何やら知り合いだったような大竜姫とムーちゃん
二人の関係や、如何に!!
弐竜衝突す!!
横島宅居間
先程までとは異なった緊迫感が居間を包み込む
「あら、久しぶりに会ったのに何の挨拶もなしですか?」
沈黙を破り大竜姫がムーちゃんに言う
『挨拶?なぜ私が貴女に挨拶など!!』
「あら、私は以前貴方の持ち主だったじゃないですか。」
『私の持ち主だったのはスサノオ様だ!!』
「夫の物は妻の物、妻の物は妻の物と言うじゃありませんか。」
『似非ジャイアニズム!!』
「だいたい、何をそんなに怒っているんです?」
『何を怒っているかだと!!自分の胸に聞いてみろ!!』
「・・・・・・・・さっぱりと。」
『私を小包にして天照様に献上したのは何処の誰だ!!』
「・・・・・・さあ?私には何の事だか?」
『貴女が私をスサノオ様から引き離すためにしたんでしょうが!!』
「まあ、そんな事もありましたね〜。」
怒り狂うムーちゃんをノホホンとかわす大竜姫
『えーい、このままではらちが明かん!!』
ムーちゃんが叫ぶと閃光が部屋を包み込んだ
「うわ!!何だこの光は!!」
叫ぶ横島、段々と晴れていく視界
そこには大竜姫と同じくらい(外見年齢)の紫色の髪の美女が立っていた
「だ・誰だ?」
「ついに正体を現しましたねムーちゃん、いえ八岐大蛇!!」
「な!!八岐大蛇はスサノオに退治されたんじゃ。」
「そう、確かに私は遥か昔スサノオ様に敗れ去った。それ以来少しでも御傍にいようと思い我が身を剣へとかえていたのに!!」
「何か大変だったんだな。」
「そうなんですよ。それなのにこの女はそんな私をスサノオ様から引き離したんですよ!!」(涙)
涙ながらに横島に訴えるムーちゃん
「何やら騒がしいのお。」
「あ、おかえりなさいパパ♪」
安全と判断したのか居間に帰ってきた老師とシルナ
「ただいまシルナ。老師、九鬼ちゃんはどうしました?」
「あやつは遊び疲れたのか眠ってしまったわい。」
「そうなんですか。」
「それより、そこの者は何者じゃ?」
老師がムーちゃんを見ながら言う
「ああ、公園のフリーマーケットでもらったムーちゃんです。」
「ほお、最近は公園で人○売買を・・・・って、そんなわけあるかー!!」
「え?いや、元々は剣だったんですけど・・。」
説明の足りない横島につっこむ老師
誤解されたのに気がついた横島が説明しなおした
「伝説の剣に主として認められるとは、やるでわないか。」
「でも、この通り大竜姫様と中が悪いみたいで・・・。」
そう言って横島が二人の方を見ると
ゴゴゴゴゴゴゴゴーーーー!!!
すでに霊力の嵐が吹き荒れていた
「・・・・・・・・大変じゃな。」(汗)
「一言で片付けんで下さい・・・。」(涙)
同情?する老師と、ちょっとブルーな横島
「・・・・・ママ?」
そんな中、シルナがムーちゃんに近付く
「え?シルナ?」
シルナの突然の行動に戸惑う横島
このときシルナの中では『紫の髪=自分と同じ=自分の親=ママ』という図式が成り立っていた(御都合主義万歳!!)
「えっと、あなたがシルナちゃん?」
「そうだよママ♪」
ちょっと困惑するムーちゃんと嬉しそうなシルナ
(シルナちゃんはご主人様の子供、この子のママが私、私はご主人様の妻!!)
「そうですよ、シルナちゃん。」(ニッコリ)
「ちょ・ちょっと待ちなさいムーちゃん!その子の母親になるのは!!」
妙に優しく微笑むムーちゃんと焦る大竜姫
「・・・・・・・・シルナちゃん、ちょっと・・。」(ニヤリ)
その大竜姫の様子を見て何かをシルナに囁くムーちゃん
「??シルナちゃん、ムーちゃんはなんて言ってたの?」
「あのね、ダイリュウキママのことをダイリュウキおばちゃんって呼ぶといいって。」
「お・・・お・ば・ちゃ・ん!!」
「ホホホホホホ♪お似合いじゃないですか大竜姫。」
「ムーちゃん、貴女って人(?)は〜!!!」(怒)
大喜びのムーちゃんと激怒する大竜姫
「ママ、わたしワルいこといった?」(ウルウル)
涙目で訴えるシルナ
「シルナちゃんは何も悪くありませんよ。」
そんなシルナを慰めるムーちゃん、はたから見ると仲の良い親子である
「いやー、いいもんですな、こういう光景も。」
「まったくじゃなー。」
「ほんとに。」
そんな光景を他人事のように魔鈴がいれたお茶を啜りながら眺める横島達
「そういえば、お主が居らぬ間に六道から連絡があったぞ。」
「え?何だったんすか?」
「何でも課外授業の一環として、とある霊的建物を期間中管理して欲しいそうじゃ。」
「何なんですそれ?」
「まあ、GSの仕事としてもまともな物じゃしな。良い経験になるじゃろ。」
「で、場所と期間はどうなるんでしょう?」
「期間のほうは現地で知らされるそうじゃ。場所はひなた荘と言う所らしい。」
「ひなた荘?旅館か民宿みたいな名前っすね。」
「温泉もある、とりあえずシルナは連れて行って良いそうじゃが、他の者は・・・。」
(ど・どうやって皆に納得させる!!)(滝汗)
「今回は仕方ないですね。わたしの方からも皆さんを説得しましょう。」
「ありがとうございます、魔鈴さん!!」
「ちなみにワシも監督役としてついていくぞ。(温泉にも入れる市の。)」
「そうなんすか?老師もよろしくお願いします。」
こうして新天地へと旅立つ事の決まる横島親子+α
これからどうなるのかは、作者でもわからない!!(いいのかな〜?)
とりあえず、ツヅク!!
あとがき
毎度ありがとうございます。kumaです。
美智恵の再登場を待たずして新展開へ!!
如何なる横島親子!!とりあえず一言、
『ラブひなって萌えるよね♪』
追申:待っていた人が居たかはわかりませんが、書くのが遅くて申し訳ありません。どうか見捨てないでやってください。