どうも。こんにちわ。ぼくはしんぶん君です。
あ、はい。顔を知らない? 
ええ、マイナーな地域のしんぶん君ですので、知らない方が多数かと。
でも、ぼくは結構正義感が強いんです。
だから、巷で噂になっている『黒組織』について調べようと思いまして。
『黒組織』というのですはね、各国を拉致したり、罠にかけたりして、その痴態を映像にし、収益を得ているという組織らしいです。
こんな組織許せませんよね。ですから、今回は徹底的にその組織を追いかけてみようと思います。

その黒組織がターゲットにしているのは、国の方々。
ですから、会議が行われるはずの国際会議室にこっそりと侵入してみました。
まずは隠しカメラがないか、徹底的に調査です。
机や椅子を丹念に調べ上げ……予想通り、カメラが一台でてきました。
巧妙に隠してあったから、これでは気がつきませんよね。
さて、証拠確認のために、そのビデオの内容を見てみることにします。
ハンディカメラの画面に映し出されるのは、この会議室の映像。
誰もいない映像がしばらく続き、何もないかと思いましたが……

『さ、ここならば誰もいませんよね』
周りを見回し、会議室に入ってきたのはオーストリアさんでした。
『えっと、本当に……やるんですか?』
その後ろから入ってきたのはハンガリーさん。少し頬が赤い気がします。
二人は部屋の中へと入ってくると、オーストリアさんが椅子に腰掛けました。
ここで内緒話でもするのかと思い、プライバシー保護のため、映像を早送りしようとした時です。
なんと、オーストリアさんはズボンをずらし始めたのです。
ずれたズボンの中から、ギンギンになった陰茎を取り出しました。
そんなものを見せられたのですから、彼女は顔を赤らめ、視線を逸らし……あれ?
視線を逸らしませんでした。
潤んだ瞳で彼を見つめ、肩に腕を回し。
『ずるいですよ。会議中、あんな事して。おうち帰ってからゆっくりやりたかったのに』
『ダメです。もうこんなぐちょぐちょなのに。会議中というなのにはしたない声を上げて』
彼女のスカートをたぐりあげると……そこには何も身に着けていませんでした。
それどころか、もう大洪水です。洪水警報出さなければいけないくらい。
とろりと溢れる蜜が白い腿を伝い、床を汚していきます。
『さて、私の上にお乗りなさい。貴女は騎乗が似合いますから』
鋭い視線に、彼女は小さく肩を震わせ……ゆっくりと彼の上に身体を重ねていきました。
性能が良すぎるマイクが繋がるときの水音すらきっちりと拾い。
『ふぁ……あっ、やぁすっごい……んっ』
『ほら、もっと身体を動かしなさい。淫靡に。この馬を壊すぐらいに……ハァハァハァ』
……途中から、彼の瞳に嫌な光が宿った気がします。
その言葉に答え、彼女は身体を上下に揺さぶり。
『ふぁ、こ、この馬野郎が……んっ、尻に鞭が欲しいの?』
『はい。欲しいです。ハァハァハァ。この馬に御慈悲を』
彼に釣られて、彼女の口からも壊れた台詞が聞こえてくるようになりまして。
彼のブラウスをはがし、背中に平手を数回。
その度に、彼は気持ちよさそうな声を上げ。


……見なかった事にしましょう。
人の性癖に口を出すものではありませんから。
ビデオを元の場所に戻し、立ち上がりました。
うん、ビデオがあったということは、やはり黒組織が関与している可能性が強いということですよね。
他の部屋も探してみるとしますか。

 

 

 


