きっかけは
『女の子との出会いが少ねえ! お前ら、女の子連れで来い』
とまあ、デンマークの思いつきの一言からだった。
北欧5に、女性とのつながりが深いものがいるわけもなく……
「ん、わかった。俺に任せておくべ」
一番有り得なさそうなスウェーデンがまさかの発言に、一同は言葉を失った。
きっと彼なりの冗談だと無理やりに思いこみ、その話はお流れになったはずだったのだが。


「おじゃましまーす♪」
元気な声と共に、日に焼けた健康的な女の子が顔を出した。
きょろきょろと周りを見回し、北欧5を見つけると屈託のない笑みを向ける。
「失礼いたします」
その後ろから恐る恐る入ってくるダークブルーのリボンが良く似合う少女。一同と目が合うと、深々とお辞儀をした。
「お邪魔します。あ、これお土産です。コークスゴヨー作ってきました。よろしければどうぞ」
花飾りをつけた長髪の少女は訪問には慣れているのか、にこやかに微笑み、手土産をデンマークへと手渡した。
「何で私が……」
「いいじゃない。お姉ちゃんのお願い聞いて。あ、久しぶりだね」
ふてくされた少女の手を引っ張りながら、巨乳美女が一同に手を振った。

某月某日、何故か北欧と女の子の親睦会議……簡素にいってしまえば合コンの幕が開かれた。
にこやかに微笑む女性陣とは対照的に、落ち着きのない北欧組。
「なぁ、こういう時、どうすれば良かっぺが?」
いつもやかましいデンマークが珍しく、小声で隣に座っていたノルウェーに問いかける。
が、ノルウェーはさらりと無視し、目の前のリコリスを頬張っていた。
仕方なしにフィンランドに目を向けるが、困った顔をしている所を見ると、彼にもわからないらしい。
さすがにスウェーデンに聞く気にもなれず、最後の頼みであるアイスランドに助けを求めた。
「……パーティを盛り上げるゲームというのがあるらしい。
ロシアからもらった本、 ツルゲーネフ『初恋』の中にゲームが……」
「あ、それ王様ゲームってやつですよね。日本さんとこで流行ってるって聞いたことあるです」
どれだけ耳が良いのか、天然元気野生娘のセーシェルが身を乗り出してきた。
「王様ゲーム?」
「まず数字の書かれたくじと王様マークのかかれたくじを引いて、王様となる人を決定するんです。
その王様がいろんな命令を……実際にやってみた方がいいですね」
首をかしげるリヒテンシュタインに、ハンガリーが説明をする。
手際よくくじを作り始めるハンガリーを尻目に、北欧5は気がつかれないように安堵のため息を漏らしたのだった。

 

 

 

「くじの結果だがらしょうがねえ。おどなしぐしでろ」
「やめへ。はなせ。頭あめでらのか」
酒の勢いも手伝って、王様ゲームも盛り上がってきた。
最初は控えめの命令だったのに、いまや少々過激なノリになってきた。
現に王様セーシェルの命令にデンマークがノルウェーの頬にキスをかまそうとして、
必死の抵抗にあっているところだ。
そっち方面ののりに息を荒くするものや、頬を赤らめるもの、
そしてただ手を叩いて笑い続けるものなど個性豊かである。
触れるか触れないか程度、唇がノルウェーの頬をかすめた。
すぐさま、蹴りをかまし、デンマークを床に沈める。
「それでは次いくか」
暴走している二人を置いといて、くじをまとめるアイスランド。
どこか黒い笑みを浮かべたように見えたのは気のせいだろうか。
くじをデンマークに差し出す際、さりげなく一本だけ突き出した状態にして、目配せをした。
さすがにそこまでやられれば、空気を読みにくいデンマークもソレを取れといわれている事に気がつくだろう。
予想通り、その一本を引き抜く。
にやりと笑うデンマークに、アイスランドは後ろを向いた瞬間にメモを手渡した。
くじを女性陣に配っている間に、そのメモをノルウェーと肩を並べこっそりと見る。
そして、二人はにやりと笑みを浮かべた。

