プリンセスナイトメア(PC)

おすすめ度 6 満足度 8 ちょっと人を選ぶかなあ

イラスト
シナリオ
システム
配役
主題歌
音楽
萌え
切なさ
ときめき
好きキャラ お父様、お兄様、ファントム(設定のもとを考えると興味深い)

ディスクレス不可
配役のオンオフ機能有り
簡易セーブボタン有り(最後にセーブ画面呼び出しでセーブした場所に上書き)
スキップ有り
オート機能有り
スチル回想、シーン回想、アイテム閲覧、音楽鑑賞モード
名は固定。
セーブ数30

初回1ルート、四時間程度だったような。台詞をフルで聞いたらもっとかかるとおもいます。

イラスト

謎のサービスショット数枚有り。 差分含めて159枚。

イラストは豊富で、プレイしていて少ないなと感じることはありませんでした。
絵にくせがあるので、あとは好き好きでしょう。

シナリオ

テンポが速いので、ぐんぐん進みます。
よい点は、テンポよく進むのでコメディ部分が楽しい。
引っかかる点は、早すぎてシリアスの部分がほとんど浮いて感じられる。
いつ、好きになったんだろう、とか、どうしてこの人たちはそういう関係になってしまったのだろう、とか、各人の葛藤とか、秘められた事実とか、そういうものは納得できるキャラもいれば、ジェットコースターすぎて首をひねるしかないキャラもいる。
それぞれに山場があって派手に盛り上がるようでいて、展開が早すぎるためにさっぱり盛り上がれない部分がかなり多くあるように感じられました。

私は全13話、1話30分のアニメのダイジェストを見ているような気分になりました。

ただ、ルーマニアの歴史やドラキュラに詳しい人は、いろいろと楽しめるのではないかと思います。私は、サラッとしか知らないので、置いてきぼりになりました。

ヒロインは人格があってキャラが立っているうえ、名前固定なので自己投影して遊べるタイプのゲームではないでしょう。

あと、うたい文句のゴシックバトル、とか、最強のモンスターを下僕に、とかはちょっと違うかなあ、と思います。ゴシックというには、ちょっとこちらに求められる基礎知識が高すぎる気がします。背後を流れる父親人間時代の宗教観と時代背景をもうちょっと提示してくれないとゴシックものとして気軽には楽しめない。たんにゴスロリな服装しててもゴシック、とはいえない。
バトルは楽しいです。
最強のモンスターを下僕というのは、なんか相手をモンスターと感じることがなかったので、それもちょっと。下僕というのも、一人以外どうかなあ、というか。

システム

細かいところですが、ディスクを入れるたびに、私のパソコンだといつもインストールウィザードが出るので面倒でした。設定いじれば違ったんでしょうが、私はものぐさなので、いらっとしてもそのままです。
シーン回想は細かいし、音楽鑑賞モードは豊富なので親切設計です。
簡易セーブはあるのですが、セーブ呼び出しが若干面倒でした。
理由を考えてみたのですが、おそらく右クリック一回でシステム画面呼び出しができないからだと思います。
画面右上のメニューボタンか、右クリック後更に選択が必要です。

企業側としてはコピー防止や中古売買防止をしたいのでしょうから、しかたのないことだとは思うのですが、ディスクレス不可だと、私はよほど気に入らない限りクリアした後でもう一度見ようという気持ちになれません。そういえば、と思っても、しまいこんだゲームを出してきてまたセットするのは、ものぐさ駄目大人にとってはハードル高いです。

システムと関連して付記しておきますが、オークション、中古売買禁止との注意書き有りです。

企業側の心理も想像できますが、この内容で8000円はかなり高いです。

配役

バリエーション豊富で、アニメ気分で楽しませてくれます。
キャラクターが混ざることはなかったです。

主題歌

オープニングもエンディングも耳に残る素敵な曲です。
このあたりはCDがちょっと欲しいです。
音楽鑑賞モードではボーカルの入ってない曲だけなので、なおさら。

音楽

物語が特撮や魔女っこ変身ものっぽいので、それぞれにテーマ曲があって楽しませてくれます。
特に変身シーンで流れるテーマ曲とかは凄い盛り上がって素敵です。

萌え

うーん、濃いんですよ、キャラたちは絵だけでなくて設定も濃いんです。
意外性もかねそろえていて、満足できないほうが意外です。
でも、なんだか、何か一つ物足りない。このあたりは主観だけですが、お父様とお兄様は物足りないですが私は好きです。
フランは物足りなく、ヘルシングも物足りなく、真治は展開は盛り上がり楽しいのですがキャラはそれほど気に入ることはできませんでした。
犬飼は充実していたと思います。

