おすすめ度 6 満足度 3 チャート式を除けば楽しめる人は多いのでは
| イラスト | 8 |
シナリオ | 6 |
システム | 7 |
| 配役 | 9 |
主題歌 | 8 |
音楽 | 8 |
| 萌え | 3 |
切なさ | 6 |
ときめき | 7 |
| 好きキャラ | 幼馴染三人で平穏なのが一番いいかな |
ブランド:澪
ジャンル:大河ロマン中華ファンタジーADV
発売日:2009年7月24日
公式に単体動作版ゲームあり
名前変換あり(デフォルトネームでもよんではもらえない)
ディスクレス可
エンド回想、イラスト回想あり
プレイ時間初回4時間程度、周回は一人3時間前後
以下、敬称略
シナリオ/櫻みゅう
原画/黒葉.K、彪雅マサト
全体的に美しい。
とはいえたまにデッサンが気になるものもあった。
敵役があまりにも頭が悪く作られているというか、駄目だ能力ないこの人じゃ国滅びる、という域までヒロインがしょっぱなから駄目だししまくってるところから始まるので、やっていても意外性がないというか。とはいえ攻略対象かどうかという点だけで筋が見えるのが乙女ゲーだということを踏まえると、これも正しいものだとは思います。ここでフラストレーションがたまる分後のほうのルートでよかったなと思えるように作られているのでしょうし。
ゲームバランスとしてはやさしい。
チャートがはっきり見えているので、どれを選んだらバッドエンドかということが、わかりやすい。難をいえば、わかりやすすぎる。
マウスを使っているとセーブロード周りが使いづらい。制作側的にはショートカットキーを推奨しているのでしょう。
また、これはインターフェイスのデザインの話になるが、クイックセーブロードの表示をもう少し商業メーカーらしい洒落たものにして欲しかった。古きよき懐かしいコミックメーカーを思い出させるデザイン。
とにかく、一番気になるのは、やはりチャートが短いシーンごとに出ること。これは何とかならなかったのだろうかと思う。
本編はノベルとしてそのまま進んで、後からチャートで取りこぼしややり直しがしやすくなっていたら非常に遊びやすく物語にも入り込みやすかった。
呂雄 cv:細谷佳正
慧 cv:箭内仁
劉瑯 cv:千葉進歩
朱偉 cv:水島大宙
太星 cv:川田慎司
泰斗 cv:前野智昭
啓明・黎明 cv:小幡記子・下田レイ
楽芳 cv:大原崇
キャラごとに分かれていて判りやすかった。
主題の変調が多いなと思いはしましたが、作品全体でイメージを豊かにさせてくれました。
シナリオが異世界とはいえ古代中国で民主主義を叫んでいるので、現代か未来ファンタジーだったらずっとよかったなと思ってしまい、キャラにもなかなか萌えられなかった次第です。しかし私の萌えとはずれていたけれども、そのあたりにこだわりがない人にとっては燕暁とかには萌えやすいのではないでしょうか。ヒロインは、善良で真っ直ぐです。その善良さも無神経で無鉄砲とか、人の目を気にしない自分の意見をしっかり持っているがゆえに、どういう場合でもいちゃいちゃしても大丈夫という一面をも併せ持ってのものという気はするけれど、多分このあたりも気にしない人にとっては気にならない程度だと思う。
引き裂かれたりして切なさをあおる展開なんですが、いかんせんすぐにチャートがでるので、浸りきれない。チャートで構成が一目瞭然になるというのは、制作側の視点に近づきやすくなるので、本編で毎回出てくるというのはどうなんだろうかと思います。
甘い台詞というかいちゃいちゃシーンはわかりやすい配分で入れてあります。これもチャートがでるのでここで触れ合い仲良くなるシーンを盛り込み、ここでいちゃいちゃシーンをいれる、そしてここで共通シーン、といった制作側の按配がプレイヤーにも理性的に見て取れすぎるのがやはり難点かなと。
個人的主観を除けば、登場人物たちの内面と壮大な物語といちゃいちゃのバランスが若干悪いことを除けば、楽しめる人も多いゲームではないかと。
個人的には、どうしても、古代中国舞台で土着民たちが民主主義思想を平然と話していることに違和感をぬぐえません。忌憚ない意見を述べれば、古代中国と民主主義はあわないと思います。
こういった部分を入れなければ現代の少女の共感を得られないということで、制作時に推奨されているのだとは思います。しかしまあ、そういった部分は異世界トリップのように、持ち込んでも違和感のないクッションを入れていただけたら、ありがたいものだと思います。
とはいえ、このあたりは、子供がいるエンドが地雷とか、そういう人たちと同じで、少数派だろうと思うので、あくまでもお勧め度合いは6です。7でもいいかなと思うのですが、マウスでのプレイヤーのほうが多いだろうということと、やり直しなどでのチャートでなく本編がチャート式ということに引っ掛かりがあるので、6で。チャート自体は、歴史年表をより意識したとか、足りない部分がどこか一目でわかるといった利点もあるのですが、なんとも。