おすすめ度 7 満足度 9 すごく楽しかった
| イラスト | 8 |
シナリオ | 8 |
システム | 5 |
| 配役 | 9 |
主題歌 | 8 |
音楽 | 8 |
| 萌え | 9 |
切なさ | 6 |
ときめき | 7 |
| 好きキャラ | みんなかわいい |
ブランド:オトメイト
ジャンル:恋と魔法の学園AVG
名前変換あり(デフォルトネームでもよんではもらえない)
セーブ数13
エンド回想シーン回想あり、イラスト回想あり、キャラクタープロフィール等あり
バックログ、スキップ、強制スキップあり
プレイ時間一人あたり10時間程
以下、敬称略
原画 薄葉カゲロー
オトメイトでの原画、三作目なのかな。
今までの中では一番アニメっぽい感じがしました。私は塗りとか線とかはさっぱりわからないので印象だけでの話ですけれども。
枚数自体はオトメイト。さほど多くはないです。
割合ルルと攻略対象の絡みなどでイラストが表示されるものが多かったと思います。体格差や動き、関係性が見えるので、ヒロインも一緒にいる絵のほうが好きです。
面白い。
流れとしては入学して、仲良くなって、試験を受けてというものなのですが、個々の関係に踏み込んでゆくので、同じ流れだということがさほど気になりません。
最終週に入ってからは特にテンポも速くなり、今までの物語が解決に向かうので楽しく読みすすめられます。
システムとも関連しますが、ミッションイベントが効いていて、ルルが学校生活をおくっている感じや、それぞれの人間関係や性格が浮き出てきて話を楽しくしてくれます。
全般通して、コミカルとシリアスがうまくかみ合っていて、最終的には爽やかな気分になるものが多いと思いました。恋と魔法の学園生活ー! という感じで、楽しいです。
ルートによっての差というものはさほど感じませんでした。すんごくしんどい背景の人とかもいるんですけど、そうじゃない人もだからこその物語といった感じで、けして軽くはない。ただまあちょおおおおっと、ラギが弱いかなとは感じました。要素としてはけして他のルートには負けないカラーだと思うんですけど、うううーん。
セーブ、ロードのあたりはいつものオトメイト。13個しかセーブできない。エンドの種類が多いしパラメーター調整をしなくちゃいけないのに、13個は少ない。回想は充実していますが、試行錯誤を結構しなくちゃいけない本編内容を考えるともう少しセーブ数がほしいところです。
スキップ等もいつものオトメイト。既読未読両方スキップありますが、光速とは言いがたい。
シミュレーション自体は楽しいですが、場所移動、選択、育成を23週も毎日続けることによって、プレイヤーはそのもったり具合に、萌えと忍耐とを試されます。特に、メイン六人は何とか頑張れても残り三回、四回は本当に本当にしんどい。キャラはいい。確かにすごくいい。しかし最後の三四周はかなり試練。
うっかりしているとボイスカードとかをなくしてしまう不思議仕様。細かい不具合仕様が残っているので、先人たちの知恵を借りた方があとあと楽。
いい部分は、いつもの巻き戻し機能、クイックセーブロードの利便性。
という感じにシステム面は残念仕様ですが、オトメイト製品は全てあのいつものセーブロードを基本としたシステムです。改良は超絶大変なのか予定にないようなので、残念です。
ユリウス 櫻井孝宏
ノエル 鈴木千尋
ビラール 高橋広樹
ラギ 柿原徹也
アルバロ 鈴村健一
エスト 入野自由
プレイしていて画面と違和感はなかった。
かわいらしい元気な感じで。
違和感はないのですが、聞きなじみがありすぎるかなとも。
キャラは皆かわいいし、掛け合いを見ているのがとても楽しい。
そしてルルがとてもかわいい。ちょっとばかり、ラギルートのルルは他と比べたら、ぶれてるかなとも思ったんですけど(ラストはルルらしかったけれども)、ユリウスやノエルやエストやビラールでのルルのかわいいことかわいいことかわいいこと。とにかくかわいい。
攻略キャラも、ノエルの愛すべきいじられっぷり、個別ルートでの愛すべき愚直さ、ユリウスの自分の世界に入りっぷり、殿下の殿下っぽさ、アルバロのアルバロっぷり、エストのかわいらしさ、ラギのビラールに転がされっぷり、元素属性と関係性が、本当に楽しくて、いつまでも彼らの学生生活を見ていたい気持ちになる。
