よい子の俺様日記
●月×日
またハンガリーに殴られた。
ちっ、坊ちゃんの家を掃除してやっただけじゃねーか。
何となく悔しいから、ハンガリーんちも掃除してやる事にした。
あいつが家を離れている最中に、侵入する事に成功した。
女っぼい装飾に混ざり、時折、武器や防具が綺麗に飾り付けられているのはらしいつーか。
さーて、早速掃除してやるか。
まずはタンスからだな。
開けた途端、鼻をくすぐる甘い香り。
これが女の香りなのだろう。
頭の芯が溶かされるような感覚に陥るが、どうにか耐え、タンスの中を漁る。
次から次へと出てくる色鮮やかな下着達。
清楚な白いレースのやら、過激な紐のやつやら。
どれもこれも魅力的だが、あの坊ちゃんの為に揃えたのだと思うと腹が立ってしょうがねぇ。
よし、この際だ。
全部綺麗にしてやろう。
と、いうわけで、タンスに仕舞われている下着は全部処分させてもらう事にした。
持ってきた袋の中に全て放り込み……
もちろん、ブラジャーもだ。ほぼお揃いで揃えているから、片方だけ処分するわけにもいかねぇ。
おまけにズボンも処分しといてやろう。
どうせ女装してるんだろ。
男の象徴であるズボンなんかいらねぇよな。
だが、俺だって紳士だ。スカートは残しておいてやる。
少〜し細工はしておいてやるがな。
鼻歌混じりに俺は掃除をし続け……
「馬鹿プロイセン!あんたねぇ!」
すごい剣幕で詰め寄ってきたハンガリーに俺はへらりと笑みを返した。
「なんか用か?」
「なんかじゃないでしょ!
何やってんのよ!」
振りかざしたフライパンが光に輝く。
見慣れた光景。この後起こる出来事も容易に想像できる。
しかし、今日の俺様は違うぞ。
笑みが深くなるのがわかった。
あいつにだけしか聞こえない声で囁いてやる。
「そんな動くと……見えるぞ」
俺の言葉にあいつは一瞬で反応をみせた。
頬を赤く染め、いつもより短いスカートの裾を押さえた。
にらみつけてくるが、付した顔のおかげて、上目使いの拗ねた顔にしか見えない。
「変態……下着とズボン返しなさいよ」
「あ〜何の事かな?」
さりげなく足先でスカートをめくりあげようとし、行儀の良い俺の足ははたかれた。
更に顔が真っ赤になったあいつの手に。
ま、しょうがないだろ。
あいつんちの下着とズボンは全部始末してやったし、スカートも全体的に短くしてやった。
つまり、今のあいつはノーパンノーブラで。
丈の短くなったスカートも頼りないのだろう。
いつもよりおとなしい仕草のあいつが中々楽しいぞ。
「みんなの前でお前の性癖をばらされたくなければ、おとなしくしてるこった」
「せ、性癖じゃなくて、あんたが原因じゃない……」
唇を噛み締め、羞恥に耐える姿は中々のものだな。
さ、これから会議が始まるし、いいショーが楽しめそうだ。
こぼれにそうになる笑みをかみ殺し、俺は手を振ってあいつの前から去っていった。
「で、だからこの……」
長々としたヴェストの説明に、皆は欠伸を押し殺し。
その中でひとりだけ違う反応を見せる者がいた。
それはもちろんハンガリーだ。
膝丈のスカートは、座ると頼りないなのだろう。
中が見えないよう、きっちり足を閉じ、膝に置いた手でさり気なく揺れる裾を押さえつけている。
普段隠している膝が見えているせいか、
男達の視線が自然とあいつの足に向かっているのに気がついている事だろう。
だから、あんなに顔を赤くさせ……少し息も荒いんじゃねーか?
