病んだ心を持つ少年
第五話 古の亡霊
唐突だが“伽藍の堂”のメンバー、蒼崎橙子と黒桐幹也、正確にはメンバーではないがよくいる両儀式。
葵学園の生徒、式森和樹、杜崎沙弓、神城凛。
あわせて六名が、現在葵学園の近くに位置する廃墟、“伽藍の堂”とは異なり完全に人が住んでいないので洋館の廃屋を前にしていた。
この六人が勢ぞろいして夜の廃墟を前にしているのは伊達や酔狂からではない。
「さて仕事だ、黒桐、式、学生共」
そう、お仕事、只この中で最年長であり“伽藍の堂”の経営者蒼崎橙子に現在仕切る権限はないように思える状況だが。
「トウコ、その態度は命を掛けているぞ、一度死ぬか。 お前は死んでも生き返るのだろう、俺は見ていないんだ試しても良いか」
蒼崎橙子の乱暴な命令口調は、冷たい両儀式の言葉に封殺される、しかも言葉の内容が怖すぎる。
言葉の調子も普段の冷たさではなく怒りを湛えた冷たさ、そんな式に続いて。
「そうね、蒼崎、口は慎むべきだわ、特に今は」
沙弓も同様の感情を声に込めて忠告、否通告しているのだろうか。
二人の直死の魔眼の持ち主に睨まれる蒼崎橙子、死線を探られているかもしれないと考えると普通人なら生きた心地がしないであろう、橙子でさえ冷や汗を流している。
死ぬことが怖いのではなく、只単に迫力に負けているだけだろうが。
何故彼らがこの廃屋の前にいて、橙子がこのような態度で迫られているかと言うと。
それは数時間前に遡る。
「幹也を辞めさせる、良いなトウコ」
ある日、黒桐幹也と両儀式が連れ立って“伽藍の堂”にやって来て、両儀式のその簡潔な一言から始まった、簡潔すぎて何がなんだかわからんが、黒桐幹也を“伽藍の堂”というある意味特定個人の趣味の産物から離れさせようと言うことらしい。
「良いも何も何が言いたいんだ、式、唐突に言われても判らんぞ」
確かに判らない、式の唐突な言葉だけで全てを察せと言うのは無理だろう。
だが、式が黒桐幹也を指で指し、その様子を見ればなんとなくわかる、なんとなくだが、多分ご理解頂ける。
黒桐幹也の顔色は悪かった、更に幾分痩せている、しかも恨みがましそうな目で蒼崎橙子を睨み据えていた、普段温厚な彼が敵意を、それも親しい雇用主に向けるのは珍しいことだ。
彼はお人よしと分類されるぐらい人がいいのだから。
「給料4ヶ月の滞納は十分に辞職の理由になる、トウコ」
そう、幹也はここ4ヶ月金銭的給与を雇用主から受け取っていない、幾度となく催促したが払おうとしない雇用主と、それを払うことが出来ない財政状態。
幹也もその財政状態は知っているが、その状態に追い込んでいるのは当の雇用主である。
原因は雇用主の知的好奇心を満足させるガラクタの増加、つまりは仕事の報酬が従業員に渡る前に雇用主が即座に使い込むと言う状態が、ここ4ヶ月続いているのだ。
更に雇用主の顔色は普通で痩せてもいないし貧しさも感じないと言うことは自分の生活に必要な金銭は確保していると言うことだ、最低の雇用主といって良いだろう、どこぞのGSの女を彷彿させる。
今日、いい加減に支払いを滞らせると言うかまったく支払いの意思を見せない、蒼崎橙子に対して黒桐幹也の恋人たる両儀式が実力行使に出たと言うことだ。
恋人としては、文句の一つや二つ言っても良いだろう。
なんとなくこの雇用主に労働基準法やその手の法律を持ち出すよりも最も効率的な人物が怒りの声を上げたといったといってもいい、これまでも両儀式が支払いを求めないわけでもなかったが、雇用を盾に取ったのはこれが暫くぶりである。
つまりは以前にもやったのだが。
因みに、今回は幹也のほうも本気である、最近の彼の食生活は、両儀式が何故か毎晩作ってくれる彼女手製の夕餉とその残りを朝食代わりに食べると言うヒモに近い状態に陥っているのだから。
男のとしてのプライドもズタズタである、因みに昼食は、事務所にあるものを勝手に食べている、それぐらいの権利はあるだろう。
