とあるスタジオ。
ざわつきながらも観客席に座った者達は緊張に包まれていた。
「皆さん、いいですか。 泣き無し、復活無し勝負」
卸したての神父服を着た唐巣が、観客席に向かって確認をする。
沈黙がスタジオを包む。
「ならば、開始だ」
唐巣のSSSにらめっこ!!
「まずは軽く・・・
SSSにらめっこ!
『GS試験に受かった
タイガー・寅吉』」
「ひどいんジャァァァァァァ!!」
「退場ォォォォォォ!」
こんなネタで引っかかるとは思わなかった唐巣、しかし、退場は退場である。
唐巣の台詞と共に現れる、熱く暑い漢。 そう、恐怖の肉体美・・・
「あどぉぉぉぉぉん!」「さむそぉぉぉぉぉん!」「「我ら、マッチョブラザーズ!!」」
ワセリンと舞台裏でパンプ・アップした身体から滴り落ちる漢汗を光らせてタイガーを拉致。
さらばタイガー、君の出番はもう終わった。
マッチョブラザーズが撒き散らした恐怖を忘れるかのように、唐巣は次の問題を投げかける。
「いまさら逃げれないから、さくさくと行きますよ。
SSSにらめっこ!
『しっかり仕事をこなす
六道冥子』」
・・・
・・・
・・・
「セーフの様ですね。 では、次
SSSにらめっこ!
『マダムキラーの
伊達雪乃丞』」
「まてやゴラァッ! なんか恨みでもあるんか!!」
「まちなさい雪乃丞! 私というものが有るのに、心当たりでもあるのですか!」
やましいことがあるのか雪乃丞が立ち上がり、恋人の態度にかおりが憤慨する。
「二人ともぉぉぉぉ 退場ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! (伊達君すまない。 このネタは速く使わないと私に来るんだよ)」
何気に鬼な唐巣であった。
今回は御姫様抱っこで拉致された二人。
舞台裏で壮絶な痴話喧嘩があると思うが、当局は一切関知しない。
「・・・さぁ次です。
SSSにらめっこ!
『実は、嫁も子供もいる
ピート』」
「なんですってっ! ピートは独身なワケ、ちゃんと確認済みなワケ」
「そうです、小さい頃から知っている私が保証します!!」
「エミ君、アン君。 退場ォォォォォォォォォ!」
「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁ」」
悲鳴と共に二人共退場。
「では、最後です。 皆さん気を引き締めてくださいね。
SSSにらめっこ!
『実はかわいいもの好き、愛読書は『可愛い奥さん』
夢は小さい白い家に白い犬と小さなブランコがある家に住み
旦那とラブラブイチャイチャと暮らしたい
美神令子君』」
『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!』>令子除き全員
その後、唐巣の姿を見たものはいない・・・