ごきげんよう。皆様、お元気にしているでしょうか。
リヒテンシュタインの良い子のなぜなに相談室です。
さて、先日はペンネーム『良い子の代弁者』様より。
『ゲルマン人のベッドの上での性格って、昼と変化しているんですか?』
という質問でした。
私もゲルマンの括りに当てはまるので、これはしっかりと研究しなくてはいけないと思い、
ここ数日、ゲルマン人の生態についてじっくりと観察してきました。
それがこの報告書です。


――ゲルマン人の性生活に関しての考察と観察――
対象・ゲルマン人


手始めはスイスお兄様。
中国様より、『性的興奮を促す薬品』を頂きまして、コーヒーの中に入れてみました。
最初はちらちらと私を見てくるだけでしたが、徐々に頬を赤らめ、落ち着きがなくなってきました。
特に股間を隠し、私から視線を逸らそうとしていますので、少々刺激をと思い。
「どうなさいましたか? お兄様」
顔を近づけ、お兄様を心配する仕草を見せました。
すぐさま、身体を押しのけようと私の肩に手を触れ。
「……ぐっ」
耐え切れなくなったのでしょう。私の身体を抱き寄せ、唇を奪ってきました。
荒い口付け。舌が遠慮なく口の中に侵入してます。
口の中を弄びながら、ワンピースのファスナーをゆっくりと下ろしてきて。
「ふぁ……」
唇を解放されても、舌先が首筋を熱く攻め立て、思わず声が出てしまいました。
その声でお兄様も我に返ったのでしょう。
「す、すまんである。リヒテンがあまりにも……」
そこで言葉がとまりました。きっと私がお兄様に身を委ねているからでしょう。
小さく息を吐き、潤んだ瞳でお兄様を見上げます。
「……お兄様……」
「リヒテン……」
もう一度熱い口付け。
身体を支えられ、私の体はソファーに押し倒されました。
露になった胸に指を這わせ、濡れきった下着の上から蜜を絡ませる。
研究の為、私も事前に薬を飲んでいましたが……本当に良く効くようで。
段々と熱くなる身体をどうにか押さえ、お兄様の指の動きに神経を集中させました。
胸の突起を指で摘み、もう片方は唇で軽く噛まれ。

正直、この辺りで私も理性をなくし、性衝動におぼれる所でした。
研究の事を忘れ。

でもどうにかそれを押さえ込み、お兄様のベッド上での性帯……いえ、生態の研究を続けます。

「リヒテン、すまんのである……」
言葉少なめにズボンを下ろすと、熱く滾った陰茎をさらけ出しました。
私の下着を横にずらし、濡れそぼった淫唇に数回擦り付け、ゆっくりと中へと侵入していきます。
「ふぁ……あ……」
中を擦る感触に、恥ずかしながら私の口から甘い吐息が零れてしまいました。
何度も何度も胎内を行き来する陰茎に。
私の身体の熱は高められ……

――いつの間にか、研究の事を忘れ、自ら腰を振ってしまったことを記しておきます――

ちなみに、行為は一晩続きましたが、胎内に出したのは二回だけでした。
お兄様は結構体力があるみたいで……

 

次の対象はオーストリア様。
……のはずでしたが。

鞭がしなるたび、私の肌に赤い痕が記されていきます。
痛みと紙一重のしびれるような快楽に、小さく悲鳴を上げると、ドイツ様は楽しそうに顔を歪め。
「ヴェスト、もっとやれ。叩くとこいつぎゅーぎゅー締め付けてくるぜ」
腰を押さえつけ、強く押し付けてくるプロイセン様。
太目の陰茎が中で動くたび、私は快楽に身を震わせてしまいます。
そんな姿を、オーストリア様は蔑んだ瞳で私を見下しています。
「淑女と思っていましたけれど、淫乱な痴女だったみたいですね。貴女は」
快楽でうっすらと開いた唇に、熱くなった陰茎を押し込み、オーストリア様は静かな、しかし冷たい笑みを向けてきました。
「前後で犯され、いい光景だな」
ドイツ様も氷のような笑みをうかべ、手にしていた鞭を大きく振り下ろし。
「ふぁっ」
小さく悲鳴を上げたとき、オーストリア様の陰茎が口の中から零れてしまいました。
オーストリア様は整った眉を潜め、私の口を荒々しく開き、もう一度中に差し入れました。
私の顔を抑え、喉の奥まで届くよう、腰を前後に振り。