それから、本来の王様ゲームの幕があがったのだ。

「それじゃ、2番は5番の胸を10回揉むっちゅうごどでよろしぐ」
王様になったデンマークが、黒い笑みで過激な命令を下す。
これが男同士だったら、ハンガリーが息を荒くするだけで終わったのだが。
「ん、2番……」
「え、えっと……私、5番ですわ」
泣きそうな表情で手を上げたのはリヒテンシュタイン。
いつも無表情気味のスウェーデンが、少々焦ったように見えた。
「ほら、王様の命令は絶対だから」
アイスランドに急かされ、スウェーデンがリヒテンシュタインの前に立つ。
涙目でスウェーデンを見上げる。少し震えている所は、どこか子犬を思い出させる。
「すまん」
それだけ呟くと、申し訳程度に膨らんだ胸に手を伸ばした。
「ん……っ」
瞳を閉じ、彼の手の感触に耐えようとする。
しかし、酒で敏感になってしまった身体は正直で、甘い声を出してしまった。
その声に、女性陣は顔を赤らめる。だが、気持ちよそうなリヒテンシュタインの姿から目を逸らせそうにない。
手を動かすたびに可愛らしい吐息を漏らすリヒテンシュタイン。
「……10」
「はぅ……ん」
手を離された途端、大きく声を上げ、潤んだ瞳でスウェーデンを見つめる。
身体が火照ってしまったのだろう。
そんな彼女には気がつかない振りをし、
「さ、次だ。王様は誰になるんだべね」
ノルウェーが続きを促す。再び王様を決めるためにくじを集め。

 

「9番が2番の服を脱がす」
「1番が6番にキスばす」
「7番が8番の下半身にキス」
次々と過激になっていく命令。
だが、酒のせいで頭の回らない者たちは、素直に命令に従っていく。
蒸留酒が一本空く頃には、女性陣は何故か全裸に近い状態になっていた。
「……くっ、お前達、何かたくらんでるだろ」
黒いブラジャー姿になったベラルーシが殺意のこもった声で呟く。
しかし、すでに様々な命令で腰は立ちそうになく、床にへたりこんだままだが。
「えっと、そうですよ。もうこんなエッチな事やめましょう」
唯一ノリきれていないフィンランドがデンマーク達を止め様とする。が……
何やら宙に陣を組み始めるノルウェー。途端にまばゆい光が部屋を包み込む。
「フレイヤ。フィンランドと遊んでいでけ」
ノルウェーの言葉と共に、光の中から美しい女性が現れた。ちらりとノルウェーを見て、
『この子と遊んでいいの? ノルウェーちゃん太っ腹♪』
得体の知れぬ女性の出現に戸惑うフィンランドと、それを押し倒す女性。
妙に手馴れた手つきで服を脱がし、

「これで邪魔者はいなくなったな」
黒い笑みを浮かべるアイスランド。もうタガは壊れてしまったらしい。
足腰の立たなくなった女性陣をじっくりと眺め……ある人物で目を留めた。
大きな胸を上下させ、潤んだ瞳で男達を見つめる女性。
強い刺激で耐えられなくなったのか、腿を擦り合わせ、更なる刺激を求めていた。
男達の視線が集まる。ぞくりと身体を震わせ、
「……あっ……ん、そんな見ない……でぇ」
「我慢できねえ。俺はやっと」
自然に溢れ出す淫靡な雰囲気に、血気盛んなデンマークがウクライナに襲い掛かる。
だが、何者かによって手首をつかまれた。不機嫌そうにその者を睨みつけた。
「俺が女性集めた、んだから最初。
それに、ウクライナは俺のもん」
デンマーク以上に不機嫌そうなスウェーデン。さすがにこの状態の彼に逆らう気にはなれない。