ついでに、燃えですが、期待していなかったせいもあるかもしれませんが、真治の真エンドのラストの方でまさかの燃え展開がありました。

熱くなりました。バトルは全体的に多く配置されていますが、この部分が一番バトルが楽しかったです。

切なさ

シリアス部分で、切なさ展開は多く配置されています。
なのですが、ジェットコースターなので切なさは感じ取りにくいです。
スカッと楽しみたい人には、ちょっと引きずり、メロウな物語を楽しみたい人には物足りなくと、いう感じでしょうか。
15分アニメだと思えば、気にならないかもしれません。

ときめき

甘い台詞好きな方のニーズにこたえてると思います。
そうですね、お兄様とか犬飼とかはコンプリート後思い返すと甘かったと思います。

総評

点付けは悩みました。
面白いのだけれど、ちょっと難しい。シナリオ、6か7か、最後まで考えましたが、全員クリアできたのだから7かな、と結論……しようと思ったんですが、やっぱり、どう考えても、串刺し公には弟の美男公がいて、美男公はトルコに通じて串刺し公を裏切り、その後、串刺し公の初めの妻は塔から投身自殺を図り、追い出された先で宗派の違う嫁をもらって改宗したため、国民感情が離れた、とか、父親は悪魔公で貴族の反乱で殺されていることもあって、串刺し公は国内貴族に対しても串刺し刑を行ったのだ、という史実を基本知っていないとドラキュラファミリーの確執と葛藤がさっぱりわからんというのは、やっぱり問題ありすぎだと、考え直し、6にします。

テンポはよいのだと思いますが、どうも私と相性がよくないらしく。
私には、かなり元ネタになった古典と歴史の知識がないと補えない部分が背景に当然にしかれているように感じられてなりませんでした。
どうして、葛藤があるのか、どうして、敵と通じるのか、とか、そのあたり、元ネタ以前に歴史知らないと、いきなりだったり理由が浅かったり感じられてシナリオに入り込めないんじゃないでしょうかねえ。

串刺し公のあたりの歴史をちょっとでも知ってる人だと、いろいろ考察できて楽しいと思います。
どうしてこの設定にしたのかなあ、とか物語の裏を流れる伏線や登場人物の葛藤などに興味を持てるのでは。
だけど、これは日本語で作られたゲームですから、帰結として日本に住んでる人が対象のゲームですよね。だとすると、ルーマニアの歴史なんて基本的に義務教育では学びません。そうなるともうちょっと背景かきこんでくれないと、ジェットコースターにしか感じられないプレイヤーのが大多数ではないですかねえ……ということで、客観とシナリオは若干点数引きました。

ただ、戦隊魔女っこゲームとしてはとても楽しいです。そういうのがやりたい方は満足できると思います。私は大好きです。ただ、戦隊魔女っこというのもやっぱり人を選ぶかなあと。






以下ネタばれ満載プレイ日記






初見は、うーん、ちょっとびっくり?
だんだん納得。これ、戦隊もので魔女っこなんだから、これが世界観なんだな。

はじめの方は、なんとうか、魔女っこ?魔女っこだよね?
……懐かしい……制作陣は私よりも5・6歳上かなあ……。
むしろ、戦隊モノかな。なんつうか、自分と同じ匂いが製作スタッフから漂ってくる……。し、しんぱしー?