口の中をオーストリア様、膣内をプロイセン様、ドイツ様は鞭で攻め立てる状況で、
私は何故このような状況になったのかとぼんやりと考え始めました。

事の始めは研究のため、オーストリア様の家にいった事でした。
お兄様の時と同じように、コーヒーの中に薬を入れようとカップを手にし。
少し手を滑らせて、砂糖の中に入ってしまいました。
それだけならばどうにかなったんでしょうが。
オーストリア様は、お菓子を作ってくると台所へ。
数分後、砂糖が足りなかったのか、コーヒー用の砂糖入れを台所へと持っていき。
……まあ、お約束通り、台所で爆発。
別室で仕事をなさっていたドイツ様とプロイセン様が慌てて駆けつけ。

……そこでも更なる予想外がありまして。

どう科学反応したのかはわかりませんが、薬の入った砂糖は完全に気化し、家の中に散らばってしまい……

今に至ります。


「そろそろ仕上げと参りますか」
「お前に命令される謂れはねぇ」
口元を歪ませたプロイセン様が、前面より私を抱きかかえました。
身体がふわりと持ち上がると、胎内の陰茎は根元まで押し込まれ、まるで子宮を叩くように暴れ始めました。
落ちぬよう、プロイセン様の肩を強く抱きしめ、高くなった視点から他の二人を見下ろして見ます。
さすがは弟だけあって、ドイツ様はプロイセン様の行動の先を予測できたのでしょう。
私の背後に回りますと、肛門……このような場合はアナルと表現した方がよろしいでしょうか。
もう一つの穴を荒々しく指でかき回すと、熱い何かが入り口に触れました。
きっとこの感触は……
「ふぁっ! だ、ダメです! そんなところ入りませ……んんっ」
「おや、リヒテンシュタインは嘘つきですね。
ドイツのをしっかりと飲み込んだくせに」
蔑んだオーストリア様の声に、私の体は更に熱くなり。
痛みに似た快楽に大きく息を吸い込み、声にならない悲鳴をあげ。

前後から犯される感覚に、思考はすでにとまりかけていました。
1歩引いて観察しているオーストリア様を視界に入れると、彼は冷たい笑みを浮かべています。
「くっ、坊ちゃんはヤらないのか? このメス犬中々いい具合だぞ」
「ええ。狂おしいほどに乱れる淑女の姿は、中々の味ですからね」
身体を二人がかりで揺さぶられる姿をみながら、オーストリア様はコーヒーの入ったカップを傾けました。
蔑んだ視線で見つめられ、犯されるのに私の快楽は段々と高まり。
「ふぁ、もっともっと……もっと中をっ!」
はしたない事ですが、いつの間にか彼らにおねだりをしていました。
水音が部屋の中に響き渡り。
精液が私の中で弾け。
蕩けるような胎内の感触に、私は大きく身体を震わせ。


――手を変え、品を変え、何度も何度も貫かれ――

結局、解放されたのは2日目の明け方でした。
ドイツ様、プロイセン様はともかく、意外にオーストリア様も体力が有りまして。
さらさらの精液になりかけた頃、皆様が沈没しました。
一人残された私は、朝日の中、体中精液まみれにされ、安堵のため息をついていました。

結論として、ドイツ様は鞭。プロイセン様は征服的に。オーストリア様は精神的に攻めるのがお好きだったようです。

 

 

 

続いては北欧の方々です。
本来ならば一人ずつの方が研究しやすいですけれども、丁度お三方いたので、研究させていただきました。
方法はオーストリア様達と同じく、薬を……と思いましたが。
――どうやら必要なかったみたいです。


「ん……ふぁっ」
私の唇を貪るのは、少々強面のスウェーデン様。
見た目とは裏腹に、とても情熱的に私を求めてくださいます。
唇が離れ、私の顔を真っ直ぐに見つめ。
再び、唇がふさがれました。
舌は口内を荒し、身体全体に熱が溢れてきます。

「相変わらずスヴェーリエはむっつりだっぺ」
背中に舌を這わしているデンマーク様が楽しそうに呟くと、スウェーデン様は微かに眉を潜めました。
だけれども、それだけで何も仰ろうとしません。
唇は頬に移動し、それから耳たぶを軽く噛まれ。
「デンはオープンな変態だべ」
呆れ顔のノルウェー様の言葉に、スウェーデン様は大きく頷きました。
「失礼な奴だっぺ。んなら、ノルはフェチだっぺ」
私の手の指を丁寧にしゃぶっていたノルウェー様の頭を荒々しく撫でると、デンマーク様は豪快に笑い声を上げます。
髪を乱され不快そうな表情を見せましたが、気を取り直し、私の小指に舌をはわし。
「……んっ」
ぞくりと身体を駆け巡る快楽に、思わず声が出てしまいました。
その声に反応したのでしょう。
お三方は顔を見合わせ、ごくりと唾を飲み込みました。
「胸がちっけいがら期待しでいながったげんど……」
「結構めんげぇ声だすの……」
「……我慢できね」
ぽつりと呟いたスウェーデン様の腕が、私の身体を強く抱き寄せました。
やや荒く顔を上に向けさせると、有無を言わさず唇が重ねられました。
熱い舌が私の口内を犯し、彼の大きな手が私の臀部を支え。
溢れ出す蜜が彼の膝を汚してしまいましたが、彼はそんな事など気にしないようで。
「……いれっぞ」
低く心地よい声で囁かれ、私は小さく頷き。
「ふぁっ」
身体の中に侵入してくる熱い感覚に、私は強く彼の肩に抱きつきました。