中は何もつけていない事に気がつかれたら、どんな反応が返ってくるか想像してしまったのか。
ここで大声を張り上げ、秘密をばらしてしまいたい衝動に襲われそうになるが、
ぐっとこらえ、真っ直ぐに前を向いた。
皆に気がつかれぬよう大きく欠伸を一つ。
タイミングを見計らい、眠そうにしていたイギリスに顔を向けた。
「そーいや、スカートの下って何つけてんだ」
唐突な話題に、あいつの肩がぴくりと震えたのがわかった。少し潤んだ瞳で俺を睨みつけ。
しかし、俺の視線がイギリスの方を向いている事に気がついたのだろう。
不可解な顔で首をかしげる。
「スカートって……もしかしてキルトの事か? あれはスカートじゃねぇ!
俺んとこの伝統ある衣装で」
憤慨しそうになったイギリス。
しかし周りの視線に気がついたのか、小さく咳払いをし、冷静を保つために紅茶に手を伸ばした。
「あー、キルトの下につけるものか。あの下は何もつけないのが正式だ。
意外に厚いし、簡単には捲れないからな。しかし、それがどうした?」
不思議そうな顔で見てくるイギリスに、俺は笑いを浮かべ。
「何となく気になっただけだ。へぇ、下何もつけてないんだな。それじゃあ……変態じゃあねぇか」
『変態』という所で一瞬だけハンガリーの顔を見てやる。
その視線に気がついたのか、人もには怒りの炎が宿る。
しかし、すぐに羞恥に頬を赤らめ、微かに体を揺すった。
あれは……絶対感じたな。脚を摺り寄せ、刺激を求め……
――ああ、本当に楽しい奴だ――
これから起こる……起こす楽しい遊びを想像したら、俺の顔に笑みが浮かんでしまい、
ヴェストに変な顔で見られてしまっても仕方が無い事だろう。
「俺も男だ。潔く返してやる。しかし、勝負にお前が勝ったらな」
怒りに震えるハンガリーの腕を取り、有無言わさず空き室へ連れ込んだ。
いつもならば特に意味も無く襲い掛かる所だが、今日は違う。
殴りかかれる前に真顔で一つの提案をした。
「『俺"も"』とか、『返す』とかいろいろ突っ込みたいけれど、とりあえず流しておいてあげる。
……勝負って何よ」
昔の血が騒いだのだろう。だから、『勝負』という言葉に心が揺さぶられたのだろう。
予想通りだ。こういうところは結構単純なんだよな。
「簡単な事だ。
午後は交流という名目で、皆で遠乗りにいく事になったんだが、そこで乗馬で勝負だ!」
俺の言葉に、あいつの瞳は光り輝いた。
騎馬民族なのだから、かなり優位な勝負だと思ったのだろう。
自信に満ちた笑顔を浮かべてきた。
「そんな勝負でいいのね。それならば。
ただし、あんたが負けたら、私の言う事を聞きなさいね」
「ああ。当たり前だ。じゃあ、お前は馬を選んで来い。俺は馬具を用意する。これで平等だ」
さり気無い誘導に気がつかず、あいつは鼻歌交じりに馬小屋へと歩いていく。
さーて、たっぷりと楽しませてもらおうか。
昼食後、皆が裏庭へと集まってくる。
一人早く準備していたのだろう。
意気揚々と馬の世話をしているハンガリーの姿に笑みがこぼれそうになった。
これから何が起こるかわからないというのは幸せな事だな。
んじゃ、そろそろだな。
あいつの側に寄り、馬具を手渡す。
「さて、んじゃ勝負だ」
「わかってる。あんたも約束守ってよね」
俺の手から馬具を奪い取り、手早く取り付けた。俺が用意した馬具を疑いもせずに。
細い足を惜しげもなくさらけ出し、優雅に馬に乗る。
さすがは騎馬民族。馬に乗る姿は様になっている。
「……ん?」