「しょうがねえ。それじゃ、胸にしでおぐ」
ウクライナの腰を持ち上げ、むっちりとした尻をなで上げるスウェーデン。
すでに下着は濡れて、うっすらと茂みが見えていた。
尻に唇をつけ、味を確認する。微かな塩味。
「ひゃっ……や、スーさん、こんなとこでは……やぁ」
「たまには変わってもた刺激も」
とろりと溢れ出す蜜を舌で拭いつつ、下着を横にずらし、呼吸しているような蜜壷へと挿入した。
いつも身体をあわせているはずなのに、他人の目があるからか、
今日は余計に感度が敏感になっている気がする。
「ほら、胸よごせ。胸で楽しむがら」
ウクライナを抱え起こし、スウェーデンの膝の上に座らせると、
豊かな胸に自らの男根を押し付けた。
身体を上下にゆすると、柔らかな胸が淫靡に形を変える。
「ふぁっ、や、中と胸でそんな擦っちゃ……ふぁんやっ」
濡れた音を響かせ、ウクライナは淫らな舞いを見せる。
そんな姿に男二人は更に熱を持つ。二人ともがウクライナに何処まで快楽を与えられるか。
争うように強く身体を押しつけ。

 

「自称長兄ども、張り切ってらの。
ま、俺らも楽しませてもきやうどさか」
ウクライナの淫靡な舞いに惚けていた女性陣が、ノルウェーの視線にぴくりと反応した。
誰もが露になった素肌を隠すよう、寄り添い、恐怖の視線で見上げている。
しかし、その瞳の奥には微かな期待があった。ウクライナの乱れ具合をみれば、
彼らの腕がかなりのものであるとわかるから。
「……ノルは誰にする?」
「アイスが先さ選べ」
「んじゃ……」
震える女性陣を見入る。
足が立たなくなっても、鋭い視線をぶつけてくる気の強そうな少女。
おどおどとした表情をうかべ、誰かの後ろに隠れようとする少女。
淫靡な踊りに身体が火照ってしまったのか、切なそうな声を上げる女性。

そして、一人の少女に目がとまった。
「こいつがいい。小麦色の肌ってのが興味深い」
セーシェルの腕をつかんだ。少し戸惑ってはいるが、そんなにイヤそうな表情はしていない。
むしろ、今から行われる事に興味を抱いているようだ。
白い腕に抱かれる小麦色の肌。

「くぅ……ん……あ、あの……気持ちよくしてくださいね」
彼女から頬に口付けをしてきた。途端に顔が真っ赤になるアイスランド。
「おめぇ、結構純情のんだの」
あきれた顔でノルウェーが呟くと、更に顔を赤らめる。
そんなアイスランドを面白く感じてしまったのか、セーシェルの顔に小悪魔的な笑みが浮かんだ。
「可愛い。もしかして初めてですか」
「な! そんなわけ! 俺はずいぶん前に……」
「あーもう、お姉さんに任せるっす。はむっ」
ズボンを勢い良く下ろすと、ぷるんと顔を出した男根を口に含んだ。
舌先で先端をいじり、唇で全体を包み込む。健康的で整った指先が竿を優しくなで上げ。
どこで覚えたのか意外に上手い口技に、快楽がどんどん高められていく。
抵抗しようとしても、力を込めるたびに弱い所を攻められ、力を失った。
楽しそうに男根を舐める南国娘。
「んっ…むんぐっ……ちゅっ、じゅぅ……ふぁ〜」
時折、ちらりとアイスランドの顔を見て、しっかりと感じている事を確認する。
完全に主導権を握られてしまった事に、アイスランドは混乱しかけていた。
「くっ、待て。俺はお前より年上で。それよりも俺はお前をヤろうとしているのに。
何で俺がこんな風に……くっ……意味わかんない…うっ」
抵抗空しく、あっという間に精を放ってしまう。
口の中に溢れ出す精をどうにか飲み込み、男根に残ったものを丁寧に拭う。
「おめぇがが襲私れて何んぼすら。ま、いいが。楽しまなぐし」
「待て、ノルウェー助け……」
「さー、もう一回やりましょーね。今度は私が上になるから」
涙目で助けを求めるアイスランドに、楽しそうに襲い掛かるセーシェル。
氷国と南国の奇妙な組み合わせの行為に、
ノルウェーはあきれた笑いを浮かべるしかできなかった。