「橙子さん、いい加減に払わないと僕も本気です、辞めるのを認めないならば滞納分の額になるまで橙子さんのコレクションを骨董店で売りさばきますからね」
幹也の声も本気だった、彼女が使い込む、一般人にはよく分からないガラクタ、彼女にとっては魔術的な価値はかなりのものらしい一品、でもわからない人間にはガラクタの山、と言うかそれに金を使われるのはたまったものではない。
この言葉には橙子も反応する。
「黒桐、そんな横暴は赦さんぞ、あれを私が集めるのにどれだけの苦労をしたと・・・・・・・なんだ式」
が、式がそれを滅殺する、魔眼と握りこんだ拳を持って、両儀式の視線は高位の魔術師たる橙子にはかなりのプレッシャーだろう。
「知ったことか、嫌なら給料を払え、因みに被雇用者の権利として、このまま辞めさせても未払いの給料分は売り捌くがな、後退職金もだ」
橙子が自分のコレクションを惜しんでの発言は、正当な権利と両儀式の直死の魔眼を孕んだ視線を持って押しとどめられた。
今、両儀式と言う人物をそれなりに知る自物が彼女を見たらこう評するだろう、あれは殺す目をした“両儀式”だと。
つまりは本気だと言うことだ。
今、蒼崎橙子に両儀式と黒桐幹也により与えられた選択肢は。
1.幹也の給料を支払う。
2.幹也の辞職を受け入れ、未払いの給料と退職金分のコレクションを失う。
この二択だが、現在の財政事情から見ると一番を選択してもコレクションを売り捌かなければならない、二番でも同様であるし。
二番の場合、折角使い勝手のいい男を失ってしまう、黒桐幹也はそれなりに優秀だし、何より従順なので(彼本人からしてみればいいたいことはかなりあるだろうが)、手放すのは惜しい。
誰が従順な従僕を自ら手放すことを望むものだろうか(しかも閑話でも書いたがひそかに橙子は黒桐幹也を狙っている、と言うかつまみ食いはした)。
「で、橙子さん給料支払ってもらえるんですか」
幹也が追い込みをかける、どうやら完全に本気だ、洒落抜きで幹也は雇用主に反旗を翻している。
黒桐幹也と両儀式この二人を敵に回すのも御免こうむりたい気もするが、蒼崎橙子それから暫くの折衝の後、何とか金は用意すると言うことで二人を渋々納得させた。
つまりは一番の選択肢をとりなおかつコレクションを失わないという努力を彼女がすることになったのだ。
橙子の内心としては。
黒桐、私になんて事を迫るんだ、前に私の体を散々貪ったくせに(していません貴方が痺れ薬を飲ませて襲い掛かったんです)、あれでは不満だと言うのか(逆レイプだから不満でしょうに)。
それに式、覚えていろ、永遠に黒桐がお前から離れないと思ったら大間違いだ、男など私の手管に掛かれば(なにやら不穏なことを考えております)お前のような小娘には出来ないようなことで、体で私を求めるように仕向けることなど造作も無い(完全に悪役のノリです)。
どうやら反省はしていないようだ。
それよりも以前から考えていたのか、黒桐幹也、蒼崎橙子の完全従僕化でも実行しそうな感じだ。
なお、多分だが、黒桐幹也を式から奪い取ったら、月姫の直死の魔眼持ちではないが17分割だろう。
それに加えて。
直死の魔眼の持ち主もう一人にも迫られていた。
いうなれば杜崎沙弓。
眼前にナイフを突きつけ、葵学園の制服を身に付けた長身の美女、その目に笑みは無く、狂気に染まった哂いも無い、ただ淡々と橙子の目前に幾枚かの紙をおいて迫っている。
「溜まりに溜まった私達の報酬支払ってもらいましょうか、蒼崎橙子。 総額200万に到達しそうなのよね、これ以上溜め込ませると貴方夜逃げしかねないから」
因みに神城凛は橙子から少し離れた入り口との中間点にいる“縮地”を使う凛で逃亡を阻止する算段らしい、もし何らかの手段で沙弓が拘束、無力化された場合の。
そこまで警戒されて、滞納金を迫られる女蒼崎橙子、金に関しての信用度は先程の二人以上にもたれていないのかもしれない。
因みに和樹は事務所のソファで我関せずとボンヤリと自分で入れたコーヒーを楽しんでいた、彼だけが微妙に平和な雰囲気を発散している。
