の欲求を満たしてくれる生理現象に、これまで乳快をこらえてきた理性が悲鳴をあげる。 「やっ、こんな……らめぇ、胸ぇ……おっぱいが、おかひくなるぅ……」 呂律の回らない声で拒んではみたものの、淫薬によってつき動かされる肉体は、淫らな乳奉仕をやめられない。 双乳を押し潰さんばかりの勢いで柱の太い幹になすりつける。豊満な乳肉がひずむたびに、骨の芯まで響く疼きが生じ、美肢体が慄きにひくつく。今まで味わったことのない乳悦が高まるにつれ、滾った性感は頂点を目指して盛り上がる一方だ。 その高まりに、ついに肉体の反応がかつてない現象を引き起こす。 「はひっ、あ、ふぁ……み、ミルクでちゃう、でちゃう、やぁ……」 じっくりと捏ね回された乳球の張りが、頂点に達した。 すると、接したポールの表面で擦れ、押し潰された乳頭からプシュプシュと乳液が放たれ、愛らしい衣服を濡らしていく。溢れ出る乳液が衣服の前面を湿り色で覆う。 たちまち噎せ返りそうなほどの乳臭さがあたりに満ちていった。その中で、意識を失いそうなほどの充足感が押し寄せてくる。 (ああっ……、すごいの……。私、胸だけでイッちゃう……イッちゃうのかも……) リーデリアは、ありえない快美の高まりに背徳の念を抱きながらも、圧倒的な肉悦を拒みきれない。 堅牢だった理性がゆらいだその瞬間、タップリと詰まった母乳の解放を求めて、淫猥な乳擦りの動きが一気に加速した。 美肢体がリズミカルにくねる。乳肌が擦り剥けそうなほどの摩擦が加わり、柔軟な乳肉がさらに捏ねられた。さんざんにすり潰された乳頭は火を灯されたように熱く、異様な火照りに包まれている。胸の先端に宿る灼熱が異常なまでの高揚を呼び覚まし、脳髄を桃色に染めた。 腰の奥にまで轟く雷鳴のような乳快楽。鋭敏な乳房から集中的に湧き上がる、通常ではありえない乳悦がたおやかな肢体を快楽漬けにする。 全身に広がった快感の波がひとつに重なる瞬間、ついに歓喜のボルテージが頂点に達した。 「うぁっ……ミルク出る、れひゃう……ひゃううううぅぅぅっ!」 快美の衝撃が彼女を貫くと、たまらず歓喜の声が放たれる。 ぴちゅっ……プシュッ、シュワアアアア……。 しなやかな美肢体が仰け反った拍子に、ビンビンにいきり勃っていた乳頭部から白濁色の液体が飛び散った。絶頂感に身震いする間にも、間欠泉じみた勢いで母乳液が噴く。盛大な射乳を見せつけながら、エクスタシーを感じている。 「くぅ、あっ……ひ、イク……ひああああああぅっ……」 太い柱めがけてミルクシャワーをぶちまけたあとも、身体が痙攣するリズムにあわせて、赤らんだ胸の屹立が小刻みに震える。すると、張りつめた先端部から、残り汁がビュッ、ビュッと勢い良く噴き出ていく。 やけに尾を引く長い余韻のせいで、優美な肢体はすっかりと弛緩しきっていた。頭の先から指の先までを脱力感が包み込み、手足の拘束がなければ地面に崩れ落ちていただろう。痺れるような恍惚の中、だらしなく半開きとなった口の端からは涎がこぼれているありさまだ。 「……あ、ああ……はふ、うっ……くぅ」 溢れ出した乳臭に包まれたまま、木柱の根元に座らされ、手足を縛られた格好はさながら咎人であろうか。胸元から優美なウエストにかけては、みずからの恥乳で衣装がグッショリと湿り気に覆われた姿。星界の力を導き、歌声で奇跡を起こす、誇り高いリトルウィッチにあるまじき淫猥さだった。 乳液を迸らせながらの背徳的なアクメを迎えた少女の痴態を堪能し、ケーブ族の群れがしきりに騒ぎ立てていた。 あたりを賑わす嘲りの笑い声。無様な射乳絶頂を演じさせられたリーデリアの胸に、屈辱の念が湧き上がる。 (薬を使って、こんな卑怯なことを……こいつら、絶対に許さないんだからっ……) 頭の中で怒りをかき立ててみても、今はあられもない格好を晒して、肩で息を整えるがやっとのことだった。 |