脇役も可愛らしくて、双子先生や仮面、同室のかわいい女の子、乙女先生と異次元胃袋と、ひたすらいい人のマシューと、ミルス・クレアの学園生活にわくわくさせられました。
結構いろんな意味で切ないシーンは多々あります。けれど基本的にルルちゃんがひたすらに愛すべき前向きさなので、頑張れ! という感じで、ひたすらプレイヤーも前向きになれる。
ときめき要員はそろっておりました。ラギ最終週の台詞とかビラールとか、ユリウスもかな、糖度高めに作られていると思う。
システムのもったりぐあい、周回への不親切仕様と小さな不具合を除けば、とても面白くてオススメゲーム。
ミッションやベターカードにボイスカード、メモリスなどが、周回しても楽しめるようにと配置されてはいますし、それらはとても楽しいのです。しかし周回が面倒なのは否めません。
それから、ヒロインの個性はきわめて強いので、あの子が合わないなら出来ないだろうと思います。逆にあの子が好きなら攻略対象たちも皆いいキャラクターでかわいいので、二乗でかわいく楽しめます。
これだけヒロインの個性を強くしたからだとは思うのですが、それ以上の露出を避けたいという判断で名前固定や名前呼びをさせなかったのかなとは感じます。まあ、名前呼びいれると配役の録音が増えてやたらと大変だと聞くのでそのせいだとも思うんですが。
ただ、そうはいっても、ルルは大変個性的なので、あの子に感情移入したりあの子が幸せになったらいいなと思ってプレイするということはできても、キャラクターの告白がルルではなく自分に対してされていると錯覚できるかというと、無理だと思います。
個人的には攻略対象の告白シーンでも画面真正面ではなく、横にルルの立ち絵でも出してそっちに向かっていってくれよとか思ってしまうほど、ルルがかわいくてキャラが立っていたと思います。もうアニメで流れてもいいとおもうぐらいだった。ルルとノエルのラストとか、ふたりの姿で見たかった。
ベターカードやメモリス、嘘つきカードというオマケも楽しかった。SDキャラが(特にノエル)が吹き飛ばされる姿とかもうかわいくてかわいくて。出すカードの順番も性格が現れていたし、寮の部屋の中の様子が少しずつ変わったりするのもかわいらしくて、色んな部分まで造りこまれているのがとてもよくわかって楽しませてくれます。
ただやはり不具合がかなり多いので、その点を勘案して7にしてあります。
すいません、個人的に、めちゃかわいいよこの子……。
恐ろしいほどに前向き、いつでもポジティブ、でも顔も可愛いから許されると思う。かわいいっていいね。
お友だちのアミィもかわいい……。
なんかヒロインたち見てるだけでほんわかする……。かわいいなあ……。
エストだけクリアしましたがルルもエストも可愛くて可愛くてお前ら二人幸せになりやがれ、つうかルルはエスト勝ちとれエストはルル泣かせんなともうにまにまが止まりません。普通に私が気持ち悪いです。
ルル可愛い。超かわいい。頭たりないとか言われてるけど、あと3歳上なら致命的だが15ならいいよ。どうせエストエンドならその後厳しい未来が待ってるから二人で乗り越える途中で成長してくさ。それにネガティブよりポジティブのが幸せに過ごせるし。いい子だわああルル。
しかし、エーデルの失敗はやっぱ背景の説明を一切しなかったのと、エンドがとんでるあたりだったかとワンドをやって思いました。
このルートも古代種うんぬんや狂信派うんぬん全然解決してないんですけど、エーデルのようにあご外れないのはやっぱ、狂信派ってこういうのよ、みたいのと、それについてエストが喋ってくれてるからなんでしょうね。エーデルで何故か逃避行していた異端審問官とのエンドでも、こういうわけで逃げてますみたいな説明を二行でもいれてくれてたらあそこまで顎外れなかったんだろう。作中で解決してない部分も、何が問題なのか示して、結果こうですみたいなのがあれば納得だ。試験も先生がた厳しいけどエストに諦めず立ち向かえと鼓舞してんだろうしな。
