はじめに
ここで使われ…
横島「しつこい!!」
あぅ
『降魔体質者』…魔を身に宿すことのできる者、限りなく魔に近い者、数十年に一人、数百年に一人という確率でしか生まれない者……………ブッチャケて言えばデビルマンになれる者ってこと
「おい、キーやん!」
「どうしました?サッちゃん」
「横っちがさっき天使と戦ってるのが確認されたそうだ。どうゆうこっちゃ!」
「サッちゃん、それは本当ですか!」
キーやんの声が低くなり、二人の空間に冷気が混ざり始めた。
「セイレーンのシンクラヴィアが報告してきたんや」
「彼女の報告なら確かなんでしょう。急いで彼に手を出した組織を発見し戦滅させます。なんなら私が先陣をきりましょう」
「さすがにワイ等が直に手を出すのはまずいやろ。まずこの殺気とめぇ息苦しくてかなわん」
魔界、神界、精霊界の最高指導者達は横島のことを気に入っていた。命を狙われているにも関わらず神・人・魔・精霊を平等にみることのできるこの少年を守りたいと思った。だからサッちゃんは横島に気付かれないように護衛(戦える力を付けてからは監視に切り替えた)をつけ、キーやんは横島を狙うことの出来ないよう圧力をかけた。しかし目の届かないところで今回の様なことが度々起こるのだ。
「彼が何をしたって言うんですか」
「言うな。キーやん、ワイ等はワイ等の出来ることをしようや」
「そうですね。ヒャクメを呼びます。サッちゃん」
「なんや?」
「白虎のミヤビも監視に回させますね」
「了解や。…なぁキーやん」
「なんですか?」
「横っちは今までの『降魔体質者』のなかで上位のいい奴やな」
「そうですね」
「まず神代慶やろ」
「甲斐刹那と要未来も」
「ケーちゃん、ワイがいいセキ座らせたるからのこりぃ言うたのにいってもうたしなぁ」
「セックンはルシファーの息子として魔王になれるため、帝王学、学んでるんですよね」
「そや。あいつ、カナちゃんとエレジーちゅう婚約者がおるしなぁ」
懐かしみながらも今戦っている少年のため、二人は仕事をする。
―――――――
横島は令子達に連れられて六道邸にきていた。
「へ〜大きい」
「なんたって、あの六道家の本家なんだから」
「令子…あんたが威張ってどうするワケ」
「うにゅ〜〜」
その六道の跡取りは横島の腕に抱きついていた。
「冥ちゃん、いい加減離れて」
(腹減って理性が…)
(人間の肉はあんまうまくないからな)
(でも、この柔らかい肌が美味そうで)
魔界で三歳から11年間育った横島は煩悩より食い気が強くなっていた。
「おかえりなさい〜冥子ぉ〜」
六道邸に入ると冥子と似た和服姿の女性が出迎えた。
「あらぁ〜。そちらの方はぁ〜」
「横島君っていうのぉ〜。さっき迷惑かけたお詫びにご飯に誘ったのぉ〜」
「あらそぉ〜。ごめんなさいね。私は六道冥穂」
「おば様は六道の当主なのよ」
「だから何故、あんたが威張るワケ」
「横島忠夫です。よろしくお願いします」
「こちらこそぉ〜」
冥穂の目が相手を探る眼に変わったのに横島は気付いた。
「警戒しなくてもいいですよ。冥ちゃん達に何もするつもりありません」
冥子に引っ張られて奥に進む横島は冥穂の横を通りすぎるとき、耳元で囁いた。
「!」
ハッとして振り返ると横島が至近距離にいた。
「…ごめんなさいね。そういう人がいるからついつい」
「大切にしてるんですね」
「子はね、親にとって大切な宝物なのよ」
「それは痛いほどわかってますよ」
微笑みながらいう横島の瞳に言い表せない感情の色があったことに冥穂だけが気付いた。
(とても悲しく、とても優しい目…その歳でする目じゃないわよ。)
――――――
「あ〜美味かった」
「喜んでもらって嬉しいわぁ〜」
「よくあんなに入ったわね」
「なんせ、2日ぶりの食事だったんで」
「そうだぁ〜。横島君にみんなを紹介するわぁ〜。みんな出てきてぇ〜」
12体の式神が冥子の影から現れた。
「この子が…」
冥子の話しを聞きながら横島はあることに気付いた。そしてそのことを冥穂が気付いた。
「横島君、どうかした?」
「ん〜冥ちゃんの弱点がわかった」
解説
甲斐刹那、要未来、エレジーは/真女神転生デビルチルドレン/からです。
神代慶は/闘神デビルマン/の主人公。今後、出すつもり今んとこなし
セイレーンのシンクラヴィアと白虎のミヤビは/まじしゃんず・あかでみい/からミヤビのヒーリングネタもたぶんやります
不動明を出さなかったのは別に元祖デビルマンを知らないからではありません。別のところで出てもらうためです。
では