何か違和感を抱いたのか、少し眉を潜め、座る位置を直す。
だが、ここでその違和感に気がつかれてはいかない。
俺も馬に飛び乗り、脚で指示を出す。途端に駆け出す馬に乗りながら、
後ろに消えていくハンガリーに不敵な笑みを向けた。
「ほら、とっとと行くぞ。それとも負ける気なのか?」
「あ、待ちなさい! 皆さん、お先に丘の方に行ってますね。それでは」
俺の後を追い、馬を走らせる。
あっという間に皆の姿が見えなくなった。
風を切る感覚。やっぱ気持ちいい。
だが、俺の後をぴったりとついてくるハンガリーはそうではなかったようだ。
走り始めは騎馬民族の魂が蘇っていたのか、凛々しい顔をしていたのだが……
しばらく走らせると、息が荒く、頬も紅潮し始めた。
ま、仕方が無いだろう。なんたって……
少し馬のスピードを落とし、馬に艶かしく寄りかかるハンガリーに視線を向けた。
「何、感じてるんだ? この変態が」
「はぁ……んっ、あ、あんたねぇ……ふぁっ」
馬の揺れに大きく肩を震わせ、甘い声を漏らした。
もう快楽で馬にしがみつくのも辛いのだろう。本当に予想通りだな。
ハンガリーの馬の脚が止まる。指示すらできない状態だからな。
「しかたねぇな。ちょっと貸してみろ」
俺の馬の脚を止め、横につけた。一時、馬を降り、ハンガリーの馬に飛び乗る。
背後から抱きつくような格好で馬の手綱を手に取った。
「お前の負けだな。丘までもう少しあるから、俺が誘導してやる」
耳元で囁いてやると、早足で馬を進める。
馬の心地よい振動。
しかし、それはハンガリーにとっては快楽を増長させる振動でしかない。
ま、仕方が無いだろ。
ノーパン、短めのスカートで馬に乗るという事がどんなに自殺行為なのか。
いや、ここは自慰行為とでも言うべきだな。
俺が用意した武具はどこにでもある武具。
ただし、丁度股間にあたる部分に少々飾りがあるだけで。
ズボンをはいていたならばなんてこと無かっただろう。
落ちぬよう、あいつの身体を抱き寄せ……ついでに胸に手が当たるようさり気無く押さえつけた。
暑いから薄めのブラウスを着ているので、
あいつの肌の柔らかさが直接くるような感触に襲われる。
ああ、いい。やっぱりこいつの身体は最高だな。
ブラウスの隙間から手を差し入れ、でかい胸をもんでみた。
「ん……やめ……ば、馬鹿ぁっ」
快楽におぼれながらも、俺を睨みつけてくるのはさすがというべきか。
でも、その潤んだ瞳は情欲を掻き立てるしか効果はないぞ。
つんと立った乳首を指先で転がし、白いうなじに軽く噛み付いてみる。
「ひゃ……やぁ、あぁ……んっ」
耳元で溢れる甘い声。
馬の揺れで股を。俺の手の動きで胸を。
きっと身体全体を襲う快楽になっているだろう。
本当ならば、このまま入れたら気持ちいいんだろうが……さすがにそんな器用な真似はできん。
だから、スカートの中に指をすべりこまし、ぐっしょりと濡れているヴァギナに触れてみる。
触れた途端、大きく肩を震わし、一瞬だけ腰を浮かし、逃げようとする仕草を見せた。
「お、もしかして俺を待ってるのか。そうかそれならば」
無理だと思っていたが、あいつから誘ってるならば仕方が無い。
すでに硬くなった俺のペニスを取り出し、浮かした腰の下にセットする。
細い腰を抱き寄せ、俺の上に座り込むように誘導し。
「あぁっ! や、やめな……やぁっ」
締め付けてくるヴァギナの感触。
再び逃げようと腰を浮かそうとするが、俺がそう簡単に許すとでも思ってるのか?
