『おしおきを受けるまでが悪戯です』サンプル



「あ……」
 切なげな表情が咲夜に縋る。背筋に心地よいものを感じながら咲夜はここぁを見返した。
「……足りないでしょう?」
 メイドが自信ありげに言う。一度の絶頂で一晩に渡って燻った火がおさまるはずもない。
 なにより――解毒剤≠与えていない。
 咲夜はスカートの中に手を入れた。下着に指を掛けて瀟洒に脱ぎ捨てる。
 スカートの裾を両手で抓み、見せつけるようにたくしあげていく。
 白いストッキングとスカートの間に覗く領域が広がっていき、隠された肌色が晒された。
 ここぁが目を輝かせる。スカートの下にはここぁが欲しがるモノがあった。
 女性の咲夜が備えているはずのないもの――天を突かんと硬く反り返った肉棒である。
 ごきゅ、と唾を飲み込む音がした。どこからかなど言うまでもない。
 スカートを膨らませる事もなく隠れていた不自然さなど、ここぁにはどうでもよかった。
 欲しくてたまらない。
 不自然? 知るかバカ! そんなことよりセックスだ!
 狗のように飛び出そうとしたここぁを手枷の鎖が繋ぎ止めた。派手に鳴る金属音。
「がうっ!」
「おあずけ」
「がうがうっ!」
「……今あげるわよ」
 咲夜は手を下ろして猛犬と化したここぁに近づいた。
「大人しくしないとさらに一週間ほっとくわよ」
「うぅーーっ!」
 釘を刺して身を屈める。ここぁは唸っていたが暴れる様子はなかった。
 咲夜は濡れ光るストッキングのクロッチに手を掛かけた。音を立てて引き破る。
 現れた淫魔の秘所がいやらしくひくついて男を誘った。
 指を差し向けようとも、顔を埋めようとも思わなかった。その必要もない。
 咲夜はここぁの左脚に右腕を絡めて立ち上がった。左脚を抱き上げられたここぁが股を開く形になる。爪先立ちになったここぁを手枷に繋がった鎖と咲夜が支えた。
「んっ……」
 近づく腰の先で張り詰めたものが柔らかな粘膜に触れる。咲夜はさらに身体を近づけた。
「あっ、ああぁぁ……!」
 ここぁの中に肉棒が入っていく。小さく狭いところを押し広げて、深く貫いていく。
 蜜がごぽりと溢れ、糸を引いて垂れた。二人の腰が密着する。
「あはぁ……きたぁ……」
 身体の奥に届くものにここぁがぶる、と身を震わせた。
「これで終わりじゃないでしょ」
 小さな体躯を咲夜が突き上げる。
「んああっ!」
 ここぁを掴まえて咲夜は腰を動かし始めた。










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