『美神どの、キャンセルするのであれば我等がいこう』
「おい！、心眼！」




そんなわけでワニ退治決行。







「はぁ〜最近ついてね〜な〜。
　わけのわからん委員（除霊委員）になっちまうし、
　ピートのせいで俺の女どもはどっかいっちまうし、
　美神さんを助けたと思ったら、余計なお世話だと言われちまうし、しかも機嫌悪くなるし、
　こんな雨の中、ワニ退治だし、
　心眼はキビシイし」
『・・・途中、ワケのわからん事をいっとるようだが、
　なぜ最後のセリフだけ力を込める。』




―――ボケとツッコミ、ポジションが確立しはじめた二人？であった。









――心眼は眠らない　その２――








――美神さんから離れろ！


――あんなザコ！、アンタの力なんかなくたって倒せたわよ！


――っ余計なお世話よ！


「はぁー」
「ど〜しました美神さん？」

先日のホテルの件で自己嫌悪に真っ只中の美神と
”幽霊の時は性格よかったのに”、のオキヌちゃんである。

（あんな事いうつもりなかったのに・・・）「美神さ〜ん」

美神は横島の初仕事の後からどうもギクシャクし、妙に横島に冷たくあたってしまった。

（だいたい、生意気なのよね。さっきだって何が”我等がいこう”よ。
　あの初仕事だって、帰ってきたらお札ほとんど燃やしてて、私の利益もほとんどないし。）「お〜い」

原作では横島の赤字を許してくれた美神であったが、さすがに額が大きくて
横島は美神に利子無しで借金をしてしまった。
よって今回のワニ退治はそれを帳消しにするものでもあった。

（・・・でもホテルの件は少し大人気なかったわね。
　帰ってきたら労ってやるか、うんそれでチャラね！）「・・・。」

美神は復活するが無視され続けたオキヌがすみっこでイジケテいた。




ドガシャーーーン

「！？、落雷！」
「キャッ！」








―――舞台は公園へ









「ぬぉーーーーーーーーー」
『バカモノ、敵に背を向けるな！、破壊力はあるが動作は遅い、
　冷静に対処すればどうにでもなる！』

あいかわらず、”不意打ち・ソーサー”で敵を倒せず怒らせた横島であった。

「ガーーー」

「コレは戦略的撤退じゃー！」
『馬鹿いってる暇があるなら、落ちいてワレが教えた事を実行しろ！
　とにかく落ち着け！』

落ち着け、と言われて落ち着ける人が世の中どれほどいるのだろうか。
少なくても作者の周りにそんなヤツはいない（作者含めて

『いいか、今回の課題はいかに超加速「サイキック・モード！」っサイキック・モードを
　使用せず相手を倒すかだ。
　もう一度言うぞ―――――、わかったな！』

心眼のありがたい講釈を、横島が聞いているか微妙なところだ。まさに、
どんなにピンチでも信念（ツッコミ）だけは譲れない（忘れない）、漢、横島忠夫であった。
そして律儀に訂正してくれる心眼に拍手したいところだ。







――戦闘前――






公園に到着し、ワニを見つめる二人？、
そこで心眼が、

『ではおぬしの能力をおさらいするぞ。
　霊波循（レイハジュン）「サイキック・ソーサーな！」
　まぁ、それについてだが超加速「サイキック・モードな！」っ少しだまれ！
　サイキック・ソーサーはそれのみで使用すれば大して消耗はせんのワレが
　コントロールすればそれなりの数がだせる。
　しかし、サイキック・モードと同時に使用するとかなりの消費になる。
　だから前はアッサリ倒れてしまったのだ。
　サイキック・モードについてはまだまだ消費が大きすぎる。
　実際の時間軸ではせいぜい１０秒がいいところだ。』

ありがたいことに横島の能力をうまく説明してくれた。
だが横島にいったところで、

「なかなかカッコいいじゃねぇか！、一瞬にかける、正にヒーローの証拠！」
『バカタレ！、ここは実戦なのだぞ！、前回はサイキック・モードを使用しようが
　関係なかったため、なにも言わなかったが、今回の敵はかなりタフだ、
　相手の急所を確実に狙わねば、倒せんぞ！』

説教を食らうのは自明の理である。

「あ〜わかったよ、んでその弱点ってのは？」
『ふむ、横島よ。あの時みたいに霊波の流れは見えぬか？』

心眼は火角結界で見せた、横島の霊視を促す。

「うぅ〜ん、自身ねーんだが、腹か？」
『上出来だ。敵が襲い掛かった時に渾身の打を決めてやれ。
　霊波・・・サイキック・ソーサーは使用するなよ。
　あれは本来、遠距離戦で使用して意味があるのだからな。』

霊視を少しずつ覚えていく横島に満足する心眼であったが、







「じゃ、とりあえずお決まりのやつ、くらえ！」
『！』

横島はサイキック・ソーサーを投げた。

『霊力の無駄遣いをするな！（前言撤回だ！、こやつはまだまだだ！！）』

呆れ怒る心眼。





――回想終了――






『―――もう一度言うぞ、拳に霊気を集中させろ、　
　敵が攻撃してくるところにこそ最大のチャンスがある、わかったな！』
「くぅ〜、せめてサイキック・モードを使わせてくれ！
　あんな攻撃あたったら、死ぬぞ絶対！」




