閉ざされたそれをひらく


   別れるまでの時間

 朝比奈は不機嫌を隠す気はなかった。この仕事は朝比奈の年代の者にも嫌われていたから嫌がる様を隠すことはなく、むしろ積極的にそれを表すことで村の一員になれた。村の外れに、けれどまだどこか村の中に指先だけ突っ込んでいる様に関わりを成す小屋。窓は嵌め殺しでそれが通気も兼ねる。一つの窓で複数の役割をもつその部屋は必然的に開口部は少ない。近づくと饐えたような臭いがした。小屋の住人は出歩かないというよりその程度の自由さえない。大抵のものは関わることさえ嫌がる。それでいて一定の年齢以上の男性に限り示し合わせたように小屋についての話題を避けるのは関わっているからだ。露骨に公衆便所とさえ言われた。明らかで露骨すぎる隠語は小屋の用途を暗示した。
 小屋の鍵は木の空か、そうでなければ誰かが置いたらしいすすけた鉢の中だ。鉢の汚れ具合は手入れされない小屋の外観に奇妙に馴染んだ。抱えた食事をもって朝比奈は段を下りる。半地下のそこは薄暗い。
「食事だけど!」
ぴったりと嵌まっている木の格子の奥でのそりと動くものがいる。嵌め殺しの開口部から射す日差しにつやつやと長い髪が濡れた。饐えた臭いが酷くなる。かろうじて汚物が見当たらぬことに救われたがそれ以外の清掃はほぼされていないらしい。空気が淀んでいる。中の者が身じろぐたびに空気は新たに揺れた。朝比奈の呼びかけに茫洋として答えない。
「返事は?! いらないの?!」
「…――! い、る、いり、ま」
たどたどしい言葉だが慌てていざり寄ってくる。
 朝比奈はそこだけ開閉する場所を押して食事の乗った盆を押しこんだ。事前に知っているらしくそれは真っ直ぐ食事を目指して食らいついた。長い髪が垂れて顔さえ見えない。食器の回収を命じられているので朝比奈は食事が終わるのを待った。体つきからして男性であることは判る。朝比奈よりも年長だろう。そもそもこの疎ましい小屋の話が朝比奈が物心つく頃にはあったのだから当たり前でもある。
「お前きったねーなー」
食事風景とはおおよそ言えないそれに朝比奈が口をはさむとびくんと跳ねる。食べ物を口に詰め込みながら咀嚼する。俯くと髪が流れてうなじが見えた。頸骨が規則正しく並び峰のようにぴんと張る。
「す、ま…な゛ッげ、ふ」
食べながら話すものだから噎せる。苦しげに喉を鳴らすさまに朝比奈はため息をつくと格子越しに手を伸ばして髪を撫でる。油で汚れたそれは洗われたことなどないようにべたついたが絡まることもなかった。それが鳶色をしていることに朝比奈は初めて気づいた。
「落ち付いて食べれば。別に取ったりしないし」
そもそも彼の食事自体残飯にも等しい。余剰分を割り当てているだけであり、この村は裕福でもないからともすれば彼の食事は絶えがちだ。
 前髪をばさりとかき上げる。その美貌に朝比奈は息を呑んだ。凛とした眉と引き締まった口元。双眸は灰蒼で蠱惑的に朝比奈を誘う。この村の者はたいてい髪と瞳が同じような色をして生まれてくるからこの差異は稀有だ。だからこそ彼が呪われ子として忌まれていた理由を朝比奈は知った。ましてそう言った決まりごとは過去の方が厳しいと相場は決まっているから彼が生を受けた時には大騒動であったに違いはないだろう。その顔が目元や口元を緩ませて微笑んだ。
「あ、りが、とう」
朝比奈は紅潮する顔に気付いていたが止められなかった。
「…別に」
「ござ、…ま、す?」
朝比奈と彼の言葉が被った。訊き返そうとした朝比奈が格子の奥へ入ろうとすると彼はしがみついていた食事から即座に離れて部屋の隅へ逃げた。
「何それ、どう意味さ」
彼は応えない。カチカチと歯の鳴る音だけがした。饐えた畳を爪先が抉り、汚れた着物をしっかりと纏う。
「じゃあさ、名前くらいないの? オレあんたのことなんて呼べばいいのさ」
ふるふると頭を振るだけで一向に要領を得ない。朝比奈がどんなに待っても彼は部屋の隅から動かなかった。仕方なく食い散らかった食器を盆に載せて朝比奈はそこを出た。