いやそれだけなんだが。
因みに橙子は夜逃げと言うか長期の失踪を考えないでもなかったとだけ書いておこう、彼女逃げるだけならそれなりにうまいだろう、魔術師協会からも行方不明として扱われ、実際に自分の所在はつかませていない。
黒桐幹也の調査能力との戦いになるかもしれないが、それはそれでの逃亡者と追跡者の愉快な物語になりそうだ。
かなり長い話になりそうだと言う予感はあるが。
だが、今は眼前にあるナイフと机のうえにある紙、未払いの報酬に対する念書なのだが、高校生でその辺をきちっとしている当たりB組に毒されているのかもしれない、あのクラスでは金こそが万物の正義として扱われているのだから。
只、そのクラスの影響か、さっきの両儀式以上にストレートかつ暴力的に金銭要求を掛けてくる沙弓。
それに対して橙子の反論は。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
沈黙だった、無い袖は振れないとでも言えば間違いなくこのナイフは彼女の“死線”に潜り込むことが判り切っている雰囲気だったので不用意な発言はできない。
死んでも死なないのだが、痛いのは確かだし、死ぬとそれなりに費用が掛かる、と言うかその費用が捻出するのにまた同じような、いやそれ以上の苦労が待っていそうな気がする。
「もう少し待て」
シュッ。
わずかな空気を切り裂く音と共に見えないぐらいの高速で放たれたナイフの軌跡は橙子の前髪の先をほんの一mmだけ切り裂いた、脅しだろう。
「私は今払えって言っているの、蒼崎、理解している。 それにいい加減私たちの貯蓄もないのよ、貴方のせいで」
感情の抑揚の無い声、金の為に冷徹になる人間、それは当たり前のことだ社会に生きる以上、金銭は偉大であり、万物に通じる価値基準となりうる、B組ではないが、金銭問題はクールにやり取りすべきものだろう。
よって不用意な失言は命を縮めかねない、結果、今の武力行使に繋がったのである。
橙子は微妙に嫌な汗を一筋流しつつ。
支払いを約束した。
追記、貯蓄が無い理由としては支払いが滞っているのが原因だが、彼女達三人は閑話でのように現在、親と言う存在がいない。
つまりは学費、その他生活費を自活しているのである,因みに身元保証人は蒼崎橙子である。
金銭が重要であると言うスタンスは式と言う最後の供給源を持つ幹也以上にシビアな三人である。
よって彼女たちのほうが取立てが厳しかった。
なお、この二組の取立ては別々に行われていたりするが時間的にそれほど離れていない、偶々かち合わなかっただけだ。
支払いを迫られた後橙子は、どこぞと連絡を取ったりしていたようであるが。
その辺は冒頭に繋がる。
で、冒頭の時間軸に戻ろう。
「もう一度言うが、仕事だ。 こちらが今回のクライアント、風椿玖里子。 杜崎達は同じ学校だから知っているんじゃないか」
因みに、これは無い袖は振るえないなら、金を稼ごうと言うことで急遽得た仕事であった。
彼女にしては建設的かつ現実的な金の稼ぎ方である、それを支払わねばならない人間に手伝わせるのもどうかと思うがその辺は割愛すると言うか考えないでいよう。
支払いがいいのと、付き合いのあった業者であったので仕事がとりやすかったのが理由だ(仕事は建築のほうで設計図を描いたと言う表のビジネスとしての付き合い、魔術師蒼崎としての付き合いではなかったのだが)。
依頼主は風椿不動産。
この廃屋に着工したいが奇妙な事件が立て続けに起こり工事に入れないのでその原因の調査と解決を依頼されたのだ。
無理矢理依頼を引っ張ったともいえるが。
だって普通建築士として通っている人にその手の仕事任すか。
で、一応依頼内容の説明やら廃屋の鍵などを持ってきたのが風椿玖里子というわけだ。
なお、彼女の沙弓たちがいるとは考えてもいなかったので驚いた。
驚いていると言うよりは。
どうも前回顔をあわせた時のことと、その後校内で以前から有名であった“アイアンメイデンの刑”が自分に降りかかることを恐れているのか沙弓たちを怖がっているような様子だった。