「さ、んだ俺は……」
再び女性陣を値踏みし……一人の少女と目が合った。殺意のこもった視線。
「気強いおなごは嫌いだばね」
実に楽しそうな笑みを浮かべ、ベラルーシの腕をつかんだ。が、すぐに振り払われた。
「……殺す」
「殺せらものだば殺してみろ。フレイヤ、セイズば」
『はぁ〜イ』
フィンランドを組み敷いていたフレイヤと呼ばれた女性が顔を上げた。
すでにへろへろになっているフィンランドの頬に口付けを落とし、けだるそうに小さな呟きをもらす。
ベラルーシをほんのりとした光が包み込む。途端に彼女の息が荒くなった。

変化を確認すると、椅子に腰掛け、楽しそうに彼女の顔を眺める。
「な…何をやっ……んっ、やだ……はぁ……ん」
額に玉のような汗が浮かぶ。熱くなる身体を必死に否定しようとし、腕で強く抱きしめる。
しかし、それは逆効果でしかなく、触れた自らの手ですら、敏感に反応してしまった。
震える膝を押さえつけ、睨みつける。
唯一肌に残っている黒いブラジャーですら、呼吸のたびに擦れ、敏感になった先端を刺激し続ける。
いっそのこと、全部脱ぎ捨ててしまったほうが楽になれそうな気もしたが、
この男の前で脱ぎ捨てるわけにもいかない。
あふれ出す蜜を腿で擦り隠そうとする。が、その度に新たな蜜があふれ出してしまう。
「気がおかしぐのら前さお願いしてみろ。『私を犯してください』っての」
「誰が……ふぁ……言うか……やっ」
必死に抵抗してみるが、段々と快楽への欲求は強まっていくのみ。
意識していないのに涙が溢れ出してくる。身体が快楽を求めているから。
強い意志でとどめているが、本当は自らの手で身体を慰めたい。
硬くなった胸の先を指先で転がしたい。濡れきった秘所に指を入れたい。
勃ってしまった豆をきゅっとつまみたい。
この男の前で自慰するだなんてイヤだ。
しかし、このままではなりふり構わず快楽を求めてしまいそうになる。
そんな事になるくらいならば。

きゅっと唇をかみ締める。意識を保ち、男を睨みつけ
「……ふぁ…はぁ……く…お前の…ちんこ入れろ」
「『入れてください』だべ。ま、上等か。だばいれらぞ」
少しだけ素直になったベラルーシの腰を引き寄せる。
雪国特有のキメ細やかな肌。黒いブラジャーがひどく淫靡で。
下着の中へと指を進入させた。すでに硬くなった乳首に軽く爪を立てる。
「ひゃっ……や、やめ…」
言葉では抵抗して見せるが、実際は彼女から身体を押し付けてきた。
彼の上にのしかかり、硬くなった男根を導く。先が軽く触れるだけで、大きく身体を震わせた。
溢れ出す蜜が男根を伝い、彼の身体を濡らしていった。