うーん、シナリオ一つ一つに変身があるのはちょっと、駄目な私には面倒くさいです……。でも楽しいですよ。ばりばり戦隊ものと魔女っこって感じですが。

ええとー、あっさり風味?あっさり?
テンポはうーん、おおまかにはいいかな。
一周目ヘルシング教授でした。
まあ、気になるのはどっちかというと、結局ヘルシング教授のおじいちゃんの代からの因縁がいまいち。他の人のルートで明らかになるのかしら。

次はつぎはぎいきまーす。
あれ、ふつうにやってたら委員長だった。
この迷子っぷり自分で自分が凄いや。
ちっちゃなコネタは楽しいですねえ。

耳の悪い私は台詞が出てきてやっと、起動したときに聞こえる台詞がお兄様のものだと気付きました。

ブラックカラントのジャム。黒スグリのジャム。
……私はブラックベリーのジャムの方が好きです。フサスグリはやたらと実がなってやたらと大変です。確かに見た目はかわいらしいのですが、収穫するのに泣きがはいります。そして、花の時期にはなぜか大量の蝿が来ます。あれは多分何らかの匂いを出しているんでしょうねー……すいません、私怨でした。

うわーん!!フランー!!!!!!

えーと……ファントムー!???????

ふう、いや、まあ、うーん。うーん……うーん……?

まあいいや、久しぶりに緒方さんが演じるキャラクタに出会いました。よかったです。

うーん……。

お父様ルート。
にいちゃんへたれ。へたれとしかいいようがない。
でお父様ー……おとーさまー……。

あー……。んー、まあ、うーん。嫌いじゃないし、好きなタイプの物語だとは思うのでございますがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

ふう。エンディングは何回聞いてもいいですね。

ええと、生意気言います。

フラン、ファントム、おとうさま、と三つ続いたのですが、この手の路線をもってくるならこのテンポだと速すぎるでしょう。え、あ、そうなんだ、へえ、あらー、ふーん、みたいな。
ヘルシングでさえそうだったんですけど、感情の動きがジェットコースターで、あら、まあ、で流れます。コメディのテンポは楽しいし、シリアス悲劇展開も私は大好物です。けれど、シリアス悲劇をジェットコースターで観客にはまらせるのは、……うーん。
というか、このあたり、元ネタ知らないと理解しづらいというか、まったく置いてきぼりじゃないですかね。

犬飼にいって見ます。
ところでゲームをしていると忘れがちになりますが、この子達中学生なんですよね。

うーん、うーん……あれですね、戦隊モノやアニメのダイジェストを見ているような感じ、ですかね。
犬飼君はヒーローです。ヒーロですよ。ええ。

乙女ゲームだということを思い出しました。ええと。それまでは魔女っこアニメかなと……。

あ、お兄様、お兄様ルートではへたれではありませんでしたよ!!
頑張った!!お兄ちゃん頑張った!!

うーん、でもお父様とお兄様の関係はどうしてああいうことになったのかとかそのあたり元ネタで補足しないと最後のお兄ちゃんの不安定な部分とかわかりづらいんじゃないですかねえ。うーん?

興味を持てなかった真治に行ってみる。……面白い。
キャラクタとしては興味なかったんだけど、真治魔界ルートが一番面白かった。
燃えた。私はバトルが楽しかった。
ここでだけリトルちゃんが一人でがんがん闘って爽快なのだ。
このゲームで一番楽しかったのはこのバージンロードから異次元に飛ぶまでのあのバトルのところでした。
あそこだけ異様に戦いが熱くて勢いが違うんですが。

