秩父で花咲け 6000系(第2部)-9-

今日最後の旅は、今までがんばって走って来た「元祖」急行形電車、3000系に揺られることにしました。

2006年4月5日更新/・9


3000系。「さくら」のヘッドマークを付けています。
ヘッドマークは毎年違うデザインの物が付きました。
6000系では...電光表示になってしまいましたね。


車内は観光客や鉄道ファンで賑わっていましたが、
熊谷駅をすぎると、急にガランとしました。
国鉄165系の香りを残す車内。この雰囲気に、
ファンからは根強い人気があったと思います。


こちらの桜はもう咲いていました。
急行列車らしく、軽やかに駆け抜けます。


夕暮れの田園、車内は相変わらず、のんびりと。
窓を開ければ感じる、旅のけだるさとワクワク感。
そんな情景を「急行列車」は演出してくれました。


終点、羽生に着きました。今日は秩父鉄道では
急行列車にしか乗っていないことに気がつきました(^^;
結局2000円かかりましたけど、元を取っただけでなく、
お金以上のものを感じられた、秩父鉄道の旅でした。

どちらも別料金が必要なものとして「特急」と「急行」の違いって
何だろう...と思いました。設備が豪華で細かに行き届いていて、
移動時間を快適に、列車内のサービスで演出するのが「特急」?
そうだとしたら「急行」は、特急ほどの豪華さには欠けますよね。
3000系は座席がボックスシートだし、6000系はデッキがありません。
オーディオ設備もないし、車内販売のお姉さんも乗っていません。



でも、3000系も6000系も、窓が開きます。外の風を感じられます。
座席は向かい合わせですが、知らない誰かとの出会いがあるかも。
各駅停車ではないので駅に停まらない分、利便性は変わりません。
急行料金はわずか200円。「スピード」をお金で買うものでしょうか。
特急では味わえない、何とも言えぬ贅沢な旅情を買うのでしょうか。

...どっちにしろ私は、秩父鉄道には「急行」が似合うと思います。

...ありがとう、3000系。がんばれ、6000系。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

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