*こんなのも考えてみました。まあ、良くあるネタですが、どうでしょう?
「横島、ちょっと頼まれて欲しい事があるんだが?」
「頼みですか?今、事務所の方も仕事ないから時間はありますけど、あんまりきついのは嫌ですよ。」
アシュタロス戦後、バイト料があがり、購入できるようになった携帯電話で幻海とそう会話する。
「そう構えなくても大丈夫だよ。それどころか、周りが女の子に囲まれた場所での仕事だよ。おまけに給料もいいしね。そんなにきつくもないさ・・・・・・ま、すくなくとも身体的にはの話だけどね。」
「何!!マジですか!!やります、ぜったいやります!!」
給料が上がったと言ってもまだそんなに余裕がある訳ではない。女の子に囲まれて、給料貰えて楽な仕事、ついでに色々と世話になってる幻海への義理も果たせる。これで飛びつかない筈がない。ただ、最後に小声で付け加えられた部分は聞こえていなかったのだが。
「そうかい、じゃあ、六道女学院の霊能科の教師、一週間たのんだよ。」
「へっ・・・・・?」
「あー、不安だああああああ。俺に教師なんて勤まんのかなあ・・・・・・。って、いうか、何教えりゃあいいんだよ・・・・。」
歩きながらぶつぶつ呟く。事の起こりはこうだった。アシュタロス大戦の時に起こった騒ぎで六道女学院の教師は生徒を守り大勢、怪我を負ってしまったらしい。こういうGSは世界中に大勢いるが、現在は霊的事件はほとんどないし、ほとんどの国の国家政府も臨時予算を組み国家や国民の安全に貢献した彼等に補償を行なったので休業状態でも問題はない。もちろん、“怪我で済んだ”人の話ではあるが。だが、六道の場合はそうはいかない。ああいう、大きな事件が起こった後だからこそ、今まで以上に授業に力を入れていかねばならないのである。そこで、六道は外部に臨時講師を求めたのである。そこで何故、幻海に話が行ったかというと。
『六道の先代当主は半世紀以上前、あたしが暗黒武術大会に出た時の仲間だったんだよ。その縁で今の当主が子供の頃はかわいがってやったもんだよ。その為か、頼まれるとどうも断りづらくてねえ。』
『え!!そうだったんですか!?それにしても、幻海さんにも弱いものとかあんですね。』
霊 丸
『こ、殺す気ですか!!』
『師匠にあまり失礼な事いうからだよ。それにしてもあんた本気で丈夫だねえ。』
『嫌、そんなこと感心したように言われましても・・・。ところで、その人ってどんな人だったんです。強かったんですか?』
正直、冥子やその母親の血筋の人間は霊力と式神の強さはともかく、総合的に考えれば幻海とは到底つりあうと思えなかった横島は幻海に尋ねる。
『ああ、強かったね。式神無しでも霊光玉を受け継ぐ前のあたしと互角に近かった、それに聡明で常に冷静さを失わなず、それでいて内面は激情家ないい奴だったよ。どうしてあいつの子供や孫がああなるのかねえ。と、いうか、あいつが特殊だったかもしれないね。』
『は、はあ。』
冥子やその母親、あるいは開祖の人と比べた時のギャップに横島は間の抜けた声をかえすのだった。
っと、言うような訳があって、幻海のもとに六道の臨時講師の話があり、一度やると言ってしまった為、断りきれなくなった横島がそれを押し付けられたのだった。
(後書き)
本編の息抜きみたいな感じでちょっと書いてみました。横島教師ものは一度書いて見たかったので(笑)。評判よかったらもう2話くらい書く予定です。そういえば、このssでは暗黒武術大会では六道、前当主をメンバーの一人にして見ましたが実際どんな奴だったんでしょう?後、戸愚呂兄ってメンバーだったんでしょうかねえ?仲間はみんな彼が妖怪になるのに反対したって言ってますし、後半になるに連れてヘタレて行ったの見ると・・・・実は6人目でずっと補欠だったり(笑)