 朝比奈は何度もそこを訪う機会を作った。元より嫌われている仕事であるから代わると言われて断る輩は少ない。それでも時折、口出しするなという嘲りを浮かべて朝比奈においてけぼりを食わす連中がいる。苛立ち紛れにあんなきったないとこ、と罵れば平然と用足しは必要なんだとうそぶかれた。その誰もが朝比奈より年長の男だった。だから朝比奈は連中の背を見送った後、小屋の通気を兼ねた開口部に潜んだ。人通りもないから通行人に見つかる恐れはほとんどない。しばらくは朝比奈と同じような問答が続いた。それだけでは連中の当番に時間がかかるわけもない。その理由はすぐに判った。
 ばたんばたんと暴れるように派手な物音がして、悲鳴が聞こえた。
「あァぁあぁあッ」
「なんだようるせぇなぁ」
「これがいいんじゃないかよ」
朝比奈は不格好を承知で開口部へ張り付いた。刹那、息を呑んだ。艶めかしく暴れる四肢を押さえつけて腰を抱かれている彼が見えた。連中は複数であるから拘束する手間もほとんど感じていないだろう。縒れた着物はすぐさま役目を果たさなくなる。薄暗い空間でも明かりを確保している連中の手ぬかりのなさが朝比奈の覗きを隠す。
「や、やぁ…い、いぃッいれる、のは」
たどたどしく吐かれるそれは明らかな拒絶でしかも相手はそれを楽しんでいる。
「入れろって言ってんのか」
「やぁァあぁああッ」
激しく頭を振って嫌がるたびに鳶色の髪がうねった。男がうるせぇと一喝して殴打した。朝比奈のいる場所まで響いたから痛手は相当だろう。
「…――だ、め…入れな、いで、入れないでくれッ」
「オーまともに頼めるか、いつの間にそんな頭良くなったんだぁ?」
年少の者に嘲られているという意識は彼にはないだろう。そもそも年功序列とかいう意識があるかさえ不明だ。
「いや…だ…ッいや、なんだ…いれられるのはいたいんだ!」
声が震える。
「おさえてろよ」
朝比奈はそこから逃げ出した。

 鬱々とした日を過ごした。卑劣な行いである。だが連中があそこまで狼藉を働けるのも暗黙の了解が村でまかり通るからだろう。朝比奈も制止せずに逃げ出してきた、すなわちそれは消極的な了承だ。朝比奈の情緒は完全に均衡を崩した。己の不甲斐なさに涙が止まらなくなったり、それは偽善であると嘲弄してみたりした。それでも彼の悲鳴が耳の奥で殷々とこだました。
 突き動かされるままに朝比奈が居宅を出て小屋へ向かう。夜半であるからそれぞれに自由を満喫したり睡眠したりしている。小屋へ近づく者はいなかった。朝比奈は決まりきった手順で鍵を見つけ出すと解いた。一段一段を踏みしめるように降りていく。地底へ下りるその段差は朝比奈の気持ちまでも沈ませた。格子の前で朝比奈は足を止めた。うずくまっているそれは獣のように丸まっていた。
「ねぇ」
灰蒼だけが猫の目のように煌めく。過剰な潤みを帯びているそれは泣いていたのかも知れなかった。朝比奈が格子に近づけば逃げる。それでも朝比奈は格子の潜り戸をあけると念入りに施錠した。二人きりの空間に饐えた臭いが漂う。
 けれどそれだけで朝比奈の喉は詰まったように音さえ漏らさない。彼にとってあの卑劣な連中と朝比奈とにどれだけの差があるのか。現に彼はおびえて部屋の隅に張り付いている。それでも背を向けないのは本能か。威嚇する猫のように呼気で音を立てる。
「ねぇなんて言ったらいいかな、オレ、あんたの、あなたの、事」
生き物のように長い髪がうねった。艶を反射するそれは鱗に見えて竜を想像させた。
「……馬鹿みたいだって判ってるけど」
しばらく窺いあうように沈黙が続く。彼がおずおずと口を開いた。
「しょ、く…じ?」
朝比奈が畳に両の拳を打ちつけて泣いた。彼にとって訪問者の価値と認識はそれだけで、それ以上ではない。そうしたのは彼に仕打ちをつづけた朝比奈さえ含む村の責任だ。朝比奈は謝罪しながら慟哭した。
 朝比奈の泣き声が途絶え、しゃくりあげる音だけになったとき、彼がいざり寄ってきた。近づけば彼が恵まれた容姿であることが判る。四肢はすんなりと長く膨張とは無縁の張りで少し痩せている。痩せているのは食事環境が良くないからだろう。長い髪は絡まず踝まで流れる。時折かきあげると秀でた額が見えた。
「…ごめんなさい、きれいだ」
彼はまだ警戒するように身じろいだ。それでも朝比奈の言葉を待つように堪える。
「こんなときにごめんなさい。でも、あなたはすごく、すごく綺麗だ」
「き…ぃ?」
「き・れ・い。美人ってこと。美しいって言ってるの」
それでも判らぬと言ったふうに小首を傾げる。知的欲求は絶えていないらしく朝比奈が危害を加えないと感じたのか素直に繰り返す。
「うつくし?」
「大好きってこと!」
ぎゅうっと抱きつくと朝比奈の腕の中で逃げようともがく。朝比奈も逃がさぬよう必死だ。ここで逃がしては彼を辱める輩と何ら変わりなくなってしまう。それだけは嫌で、だから朝比奈は執拗に彼を抱擁した。
「…――じゃ、じゃあさ、代わりにオレの名前を教えるよ! だから会いに来ていいかな? ここに入っていいかな? 本当に何も、何もしないよ、嫌がることはしない!」
「なまえ?」
彼の抵抗は緩やかに止む。そのことに朝比奈は純粋に安堵した。彼との体格差は年齢のように明瞭で抑え込める自信がなかった。彼の潜在能力の高さが垣間見えた。
 「朝比奈省悟。朝比奈でも省悟でもどっちでもいいよ」
「あ…しゃ、? ひな」
「あ・さ・ひ・な」
向かい合って朝比奈は唇の動きを覚えさせるようにゆっくりと口ずさむ。彼の方も覚えようという意欲があるらしく熱心だ。
「あ、さひ、にゃ」
「微妙だなー。それはそれでいいけど…」
にゃ? な? と小首を傾げて何度も反芻する彼は幼子のように無垢だ。
「しょーご」
「それ抑揚で意味変わるからね。お昼のことも正午っていうんだよ」
彼は何度も繰り返す。この空間が心地よかった。久しぶりの安寧に朝比奈のささくれが消えていく。
「あさひな」
彼に呼ばれるだけで高揚した。この唇が音を紡いでいるそれだけでよかった。
「オレは朝比奈。だったらあなたは? 呼び名は、ないの? お母さんには何て呼ばれてたの」
「おか…ぁ? それは、なに」
朝比奈の指先が慄然と震えた。
 「なまえ? もいらないと。お前。お前、といつも、言われる」
あんたとも言われる。彼は平然と言った。朝比奈は俯いた。
「いみごと、いわれたことがある」
もっともっと、あさひなよりちいさかったときに。楽しげにつづるその内容に朝比奈は嗚咽を殺した。朝比奈の覚えている限りで彼が呼び名を得ていた記憶はない。忌み子であればなおさらそうだ。忌み嫌うものを愛称で呼ぶ者はいないだろう。不必要な存在として黙殺し続けた罪の奇跡が目に見えた。
「じゃあ決めましょうか。自分の名前選べるなんてめったにないから」