最後にそれをやったので、いい印象で終わりました。

謎はさっぱりとけてませんけど。
ええと、わかる方がいたら教えていただきたいのですが、悪魔メフィストフェレスは魔界とどういう位置づけなんでしょうか。あ、ゲーム中ではメフィストですが、メフィストフェレスですよね、あれ。ゲーテの「時よとまれ、いかにも汝は美しい」に出てくるやつでしょ。最強っぽいのに、魔界とは違う次元でいきてるっぽいし、お父様との関係もよくわかりません。この辺、ドラキュラの始まりがヴラドであるというネタのブラム・ストーカーの代表作をを知っていることを当然としたような設定からすると、その手の原本あたればメフィストフェレスとか出てくるんですかねえ。「人造人間フランケン」や「ヘルシング」、「ドラキュラ伯爵」と古典があるものばかり殻出ている上に説明があっさりなので、正直私にはかなりこれ高度すぎます。
有名なヴラド公をモデルにしているのは名前でわかるのですが、ここで一番重要なのは、巷で言われるドラキュラはここではファントムである「ヴラド・ツェペシュ」です。このゲームのヴラドは串刺し公と美男公の父親である「ヴラド二世ドラクル」なんですよね。スタッフはブラム・ストーカーの「ドラキュラ伯爵」とブラムがもとネタにしたワラキア王でトルコ軍や落ち着かない領内の貴族などを串刺し刑に処していたヴラドの史実を更に混ぜて出してきたわけですよね。父親の方は竜騎士団に任じられたことで「ドラクル」と呼ばれていましたが、串刺し公もトルコとの戦いでルーマニアを守った軍略に優れる猛将であったわけですし、このあたりも混ぜている。その混ぜてるあたりで親子の愛憎が入り混じってて、こっちはちょっと理解が及ばなくなったのですが。
なんで、お父様にしたんですかね。理由はあると思うんですが。こっちが串刺し公と弟の美男公と、更に父親の悪魔公を知っていないと(あ、悪魔公とよばれていたというところでメフィスト出してきたのかなー、いや、まさかそんな)おいてかれるというか。ファントム「真のドラキュラ」(という言い方もおかしいですが)がなぜドラキュラになれないのか、というあたりにスタッフの思惑を感じるんですけどねえー。うーん。あ、そっか、ちょっとずれますが、美男公が魔界との取引に応じたりするのは、彼がトルコに串刺し公と一緒に人質になったり、美男公がトルコの支援を受けて串刺し公を追い落としたりしたあたりからですか。でもそれだと美男公との葛藤はやはり串刺し公との間に起こるべきですよねえ。理由、あるのかなあ。うーん。
あ、ちょっとこの辺考え始めたらこのゲーム、大分面白くなってきました。

あとは、キリスト教ベースかと思えば、北欧のノルンでてきますし、神話体系の位置づけと処理が若干ハテナ。彼女が北欧神話から出てきてることは、名前だけでなく技からも明らかですから、あれも絶対制作陣の意図があるはずなんですよねえ。絶対に世界観がずれるのにわざわざもってくるのは意味があるはずです。一神教のキリスト教ベースにするなら北欧のノルンはオーディンを頂点にした多神教の中の神の一人ですから異教なはずです。異教の力を使うのって異端になるんですか。いやそもそも異端というのはその宗教を信じていることは前提でその中で多数派や主流の教えとはかなり離れた教義で頑張っちゃってる人たちのこというんですよね。したら、異教の力を使うヘルシングってなんなんですか、獅子身中の虫? そもそも異教徒? ああわからん。どういう意図があるんだ。とりあえず異教徒のヘルシングとその武器を開発する法王庁というのは、次作の伏線という理解でいいんだろうか。

真治がすごい力を秘めてたことはわかりましたが、なんでより代にされてるのかとか、一族の扱いとか、さっぱり。真治とかの扱いもなんかあるんですかねえ。プリンスだとパンデモニウムが出てきたことで、キリスト教社会だなということはわかるんですけどねえ。悪魔が悪魔足りうるのは一神教の絶対神とそれによって構築される宗教体系ができてる場合だけですものねえ。教会が悪魔よけになっていることもその証でしょ?だからなおさら北欧が謎に。

私の中で謎がすっきり解明されてるのは犬飼君だけかなあ……。ちゃんと父親と戦い決着付いてるし。

うーん……。意外にこっちに高度な原本知識を必要とするゲームでした。 私、ドラキュラ伯爵もフランケンシュタインもちゃんと読んだことないんですよねえ。そもそもキリスト教についての知識が一切ない上に比較宗教も講義受けたことないので、一神教と多神教については一ミクロンもわからんのですよ。そのあたりが当然の如くの前提知識として伏線が流されているので、プレイしててもなにもかもがわからなかった。歴史もサラッとしか知りませんし、詳しい人でこのゲームやった人のレビューを探しに行きたいと思います。広いネット社会、きっといるはずですよね!!

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