TAMAGAWA SUNSET

ことし、２００３年の夏は短かった。
６月はともかく、７月になっても涼しいどころか寒いくらいの日々が続いた。私も、夏だと浮かれてＴシャツで出かけるが、風邪っぴき状態で帰ってくるという情けない結果だった。
今年の私は「一応」ではあるが、受験生だ。夏になんの期待もしていなかった。...って、何を期待してるんだ？それもはっきりしないのだけど。
結局夏期講習が始まっても、寒すぎるクーラーと外気温に寂しさを押し殺す日々が続いた。
バッグにはいつしか長袖の上着を入れておくようになっていた。７月も終わるというのに！なんだか片思いの人に無視されたようで、無気力になりつつあった。

しかし、８月に入ってから急激に暑くなり出したではないか。やはり夏はこうでなくっちゃ！心の片隅で願い続けた甲斐があったというものだ。そう思ったら、あとは早い。時は怒濤のように過ぎていった。８月２３日、土曜日。
実をいうと、私は暑いのは苦手だ。
でも、夏は好きだ。人が、太陽が輝いているから。心地よい汗をかいてもベトベトなどとは思わないというものだろう。
この日は１４時頃まで塾のテストだった。そして勉強の合間に大学のオープンキャパスを見る。
そのあと、ふと思いついた寄り道のつもりが、心地よい汗をかいていた、その...ただの絵日記。

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