 朝比奈のすることは決まった。まずは彼を辱めていた連中を徹底的に排除した。腕力と策略を練り何度も罠に嵌めた。明確に彼を加害するものは案外少なく、経過は順調だ。ほとんどの者がなんとなくという慣習に従って彼を疎んじていた。触るなと言われればあっさり遠のく。執着もないから淡々としたものだ。朝比奈の肩入れは気まぐれや変わり者として容認された。
 「どーもー!」
時折食事とともに差し入れをいれる。それは学習用具であったりちょっとした菓子であったりした。
「あさひな!」
世界の広がった彼の学習能力はすさまじい。
「今日も綺麗ですよ」
恥じらうように目を眇めて頬を染める。習慣や価値観を得て彼は磨かれ煌めいていく。
「そういうことをたくさんいう人は信用してはいけないとこの間借りた本にあった」
「教育によくないなーそれ。なんて言う本? 作者に苦情申し立てなきゃ」
彼がプルプル頭を振る。彼は自分の所為で他者に迷惑をかけるのを嫌がった。
「苦情は迷惑じゃないの、いいことなの」
疑わしげだ。顎を引いてわずかに上目遣いになる。彼のそう言った仕草は思い切り朝比奈の琴線に触れたがそのそぶりは見せない。彼に繰り返された暴行は時折悪夢となって彼を苛む。涙目で茫然としている彼を見るのは、辛かった。
 「名前、決まりました?」
彼がいくつか候補を上げて朝比奈がその意味を解く。組み合わせに意図はない。時折とんでもない意味合いになることがあって朝比奈は慌ててそれは駄目だという。なにがだめ? と問われることに窮する。とにかくだめ! と未熟な不可を繰り返し彼を折れさせる。せっかく名前を決めようというそこに淫猥な語を混ぜるわけにはいかない。貶めるようなものも避ける。繰り返し繰り返しわずかずつ決めていく。何日もかけてようやく決まったそれに二人して同時に息をついた。笑いだす朝比奈に彼は小首を傾げた。
「ごめんなさい、一緒にため息つくもんだからおかしくって」
彼が唸る。朝比奈はそれを無視した。彼は常識とともにわがままだとかそういうものも覚えつつある。通常受け流すようなことは朝比奈も受け流す。彼の方でも特に文句は言わなかった。

