おすすめ度 5 満足度 5 システム全般が使いづらい
| イラスト | 8 |
シナリオ | 6
|
システム | 6 |
| 配役 | 8 |
主題歌 | 9 |
音楽 | 8 |
| 萌え | 5 |
切なさ | 5 |
ときめき | 5 |
| 好きキャラ | ネム、イズミ |
ブランド:オトメイト
ジャンル:女性向けAVG
発売日:2009年8月20日
CERO区分:B
名前変換あり
イラスト回想有り
シーン回想あり
以下 敬称略
キャラクターデザイン 岩崎美奈子
原案そしてパッケージだけ、ということを考えて、少しマイナス修正を入れています。
文章の流れに強烈な癖のあるシナリオだと感じた。
まず、世界観の説明を一時間以上かけて延々展開。小説なら、流し読みするので気にしませんが、ゲームはコマ送りなのでどうしてもだれる。その説明というものも襲撃とかみかくしの違いを何回も繰り返して教えてくれるという形式。……そういった説明の繰り返しは2回ぐらいでいいのではないのかと私は思った。
用語の意味が一般的なものと異ならないものなら、説明の文章をさほど長々と入れなくてもいいのではないかと思ってしまうような、テンポの悪さ。テンポは会話のところでも遅く感じる。しかしこれは、ロードが長いというシステムのせいもあるかもしれない。
時間移動と状況の脈絡のなさの原因として考えられるのは、タイムリープのテーブルで、どこにイベントを組み込むかという都合というものである。
ちょっと休養のために時間をとっているとか、過去で何日か足止めを食らっているとか、そういった隙が本編には一切ないのに、キャライベントではそういった話が多く、つながりがよくわからなくなる。システム上そこにしか組み込めなかったのだろうとこちらは察するのではあるけれど、こういった個別イベントの時間軸には微妙なものが多く、話に集中しづらかった。
そして癖を一番強く感じたのは、主張者のすりかわりと前後の発言の矛盾です。そういう意図であるのかとも考えましたが、ビンタのシーンはそのようにはどうしても思えませんでした。
他にも地味に毎回響くのが、選択した結果が次の文章にちっとも反映されないという不思議仕様であること。この点についてはフラグ管理が甘いのだろうと思う。そもそも確認されていないか、した上で時間と予算の都合で直せなかったのだろう。そういったことを推測することはできるが、プレイヤーとしてはげんなりする。
あとは、個別ルートに入ると、姉さんがどうとかどこかにいって、ひたすら攻略対象が好きだという感情だけで動き始めるので、それを恋愛描写が多くなって甘いとみるか、それまでの旅はなんだったのかと釈然としないかは人それぞれだと思う。ノーマルではそういうこともないのでノーマルの方が読みやすい。
そういった、あう人あわない人がかなり多くでるだろう癖以外だと、話の大きな筋は面白い。
クイックセーブロードはなし。
開始から一時間弱セーブが出来ないのがとてもストレス。
物語設定上仕方ないのはわかるのですが、あの一時間は世界設定の説明に終始するので、実のところプレイヤーが一番一度やめたくなる率の高い場所だと思うのですよね。まあ、そこできられると積まれて終わりの人も多いとは思うので、セーブできないようにする効果もあるとは思うんですけど、だるい。
いつもオトメイトは二・三行表示で画面全面表示を選べないのですが、今回はそれがとくにきつく感じる。
文字送りのロードも遅いし、ショップを表示するときのロードも遅いし、戦闘に入るときのロードも遅い。そしてそのままやってたら、ラスボスには勝てないゲームバランスにより、自発的に何度も仮想戦闘をしなければならないのもこたえる。
システム周りは洒落ているのですが、利便性は悪く、ショップにいたっては世界観が不明になります。かごめで購入して現地に送られてくるの? インターネットショッピング?
快適という意見も見ましたが、ロードの長さは否定できないと思う。
立ち絵表示も遅いからか、会話のテンポがすごく悪く感じてしまう。
ナナミ 小幡紀子(戦闘時のみ)
かごめ やなせなつみ
リュカ 徳本恭敏
ネム 岸尾だいすけ
アルト 浜田賢二
カイン 鈴木達央
イズミ 大川透
エディック 中匠靖明
アマミヤ 尾崎未來
チャイ 萩乃水城
マリン 瑞澤渓
シャルル 川淵由香里
ユン 稲村優奈
エウア あらまり
それぞれ誰が喋っているのかはわかるので、その点には問題はないのですが、その役とあっていないような気がする声と、そういう役作りなのか下手なのかがわからない部分があったので、すこし引いています。
神秘的。こういう世界観なのかなと、作品のオープニングを聞いているとわくわくしてくる。
いつものオトメイトとは大きく違って、とてもよかった。作品の世界観を広げていると思った。
キャラ萌えという点は、よかったと思う。
おかしな言動も、どうしてそういった思考に行き着いているのかということまで描写してくれているから、わかりやすい。その分、シナリオの接続不良と論旨すり替えが目立つというのも否めない。病んでる人たちの内面の説明と同じぐらい他の部分にもさいていただきたかった。
あまり追い詰められている感じもしないのですが、かごめに感情移入ができればシナリオに入り込めるのではないかとは思う。
個別ルートに入ると甘くはある。
ロードがオトメイトの他製品と比べても長いので苛々はします。そしてオトメイトの他製品と同じぐらいの速度のスキップ速度なのでやはり苛々します。スキップすると前の質問を確認できないまま感情入力しなくてはいけないのも少々不便でした。音声がびっくりするぐらい大きくなり、しかもそこは声が割れているというのも地味にストレスでした。
ではありますが、キャラクターの設定は興味深かったです。