「魔物達と星の巫女 第0話(金色のガッシュ+舞−HiME(漫画版))」漆黒 (2004.12.19 17:36/2004.12.19 17:44)
魔物達と星の巫女 第0話
<清麿視点>
「・・・・・あれ?家の前にトラックが停まってある・・・。どうしたんだろう?」
俺の名前は高嶺清麿。地元のモチノキ中学校に通う中学二年生だ。
授業が終わって家に帰ろうとした俺が見たものは,家の前に宅急便と書かれてあるトラックが停まっていた。
“・・・・・引越しの話は聞かねェな。・・・・宅配にしてもトラックが大きいし,・・・・・親父の関係するものなのかな・・・?”
現在,俺の親父はイギリスにいる。イギリスにある大学の教授で,考古学に関連する資料が必要になったので,急遽日本に取り寄せようとと思った。
“・・・・・にしては妙だよな・・・・・?・・・・・大学だから,資料ならたくさんあるはずなのに・・・・。”
そうこう考えているうちに,トラックはもう行ってしまった。
「・・・・・何だったんだろう?・・・・・後でお袋に聞いてみるか。」
そういって俺は玄関に入った。
「ただいま〜。」
「お帰りなのだ。」
「・・・・・ガッシュ!?」
玄関で俺を待っていたのは,黒いマントの様な服を着た金色の髪の子供だった。
そいつの名前はガッシュ・ベル。そいつと会ったのは,俺の部屋の窓から突然現れたのだ。・・・しかも,裸のまま,ブリを背負って,オオワシの脚を掴んで飛んでいる姿を・・・。
その上,・・・ガッシュが親父の手紙を預かっていた。その手紙を読んでみると,・・・・・詳しい内容は省くが,要略すると,そいつが倒れていたところを親父が助けた事,記憶を失っている事,そいつが奇妙な“赤い本”を持っていた事,・・・・・そして,俺を鍛えようとする事だった。
・・・・・その後の事についてだが,詳しくは後から話す。唯一つ言える事は・・・とんでもない出来事だったと言う事だ。
・・・・・それはともかく,今まで家に停まっていたトラックの事についてガッシュに聞いてみようとした。
「・・・ガッシュ。・・・・さっきまで家に停まっていたトラック・・・あれは一体何だったんだ?」
「ウヌ。清麿に関係することなのだ。」
「俺に!?・・・ガッシュ,一体どういうことだ!?」
あのトラックが俺に関係する事とは思いもしなかったので,思わずガッシュに問い詰めるような形となった。
「・・ウ・・・ウヌ・・・。・・・・・そうだ!父上殿から手紙が来ているのだ。」
「親父が!?」
俺が驚いているのを尻目に,ガッシュは俺にエアメールを差し出した。俺はそれを受け取る。
「・・・・・確かに親父のだ・・。・・・・・そういや・・・お袋は?」
「母上殿なら,清麿の部屋の片づけをしておるぞ。」
「・・・・・・・・・はぁ〜・・・・・そうか・・・・・。部屋には入れねェな・・。」
嘆息をして,俺はリビングに向かった。
「・・・・・なんて書いてあるんだ,一体?」
そういって俺は親父からの手紙を読んだ。
『清麿へ
ガッシュと楽しくやっているか?母さんの手紙から“清麿もずいぶん変わった。・・・友達も出来た。”と言っていたぞ。
話は変わるが,以前,私はある人物と会った。
その人物の名は,『風花真白』。
なんと,11歳で,モチノキ町の隣町,風華町にある『私立 風華学園』の理事長を務めていらっしゃる人物だ。
腑抜けのお前とは違い,大変立派な方だ。』
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・き・・・清麿・・・・。」
奮える怒りを抑え俺は二枚目の手紙を読んだ。
『
彼女にお前の事を話したら,大変気に入ってな・・・。
「彼を是非,わが校に招待したい」といっていたぞ。
そうしたら私は彼女に,お前の転校を薦めてやった。
そうしたら彼女は喜んで,
「全ての手続きは此方でしておきますので,彼に手紙か何かで,伝えてください。
『○月×日に風華学園に来ていただきたい。』と。」』
「・・・・・・・・・俺の意思は完全無視かよ・・・・。・・・・・って!!」
手紙を読み,俺は何かに気が付いて,カレンダーを見た。
「・・・・・・○月×日・・・・・・・・明々後日じゃねえか!!今日は金曜だし,明日と明後日は学校休みだぞ!!・・・・・ろくに挨拶も無いまま転校かよ・・・・・。・・・・・・・・一体どういうつもりだ親父!!」
