一発もの（ヘルシング+ネタバレにつき未記入）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　ロンドン郊外HELLSING本部

最上階では12人の最重要人物達による円卓会議が行われている。

―――否、行われていた。

ヘルシング本部に対し、喰屍鬼の軍隊による襲撃が行われているからだ。

　　　　　　　　　　　　　　ざわざわ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ざわざわ

退路を断たれ、狼狽する円卓メンバー・・・

「ほ、本当にあの娘と執事だけで大丈夫なのかね・・・？」

それらとは対照的に、全く動じない若きヘルシング家当主―――インテグラ

「問題など御座いません、ペンヴッド卿」

妖艶とも取れるような微笑を口元に浮かべながらそう応えた。

「つまんねぇ―――つまんねぇつまんねぇつまんねぇつまんねぇ」

喰屍鬼――グールの軍隊を引き連れるヴァンパイア・・・ヤンはぼやきながら歩く。

もう目と鼻の先に目的の場所が在る。

ここまで、全く無いといっていい程の抵抗にしかあってないヤンにとってこんなつまらない任務など早く済ませたかった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヒュパッ

が―――その過度な自信はすぐに挫かれる事となる

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ドッパァ

「な・・・ぁ」

目の端に光る物を感じた瞬間、横にいた頑丈に改造された筈のグールが千切れたではないか！！

「撃てぇ！？撃ちまくれ！！」

　　　　　　　　　　　　　　　　　シュカカカカカカカカカカカカカカカカカカッ

グール達が手に持つ重火器から放たれる無慈悲な弾丸が、一斉に前にいる影を襲う

―――しかし

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ユラリ

幻影の如き足運びによって、避ける影・・・そしてその足元とは正反対に空中を指が激しくなぞる・・・そして

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヒュパッ

「！？」

またあの光る物が自分達を囲っていると、ヤンが気づいたときには遅かった

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ググッ

その影は右手を少し前に突き出すと、軽く拳を握る―――それだけで

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ズドバンッ！！

「がご！」

グール共の体は輪切りにされ、ヤンの両腕は千切れとんだ

激痛とそれを超えるような恐怖！ヤンは知らず知らずの内に叫ぶ

「お前は何者だぁ！？」

影――インテグラに先代から仕える忠実なる僕、ウォルターは弾を避けながら思考する

この程度、今まで自分が超えてきた死線―――恐竜ハンターや殺し屋、犬に古代兵器、更に大魔王や小人や機械の兵団、はたまた爬虫類の大群に加えて妖怪、時空犯罪者や侵略者、魔神に天上人ほか、ブリキの軍隊さらにさらに、魔王や昆虫や寄生虫、犯罪者やキメラにスライムや魔女、鳥人、ロボットやシャーマン・デブネコなどと！！戦い、勝利し潜り抜けた自分にとっては児戯に等しい。

「お前は何者だぁ！？」

目の前の若造はそう叫ぶ―――考えるまでもない。今までそうしたように答える

「ウォルター・C・のび太　ヘルシング家に仕える執事だ」

おまけ

「私の出番は・・・？」

のび太の後ろで婦警がいじけたりする

あとがき

何かむらむらっと来てこんなもの書いちゃいました。
GSBの方書かずにこれ書いてました、ごめんなさい。
何時も通り、批評感想お願いします。

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