確かに、怖いし、怖いと思うだろうが。
いきなりネックハンギングツリーをされ、一緒にいた女の子(夕菜)はのされ、その後、3Pを見せ付けられ。
その翌日には人間の精神を崩壊させるような刑罰を科す人間を怖がるなと言うほうが無理かもしれない。
因みに、凛と沙弓は玖里子を見ただけで、それほど気にしている風ではなかったが。
気にしていないのか眼中に無いのかは別の話だろうが。
橙子は依頼人の様子を無視し、と言うか頓着せず話を続け、そして廃屋に入ることと相成る。
事故の原因の調査と解決が依頼内容なのだから入らなければお話にならないのだが。
なお玖里子は鍵を渡して説明すると帰ってしまった、居心地が悪いのだろう。
橙子が鍵を使い廃屋の門を開け屋内に入り、後のものがそれに続く、順番としては戦闘力の全く無い黒桐を中心に入って行く。
「何かいるな、ここは」
「ええ、そうね蒼崎、気配がするわ。 それもそれなりに上等の部類がいるようよ」
「ですね、姉様。 ですが明確な敵意と言うか悪意は感じません悪霊と言うわけではないでしょう」
入るなりの橙子、沙弓、凛の会話である。
彼女たちの感覚器にはこの館内に人ならざるものの存在をたちどころに感知したようだ、和樹も感知しているはずだがこちらは相変わらずの無表情、無感動なので判らない。
只、別段警戒している様子は見せていないので、それほど危険は感じていないといったところか。
幹也はその手の感覚は育っていいないし、式は感覚的に分かるが、彼女たちほど明確ではないようだ。
何かいる、と漠然とわかる程度。
それは劣っていると言うよりは、そういう風に訓練を科していないという差の問題だろうが、何も両儀式は戦いを生業にしているわけではないのだから。
まして人外の化け物と戦うことを想定して鍛えていたわけではない。
両儀式は戦いを嗜好するもの、技能は持つが、彼女らほど万能に特化していない、彼女が特化するのは“殺す”ことのみ。
一応、会話を進めている三人が周囲に注意を散らす、敵意を感じないからといって即安全と言うわけではないし、実際に事故が起こりけが人は出ている。
油断するような甘い人間でもないからその手の心配は無用かもしれないが。
黒桐幹也を除けばここにいる人間はそれぞれ一騎当千の化け物に近い力を保有している人種であるのだから。
(なお橙子は魔法回数数十万回の大魔術師であり、単純魔力、技能、構築速度、種類それら全てに於いてこの場所にいる全員より優れている、魔術戦でデビルキシャーに勝てるかもしれない)
唐突に、安置されていた家具が一行を襲う続け様に様々に。
ポルターガイスト現象。
只、指向性をもって物体が襲い掛かっている。
それを式と沙弓がナイフを一閃させ、恐らくは家具にある死線に沿うように振るい、家具をバラバラにして迎撃する、凛は回避に周り、和樹は自分に迫るのだけを左手で跳ね飛ばしている。
和樹が使っているのは何気ないが“九頭龍”の一手返し技の“左竜翔扇”払われた家具は壁に激突した粉々に粉砕されている、何気に高度な技を使っていた。
恐ろしく自然に呼吸をするような容易さで。
橙子は黒桐と共に結界を張って防御。
といっても何もしていないのではなく、あたりを見回し何も無い空間を見据え。
「僅かながらの敵意か、明確な悪意が無い、威力も知れたものだ」
とか橙子が呟いた後。
「いい加減に出てきたらどうだ、そこにいるんだろう、幽霊」
と指先から、軽く雷撃を放ち誰もいない空間を焼く。
が、それだけで暴れ狂っていた空間が沈静化し、誰もいなかった空間に影が浮かび上がる、半透明な少女の姿をかたどった幽霊の姿が。
幽霊少女の姿は中世のお姫様のようなドレスを来た10歳くらいの金髪の女の子の姿をしていた。
で、その後の結果はどうも簡単なので簡単に言うと、基本的に幽霊の、つまりはエリザベートの主張が代わりに住むところもないし壊そうとする輩がいるから追っ払っただけ。
