唐突に、本当に唐突に我らが『ごっと・姐さん』事、我らが女神『小鳩ちゃん♪』はこう思いました。
「愛するダーリンの為に我流じゃ駄目だ! やっぱりちゃんとした所で修行しなくては」
背景に炎を無駄に燃やし、あまつさえ、ガソリンまで投げ込んでしまう小鳩。
まずは・・・
「で、私の所に?」
「はい、だめですか?」
腕を組み考える小龍姫。 道場の管理人をしていたとはいえ、まっとうな人間に教えたことは無い。
「我流ではやってきたのですね?」
「はい」
しばし考え、そして。
「じゃぁ、見せていただきませんか」
「はい♪」
小鳩は左足を半歩前に出す、基本的なボクサータイプの構えを取り、
「ギャラクティカ・マグナム!! ギャラクティカ・ファントム!!」
左右の連打。 そして、体を微妙に揺らしながら拳を口元に寄せてピーカーブーで前に出て。
「ジェット・アッパーーーーー!!」
なぜか、背景に立ち上る虹が・・・
「こんな感じです」
さわやかな汗と共に振り返ると、道場の片隅で膝を抱えて何かぶつぶつ言っている小龍姫。
嫌な予感がするが確かめる為に近づく小鳩。
耳を近づけると・・・
「なんで、あんなに胸が揺れるの・・・ 邪魔じゃないの・・・ 重たくないの・・・ 肩こらないの・・・
そうよね、やっぱり男の人って胸が大きい方が良いのよね。
ふかふかだし、揉み応えあるし、すりすりできるし、乳枕ってのも。 以前横島さんの部屋で見たその手の本は全部胸が大きかったし、美神さんのあの胸に騙されてあの事務所に入った過去もあるし。
やっぱり横島さんは巨乳萌えな人?
人界の今のトレンドは『妹』『ロリ』じゃないの。 せっかくヒャクメとワリュキューレに頼み込んで送ってもらった同人誌は狙い違いなの?
私の胸じゃ満足できないから、襲ってもらえないの? でも、大龍姫義姉様とか中龍姫義姉様は大きいから、私も その お付き合いしたら大きくなるのかな・・・ なりたいな・・・ なるよね・・
ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ」
ゲシュタルト崩壊した小龍姫を残し、小鳩は新しい獲物師匠を探しに。
後々の世に語られる、『ごっと・姐さん』の炎の七日間と呼ばれることになる、三界を巻き込んでの事件のほんの一幕だとこの時そっと見ていた老師は語る。
「この孫悟空の目をもってしても見切れんかったわ」
お後がよろしい様で・・・
なお、この続きは多分URSさんがきっと、きっと書いてくれるでしょう。
追っ手の手が近づいてきたので逃げます。 生きていたらまた此処で・・・