馬の手綱をしっかりと握り締め、少しだけ脚を早める。
なるべく地面の粗そうな所を狙ってな。
大きく揺れる俺達の身体。揺れに合わせ、俺のをぎゅっと締め付けてくるあいつのヴァギナ。
「くっ、本気で変態だな。本当の騎乗位でこんなに感じやがって」
風になびく栗色の髪に口付けし、そのまま耳にしゃぶりついてやった。
身体のどこに触れてもしっかりと反応し、俺のを強く求めてくる。
「ふぁ…やぁ、馬鹿…こんなこ……ふぁ…」
「馬鹿で結構。な、変態さん」
馬の揺れに合わせてあいつの腰を強く抱き寄せた。
奥深くに突き刺さる感覚に、一塩の射精感を覚えもしたが、こんな所で出す気はない。
少しだけ冷静になり、あいつの耳に息を吹きかけた。
「んぁ…耳はだ…ふぁぁぁっ!!」
大きく身体を震わせ、俺の腕に力なく寄りかかってきた。
息も絶え絶えに、俺を涙目で睨みつけてきて。
「イったのか。本当に変態……だな」
中に入れたまま、落ちぬようあいつの身体を抱きしめ、馬の動きを止める。
目の前に広がるのは、見晴らしの良い崖。いつの間にか目的地についていたようだ。
力の抜けたあいつを馬から下ろし、俺は大きく息を吐く。
「さーてっと、まだあいつらはこないみたいだし……」
膝の立たないあいつを抱きかかえ、ぐっしょりと濡れたヴァギナに指を突っ込んだ。
これだけで何をされるか理解できたのだろう。
力なく、それでも必死に抵抗しようとするアイツの腕をしっかりと掴み、にんまりと笑みを向けた。
「もう一回やるぞ。今度は青姦だな。景色の良いとこでやるのも中々」
「や……もぅ……やぁ」
可愛らしい小さな抵抗を気にする事なく、俺はあいつの背後から腰を突き出し。
「全く、兄さんは……馬が逃げていた……あ゛?」
俺の馬の手綱を引き、呆れた顔で歩いてきたヴェストと目が合った。
下半身丸出しの状態で、あいつは快楽に頬を赤らめ、今にも合体しようとしている、
それはまた美味しい光景だっただろう。
そんな光景にヴェストは目を丸くし、硬直した。
頭の先から脚の先までゆっくりと視線を下ろし……顔が真っ赤になった。
本当に純な奴だよな。
「よお、ヴェスト。一緒にヤるか?」
「やらん! というか、兄さんはこんなとこで何を……」
「何をって……ナニをしてるに決まってるだろ」
俺の的確な表現に、ヴェストは更に顔を赤くし、視線を逸らした。
だが、ちらちらとこちらを見ているのはバレバレだが。
それとは逆に、ハンガリーの顔は段々と青ざめていったのがわかった。
ま、ヴェストは可愛いから、ハンガリーにとっても弟のように感じていたのだろう。
それなのにこんな場面を見られたらどういう反応になるか。
「ちょ、は、離しなさい! この馬鹿!」
腕の中で抵抗をし始めるハンガリー。
この期に及んで潔くねぇな。ま、ここで素直になられたらあいつらしくねぇし。
ピンク色の硬くなった乳首を指で挟み、少し引っ張ってやる。
柔らかに形を変え、大きく伸びるおっぱいにヴェストの瞳が釘付けになった。
「見られて感じてる癖に。もしかして二人がかりで犯されるのを期待してるんじゃないのか?」
太腿を伝う蜜を指で拭い、口の中へとねじ込んでやった。
自らの蜜の味に非難染みた瞳で俺を睨みつけ。
しかし、すぐに胸を襲う快楽に身をよじった。
「あ……うん、ここにはじきに皆が来るから、もう少し奥に行った方が……
確かもう少し進んだ所に、小さな滝がある湖があったはずだ、そこならば声もあまり響かないし」
どうにか視線を逸らしながら、淡々と言葉を放つヴェスト。
真面目なところはとてもヴェストらしいが……微妙に前かがみなのはむっつりなあいつらしいな。
ま、これ以上ヴェストをからかうのは紳士的でないからな。やめておくが。
「ってわけで、移動するぞ」
