――もし、貴方に12人の妹がいたらどうしますか?――
平和にまったりと過ごしてきた日本の前に、突如12人の妹を名乗る女の子達が現れました。
とびっきり可愛い彼女達は、皆、兄である日本の事が大好きなのです。
いいきなり12人の少女達と一つ屋根の下で過ごす事になりましたが……
日本もおじいさんとはいえ、れっきとした男。
無防備な姿を見せる12人の妹達には毎日どきどきものです。
「お兄さん、少しお小遣いが欲しいんだけど……ダメかな?」
豊かな胸を溢れさし、毎晩のように布団に忍び込んでくる少女の名はウクライナ。
貧乏生活が長かったせいか、あの手、この手で兄の貯金を狙ってきます。
もちろん、夜の『あの手』の使い方もばっちり。
豊かな胸に包まれた日には、きっと熱いモノを出してしまうこと間違いなし。
「兄ちゃん、誰もいない海で一緒に泳ぎましょうよ」
小麦色の元気少女はセーシェル。南国が似合うおおらか娘。
ややずぼらな所があるせいか、海では惜しげもなく何も身に着けず泳ぐ事が多かったりします。
健康的な裸体はどんな太陽よりもまぶしく。
魅惑的な身体を見せ付けられたら、枯れた兄でも反応してしまうでしょう。
「哥哥(にーに)、このブラ、似合いますか?」
胸元をちらりと見せて挑発してくるのは、お洒落大好きな台湾。
流行りモノはとりあえずチェック。兄の好みもちゃんとチェックして……
ナース服から裸エプロン、はたまた猫耳メイドまで、何でもござれ。
愛する兄の為だったら、どんなコスプレにも応えて見せます。
「にぃちゃ、一緒にお風呂はいろ?」
まだ幼さの残るチェコはとても甘えっこ。
だから一緒にお風呂にはいる事なんて当たり前だと想っています。
でも膨らみ始めた胸に兄は少しどきどき。
それを知ってか知らずか、今日も思いっきり甘えてきます。
「お兄さん、今度モデルになってくださいね。次の本は18禁ですけれど」
少々腐った方向に思考が偏ってる女性はハンガリー。
そのために兄をひん剥いてモデルにする事もしばしば。
もちろん、出す瞬間まで資料になるのですから、そちらの腕も中々。
今宵もいろんな本のモデルにするため……という名目で兄を狙っています。
「兄者、私のに……練乳かけても……いいんだよ」
艶のある仕草で挑発してくるのは、アオザイの似合うベトナム。
少し気の強い女性ですが、彼女が認めた男性には少しだけ甘えも見せて。
仕草の一つ一つがとても色っぽくて、兄は耐え切れるでしょうか。
でも、決して怒らせてはいけません。だって彼女は強い女なのだから。
「……ねえ、何で逃げるの? 兄さんを愛しているのは私だけなのに」
少しヤンデレ風味な台詞を吐くのはベラルーシ。
鋭い瞳でいつも兄に迫ってくる少女は、もう手段を選ぶことはしません。
どんなにカギをかけていても、ドアノブを破壊し、兄の部屋へと入ってきて……
でも、本当は寂しがりやの女の子なんですよ。きっとね。
「チョコついてるやん。兄上。ここに」
お料理上手の少女はベルギー。すらっとした身体が大変魅力的です。
いつも美味しいお菓子をみんなに振舞ってくれてます。
でも、本当に振舞いたいのは大好きな兄へ、チョコをトッピングした身体を……
本当の事は心の中に秘め、ゆっくりと兄に接近していきます。
「兄さま、今日も訓練お願いします」
真っ直ぐに兄を見つめてくるのは、可憐な少女リヒテンシュタイン。
とても真面目な彼女は、いろんなお勉強に興味を抱いています。
歴史の勉強から、世界の情勢、はたまた男女の営みの事まで。
純な瞳で迫られたら、きっと彼女の身体に『訓練』を開始してしまうことでしょう。
今、わかっているのは可愛い妹9人。
