▽レス始▼レス末
「英霊ヨコシマ 第1話(GS+Fate stay night)」シロガネ (2004.12.13 23:37)
注意 この作品の横島君はスレています
   抜けてる横島君じゃないと嫌だという人は回れ右することをお勧めします。










五体をバラバラに裂かれる感覚。

常人なら発狂しているところだが、英霊である彼には十分に耐えられるものであった。

その痛みの中、彼はバラバラになった記憶の欠片を繋ぎあわす。

必要最低限の記憶を回収した所で痛みは唐突に終わる。

そして彼は、文字通りの洋館の上に召喚された。

一瞬の浮遊感。

そして、人では即死、普通の英霊でもただではすまない高さから落下した。

しかし、額にバンダナをしている男は、洋館の屋根を突き破って無傷で着地した。

「どうやら、俺は半壊している部屋の様な所にいるらしいが、事態を把握するとするか。」

召喚がされるということは、守護者ではなく、サーヴァントとして呼び出されたということだろう。

守護者として呼び出されたならともかく、サーヴァントとして呼び出されたのなら何が何でも聖杯を手にしなければならない。

そう、たとえ、どのような手を使ってでも。

しばらくすると

『なんでなのよ!?』

という絶叫が聞こえ、続いてこちらに向けて走ってくる足音が響いてきた。

その足音は彼がいる部屋の前で止まる。

そしてドアノブが回りドアが開くと思われた瞬間、異音を立ててドアは動かなかった。

『扉、壊れてる?』

またしても響く叫び声。

どうやら女性の声のようだ。

扉の向こう側にいる人物は、壊れた扉を開けようとしているようだ。

「ああもう、邪魔!!」

開かない扉に業を煮やしたのか、彼女は扉を蹴破って中に入ってきた。
 
「また、やっちゃった。」

彼女はそう呟き、キッと俺を睨みつけてきた。

「それで。アンタ、なに?」

ぞんざいな口調で少女が言った。

「ぶち壊してくれた部屋代、弁償してもらうわよ。」

その言葉で、彼は噴出しそうになる。
 
そして、その少女の言葉が私のことを聞いているのだな、と一拍遅れて理解した。
           
なかなか面白い魔術師だ。

ここは一つ遊ぶとしようか。

「開口一番それか。君は礼儀というものを知らんようだな、魔術師。」

少女はむっとしたような顔をで返答する。

「礼儀なんてどうでもいいの、念のため確認するけど、貴方は私のサーヴァントで間違いない?」

バンダナをつけた男が答える。

「それはこちらが訊きたいことだ。ここまで乱暴な召喚は記憶している限りは初めてでね。正直混乱している。」

彼はこの時点で目の前の少女が類まれなる能力を持っていることを見抜いていた。

自らに流れてくる質の高い魔力。

それも何も知らなければ、どこかの霊脈とつながっているように思えるそれを。

彼女は彼のマスターとしてほぼ合格点に達する魔術師だった。

「わたしだって初めての召喚よ。そういう質問は却下するわ」

男は間髪いれずに切り返す。

「そうか。だが私が召喚された時に、君は目の前にいなかった。これはいったいどういう事なのか説明してくれ?」

少女は憮然とした様子で言い返す。

「本気? 雛鳥じゃあるまいし、目を開けた時にしか主を決められない、なんて冗談は止めてよね。」

〔ふむ、このマスターはなかなか頭が回るようだな〕

「まあいいわ。私が聞いていることは、貴方が他の誰でもない、この私のサーヴァントかって事だけよ。それをはっきりさせない以上、他の質問に答える義務はないわ」

「召喚に失敗しておいてそれか。お嬢さん。この場合、他に色々と言うべき事があると思うのだがね」


「そんなのないわよ。主従関係は一番初めにハッキリさせておくべき物だもの。それに、私は失敗なんかしてないわ。私はサーヴァントを呼んで、貴方がここに現れた。過程に不備があったのは認めるけど、結果だけ見ればたいした違いはないわ。」