耳元で呟いてやると、ハンガリーは大きく身体を震わせた。
もう俺の息にですら感じてしまうのか。
これじゃあ、移動するなんて無理だろうから。
荒い息をするあいつ横に立ち、膝と脇の下に手を入れ、一気に持ち上げた。
所謂、お姫様だっこという奴だ。
ま、こいつの場合、誰かを抱き上げる方が似合いそうだが。
きょとんと目を丸くするあいつの耳にキスを一つし、脚を進める。
微かに聞こえる水音。それを頼りに歩み続け。
少し開けた所に小さな滝を発見した。
これがヴェストが言っていた湖だろう。
木々の間から、ぼんやりと佇むヴェストの姿と、
やっと追いついたのか馬で駆け寄る皆の姿が見える。
うん、中々良い場所じゃねーか。
あいつを下ろし、スカートをたくし上げる。形の良い尻が丸見えだ。
「んじゃ、もう一回やるか」
「やらないわよ! この馬鹿!」
景気の良い罵声は気にしない事にし、あいつの腰をしっかりと掴んで俺のをぶちこんだ。
「ふぁ……あぁ……やぁ」
甘い声を漏らし、身をよじる。
俺の大きさに耐えられなかったのか、手は支えを探し、宙をさ迷う。
丁度手短に木があったから、それに掴まらせると一度腰を引きぬいた。
あわ立つ蜜があふれ出し、あいつのしい脚を汚していく。
俺の黒いのとは対照的に、淡い赤色をしたあいつの中。
この様子じゃ、何度も抱かれた事もあるはずなのに、強く求めてくるのはさすがというべきか。
ブラウスの間から手を差しいれ、ボタンを……ええい、外すのめんどくせぇ!
少し力を入れるだけで、ブラウスのボタンは音を立て、飛んでいった。
これででかいおっぱいは丸見えだな。
「エロいおっぱいだな。ヴェストだったらこれだけでイけるんじゃねぇか」
耳元で囁き、乳首をこねくり回す。
「やぁ……馬鹿ぁ、ドイツ君の名なんて……出しちゃ……ふぁ…ふゃ」
「ヴェストもハンガリーがこんなにエロイとは思っていなかっただろうな。
さっき見たか? 目を丸くして……前かがみにもなってたな。ハンガリーのこんな姿に欲情して」
ヴェストの名前に反応して、締め付ける力が強まった。
ひくひくと俺のを飲み込み、更なる蜜を溢れ出す。
腰を打ち付けるたびに、大きく響く水音。
だが、滝のおかげであいつらには聞こえない事だろう。
逆に、俺は耳を澄ませばあいつらの会話ぐらいは聞こえるが。
イタちゃんが景色に喜び、坊ちゃんは息も絶え絶えになりながらも感嘆の声を漏らし。
フランスは早速お菓子を広げ、それに釣られてイギリスも手作りのお菓子を差し出し、
アメリカにケチをつけられ……
ん? ヴェストの様子がおかしいな。
表情が非常に暗く、やや上半身を前に倒して……こちらをちらちらと見て……
って、ははーん、そっか。
丁度目があったから、手招きでこちらへくるように促した。
戸惑いの表情を見せ、皆に気づかれぬようこちらへと向かってきた。
予想通り、前かがみのまま。
「兄さん……何かようなのか?」
でかいおっぱいに釘付けになりかけながも、どうにか視線を逸らし聞いてきた。
腰の動きは止めず、あいつの顔を上げさせ、ヴェストの方を向かせた。
しっかりと目を閉じて抵抗するが……まあいいだろ。
「フェラさせてやろっか? ってもお前は拒否するだろ。
そんな状況じゃみんなのトコに戻れねぇし、ここで一発ヌいていったらどうだ?」
「や……ドイツ……君……やめ……んっ」
抵抗はするが、甘い声をあげ、体を震わせるハンガリー。これは絶対に感じてるな。
こんな姿を見せられてはヴェストも耐えられなかったのだろう。
ズボンを下ろし、震えた手で自らのを掴み、ズリはじめた。
「くっ……はっ、は、ハンガリー……」
すでにギンギンになったヴェストのモノ。
腰をょ打ち付ける水音と、ズる音。
耳から入る刺激に、ハンガリーは閉じていた瞳を開けた。