ルルちゃんには無限の可能性があるようですが、超絶天才もはや古代種? みたいなハイパーヒロインじゃないので、背景まで全部解決できちゃったらやっぱり興ざめだし。なんちゃってハイパーなエストでさえどうにかできていないことを横からルルが全部何とか出来ちゃったらあかんよなと。
しかし14、15のカップルかわいいなあ。あのまま一生添い遂げて欲しいなあ。
エストエンドはこれから学園で二人して知識と力蓄えて、数年後二人で立ち向かって幸せつかむんだろうなと。……そのあたりのFDか続編出してください。やる気になれば単行本シリーズ五冊はいけるよね、あのネタ。一冊でもまとめられるっちゃあそうですが、とりあえずいわたディレクターの作品は限定版買うことにしました。決めた。ついてく。薄桜鬼も面白かったし。
しかし次誰にするかな。アルバロかビラール行きたいんだけど。悩む。
欠点はシミュレーションがもったりしてるのと、友情やバット分岐の派生など周回のためのシステムが面倒なところです。会話内容やミッションややりこみにも魅力があるんですが、システムが面倒!
そして、もう一つ細かい不具合が仕様として残りまくってるあたりはさすがのオトメイト。そこも頑張ってオトメイト!
なんつうか、台詞の一つ一つが胡散臭いよね。っていうのはどう?とか、質問に対する答えとしては誠実じゃないし。カードで負けてもあの台詞だし。
ルートに入ると皆が信じすぎないようにとか気をつけてねとか、ノエルがきちんと気づいて格好よかったりするのに笑った。
いやあ、ノエル、あんなに努力家で才能もあって頭もいいのに、ずっこけるあたりがノエルなんだよな! すきだなあノエル。
それにしても先生も難しい相手を連れてきたわねとかアミィもほんとに気を付けてねアルバロとだから心配なのよってもうほんと、アルバロ危険視されてて笑えた。
エストもやってきてアルバロはあくまでアルバロですと忠告してくるし!!
え、え、なにかあるの?と思ってたらあれだよ!!!
あー魔法オタクのユリウスと天然のルル以外なんかあやしいべさと思ってたんですね!! あーみんなの心配ぶりに萌えた。
そしてかわいいルルちゃんがすっかり駄目男好きというレベルで納まらない趣味の悪さになってしまったことが切ない。まあ、好きな男を一生自分に束縛できるのは幸運っちゃあ、幸運ですよね……。
面白かったなあ。
拒絶反応示す人は多いだろうけど、甘くていちゃいちゃしててラブラブじゃないルートがあってもいいとおもうんで私は楽しかったです。このキャラでこの流れでこういう環境なのにどうしてこの人だけこのエンド、というんじゃなくて、アルバロだもんねで納得できちゃうし。
ルルみたいな子じゃなきゃアルバロをまだ好きとか言ったら生臭くなるけど、ルルの性格のおかげで明るく終われるし。いや、あれ、ルルの性格が違ったらヤンデレまっしぐらじゃないですか。
好きな男を自分に強制的に束縛、超ヤンデレ。アルバロほど酔狂じゃなきゃこれは無理だ。
酔狂っていうのは、利用した後、利用したということも曖昧なまま逃走はかるか、じゃなきゃすぐさま抹殺はかるのがプロじゃないですか。それを甚振ると楽しいからという理由で、付き合うのは道楽で酔狂ですよ。ただの快楽殺人犯ってならわかりますけど、そういう設定じゃないんだったら、酔狂すぎる。
いや、考えてみたらプラスの方向性で好きではないものの、ルルが死んだら自分も死ぬ、自分が死んだらルルも死ぬ、みたいな罠を古代種先生対策としてでも躊躇なく使うあたり、すでに病んでるか。双方とも病んでいるので問題ないのか。
ルルのほうは、あの子明るくていい子だからそれほど強く感じないけど、ラストのずっと自分に好きな男を繋いでおいて、遠くに離れゆけず死ぬのも道連れみたいなのは、新しい監禁のスタイルだよな。リードの範囲でしか動けないということで。ただ、アルバロはその状況も今のところは楽しんでるから、問題ないわけで。実年齢は23らしいからな、あいつ。
エンド後からようやくアルバロはルルを好きになるのかなと。
しかし頑張ったなオトメイト。学園恋愛ラブコメを純粋に求める層はこういうの求めてないだろうから感想ひどそうだけど、頑張った。頑張れ、闘え、僕らのオトメイト。
殿下すげえええ!!