本編と事情は変わらず日本に流れてきて住むところに困って嫌がらせを働いていただけだった。
悪意が無いのは、適当に痛めつければ退散しているので大怪我させるような気はまったくなかったらしい、確かに暴れた家具にそれほどの速度は無かったから直撃しても打撲程度だろうが。
で、解決策。
エルザベートの処遇。
エリザベートに悪意が無いので無理矢理祓うのが少し気が引ける。
住居問題。
住み心地のよさそうな廃墟、“伽藍の堂”。
依頼内容。
原因の解明と解決。
結果、橙子が引き取る。
つまりは“伽藍の堂”にエリザベート(以後エル)を住まわせると言うことで解決。
因みに提案者、黒桐幹也、若干の反対意思蒼崎橙子、但し多数決と言う民主主義の基本に則り橙子の意見棄却、今回本当に立場が低い。
その後、解決を依頼主に伝え。
報酬として300万円を手にした橙子だったが、貰って数分で残金数万円にまで落ち込んだと言う。
“伽藍の堂”
「のう、橙子、何処が妾の部屋じゃ? この建物何処も居心地が良いのじゃが」
仕事が終わり二人きりになった橙子と新たな入居者エル、何気に幽霊に居心地が良いと褒められる廃墟ッぷりといったところか、褒められているんだか、貶されているのだか。
妙に疲れた様子の橙子、目の前の金銭が泡のように消えていったのが精神的に辛かったのか、それとも同居人の存在に頭を悩ませているのか。
「好きに使え、只二階と三階は私の仕事場だから駄目だが、ここか一階の空き部屋を使え」
「まぁ、これからよろしく頼むぞ橙子、一応妾の家主であるわけだから手伝いくらいはするので良しなに」
もしかしたら橙子、現時点では気付いていないが黒桐幹也に次いで自分の世話をしてくれる存在を得たのかもしれない
後書き。
エル登場、彼女は“伽藍の堂”のメンバーになって頂きます、GSの“巫女服幽霊”みたいなものです。
今回橙子話でしたが、順当に良くと次は神城駿司編、どうしたものでしょう。
それにそろそろ和樹のうちに潜むナイア、デモンベインのナイアと考えていいいです、を登場させようかと。
宿主に屈折した愛情を持っているナイアと沙弓の喧嘩とか想定しているんですが。
ではレス返しです。
>九尾様
和樹達を理解できるのは稀有でしょう、式あたりなら理解できるかもしれないと思っていますが、橙子さんも古い家系の出だからわかるかもしれません。
和樹は壊れたまま現在生きていると言う感じです。
>33様
確かに根源を目指すものにしてみればナイアはその根源に近い存在、混沌存在であるナイアは興味の対象としては・・・・。
後、幹也って案外異常者のような気がするんですよ、だってあの環境や会話に平気でついていくし、式への求愛は普通の次元を超えていますから。
何気に変なスキルもっているし。
>D、様
設定としては強くあらねば成らない一族の中で力を持つことが絶対であったので両親にとって過酷な訓練は当たり前の感覚でしたが、弱いことは罪のような一族ですし。
只、二人の両親は、女の子を殺す選択など跳ね除け逃げた息子を誇りに思い、息子の死を拒否したといったところでしょうか、彼等は世間一般の“親”の感性を残していたと言うだけです。
ナイアは近いうちです、只そこまで禍々しい存在にする気も無いですが、存在自体が気まぐれな存在です、どうなることやら。
>1トン様
確かにストーカーですよね(汗
あそこまで式一筋なのは凄いとは思いますがやっていることは変態さん一歩手前ですし。
確かに、只、橙子よりは壊れてないと思うんですがね。
>ファルケ様
デモベのかたです、それ以外はネクロノミコンに記述されている奴か、ちょっとしたことしかナイアの存在は知りませんし(汗)
作者が別の場所で書いている小説のナイア風になるかもしれません。
>天狼様
次のカタリ屋の出番のときにでも努力します、榎本も。
名前はあっていると思いますよ
>R様
期待していただいてありがとう御座います、ネタはわからないんですけどなんとなく判ります。