少女はそう言い、こちらを見ている。

彼はそんな少女を見て苦笑しながら告げる。

「しかし、俺はその過程が大事でね。ちょっとしたテストをさせてもらおう。無論合格なら君をマスターと認めるがね。」

「ちょっと「拒否権はないのでそのつもりでな。」・・む」

少女の言葉をさえぎり彼は言う。

「何、簡単なことだ。世界中の人と君にとって一番大切な人、片方を助けたら、もう片方は見捨てないといけない、君ならどうする。」

「そんなの決まってるじゃない。世界を見捨てるに決まってるでしょ。」

間髪いれずに少女は答える。

「世界が私に何もしてないって言うのになんで私が助けないといけないのよ。魔術師の基本は特価交換よ。」

その答えを聞いた彼は、しばしポカンとした様子だったが、すぐに笑い始めた。

「くっくっく・・・・そんな答えもあったか・・・面白い、実に面白い」

そして少女を見て彼は言った。
            
「合格だ、きみを認めよう魔術師。光栄に思え、この聖杯戦争の勝利は確定した。」

そんな彼を胡散臭そうに見つめる少女が不意に口を開いた。

「たいした自身ね、で・・・・貴方、何のサーヴァント?セイバーだったらうれしいんだけど」

彼は答える。
                      アーチャー
「すまないがこの身はセイバーではない、俺は【神に弓引く者】だ。」










ゼフィさん :レスありがとうございます。
       これからがんばっていくので、よろしくお願いします。

犬雀さん  ;犬雀さんの作品をよく読まさせて頂いています。
       お互いがんばりましょうw

MAGIふぁさん:ヒャクメが時間移動できたのは美神令子の時間移動の力を借りたからであって直接原因は美神令子なのです。
       こんな言い訳で勘弁してくださいw

tojackさん ;厳密に言えば横島君は狂ってはいません。
       150年の戦争の間に心が磨耗しているのです【力説】
       こんな稚拙な文章ですがよろしくお願いします。

水カラス  ;横島君が「  」を見たおかげで文殊の上をいく新しい必殺技を開発しているので、まっていてくださいw
   
アルファミリアさん   
      ;何がすごいかといわれて 〜がすごいといわれるようにがんばっていくのでよろしくお願いしますw 





△記事頭
  1. >そんなの決まってるじゃない。世界を見捨てるに決まってるでしょ。

    れっ?凛って原作で桜と世界を天秤にかけて、世界を取ってましたよねえ?あれは既に桜が助かる見込みが低いことも理由だったと思いますが、凛は本来自分の価値観と全体の広い価値観の両方を持って”正しい”判断ができる人間ですよ。それから
    >世界が私に何もしてないって言うのになんで私が助けないといけないのよ。魔術師の基本は特価交換よ

    これも理屈になってません。生物がただ生きてるだけで世界からどれだけの恩恵を受けているかを魔術師である凛が理解していない筈がないからです。だから、あの、答えはちょっと不自然だと思います。
    柿の種(2004.12.13 23:46/2004.12.13 23:56)】
  2. >">世界が私に何もしてないって言うのになんで私が助けないと
    >">いけないのよ。

    …この科白、GS本編で見たよ〜な…
    ひょ、ひょっとしてこの少女、凛じゃなくて令子っすか!?
    眞戸澤(2004.12.14 00:11)】
  3. 柿の種さんに同感。

    そもそもこの問いかけは、Fateの主題に深く関わる問題のはずであり、こんな思慮の浅い回答で誤魔化されるべき質問ではないと思うのですが。少なくとも凛は、こんな回答はしないと思います。
    kana(2004.12.14 00:18)】
  4. “神に弓引く者”。かなり意味深な言葉ですね。
    果たしてアーチャーとしての彼の行き着く先は一体?
    凄く気になります。
    wey(2004.12.14 00:28)】
  5. ん?
    横島が二人?
    ……(頭から煙。
    ボガン!!(爆発。