庶民がいっせいに道をゆずる王族オーラ!
すいません、殿下、最高です。もうすごいです。
15週以降のデートとかもうだめです。
王族の資質ですとか、すでに嫁としてロックオンしてます。
殿下待ってくださいルルちゃんまだ15歳です。殿下21歳です。
もう少しお待ちください!!
連れ帰る気まんまんです。デートのときもかわいいあなたと休日も一緒にいたいと思います私と遊んでくれませんかとか、超ド級にストレートかつ当然のごとく嫁ロックオンです。私のことを意識してくれるならこんなにうれしいことはありませんとか。
なんなのこの甘いと言うか、殿下節。
最後のデートも殿下もうだめです。作為を感じます。大体ルルの太ももはなんですか。天然のルルですから殿下をノックアウトしようと考えてのチョイスではないのは理解していますが、触れと言っているでしょそれは。
しかしなんつう体勢。もう嫁にする気満々の殿下が部屋に連れ込めなくて良かったと心から思います。寮の入り口に魔獣がいてよかった!! ルルにはもうちょっと清らかで居て欲しいの!! みんなのアイドルだから!! 16歳になるまではいけないと思うの!!
ユリウスの天然振りとノエルの常識人振りにわらった!!
ラギも気の毒だし殿下ひどい!!
ルルちゃんは自分のですよって大々的に知らしめてますよ。恐ろしいデスヨ殿下。
ルルちゃんにはエストを幸せにしてあげてほしいというのが、ロリショタカップルに萌えた視聴者の意見ですが、殿下となら、ルルちゃんは幸せになると思います。
しかし殿下すげえよ。(最近これしか言ってないような気がします)
ハートあげるところも、年上キャラの余裕というかもはや殿下流石でございますとしか言いようが無く、パートナー立候補のところも流石殿下余裕でございますねとしか、ええ。流石殿下。
殿下、魔法を学ぼうと決意したのを例として出してきて、人生のことを決めるのと同じですよってそうですよねー嫁きめたんですもんねー人生の一大事ですよねー。
いや、わたしみたいなどこにでもいる女の子とか言ってますけど、ルルはどこにでもいる女の子じゃないよ。
しかし古代種先生たちも今度はとても頼りになるパートナーとか言ってますよ。確かにエストはエスト自身が重大問題を抱えていて大変だったし、アルバロはアルバロだったからな……。殿下の安定性は半端ないよね。
あわわわ……殿下ひどいです。16まではルルちゃんは清い身体で居て欲しかった……。
しかしわかります、初夜ですもんね……うわあああん、るるちゃあああん。少女の少女たる少女せいがああああ。
そして身も心も通じ合ったら言語共有化だそうですよ!
あははっははあああ!!! 変わった変わったよ口調!! すげえええ、内容同じなのに口調ちがうともうおかしいいいい。
でんか……!!!!!