横島の懇願に呆れながら、




『甘えるな！、ワレはおぬしならできるといってるのだ！
　これ以上、甘えるならワレは二度と手を貸さんぞ！』

ちょっとばかしキレタ心眼であった。
その間にも徐々に距離をつめる暴れワニ、

「っちっきしょー、こえーもんはこえーんだよ！」

叫びながらも、敵に向きかえり攻撃を開始した。


「グガーーー！」


巨大な口を開け飛び掛るワニ。








―――突如、辺りが光に包まれる






目標を見失うワニ―――






「今じゃーーーー」






ワニの牙を回避し、アッパー気味の攻撃を―――












「サイキック・スマッシュ！」

命名しながら実行する。
何気に余裕あるんじゃねぇか？っと思うのは作者だけではない











―――戦闘が終わって

『やればできるではないか。』
「ん、まぁな。あんだけいわれちゃな。」

横島の戦いに満足する心眼

『そうだ、戦いとは己が持つ術をいかに使用するかで決まる。
　横島よ、あの土壇場でめくらましをするとは上出来だ。』
「あぁ、ＧＳ試験でもうまくいってたからな、
　ちなみに、サイキック猫だましって名だ！」

実に名を付けるのが好きな男である。

『まったく始めからそうすればよいのだ！』

なぜか照れ気味に言う心眼。

「そ〜だな、しかし少しは信用しろよ、
　ちゃっかりサイキック・モードの準備してんじゃねぇよ！」
『うっうるさいぞ！』

心眼はいつでも対応できるように、準備をしていた。
”甘えるな！”、と言いつつも過保護な心眼である。

「ま〜ありがとな、少しは自信ついたような気がするし」
『気にするな、それより体の調子はどうだ？』

いままで戦いが終わってろくに動けなかった横島だが、

「ん、そういえば、いつもと違って今日はまだ余裕があるな」
『それが普通だ、今回の戦いを忘れるな！』

しっかり浮かれてる横島に釘をさす。




『・・・ところでサイキック・スマッシュとは何だ？』
「・・・なんとなくかな？。」










事務所に戻ると、小さな美神れーこが居た。

「なんなんすか、この子」
『ワレも同感だ』

ちなみにれーこは熟睡中である。
そこで半死状態の美神が

「遅いわよ！」
「美神さん、大声だしたら起きますよ。」

元気？なオキヌちゃんが美神をとめる

話を聞くと死んだはずの母親が突然尋ねて、
れーこを置いていったらしい。
それで美神とオキヌはれーこの相手で疲労困憊らしい（疲れているのは美神だけだが）。

「で、除霊のほうはどうだったの」

公園の件を聞いてくる美神に対して、

『なんとか倒しましたよ、美神さん、これで借金の件チャラっすよ。』
「わかってるわよ、まぁ少しはマシになってきたんじゃない。」

さすがは美神令子、実に捻くれた労いをしてくれる。

「美神さんが俺のこと・・・これは愛の告白じゃーーーー」バシ

凄まじい裏権が横島に飛ぶ

「勘違いしない、アンタは一応、私の弟子になってるんだから
　いつまでも情けないと面子に関わるのよ！」
「ハッハイ」










「子供の私を狙った存在がいるかもしれないから、
　絶対に外へは出ちゃダメよ！」

翌日、美神がそう言い残し、東都大に向かってしばらくした後

「さっさすがに疲れた。」
「お疲れ様で〜す。」

れーこの相手をし続けて倒れている横島

コツコツ

「あれ、鳥だぁ！」

オキヌが窓のそばにいる小鳥に注目すし窓に近づいていく




「『！！！』」

突如、れーこと心眼がなにかに反応する

「逃げないぞ？」
「かわいい、れーこちゃんも来てごらん。」

横島も何か違和感を感じたのか窓際に歩いていく


バサバサ


空に羽ばたいていく小鳥達
そして外にはＯＬ風の美人な人がこちらを見つめていた


とっさに外に行こうとする横島

『待て！』

それを止める心眼




『横島、アヤツを霊視してみるのだ！』
「っち、いいとこなのに。」




ふてくされながら霊視を開始する





「う〜ん、なんか霊気の色が違うように見えるんだが気のせいか？」
『やはりか！、気をつけろ、
　アヤツ人間ではないぞ！』











――心眼は眠らない　その２・完――






あとがき

どうも、テストでは空白が半分近くあったhanluckyっす！（もう、どうでもいいや）

ハーピー編、突入！
サイキック・スマッシュは書いてる途中で思いつきました。
もっといい名前があったら教えてください。

＞shinさん
妙神山か〜まぁそこで文殊を覚えると思います。（たぶん

＞法師陰陽師さん
本当、心眼よ、このＳＳでは君を死なせはしない！（たぶん

＞九尾さん
前回のレスについてを文中で説明しました。どうでした？

＞.さん
なんとか機会があればぜひとも書かさせもらいます！

＞片やマンさん
一気にハーピー編にいっちゃいました！

＞wataさん
やっぱカウンターの方がカッコいいんですよね

＞ゼフィさん
留年・・・こえーなそれは。（人事じゃないし

＞シロガネさん
サイキック猫だまし、出ちゃいました。どうです？

＞草薙京弥さん
今回はサイキック・モード無しっす。（日々修行！

＞・・・エクトプラズムさん
アシュタロス戦までいけたらぜひ書かせていただきます。

＞T城さん
とりあえず、３月過ぎまでは暇なんで書けると思います。そこからはどうなのかな〜