2日目 ゆけむりと沿線散歩 -12-
自分ってなぜか、大手私鉄からやってきた車両の走っているローカル線に乗るのが大好きです。なぜだろう、 私は車両とかこだわる時もあれば、全然気にしない時もあるし。いくら車両は同じでも、違う土地、違うひと、違う空気、 …あ、それだ。
私たちは日常と違う世界へはばたきたくて、旅をする。鉄道車両も、毎日が旅のようなものだけれど、それでもきまった路線からはずれてどこかへ旅してみたいなんて思っているかもしれない。ちょっと残酷ないい方をすれば、売却されるってことは「帰れない旅」。 だから息抜きじゃなく、余生を過ごしにきてるって感じになるわけだけど、それでも感じる、うまく言えない「旅仲間」な感じ。それまでの旅程は違えど、旅人と列車がいっしょに旅をする。地下鉄や通勤路線の話も、やがて穏やかな空気に変わる。
そんな奇妙な連帯感の中で、お互いはなにを思うのか。
この2日間、見えない会話を傍らからそっと 長電2000系が見つめていたようなそんな気がしたんです。
最後に、夕闇の長電をあじわって
帰路につこうと思います。
柳原駅の待合室 なかなかよかった。
こんな日常のエアポケットを 忘れずにいられたら。
以上です。ご覧下さって、どうもありがとうございました。
貴方も、どうぞ よい旅を。
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