やべええすっごい面白かったです。オトメイトどうしちゃったのよ。まじで、すんごい楽しかった。はー。
次はユリウスいこうと思う。
しかし殿下の破壊力はすごかったな。流石王族。流石殿下。
ユリウスは研究者タイプなんですね。初々しいカップルっぷりです。一緒にお勉強して互いに更に優秀になりそうなカップルですね。
イベントの一つ一つが甘めに作られているのですが、直前のルートが殿下だったんでね……!!! なんか全てが健全な青少年カップルにしか見えない。殿下とはえらい違いだ。
しかし、健全なカップルではあるのですが、個別ルートに入るともう5年はこの二人、夫婦生活続けているような気さえしてきます。
ルルちゃんはいいおくさんになるでしょうな。もう結婚しちゃいなよ君たち。
ただ、親衛隊が完全スルーなんですよ。確かにユリウスの視界には親衛隊入っていなかったが……。そしてこのシナリオだと親衛隊が噛んでくる余地ないというか、ユリウス、ルル以外目に入ってないし……、魔法しか目に入ってなかったユリウスが、ルルのことも目に入るようになったけど、今度はルルと魔法がセットになっちゃったから、結局親衛隊認識されてない。
しかしノエルが許してくれるとわかっているからだろうけど、ひどいよな。ユリウスにあんな知恵をつけたアルバロは流石アルバロだが。話せばノエルならルルの命かかってるから貸してくれただろうに。まあ、話してる時間無かったというのもわかるけどな。ルル死にかけてるし。
ユリウスは媒介にそれほどこだわってないという価値観のせいもあるんだろうけど。
ノエルはなんつうか、かわいいです。かわいいとしかいえません。
このだまされっぷりこそがノエルだという気さえします。これでまるっきり努力しないとかいうキャラなら狂言回しでしかないのですが、ノエルは頑張っててしかしから回りし、だまされ、それでも世界一の魔法使いになるんだというあたりがかわいい。
おおおお、ノエルいい子だなあ……。
すごくいい子だ。自分が天才じゃないってこと、わかってるんだろうなとは思っていたんですが、ルートに入ると切々ときますね。
いい子だなあ。かわいい子だと思ってましたが、すごくいい子だ。ルルちゃんとのやり取りもすごくいい子だ。
エンドのルルへの告白もすごくかわいい。ルルちゃんもかわいい。お前ら結婚しちゃえよ。
いやまあ、アルバロ以外の人とは全部もう結婚しちゃいなよとか私思いましたけど、ルルちゃん一人しかいないからな。
アルバロはうーん、ルルちゃん男の趣味悪いうえにヤンデレちゃうからなあ。アルバロは別にあれでいいんだけどああいう男を好きになっちゃうルルちゃんには問題があるよな。
ノエルはいい子でしたねほんとに。一生懸命であの子の夢がかなうといいなってほんとに思った。まあ、世界一の魔法使いって言うのは漠然としているので、ルルちゃんにとって世界一の魔法使いという定義にするなら、確かにラストの僕は全てを手に入れたー!! も当てはまっていいよね。つうか、そういう意味でのラストなんだなとも思ったし。でも先生は、ほんとに先生なんだなあと思いました。生徒たちに必要なことを、厳しくも優しい視点で用意してくれるという。なんという教育者。古代種先生すごいや。ほんとに学園の生徒たちのこと大事なんだな。
そういえばノエルの魔法ステッキは魔女っこ変身もののお約束ゆえに入れたんだろうか。まあ、あのイベントを組み込めるのはノエルぐらいしかいないのが切ない。ノエルが17歳であることを考えるともっと切ない。
ノエルは地味な秀才なんですが、それだからこそ天才に憧れるんだろうと思うんですね。どんなに頑張っても天才にはなれないんだけど、なまじ才能があるからその差がどれだけあるかわかってしまうという。これで平凡だったり馬鹿だったりするとただのお笑いキャラなんですが、裏で物凄い努力をしているからルートでは切なかった。能力があるからこそ、自分が言っている夢がかなわないことを本当は誰よりもよくわかってて、それでも叶えられない夢を捨てきれないから、「愚か」なんですね。わたしはそれが愚かだとはいいたくないし、言われているのを見ると悲しいですが、分相応であるということや身の丈について説教されるとせめて物語の中では努力が報われて幸せになるというのもいいではないかと思います。分相応であることで手にいえる幸せについてもわかりますが、子供っぽいと嘲笑われてもやはり目指したものを手に入れてほしいと思う気持ちはあります。