目の前には自分をオカズにする男。
後ろからは太いモノで貫かれ。
「ひゃっ、や、やぁっ! ドイツ君、ふぁ……うぅ……ん…」
「ヴェストの名前を呼ぶな。俺の名を言ってみろ。ほら、俺のに占領されてる気分はどうだ?」
荒くすればするほど、あいつの中は強く締めつけてきて。
「くぅ、もう我慢できん。出すぞ。たっぷり味わえ!」
「ひゃっ……やぁん」
更なる奥へと押し込め、精液を吐き出した。
どろりと中に注ぎ込まれる感触は……やっぱいい。
ついでにほぼ同時にヴェストもイったのか、あいつの顔が白い液体で汚れていく。
どろりとした液体があいつの顔につき、だらりと垂れていく。
惚けた表情に白い液体が彩りを添え。
「最高の化粧じゃねーか。よく似合ってるぞ」
勢い引き抜くと中から溢れ出す精液。それを指で拭い、あいつの唇へと擦り付ける。
白い口紅も中々だな。
そんな白い唇を微かに開き、何か呟こうとするハンガリー。
きっと『もう一回シて』とか『気持ちよかった』とかだろ。
だから口元に耳を近づけ、その呟きを……
「って、待て、なんで耳をつか……」
大きく息を吸い込むハンガリーの姿に、非常に嫌な予感しか浮かばなかった。
助けを求めようとヴェストの顔を見て……悟りきった表情をしたヴェストが静かに首を横に振った。
「だ、や、やめ!」
「こーのー馬鹿プロイセン!!」
鼓膜が破れそうなほどの大声と共に、軽やかな脚払いによって、俺の視界が急速に変化した。
目の前に広がるのは蒼。それから肌を切るような冷たい感覚。
それから一瞬遅れて盛大な水音。
そこでやっと湖の中に落とされた事に気がついた。
水を飲み込まぬよう、必死に泳ぎ、水面に顔をだし。
顔面に土の香りのような何かが……いや、それはハンガリーの足の裏。
見上げればにこやかに微笑むあいつの顔。
どんな言葉をかければよいのかしばし迷い、やっとある言葉をひねり出した。
「……スカートの中丸見えだぞ」
「百回死になさい☆」
脚の裏が容赦なく振り下ろされた。
再び、水の中に沈む俺。
耳に心地よい水音の中で、周りが騒がしくなっていくのがわかった。
ハンガリーの声に気がついて、皆がこっちに気がついたのだろう。
慌てるヴェストに、冷静に指示をするハンガリー。
それから、何故か衣類を脱ぎ、裸のまま湖に入ってくるのがわかった。
あいつに気がつかれないよう、そっと水面に顔を出し、状況を探る。
胸元を隠し、肩まで水に浸かると、顔を赤らめているヴェストに視線を向け。
「こんな格好じゃ怪しまれちゃうから、水浴び中に服を流されちゃったという事にしてくれるよね」
「あ、ああ……」
簡単な相談の後、すぐさま近づいてくる皆。
最初に駆け寄ってきたのはイタちゃんだった。
いつものように可愛い笑顔で近づいてきて、ハンガリーの裸体に視線を向けた。
だが、すぐに視線を逸らし、顔を真っ赤にした。
「ヴェ? ハンガリーさん、ど、どうしたの?」
「遠乗りしたら汗かいたから水浴びしてたら……服を流されちゃって。
だから、誰か服貸してくれないかな?」
「いや、服なんか着ない方が美しいよ。ハンガリーちゃん」
「ば、馬鹿か! あー、誰か持ってねぇか」
「俺がひとっぱしりとってこよか?」
「あ、お願いするね。スペイン君」
嘘の説明をあっさりと信じ込む皆。中々単純な奴らだな。
んー、しかし、俺はいつまでこう沈んでればいいんだろうか。
目の前には魅力的な尻があるってのに。
――再びむらむらとしてきたのを感じた。これはもう一度……
俺は背後からあいつの白い尻に手を伸ばし。
「ひゃっ」
可愛い喘ぎ声と共に、あいつの肩が大きく震え。
「……もう一度沈んでなさい」
小さくつぷやく声と共に、俺の頭は湖の奥底に再び沈められたのだった。