くめがわ電車図書館 -2-
毎週水曜日と土曜日に開館するくめがわ電車図書館。
受付の方にお断りの上、車内を撮影しましたm(^_^)m2004年5月更新/1・2
男の子なら大抵一度は?あこがれたことがありそうな運転席。
マスコンはキーがないため動きませんが、気分は味わえます(^^)
現役当時の機器類がそのまま残っています。
左はマスコンハンドル、右がドアスイッチ。
...夢への旅路は、自分で運転したいよね。
車内には本棚が所狭しと置かれています。大半は子供向けの
絵本ですが、親子で楽しめるよう、奥には大人向けの本も。
車内の広告や路線案内も、つり革も引退当時のそのまんま。
この場所で、みんなそれぞれの地図を思い描くのでしょう。
左の方(車両後部)では、お話し会をやっていました。私も、せっかくなので
童心に返り(?)いろんな本を引っ張り出してきては、夢中で読んでいたのでした。
そこで感じたことなんですが、みんな意外とマナーよく、おとなしく席に座って
本を読んでる子がとても多かった。まあ、一部には元気な子もいますけど(^^;
それでも、本を大切にしている様子は見てとれました。
もっと元気な子は、隣の公園で走り回っています(^^;
この図書館の実現には、たいへん苦労されたそうです。
昭和42年、やはり西武の古い車両を利用し始まった電車図書館。団地の建て替えの際、一度は解体されてしまったものの、この大切なふれあいの場を絶やすまいと公団に交渉を続けられ、ついに2000年、新しい電車で再出発。運営に携わっている方々はボランティアだそうです。今までにどれだけの苦労があったかははかり知れません。
この小さなコミュニティーには、無償の愛があると思います。夢のある「電車」のなかで楽しみながら本に触れ、マナーを学び、大切な友達とともに心豊かな大人になってほしい。そんな想いがあふれていると感じました。
車体の手入れも非常に丁寧にされており、数ある保存車両の中でもかな〜り幸せな部類に入るでしょう。鉄道車両の歴史的価値も気になりますが、こんなふうに人の暖かみにも触れられるのも、電車ならではの持ち味であり、楽しみではないでしょうか(^^)
くめがわ電車図書館は、(原則として)毎週水曜日10:00-12:00と14:00-16:30、土曜日14:00-16:30、開館します。
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