「えっちだの。こったに蜜溢れさへで」
入るか入らないかぐらいの位置で、彼女の身体を支え、耳元でささやいてやる。
耳に入る熱い息。それにより、更に蜜があふれ出していく。
じらすような彼の態度に、睨みつけるが、反抗的な態度は彼の加虐心を煽るだけでしかなく、
「殊勝だ態度じゃねーと入れでやねぞ。ほら、願ってみへ」
細い腰を指でなぞってみる。動きに敏感に反応してくれるのが非常に楽しい。
「煩い……くふぁ……ん」
身体を支える手を払いのける。支えるものがなくなれば、自らの体重にて男根が飲み込まれていく。
ゆっくりと、焦りそうになる心を抑え、しずかにくわえ込む。
奥まで沈めると、大きく息を吐く。少しだけ快楽に頬が緩み……
自分を見上げる視線に気がついて、すぐに奥歯をかみ締めた。
「気持ちいそうだの。ベラルーシ。そったに俺のが欲しかったのか」
「馬鹿……ん…言うな。だ、誰が……お前のなんか……にぃ」
そうは言いながらも、自ら腰を振り始めるベラルーシ。甘い吐息を漏らす姿は魅力的で。
ちらりと横を見る。
隣では楽しそうなセーシェルにのしかかれているアイスランド。
対して、決して自らの意思ではなく、苦悶の表情を浮かべ、それでも腰を動かすベラルーシ。
同じ騎乗位なのに、どうしてこんなにも違うのだろうか。
「にやにやうざい……んっはぅ…」
どんな状況でも毒を吐くことを忘れないベラルーシ。
そんな姿が可愛らしくて、ノルウェーは彼女の尻を押さえつけ、強く腰を打ちつけた。


「……ずるいです」
置いてけぼり状態のハンガリーがぽつりと呟いた。
すでに衣類は乱れ、豊かな胸が零れ落ちている。
しなやかな身体は熱を持ち、身悶える度に、すでに空気に晒されている秘所から蜜が溢れていた。
それなのに、男達は誰も触れてくれず。
「ん…私も触って欲しいのに……もっと気持ちよくして欲しいのに……」
寂しさから、自ら慰めようと指を秘所へと移動させ。

――不思議な女性に犯され、ぐったりとしていたフィンランドと目が合った。
しばし、何やら考えた後、四つんばで彼の側に寄る。
「……次、いい?」
『うん。あたしは満足したし、これでバイバイ♪ 後は楽しんでね』
「ちょっ、待ってください! 当人置いといて勝手に交渉しないでくださいよ」
にこやかに手を振って消える不思議な女性と、やはりこちらもにこやかに微笑むハンガリー。
身の危険を感じ、後ずさろうとするが、すでに足腰はたたない。
遅い来る魔の手。

「フィンランド君、お姉さんと一緒に遊びましょうね。ハァハァハァ」
荒い息で迫ってくるハンガリー。思わず涙目になるフィンランド。
しかし、涙はハンガリーの心をくすぐる絶好のアイテムでしかなかった。
興奮した様子で、彼と身体をあわせる。豊かな胸が彼の胸板に触れ、形を変える。足を絡め、
「ダメですよ! ハンガリーさん、身体を大切にしないと」
この状況でそんな台詞をはける彼に、少々呆れたが、何かを思いついたのか微かな笑みを浮かべた。

唇を重ねる。深く口の中を楽しみたいが、ここはあえて軽い口付けだけ。
潤んだ瞳で彼の瞳をまっすぐに見つめた。
「……私の事嫌いですか? 身体重ねるの嫌ですか? 身体が火照って……助けてください……」
ここまでやっといてかからない男はいないだろう。
もしいるとしたら、それは男にしか興味の無い男で。