「鏡志朗」

読み上げるそれを熱心に聞いている。
「綴りはこう」
さらさら筆を滑らせるのを覚えようとしているのか凝視する。
「鏡志朗さん」
「きょうしろうさん」
「さんはいりません。自分の名前呼ぶときにさんとかはつけないの」
「きょうしろう」
「そうそうその調子」
 鏡志朗がにっこり微笑んだ。その笑顔に朝比奈の方が赤面した。鏡志朗は言葉に詰まる朝比奈を不思議そうに見る。鏡志朗の動きに合わせて長い髪が揺れた。明かりに艶めく鳶色の奥には驚くほど艶っぽいうなじが隠れている。必要な清潔を覚えた鏡志朗が体を拭うのを何気なく見ていた時だった。髪を持ち上げる一連の動作に見入った。わずかに俯いて張り詰めたうなじ。綺麗に列をなす頸骨や後れ毛のある襟足。肩への連なりに変なくぼみや突起もない。出来物さえないまっさらのそれはどこか新雪に似ていた。それから朝比奈は自分がいる時に裸になるなと言った。例のごとく何故だと問う鏡志朗に朝比奈は本当に窮した。
 「髪長いですねー…切ったことあります?」
朝比奈が鏡志朗に触れる。頬や顎は滑らかだ。それが不思議でなんでと訊いたら剃っているとあっさり言われた。剃刀が剥き出しに放置されていて驚いた。髭を当たることを知っているのかと詰め寄ると剃れと言われたのだと白状した。鏡志朗に暴行を加えていたものがやれと言ったらしい。素直に行っていたのだ。剃刀があるなら何で使わないと言った朝比奈にほかに何に使うのだと首を傾げられた。とりあえず今は使い方としまい方を教えた。傷一つないのはある意味で奇跡だ。
「剃刀で切れるかなぁーでも毛先が痛むかなー」
朝比奈が手の内で剃刀を転がす。
「…き…切る、のか?」
鏡志朗の顔が心なしか蒼い。口元を引き結んでじりじり後ずさる。
「え? なんで? 切りましょうよ、邪魔でしょ」
「じゃまじゃないからきらない」
朝比奈のもとから長い髪を引っこ抜いて鏡志朗が唸った。じっと鏡志朗を見てから朝比奈がはあーと笑う。にんまりしたそれに鏡志朗は唸るだけだ。
「痛いと思ってるんだ」
びくんと肩が跳ねた。朝比奈が覗きこむようにするのを恥じるように目を逸らした。
「痛いと思ってるんでしょ、鏡志朗さん」
「………引っ張ると、痛い」
だから切るのはもっと痛い。というのが主張らしい。
「…痛くないったら。やってみます?」
朝比奈が無造作に自分の前髪を掴むとじょりっと切り落とした。鏡志朗が泡を食って朝比奈にしがみつく。
「やめ、だめ、いたい」
鏡志朗が朝比奈をいたわろうとする。痛みを堪えているとでも思っているようでその眼差しはどこか疑問を含んでいる。
「全然平気ですから。痛かったらお菓子あげます」
「………本当か」
しばしの間の後の問いに朝比奈がじとりと鏡志朗を見た。
「その質問はどっちにかかるんですか。痛くない方? お菓子あげる方?」
「両方」
 刹那、朝比奈の手がひょいと一房取って切り落とした。じょりっという耳障りな音に鏡志朗が身を縮める。それでも何ともないらしくぱちくりとしていた。
「ほら、痛くないでしょ。綺麗にしてあげますからねー」
朝比奈は身軽く鏡志朗の後ろへ飛び付くと髪を取った。振り向こうとするのを押さえて真剣な声を出す。
「痛いとこ切っちゃうからいいって言うまでじっとしてて」
鏡志朗は息を呑んで固まった。腹の虫が鳴るまで固まっていた鏡志朗に朝比奈は取っておきの菓子を渡すと約束した。

 朝比奈は定期的に鏡志朗の髪を切った。鏡志朗も黙って切らせる。穏やかな行為だった。


《了》

朝比奈と藤堂さん馴れ初め! とかいう軽さで始まったくせになんだこれ(汗)
なんて悲しい馴れ初めなんだ(お前が言うか)
しかもかなりまとまりないというか皆無だね。まとまり皆無。長い。
あと絶対どこかで「藤堂」とか言ってそうで怖! 多分いってる何度か打ち間違えたから(ウワァ)
読み返さないで、そこのあなた読み返すのやめようよ、ね、ね?(すがる)
ほんともう誤字脱字がありませんように(っていうとある/待て)
藤堂さんがあほの子でほんとすいませんごめんなさい(先に謝っとく)          03/04/2010UP

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