注意 この作品の横島君はスレています
抜けてる横島君じゃないと嫌だという人は回れ右することをお勧めします。
五体をバラバラに裂かれる感覚。
常人なら発狂しているところだが、英霊である彼には十分に耐えられるものであった。
その痛みの中、彼はバラバラになった記憶の欠片を繋ぎあわす。
必要最低限の記憶を回収した所で痛みは唐突に終わる。
そして彼は、文字通りの洋館の上に召喚された。
一瞬の浮遊感。
そして、人では即死、普通の英霊でもただではすまない高さから落下した。
しかし、額にバンダナをしている男は、洋館の屋根を突き破って無傷で着地した。
「どうやら、俺は半壊している部屋の様な所にいるらしいが、事態を把握するとするか。」
召喚がされるということは、守護者ではなく、サーヴァントとして呼び出されたということだろう。
守護者として呼び出されたならともかく、サーヴァントとして呼び出されたのなら何が何でも聖杯を手にしなければならない。
そう、たとえ、どのような手を使ってでも。
しばらくすると
『なんでなのよ!?』
という絶叫が聞こえ、続いてこちらに向けて走ってくる足音が響いてきた。
その足音は彼がいる部屋の前で止まる。
そしてドアノブが回りドアが開くと思われた瞬間、異音を立ててドアは動かなかった。
『扉、壊れてる?』
またしても響く叫び声。
どうやら女性の声のようだ。
扉の向こう側にいる人物は、壊れた扉を開けようとしているようだ。
「ああもう、邪魔!!」
開かない扉に業を煮やしたのか、彼女は扉を蹴破って中に入ってきた。
「また、やっちゃった。」
彼女はそう呟き、キッと俺を睨みつけてきた。
「それで。アンタ、なに?」
ぞんざいな口調で少女が言った。
「ぶち壊してくれた部屋代、弁償してもらうわよ。」
その言葉で、彼は噴出しそうになる。
そして、その少女の言葉が私のことを聞いているのだな、と一拍遅れて理解した。
なかなか面白い魔術師だ。
ここは一つ遊ぶとしようか。
「開口一番それか。君は礼儀というものを知らんようだな、魔術師。」
少女はむっとしたような顔をで返答する。
「礼儀なんてどうでもいいの、念のため確認するけど、貴方は私のサーヴァントで間違いない?」
バンダナをつけた男が答える。
「それはこちらが訊きたいことだ。ここまで乱暴な召喚は記憶している限りは初めてでね。正直混乱している。」
彼はこの時点で目の前の少女が類まれなる能力を持っていることを見抜いていた。
自らに流れてくる質の高い魔力。
それも何も知らなければ、どこかの霊脈とつながっているように思えるそれを。
彼女は彼のマスターとしてほぼ合格点に達する魔術師だった。
「わたしだって初めての召喚よ。そういう質問は却下するわ」
男は間髪いれずに切り返す。
「そうか。だが私が召喚された時に、君は目の前にいなかった。これはいったいどういう事なのか説明してくれ?」
少女は憮然とした様子で言い返す。
「本気? 雛鳥じゃあるまいし、目を開けた時にしか主を決められない、なんて冗談は止めてよね。」
〔ふむ、このマスターはなかなか頭が回るようだな〕
「まあいいわ。私が聞いていることは、貴方が他の誰でもない、この私のサーヴァントかって事だけよ。それをはっきりさせない以上、他の質問に答える義務はないわ」
「召喚に失敗しておいてそれか。お嬢さん。この場合、他に色々と言うべき事があると思うのだがね」
「そんなのないわよ。主従関係は一番初めにハッキリさせておくべき物だもの。それに、私は失敗なんかしてないわ。私はサーヴァントを呼んで、貴方がここに現れた。過程に不備があったのは認めるけど、結果だけ見ればたいした違いはないわ。」
少女はそう言い、こちらを見ている。
彼はそんな少女を見て苦笑しながら告げる。
「しかし、俺はその過程が大事でね。ちょっとしたテストをさせてもらおう。無論合格なら君をマスターと認めるがね。」
「ちょっと「拒否権はないのでそのつもりでな。」・・む」
少女の言葉をさえぎり彼は言う。
「何、簡単なことだ。世界中の人と君にとって一番大切な人、片方を助けたら、もう片方は見捨てないといけない、君ならどうする。」
「そんなの決まってるじゃない。世界を見捨てるに決まってるでしょ。」
間髪いれずに少女は答える。
「世界が私に何もしてないって言うのになんで私が助けないといけないのよ。魔術師の基本は特価交換よ。」
その答えを聞いた彼は、しばしポカンとした様子だったが、すぐに笑い始めた。
「くっくっく・・・・そんな答えもあったか・・・面白い、実に面白い」
そして少女を見て彼は言った。
「合格だ、きみを認めよう魔術師。光栄に思え、この聖杯戦争の勝利は確定した。」
そんな彼を胡散臭そうに見つめる少女が不意に口を開いた。
「たいした自身ね、で・・・・貴方、何のサーヴァント?セイバーだったらうれしいんだけど」
彼は答える。
アーチャー
「すまないがこの身はセイバーではない、俺は【神に弓引く者】だ。」
ゼフィさん :レスありがとうございます。
これからがんばっていくので、よろしくお願いします。
犬雀さん ;犬雀さんの作品をよく読まさせて頂いています。
お互いがんばりましょうw
MAGIふぁさん:ヒャクメが時間移動できたのは美神令子の時間移動の力を借りたからであって直接原因は美神令子なのです。
こんな言い訳で勘弁してくださいw
tojackさん ;厳密に言えば横島君は狂ってはいません。
150年の戦争の間に心が磨耗しているのです【力説】
こんな稚拙な文章ですがよろしくお願いします。
水カラス ;横島君が「 」を見たおかげで文殊の上をいく新しい必殺技を開発しているので、まっていてくださいw
アルファミリアさん
;何がすごいかといわれて 〜がすごいといわれるようにがんばっていくのでよろしくお願いしますw