やはりありましたよ。ビデオカメラ。
前回のような醜態はない事を願いつつ、ビデオの映像を確認してみました。

……何で、皆さん、会議室でこのような行為に出るんでしょうか。
今度は少し幼さの残るアイスランドさんがベルギーさんを壁際に追い詰めていました。
『僕を助けてくれるよね』
唇を離し、瞳を真っ直ぐに見つめたまま、呟く。
息の荒い彼女は、虚ろな瞳のまま、彼を眺め。
もう一度唇をふさがれ、彼女は小さな吐息をもらしました。
唇を重ねたまま、空色のドレスの胸元に手を忍び込ませ、豊かな胸を弄り始めました。
『ん……っ……いやや、アイス君……援助なら……して…ふぁ』
『一時的な援助じゃダメ。ずっと僕に尽くして』
白い首に軽く歯を立てる。
くっきりと残る歯型に、彼女は首を横に振り抵抗しようとしましたが。
『僕から離れられなきゃいい。たくさんしてあげるから』
背後に回り、彼女の足を大きく開かせた。
これから何が起こるか理解のできなかった彼女は、少し首をかしげ。
スカートを大きくめくられたことに小さな悲鳴を上げました。
『やぁ、それはや……んっ』
『とろとろだ。凄い。すごくえっちだ』
淡いピンクの下着の上から舌をはわし、彼女の蜜をすすり始めました。
じんわりと濡れて、ピンクが濃い色へと変化していきまして。
指で下着をずらし、溢れ出す湖へと指を沈ませました。
『本当にいいの? 僕のが欲しいんでしょ。ほら、欲しいって言って』
ズボンの隙間から陰茎を取り出すと、彼女のふっくらとしたお尻にこすり付けます。
時折、わざと湖の入り口をなぞるようにして。
その度に彼女は小さく悲鳴をあげ……熱の篭った視線で彼を見つめ始めました。
『ん……ふぁ……お願い……ソレ欲しいんよ』
『うん。わかった。それじゃ、これからずーっと援助宜しく』
ずらした下着の隙間から、陰茎を差込み……彼女は更に甲高い声をあげました。
腿に愛液が零れ落ち、小さく身体を震わせ。
『あれ? もうイったの? でも、まだ欲しいんでしょ』
冷たい笑みを浮かべ、彼は大きく腰を打ちつけ続け。

……これは援助交際の現場を押さえたみたいですね。
でも、双方に合意のうちですから、こちらとしては何もできません。
何度も精を放ってもすぐに復活するのは、さすがというべきでしょうね。
ベルギーさんが壊れていない事を願い、ぼくはビデオを切りました。

 

 

 

 

 


何か疲れてきましたけれど、これで黒組織がここにいるという事がわかりました。
きっともう少しです。もう少しできっと決定的な証拠が。

新たな場所に移動して、捜索し始めて数分、廊下が騒がしくなってきたのでとっさに物陰に隠れてみました。
がやがやと会議室に入ってきたのは見覚えのある人たち。
黒い服に身を包んでいましたが、あれは……ぼくと同胞の者達です。
各地域で走り回っているはずのしんぶん君達です。
彼らが妙に疲れた顔をし、縄でぐるぐる巻きにされた誰かをひっぱってきて……おや?
あれは……ロシアさんですね。恨みがましい顔で彼らを睨んでいましたが、誰もが視線を逸らしています。
そのり後ろから……可愛らしい服……というかネグリジェを纏ったベラルーシさんがやってきました。
手には小さな花束をもって。
「さあ、それじゃあ私達の結婚式兼初夜をはじめましょう。兄さん」
「ベラ、お願いだからやめて! 君達もこんな事に付き合ったらどうなるかわかってるよね」
涙目で抵抗するロシアさんでしたが、ベラルーシさんは聞く耳持たず。
しんぶん君達も顔を見合わせ、同情に満ちた瞳を向けるだけ。
ベラルーシさんは幸せそうにロシアさんの上に圧し掛かり、唇を重ね。