不意に頭の中に『スウェーデンの女房』という言葉が浮かんだ。

その言葉が本当ならば、きっと彼は受けなのだろうと腐った方の脳みそがフル回転し始める。
が、それは無駄な心配だった。
上半身を起こし、戸惑い気味に口付け。たどたどしい舌の動きだが、彼女の口の中を侵略していく。
「フィンランド君……ふぁ……ん」
強く身体が抱きしめられる。耳元に走る刺激。彼の唇が耳たぶを咥えたのだ。
唇は首筋、胸元、そして豊かな胸を弧を描くように伝い、先端へとたどり着いた。
「綺麗な胸です……」
突起が唇に触れた。軽くふれ、それから唇で転がす。
舌先で刺激を与え、つんと主張し始めたものを口に含む。
腰付近で何か硬いものを感じ始めた。少しずらすと、いきり立った男根が顔を出す。
「……意外とタフね。それに大きい……」
「何か言いました?」
きょとんとした顔で問いかけられる。慌てて首を横に振り、股の間から顔を出す男根の頭を軽く撫でた。
「や、ダメですって」
女の子より可愛らしい喘ぎ声。思わず顔を赤らめる。
薄い金髪、大きな瞳。少しふっくらとしてて触っていると落ち着く肌。下手な女の子よりも女の子らしくて。
「大丈夫です。優しくしますから……」
赤面したのを乙女の恥じらいと誤解したのだろう。
静かに床に押し倒される。指が身体を這い回る。拙い動きなのに、何故か身体が敏感に反応してしまう。
腿を伝う蜜を指で拭い取り、大きな胸へと擦り付ける。
呼吸のたびに口を開く秘所をなぞりあげ、勃起した豆を指でつままれる。
決して技術があるわけではない。どちらかというとワンパターン。マニュアル通りのようにも思える。

――それなのに、いつもより感じてしまうのは――

「ふぁ……入れて…ん…お願い」
「はい。それでは……くっ」
中に進入してくる熱いモノ。狭い膣壁を押しのけ、奥へと入りこむ。
「ひゃっ! あっ…強く強くぎゅっとしてください!」

――フィンランドの必死さ萌えてしまったからだ――

打ち付ける度に響き渡る濡れた音を耳にしながら。
彼女はただ快楽をむさぼり食っていた。

 

目の前で繰り広げられる乱れた宴。
経験の少ないリヒテンシュタインにとっては、どの行為も見慣れぬもので。
最初はあんなに嫌悪感を抱いていたのに、誰もが気持ちよさそうな表情を見せている。
「……気持ちいいんですかね……」
触られた胸が熱い。スウェーデンの手は大きくて、男らしい手で。
刺激を求め、先ほどと同じように胸に指を這わす。
ブラジャーを取られてしまったため、服の下には何もつけていない。
だから呼吸のたびに、つんと立った乳首が服に擦れて痛いほどの刺激を受けていた。
微かに膨らんだ胸。大きくするために幾度かマッサージもしてみたが。
「ん……っ」
明らかにマッサージとは違う手の動き。硬くなった乳首を指で触れる。戸惑い気味に。
まだ羞恥があったのが、拙い動きで。

だが、コレではまだ足りないのか、きゅっと目をつぶり、少し大胆に服を巻くりあげ、胸をもみ始めた。
「ふぁっ、あ……お願いします……ん、もっと…触ってください……」
可愛らしい胸が冷たい空気に晒される。外気に触れるだけで更に全身が敏感になっていく気がする。
自分の手が誰かの手だと想像し、指を動かしていく。
誰かの手……見知らぬ男の手が熱くなった乳首をつまみ、小さな胸を強くもまれる。

――小さいが敏感だ。さぁ、下の方はどうかな――

下劣な男の声が耳元で聞こえた気がする。きっと自分はこの男に無理やり……
男の手が甘い蜜をこぼす秘所へとたどり着いた。下着の上から割れ目を何度も爪や指の腹でなぞり上げ。
「や…お願いします……ふぅん…もっと直接…ふぁ、直接クリトリスを…中をかき回してくださ……んっ」
彼女の言葉に、男は下着をずらし、ぷっくりと膨れた豆に触れた。
指先でつままれたり、花びらをなぞられたり。