ストーリーを進めていくうちに、残りの3人の正体も判明し。
「ふぁっ、お兄さん、もうそんな大きくしちゃって」
いきり立ったモノを擦り揚げるハンガリーは、上目遣いで彼を見つめ……
――毎晩繰り広げられる饗宴――
「ん、姉さん、ずるい。私ももっと味わいたいのに」
「んぁっ、やっ、私が終わったらね。ほら、もっともっと……」
腰の上で舞い踊るウクライナをほんやりと見つめ、切なそうに指を絡めてくるベラルーシの唇を奪う。
――競うように兄を求めてくる妹達――
「学校でなんて……背徳的だね」
誰もいない生徒会室で抱き合いキスをする。薄暗い室内でセーシェルが甘く悶え。
――家ではもちろん、学校でも街中でもそれは行われ――
「お願いします。中に……出してくださいまし」
潤んだ瞳で抱きついてくるリヒテンシュタインに腰を押し付け、奥深くに吐き出し。
――兄と妹、禁断の関係。それはある事件へと発展していく――
『ずっと側にいたい……』
12人の妹達を今、貴方に。
『ワールドシスターズ~12人の妹へ~』
女性キャラはフルボイス。CG500枚以上のボリューム!
また数々の選択肢により、どんどん枝分かれしていくストーリー。
兄と慕う少女達の未来は、貴方の手によってつくられる!
20××年春、発売予定! 定価未定。
「とまあ、このようなものを制作予定なのですが、いかがでしょうか」
いつもの世界会議。日本主催により、会議室に各国が集められたのはいいが
カラフルな資料を張り出したあと、話し出した事はゲームの企画だった。それもエロゲー。
各国は大きくため息をつくだけしかできなかった。
他の国……特にフランスやらイギリスならば、ただドイツが一喝しておしまいだったのだろう。
しかし、日本は非常に疲れた顔色をして、それでも活き活きとゲームの説明をしており。
きっとあまりの多忙に何かの螺子が取れてしまったのだろう。
仕方がないとは想う。
日本国内ではどたばた騒ぎがあり、あまり体調が良くない。
それでも必死に仕事をこなし……ぷちりといってしまったのだろう。
この状況をどうしようかと、ドイツは頭を抱え。
活き活きと説明する日本の後ろで、側近らしき人物達が動き出したのに気がついた。
一人はスーツを着た真面目そうな青年。彼は大きくため息をつくと、机から何かを取り出した。
厚紙をジャバラに折ってつくられたバッドのようなもの。
それを虎柄の派手な服を着た少女に手渡し、一言二言言葉を交わす。
少女は軽く頷くと、日本の背後に歩み寄り、そのバッドのようなものを振りかざし。
「いーかげんにせんかいぃぃっ!」
すぱこぉぉぉん!!
日本の頭にクリティカルヒットすると、派手な音が会議室に響き渡った。
途端に日本はぐらりと床に倒れこみ。
満足そうな少女に、青年は一礼すると、手早くゲームの企画書を片付け始めた。
薄いカバンにそれらを押し込むと、深々と頭を下げる。
「すみません。日本さんはお疲れのようなのでこれで。
本日の会議内容に関しては、後日まとめてメールにて送らせていただきます」
日本の首根っこを掴み、ずるずると引きずって会議室を後にした。
途中『だから妹ではなくて動物耳の方が受けるといったじゃないですか』という呟きも聞こえた気がしたが、
各国はあえて聞かなかった事にした。
残された者たちはただぼんやりとその光景を眺め続け。
「あ~、そういう事で今日は会議おしまいなんだぞ」
アメリカの言葉で我に返り、くだくだとなった会議は終わりを告げたのだった。
もちろん、某ギャルゲーのパロです。
実際はやった事ありませんが。
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