……これこそスクープですね。
あのベラルーシさんとしんぶん君達の裏のつながりを証明するチャンスです。
物音を立てぬよう、カメラを構え、シャッターを……

辺りにきらめくフラッシュの光。

……しくじりました。
フラッシュを切っておくのを忘れましたよ。
一同の視線がぼくの隠れている所に集中して。

「……そこの下衆野郎」
冷たいベラルーシさんの声に覚悟をきめました。
潔く物陰から出ます。みなの視線が痛いですが、視線は正しく。
ぼくは間違った事はしていないのだから。
カメラを構え、改めてもう一度シャッターを切り、真っ直ぐに彼らを見つめました。
「し、しんぶん君と特定国家とのつながりはどうかと思うんですがね。
そ、それにもしかしたら君達、世間で話題になってる黒組織ともつながりが」
ぼくの言葉に彼らは顔を見合わせ、複雑そうな表情をみせました。
一人が肩をすくめ、1歩前に出てきます。
「あー、はっきり言ってしまえば、俺らは黒組織とつながりが……というか、俺らが黒組織なんだよ」
衝撃の独占告白に思わず固まってしまいました。
さすがに身内に黒幕がいるとは思わなかったから。
「それならばなおさらなぜ? 黒組織は特定国家とつながり持たないもので」
「んー、ばらさせてもらうが……」
ちらりとロシアさんを襲ってるベラルーシさんを見つめ、すぐに視線を逸らし。
「そこの独裁国家に国家的戦略で、俺らを裏も表の家業も潰すと威されて」
彼は大きくため息をつき、乾いた笑みを浮かべる。
「まあ、ロシアさんとのランデブーを計画してくれれば、潰すどころか援助もしてくれるって」
それからドアの方をちらりと見て、小さく頷く。
「こうなった時ように懐柔役としてウクライナさんの提供も受けたし、
女優として使ってもいいって言われては、断れるわけもないだろ……ってことで」
ぱちんと指を鳴らすと、周りのしんぶん君たちが俺の周りに集まってきて……ちょっ!

油断しました。彼らにがっしりと身体をおさえつけられてしまいました。
にやつく彼らの前に、ゆっくりと入ってきたのは豊かな胸を持ったウクライナさん。
何故か彼女もとても楽しそうな顔で。
ゆっくりと俺の前に立ちふさがり、満面の笑顔を浮かべました。
「今日の男優はこの子? どういう風にヤる? 『束縛! 陵辱! 心まで犯される私』シリーズ?
お姉ちゃんは『限界まで乱れ踊り』シリーズ好きなんだけどな」
「うーん、『エロお姉さん教育しちゃうぞ』シリーズ続編増やしたいけど。
今回は自由に。どうせ一般のしんぶん君が男優じゃ、売れもしないからな」
彼らの口からぽんぽん淫らな台詞が出てきましたが、彼女は抵抗する気は無いみたいです。
逆に何故か妙に協力的で。
「ウクライナさん! いいでのすか?! こんな事! 貴女だってベラルーシさんとと黒組織に威されているのでは」
ぼくの言葉に、彼らと顔を見合わせ。それから大きな声で笑い出しました。
おなかを抱え、うっすらと涙まで浮かべています。
「威されてなんかいないよ。ベラルーシちゃんは好きだから、色々協力してあげたいし。
売り上げの一部までくれるっていうから、お姉ちゃん嬉しくて」
本当に嬉しそうに手足を押さえつけられているぼくの上に圧し掛かり、顔がどんどん近づいてきました。
白くキメ細やかな肌。肉厚な唇。吐息がぼくの頬にかかり。
「ん……んっ」
柔らかな感触。舌先がねっとりとぼくの中に侵入してきて。
甘い香りに頭の芯が麻痺してきます。
……勘違いしないで欲しいのですが、ぼくは童貞ではありませんよ。ちゃんと彼女もいます。
だけれども、最近仕事が忙しくて中々あえなくて。
そう、とても可愛い彼女なんですよ。見た目は純なくせして、キスをするとこう彼女から舌を差し入れてきて。
口の中をじっくりと味わってから、ぼくの舌を吸い上げて。
わざと水音を立てる事もして。唇を離せば、首をかしげ。上目遣いでぼくを見つめ。
「君、可愛いね。んもう、ぎゅっしちゃおうかな」
はっ、違います! ぼくには大切な人がいるんですから、ウクライナさんをしっかりと跳ね除けないと。
とは思ったのですが、彼女も手馴れたもので。
いつの間にかズボンを脱がされ、下半身丸出しでした。
「さてっと、おねーちゃんにしっかりと食われなさい」
彼女の柔らかな指がぼくの下半身に触れました。