ノエルをやってみて作られた天才であるエストを思い返すと、彼は強すぎる魔力やそれを行使する能力というものを福音とは思っていないので、あのように言う理由がわかるだけに切ない。ノエルは確か研究者になりたがるユリウスよりも魔法使いになりたいノエルとしては魔法を使うということで負けたくないのだというようなことをいっていたと思うんですが、幸せな天才であるのが彼なので、それもあってライバル視するのかなとも思うんですが。まあ属性もあるんでしょうけどね。
ラギの試験もそうでしたが、他も含めてほぼパートナーの卒業試験ですよね。
古代種先生ふたりの厳しくもあたたかい指導が光る話がほとんどなのですが、考えて見りゃ、周りの生徒も大々的に巻き込まれております。これって、他の生徒たちの特別試験のときもきっとそうなんでしょうから(古代種先生たちは非常に立派な先生なのでそういう指導で極端なえこひいきはしなさそう)、ミルス・クレアの生徒たちは年中異変と隣り合わせのようです。
ということは、三人娘の卒業試験では、生身の人間を勝手に偶像視して、相手の人格も認めず、周りにも状況を省みず噛み付くという、あのアイドル追っかけ体質についての指導と、ただ好きな友達に追従するだけという部分に対しての指導が入るのは間違いない……マーサは、わからん。あの巨大胃袋の神秘を追求するんだろうか……。エストに絡んでた子には妬みと偏見を、己を高めるためのエネルギーにする方向での指導が入るんだろうしな……。なんつうか、ミルスクレアに入ったらでるときには皆成長して出てくるんだろうなあ……。すごいや古代種先生。
ラギの話に戻しますが、最後のパワーアップのあたりは、王道お約束の台詞の数々に笑い転げました。にやにやしちゃったよ。
ばっちゃの手袋とか、ルルのことをはがきとかに書いて送ってるんだろうなあと思って可愛らしいエピソードだなあと。孫の手紙に最近よく出てくる女の子がいるねって、じっちゃとばっちゃが話してて、ばっちゃが手袋編んで送ってくれたんだなあと。
まあ、嫁の実家にラギをおいて、どっかにいるらしい父親とかどうなってるのかなと思わないでもない。
楽しいんです。楽しいんですよ。攻略本も買いましたが、見出しとかの文章の癖がいわたさんっぽいんで、かなり楽しく笑える攻略本になってました。
彼氏なんかいなくてもいいじゃないですか! にノーマル頑張る意欲もわきましたし。ウィキで足りるともいえるんですが、攻略頑張れないひとにとってはなかなかよかったです。
です、が。
私、ワンドに対しては非常に好意的です。好意的ですけど、それでも周回の面倒さと、バグの多さにはやっぱりなんというか、あばたもえくぼとは言い切れないです。
メイン6人の時点で、15週からあとが大変なんですけど、ノーマル、アミィ、エルバートにくると、10週目から先が大変です。
確かに、お助けイベントが毎日入り、登下校イベントがあり、ミッションイベントがあり、で毎日通わされる形式がとられているのもわかるのですが、場所移動のシステムがもっさりしすぎているのと、お助けイベントが一種類しかないことなどをあわせて、とてつもなく長い道のりに感じます。
ノーマルアミィエルバートでは、ランダムのメモリス探すぐらいしかもう残っておらず、メインとは話せないし、することがない。ミッションイベントもメインの好感度が上がるから出来ない。
しかもセーブ数が13のままなので、バッドや悲恋、友情をこなすためにセーブデータを分けることも出来ない。
アイテムを手に入れたのに反映されないという小さなバグを初めとして、そのような不具合が山ほど残っているのもかなり悩ましい。攻略には関係ないから私は我慢できますが、許せない人は許せないだろうと。それをのぞけば、キャラはみなかわいく楽しくおもしろく、萌えにあふれており、話も面白いです。細かい部分まで作られているのもすごいと思った。その細かさを次はデバックのほうにもまわして欲しい。周回の面倒さと、小さな不具合の多さだけが残念でした。