「ちっ、スヴェーリエ先か」
「ま、ゆったど待つとすか」
スウェーデン様に貫かれている間、のんびりした様子でお茶を傾けているお二人。

机の上のお菓子を食し終え、つまらなそうに欠伸を一つした頃でした。
「……ぐっ」
私を力一杯貫くと、スウェーデン様は身体を震わし、私の中で果ててしまいました。
大きな身体が私を押しつぶしてしまいそうになりましたけれども、そこの所はまだ意識があったみたいです。
筋肉質な腕でご自分の身体を支え、陰茎を引き抜きました。
「ふぁっ……」
もう何度もイっていましたが、蜜と混ざった精液が掻きだされ、再び軽い絶頂を迎えてしまいました。
抜かれる感触でイってしまったことに、少々恥ずかしさを感じましたが。
「ん……めんげぇ」
頬に口付けをしてくださったことで、更に頬が赤くなってしまいました。


「さてっと、次は俺の番だべ」
にんまりとした笑みを浮かべるデンマーク様に腰を掴まれ、彼の膝の上に誘われました。
「お前、めんこいな。このちっけぇ胸もめんこい」
後ろから抱きしめられ、胸を揉まれながら、口付けをしてくださいます。
スウェーデン様とは違う荒々しさ。でも優しさはしっかりと感じられます。
片手で胸を、片手で下の唇を。
もうすでに準備ができていましたので、デンマーク様は軽く私の腰を持ち上げ。
「んぁっ……」
小さな水音を立て、デンマーク様のモノは私の中へと入り込んできます。
スウェーデン様よりもやや太めで。でも少々短いでしょうか。
立派に張ったカリ部分が膣壁をごりごりと擦りあげていきます。
震える腕を押さえ込まれ、私の体は舞い躍らせられ。

不意に動きが止まりました。
熱い吐息を吐き出し、デンマーク様を見上げます。
彼は苦笑を浮かべ、ある方向をみていました。
「ノル、俺が終わったら代わるべ。だから一人で楽しまんでも」
「煩い。デンは黙ってヤれ」
むっとした顔でデンマーク様をにらみつけると、再び陰茎をご自分の手で擦り始めました
そんな姿に、デンマーク様は再び苦笑し。
「そっか、ノルはフェチだべ。じゃ、手かしてやんから、思う存分楽しめ」
私の腰を掴むと、繋がったまま壁際に移動させられました。

――間にノルウェー様を挟んで――

壁と私に挟まれ、困惑するノルウェー様を前に、デンマーク様は後ろから腰を強く叩きつけてきました。
「……く……んっ」
貫かれ、声を上げる私の顔をまじまじと見つめるノルウェー様。
ごくりと唾を飲み込む音がはっきりと聞こえました。
戸惑うように、私の腕を掴み、手を股間の側へと持っていき。
「擦れ」
言葉少なめに、指示をなさいました。
もちろん、こんな状況では断る事もできず、私はそっと掴みました。
お二人よりも小さめで。でも、とても元気が良く。
手に擦れる感触も、一種の快楽になってしまいました。

「ふぁっ、やっ、あっ……」
カウパー液でぬるりと濡れる手。
腰を打ち付けられるたび、自然と腕も動いてしまい。
「だめっ! もうイ……んんっ」
「くっ、いくべ! リヒテン」
「……うっ」
ほぼ三人同時にイってしまい……

「はぁ……」
事が終わり、地面に座り込む私の頭に、大きな手が置かれました。
息を整え、見上げると、そこには傍観をしていたスウェーデン様の姿。
そういえば……営みを見られていたんですよね。
思わず頬が熱くなってしまいます。
「えっと……その……恥ずかしい……です……ふぁっ」
視線を逸らすと、スウェーデン様はまだ熱の篭る胸に触れてきまして。
「……もう一回……」
それだけ呟くと、スウェーデン様は瞳の奥に情熱の光を宿し、私の体をまさぐって。


