「ASに代わる次世代型揚陸戦兵器ですか?」
「はい、この兵器はASに比べてとてもコンパクトなので格納庫もそんなに取りませんし、維持費もそんなに掛かりませんから」
「はぁ、ですがこの兵器を導入するにしても乗る人間がいないのでは・・・」
「あら、SRT要員の方々居るじゃないですか」
「では現在わが隊の所持しているASはどうするのですか?」
「そんなの決まってるじゃないですか。全て破棄します」
「全てですか?」
「はい」
「あのアー「もちろんです」も・・・分りました」
「しかし試験運用ぐらいしたほうが良いのでは」
「そうですね。ちょうど作戦部からテロリストの養成場の襲撃任務が有る事ですからそれで試して見ましょう」
「直ちに指示いたします」
「おねがいしますね」
「アイ・マム」
こうしてこの世界の前線兵器は変わっていく。
これはそんな戦いの一幕・・・・・
副艦長の頭痛の種
>輸送機内揚陸部隊作戦室
壁に映ったスライドの映像を後ろにし、数名の男女に説明している初老の男が一人いる。
「作戦開始時刻は現地時間本日二〇三〇(ふたまるさんまる)時。作戦時間は三十分以内だ。他に確認したい事は有るか?」
聞いていた男の一人が手を上げる
「ん」
「何だウルズシックス」
「作戦開始は空中から降下して行くんですよね」
「そうだ」
「帰りはどうすれば」
「ポイントδワンへ向かえ」
ウルズシックスと呼ばれた男は、手元にある資料を掲げ、一部を指差しながら
「この装備のままですか?」
と聞いた
「そうだ」
「う、マジかよ・・・」
「どうした?何か不服でもあるのか?」
「そり「いえ、何もありません」ンーンー」
『そりゃそうですよ』と言いかけた所を隣に居た女に口をふさがれる
「そうか他に何かないか?無いのならすぐに用意を始めろ。じきに効果ポイントにつく」
「「「「「「はっ」」」」」」
>格納庫
「何で止めたんだよマオ姉さん」
「何でってお前をあそこで止めなかったら作戦が滅茶苦茶になるところだったからだよ」
そういってマオは、今回の作戦で使う装備の置いてあるブロックへ向い、クルツもそれに従う。
「しかし本当にこの装備を使うのか?」
「これしかない所を見るとそうとしか考えられ無いけどな」
「ASも使わずにこんな装備でテロリストの養成場を襲撃するなんて大丈夫なんかね?」
装備の置いてあるブロックにつくと、整備員たちが装備の整備をしながら話をしていた。
「問題ない。俺はこの装備で何度か実戦をしてきたが支障をきたす事は無かった」
「実戦って、日本で銃撃戦でもしたのか?」
「肯定だ。あの時は一個小隊を導入して、結果全員無傷で帰還した」
マオは整備員の中に知った顔を見つけて声をかける
「宗介こんな所に居たの?作戦室に居なかったから何処にいるかと思ったのに」
「あぁ、作戦はマデューカス中佐から連絡を受けたときに聞いた」
「それで直接ここにきたのね」
「肯定だ」
そう言いつつ整備を続ける。
「そうそう、そろそろ作戦時間も近いから装備を点検後降下口に集合よ」
「了解した。もう少しやりたいことがあるから先に行っててくれ」
「じゃ、私達の分の貰っていくね」
「先行ってるからなー」
>輸送機降下口
「よし、全員そろったな。相良軍曹、この装備の説明をしてくれ」
「はっ、それでは説明をさせてもらう。先ずこのスーツに関してだが、このスーツにはECCSと高感度赤外線センサー及び暗視装置、対ECS装備はもちろん超望遠狙撃補助システムを装備している。で、装備可能武器だがショットキャノンを始めとして対戦車ミサイル、ゲパートライフル、地対空歩兵用ミサイル、狙撃用ライフル・・・・・・etc。で、これが一番感じんなのだが、このスーツにはラムダドライバを搭載している」
「「「「「「・・・・・・・」」」」」」
「ふむ、そろそろ降下ポイントに着く。総員準備をしろ」
「はっ」
そう答えられえたのは宗介だけだった。
>ミスリル作戦部メリダ島地下基地司令部
「しかし大佐、ほんとにこの作戦が成功したらこの装備を取り入れるのですか?」
「えぇ、もちろんです」
「しかし、なぜ導入しようと思われたのですか?」
「そんなの当たり前じゃないですか」
「はぁ、いったい・・・」
「それは・・・・可愛いからですよ」
「はぁ?」
「だから、可愛いからですよ」
「それだけ、ですか?」
「それ以外何があるというのですか?」
その後この組織では頭痛薬を大量摂取しながら頭を抱える副艦長の姿が見えたとか・・・・
ちなみに例のスーツは東京での活動のみで取り入れたとか・・・・
『ふもっふーーーーーーーーーー』
あとがき(?)
どうも秋桜(コスモス)です。
この間投稿した作品を書き終えたときこれをミスリルの某大佐殿が導入しようとしたら・・・みたいな乗りで書いたんですが・・・
そういえばAS乗り達の部隊ってSRTで良かったんでしょうか?
どうも抜けてしまって手元に資料が無くて・・・教えてくれるとうれしいです。
こんな駄文を読んでくださり有難うございます。