    元のアーチャーがどーなるのか・・・
    アルファミリア(2004.12.14 01:43)】
  6. すみません。
    世界に関する問いかけですけど、横島の問いはあくまで、
    『世界中の人と、君にとって一番大切な人』
    であって
    『世界と、一番大切な人』
    なので、「世界」といっているのは変かもしれませんが、
    『一番大事な人以外は価値がない』
    と考えているのであればこういう答えもアリじゃないかな?
    と思います。
    もっとも、私はFateはしていないのでキャラにあってるかどうかとか
    は解りませんけど。
    横島が“神に弓引く者”と自ら名乗るあたり、彼がどう変わってしまったのか気になります。
    (それでも根本は変わってほしくないですけど)
    続きを楽しみにしています。
    m・t(2004.12.14 01:58)】
  7. >世界中の人と、君にとって一番大切な人
    そうでも前提は変わりませんよ。それから
    >一番大事な人以外は価値がない
    実際にはこれはありえません。例え、直接的な関わりを持たずとも間接的に人間は他者の恩恵を受けて生きているからです。そして凛はそう言った事をきちんと理解しているキャラであり、そう言った思い込みに陥る事は例え何があってもありえないと言い切れるキャラです。
    柿の種(2004.12.14 02:16)】
  8. うーん、まだ彼女が凛だと明記してるわけじゃないし、もしかしたら性格変えてて、本編準拠じゃないかもしれないし。
    彼女が誰であれ、そういう答えを出す人であると。
    しかしまあ、いい感じにひねくれたな横島君。
    右示(2004.12.14 02:24)】
  9. >【神に弓引く者】故に『アーチャー』
    おお! なんかきまってるぞ、横島。
    原作のおちゃらけがまるで無いな。
    ファルケ(2004.12.14 06:15)】
  10. 横島の知名度を考えるとエミヤの様な「守護者」ではないと思いますが、因みに知名度の低いマイナーな英雄がアラヤの奴隷的な「守護者」になり、有名な連中(今期ではエミヤを除いた伝承などを残したよーな奴ら)が本当の意味での「英霊」と言う奴になり、こいつ等は人間側というより星や自然よりの真祖や精霊的な存在です。それと横島って「英雄」でもあり「反英雄」でもありますね……あー言う終わり方をしたんじゃ

    後、自分も凛の言葉に違和感を感じました
    草薙(2004.12.14 07:16)】
  11. 横島の能力などが気になりますね。
    でも、美神と凛ってよく似てるなと思う今日この頃。

    凛の言葉はらしいようなそうでないような微妙な感じがしました。
    ブルガ(2004.12.14 09:01)】
  12. シロガネ様 初めて書き込みさせていただきます。

    さて、私の感想ですが…このキャラを横島と言われても…口調まるっきりアーチャーですね。
    すれているとのことですが、それにしても横島らしい個性がなさすぎます。
    大変申し訳ないのですが、私にはこの横島はアーチャーの劣化コピーにしか見えませんでした。

    横島とアーチャーは全く別のキャラクターです。
    Fate原作のアーチャーの位置に横島を据えるのでしたら、なおのこと両者のキャラ個性ははっきりと区別するべきだと思うのですがいかがでしょうか。
    無論、両者では生き方、価値観、能力などの個性の違いはあると思います。
    しかし今回私が気になった口調というものは、小説という媒体において、最も目に映りやすいキャラの個性だと思います。だからこそ、最も書き分けに注意すべきではないでしょうか。
    台詞を読んだだけでキャラを特定できるような文章を書くのも、キャラクター小説を書く上で重要なポイントの一つだと思うのですが…どうでしょうか?
    磯辺(2004.12.14 10:51)】
  13. 横島って英霊になれたのって何故でしょう?アシュタロス戦役直後の彼は英雄だったでしょうが、最終的に人類と一緒に世界そのものさえ滅ぼしたなんて奴は奈須世界じゃそうなる前に抑止力(英霊・守護者真祖・精霊など)によって殺される対象ですよ?それに英霊は信仰心の対象として奉られた存在でもなれると言えばなれますが、基本的には世界と契約せんとなれないはずなんですが……世界の敵として反英雄と言うことで英霊になったんでしょうか?でも世界を滅ぼした奴が英霊なんかになれるもんかなー
    草薙(2004.12.14 19:51)】
  14. 馬鹿でエロでFetaキャラクターとはカップルにならない横島だったらもう少し期待できるんですが、さいきょーな横島ですか・・・
    キャラ捏造するのやめません?
    七氏(2004.12.16 07:16)】
  15. 他のレス見ていても思うのですが・・・
    作者様がどのような意図でキャラの性格を描いているのか
    判断付かない時点でこのキャラはこんなこと言わないとか
    書いていても批評とはいえないような・・・
    それって自分の固定概念のみで批判しているだけで
    みていて気持ちいいものじゃないです。

    シロガネ様、今後の展開に期待しております。
    LS(2004.12.21 17:29)】
  16. LSさんに同意。
    気に入らなければ見なければいい。作品への批評は許容できてもパッシングはマナー違反だと思われる。

     まだ短いので流れが見えませんが、続きに期待です。
    わーゆ(2004.12.30 22:28)】

▲記事頭


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