長い指先が亀頭を撫で、カリをなぞり上げ、サオを優しく包みあげます。
刺激で興奮した陰茎はとろりとカウパー液を垂らし、彼女の動きに合わせ、びくりと身を震わし……

ああ、ダメです。ぼくのとこではエロ記事は掲載したことがないから、的確な表現が思いつきません!
とにかく、彼女は手馴れた様子で手を動かし、ぼくの下半身に刺激を与え続けています。

「あー、ウクライナさんの手コキは結構クるよな」
「あれにかかって、勃たない男はいな……あ、いや」
「プロイセンは頑張ったな。……踏まれてすぐイったけど。まさかそっちの趣味があったなんてな」
「それをいうならば、デンマークもだったな。ああ見えて。かなりデカかったけど」
「イタリア兄弟は……ほんとうにそっくりだったな。ほーけー加減とか、イく瞬間も」

ぼんやりと眺めているしんぶん君達の間で、何かすごい情報漏えいがあるみたいですが……
できれば助けてくれませんかね。
横を向けば、嬉々としてロシアさんを襲ってるベラルーシさんの姿。
もう何度か抜いたのでしょう。手や口や大事な所から白い液体が流れ落ちているみたいです。
つやつやしたベラルーシさんとは逆に、やつれた状態のロシアさん。
もう抵抗する気力も残ってないみたいです。

これが逆ならばかなり興奮する図なんですが。

「ふぁっ、んっ、んんっ、結構おっきぃ」
そんな事を考えている合間にも、またがった状態でウクライナさんが身体を震わせます。
大きな胸を揺さぶり、白い肌にしっとりと汗をにじませ、部屋全体に響き渡るような愛嬌をあげ続けていました。
つんと起った桃色の乳首。甘い声。身体を上下に動かすだけではなく、時折焦らすかのような動き。
……これがAVとか、合意の上の行為だったら素直に楽しめていたでしょうが……

「……正義を為すって辛いんですね」

空に放った言葉とともに、ぼくの下半身は大規模爆発を起こし、胎内へと溶岩を注ぎ込み。
それでも彼女は楽しそうに膣を締め付け。

 

「……とりあえず、世間に公表しましょうか」
何度抜かれたかわかりません。
やっと解放された後、重い身体を引きずって自社へと帰ってきました。
証拠となる写真は消されてしまいましたが、身体を張ってきた事に関しては文章に起こさないといけないでしょう。
これも正義の為です。

まずは……今までの行為を文章に起こして。
でも、これは一般紙ですから、文章表現は甘くして。
そう、何かに例えるというのも有りですよね。
うーん、猫あたりにしますか。それならば卑猥にならないはず。
そして、写真は消されてしまいましたから、イラストで代用してっと。

一昼夜、ぼくは頭を悩ませ続け……やっと独占スクープが載った新聞が刷り上りました。
これで黒組織を一網打尽にできるはずです!

……そう想っていた時もありました。

「相変わらず可愛いイラストよね」
「猫のじゃれあいがトップ記事になるとは……あこのしんぶん君は平和よね」

新聞発売後、世間で交わされる会話を聞いて、愕然としました。
売春、脅迫の話が、何故か猫のじゃれあいの話として世間に広がってしまい。
「真実を伝えるのは難しいです」
「そうだね。だから世界は楽しいのよ」
がくりと膝をつき、途方にくれるぼくの肩を優しく叩いてくれる人物がいました。
慰めてくれる優しい女性は誰かと、ぼくは顔を上げ。
……再び、絶望に叩き落されました。
そこにはにこやかに微笑むウクライナさんの姿があって。
「あのね、君の映像、中々好評だったの。だから、続編を作って欲しいって依頼がたくさんあってね」
手を強く握られ、抵抗する暇もなく、黒組織……いや、他のしんぶん君たちに車へと乗せられました。
それから起こる事態はすぐに想像できまして。
車の中、可愛らしいイラストの書かれた新聞を握り締め、ぼくはただ涙にくれていました。


 

初出 2011/02/13
前にあった黒組織の正体編。
この新聞君の元ネタは、ほのぼのネタとイラストで有名な某大分合同新聞だったりします。




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