――結局、途中、意識を失いつつも8ターンほどこなしてしまいました。
丁度白夜だったので、何日ぐらいたったかはわかりませんが……
2.3日はただヤっていたように思えます。


……そろそろ、精液以外の飲み物が恋しいです。


最後は、ルクセンブルク様とオランダ様でした。


床に転がされた全裸のルクセンブルク様。
息を荒くし、私の方を見てきましたので、ちらりと視線をおくり。
「黙って見ててくださいまし」
我ながら失礼な言い方だとは思いました……でも、ルクセンブルク様は目を輝かし、大きく頷きました。
更に呼吸が荒くなったのはどういう事でしょうね。
小さく息を吐くと、跪き私の胸にしゃぶりついているオランダ様に視線を向けます。
「はあはぁはぁ……ツルペタ万歳!」
非常に失礼な事を仰るオランダ様の股間を少々荒く踏みつけてみました。
痛いはずにのに、股間は更に元気になってきました。
最初はほぼ平行でしたのに、今では天を向くようにそそり立ち。
「……変態ですのね」
私の言葉に、オランダ様は更に目を輝かし、更に舌を動かし始めました。

……胸を愛撫されるのはとても気持ちよいのですが。
胸だけだと、少々物足りません。
ルクセンブルク様に参加するよう促したのですが。
『放置プレイ万歳』としか言ってくださいませんでした。
こういうところは流石兄弟というべきなのでしょうね。

「ロリ最高じゃ…無い胸、つるつるヴァギナぐっ」
自分で擦り上げ、床に精液を吐き出すと、再び私の胸にしゃぶりつき。


――長く続く放置と奉仕に。
私は何度か欠伸をかみ殺しました。

 

 

と、言うわけで、こんな所でしょうか。
趣味は様々としか言いようは有りません。
お兄様は真っ直ぐな行為がお好きな様子で。

ドイツ様、プロイセン様、オーストリア様は基本的に皆様サディスティックでした。
その中でも、ドイツ様は鞭など、直接攻めるのがお好きで。
プロイセン様は、この三人の中では一番行動が若く、私の高圧的に体を求めてくださいました。
逆に……オーストリア様は精神的に攻めるのがお好きだったみたいです。
まさに三者三様でしたね。

スウェーデン様は言葉少なめに。熱く愛してくださる方で。
デンマーク様は、対照的に言葉大目に可愛がってくださいました。
ノルウェー様は……女性になれていないのでしょうか。手をメインに愛撫してくださいました。
所謂『フェチ』というものだったのかもしれませんが。

最後に……オランダ様とルクセンブルク様は……

その、マゾヒスト、それもかなりの……らしくて。
オランダ様は酷い言葉も喜んでくださいました。少々小児愛っぽい所もありましたけれども。
ルクセンブルク様は……わざと放置されることに快楽を得られるようです。


以上が『ゲルマン人の性生活に関しての考察と観察』の結果ですけれども。

……本当に奥が深いです。
同じ血統といえども、このように多種多様の考え方や行動があるんですね。
このような研究に参加できた事を本当に嬉しく思えます。
この質問を下さった『良い子の代弁者』様に深く感謝いたします。


では、今宵のなぜなに相談室は終了とさせていただきますね。
それでは、またお会いいたしましょう。

 

 

ラジオはコマーシャルへと入り、新作品の宣伝へと変化する。
しかし、それを聞いていた人物は、動く事もできず、ただ遠い目で空を見上げていた。
「……リヒテンシュタインちゃん……まさか全員試すとは……」
男は大きくため息をつき、それからがっくりと肩を落とした。
「……恥じらう姿を楽しみたかっただけなのに……МもSも女王様すらもできるだなんて……」
更にうな垂れ……やがて肩が小刻みに震え始めた。
段々と息が荒くなり、あげた顔にはにこやかな笑顔が浮かんでいた。
「意外な所もいい。ハァハァハァ。是非俺も女王様にしばいて欲しい。
よし、思い立ったが吉日。今からいくわよ♪ リヒテンシュタインちゃん」
素早い動きで全裸に薔薇という(彼にとっての)正装へと着替え、スキップ混じりに彼女の家へと向かい……


乾いた空に、銃の軽やかな音が響いたのだった。

 








 初出 書き下ろし

はい、かなーり遅くなりましたが、ブログリクの11/06/15のゲルマン系のリヒ総受けから始まった話でした。
ゲルマン系といえば、全部だしちゃると無駄な努力をしてみたら……かなり遅くなりました。
その間にも、11/07/11プロイセンとリヒとか、拍手2011/08/07北欧×リヒとかもリクありましたが。
こんなトコでいかがでしょうか……





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