――とても熱いのに、一瞬だけ頭が冷静になった。目を少しだけ開ける。目の前には誰もいない。

自らの手で自らを慰めているはずなのに。頭の中では見知らぬ男に無理やり触られている気になっていて。
「…私、本当は誰かに無理やり抱かれるのを望んで……」
濡れた指先、乱れた服、一人寂しく慰めている姿に、顔が赤くなる。それなのに止まりそうになく。
「私……はしたない……んっ、それなのに……ふぁ……止まらない」
「そのギャップが可愛いっぺ」
「清楚だ女の子が乱れる姿はえ。実にえ」
男二人の声。今度は空耳ではない。
慌てて我に返り、身体を隠そうとする。しかし、もうすでに遅し。
笑みを浮かべたデンマークとノルウェーにしっかりと痴態を見られていた。

「よしよし。俺が可愛がってやっからな」
デンマークの腕が、可愛らしい彼女の腰へと伸び……一足早くノルウェーが上にのしかかっていた。
ちらりとデンマークの方を見て、それから濡れそぼった秘所に舌を這わす。
「や…ノルウェーさん、そんなそこ……ふぇ…」
生えていない割れ目を指でかき分け、美しく濡れる花びらをすすってやる。
自ら与えていた感触より、強い刺激に身体を震わせる。大きな瞳から涙が溢れそうになる。
「ちぇっ、じゃ、俺はめんこいお口を楽しませでもらおうがな」
頭を横に向かせ、目の前に自らの男根をさらけ出した。
あまり目にしたことがない男性の性器を目の当たりにし、顔を赤らめた。
普段の彼女ならば、目を背けていただろう。
しかし、この乱れた雰囲気に飲まれてしまったのか、恐る恐る手を伸ばす。
「これが……男性の…んっ」
先に唇を落とし、精一杯ほおばった。口の中に広がる不可思議な感触に、好奇心があふれ出した。
「ん…うぐ……んにゅ……じゅぅ」
「そうそう、上手だ。ちっけいのに頑張るっぺ」
「……ちいせぇのはあんこのモノじゃねか?」
ぼそりと毒を吐くノルウェーの言葉は、彼女の口の中を楽しんでいるデンマークの耳には届くことも無く。
二人の男に攻められ続け、リヒテンシュタインは未知の快楽の波に飲まれていった。

――そして――

「アイス君、可愛い♪」
「クールに見えて、実は熱いってのが、ポイントですね。あーもう可愛いっす」
「……もうダメだ。くっ」
積極的なハンガリーとセーシェルに弄ばれ、涙目になっているアイスランド。

「お前が悪い。だから責任取れ」
「え、僕は止めましたよ! だからそんな腰振っては……ふぁ」
八つ当たり気味にフィンランドにのしかかり、腰を振り続けるベラルーシ。

「スーさぁん〜ん、やぁっ、もっとぎゅっと」
「……ん、めんけぇな」
完全に二人の世界に入り、何度も身体を重ねあうスウェーデンとウクライナ。

「上手いな。そう、まっと舌で舐めで」
「ん、誉めてくださって嬉しいで……ひゃぁっ」
「くっ、中、狭くてえ」
デンマークとノルウェーに口と秘所を同時に犯され、絶え間ない刺激に身体を震わせるリヒテンシュタイン。

淫らな宴は、手を変え品を変え、続いた。
強引に始まったはずなのに、女性陣もしっかりと感じてしまい、時がたつのも忘れてしまうほど。

「また合コンやろっぺ」
妙にテンションの上がったデンマークの言葉に、一同は大きく頷き。
甘い声と濡れた音と肌を合わせる音。
そんな合コンの幕引きはまだ先のようである。

 

 

 

某所に投下したのを再録。初出2009.8.26
ウク姉とスーさんがカプ前提なのは……いろんな意味で趣味なのと
合コンに女の子達を連れてくる理由付けをしたかったのです。
女の子とつながりがありそうなのは二人ぐらいだし、ウクもきっとのりのりで集めてくれたことでしょう。



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