そう怒鳴って俺は,三枚目を読んだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
読んだ途端,俺は自分の堪忍袋の尾が切れた音を聞いた。
そこにはとんでもない事が書かれていた。しかも,たったの一言だった。
それは・・・・・
『
PS:
良かったな清麿。はっはっはっ。』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・き・・・・・清麿・・・・・・・?」
ガッシュが震えるのも無理も無い。今の俺の姿は自分でも自覚している。
鬼もしくは悪魔のような表情をしている事を。
「・・・・・・・・・何が良かったな・・・・・だ。・・・・・あの,ク・ソ・オ・ヤ・ジィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
そう叫んで俺は手紙を細切れに破いた。
そして俺は,血涙を流しながら叫んだ。
「どちくしょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
こうして俺は何も知らぬ間に,しかも,自分の意思を完全に無視したまま,『私立 風華学園』の転入が決まった。
そして,その学園で,<H@ME>と呼ぶ存在に出会う事も。
・・・・・そして,俺と後に命を共に賭けた戦友となるもう1人の人物・・・・・『楯 祐一』と出会う事も・・・・・。
<祐一視点>
「ここが・・・・・・『風華学園』・・・・そして,今日から俺の住む街か!!・・・・・しかも!!」
俺の名前は楯 祐一。風華町より遠い所に離れた街の男子高の一年生だった。
何故“・・・だった”かは,俺の住んでいた街で色々あり,その件で俺はその学校の<剣道部>を辞めさせらた。
その時,『私立 風華学園』の理事長の推薦により,住んでいた街から逃げる様にして,この街に来たわけだが・・・・・。
実を言うと,俺はこの学園に来た事を楽しみにしている。
・・・・・何たって!!
「今まで男子校とは違って,今度の学校は 共学!!」
・・・・・と,まぁ・・・こんなわけだ・・・・・。
「俺にもきっとこう・・・・・“運命の出会い”が・・・」
その時だった。
俺の後ろに影・・・・・その少女がすれ違っていたのを・・・。
「ん・・・・・・!!」
すれ違った少女見て,驚きのあまり,俺は立ち尽くしていた。
その少女の目に涙が浮かんでいた事を・・・・・・・。
そして,その少女もまた,俺を見て動きが止まった・・。
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
俺と少女はただその場に立ち尽くしていた・・・・・。
それが,その少女・・・・・『鴇羽舞衣』との出会いだった・・・。
その少女と後にもう一人出会う『玖珂なつき』と共に二人の<H@ME>との“運命の出会い”を果たす事を・・・・・。
・・・・・そして,後に俺と命を共に賭けた戦友となる人物・・・・・『高嶺清麿』と出会う事も・・・・・。
あとがき
漆黒です。
小説は,数ヶ月ぶりに書きます。
ちなみに<Nighi Talker>では,初めての投稿となります。
今回書いたのは,<金色ガッシュ>と何を考えたのか,<舞−H@ME(漫画版)>とのクロスオーバーを書きました。
何故,書いたのか?については,<ガッシュ>については,<魔界>と<ファウード>と言う単語が出てきた事・・・,<舞−H@ME>については,<エレメント>と<チャイルド>と<オーファン>と言う単語が出てきた事で,“この二つをクロスさせたらどうなるのか?”と言う実験的なアイデアが浮かび,書いた次第です。ほとんど・・・というか全て無理にクロスさせたので,変な話となりました。
最後になりますが,この小説を読んでくれるだけでも本当に幸いです。
△記事頭 設定とかが壊滅的に無茶ですねえ。そこらへんは考えない方向で楽しみます。というかどちらもまだ明かされてない設定があるってのが大問題・・・いやいや気にせず楽しむんだってば。
鈴女がすごい顔して追っかけてきそうなのがもっか最大の心配です。
【九尾(2004.12.19 18:38)】
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