病んだ心を持つ少年。
騒動の翌日、騒動と言うか殺人未遂事件であり、観客付の3Pの饗宴であるが。
原作の通り、宮間夕菜が二年B組に転入し、昨日のことに懲りていないのか、それとも恐怖の記憶を夢とでも忘れ去るように心の防衛機制が働いたのか。
「式森夕菜です、皆さんよろしくお願いしますね」
と言うふざけた自己紹介をする。
これに対してB組の生徒は揃って怪訝な顔をし、和樹、夕菜、沙弓の顔を見比べ。
因みに夕菜は無邪気な笑顔で沙弓に手を振っていたりする、普通なら男子の怒りをバーゲンセールで売るような行為なのだが。
やっぱり完全無欠に忘れているのだろうか、確かに途中で意識がはっきりしないときに凛に気絶させられたのだが。
もし忘れているのなら器用なものである。
で、怒りのネタを与えられたクラスの、この教室内の亡者たちの反応はと言うと。
静かなものだった。
これが彼女の名乗った名前が仲丸でもまたは他の男子の名字を名乗っていれば、その該当する男子生徒の血の雨が降る程度のことがおこり、校内引き回しの上貼り付け、晒し者にするくらいはやってのけるだろうが。
式森と言う時点でクラス一同の視線は見渡した後一点に集中した。
そして後悔した、見るんじゃなかったと。
それはもう冷ややかな笑みを湛え、怒りの根源に邪気が蔓延しているといえるほどの瘴気を撒き散らす名実ともに学園最凶の顔など好き好んでみたいものではない。
B組の蛆、最低生物とか言われる仲丸由紀彦でさえ、気になる一言、彼にとっては妬ましい一言を無視して固まったのだから。
誰しも命は惜しい、金よりも権力よりも、彼らの大嫌いな他人の幸福よりも。
冷静に拷問をかける女尋問官のような笑みなど命を懸けてみたくない。
仲丸にとっては沙弓の笑みはそれだけでもないのだが。
彼らは知っていたその沙弓の笑みがB組内で伝説化している拷問兼お仕置きをするときの笑みだと。
なお割合は拷問が一でお仕置きが九十九だ。
その所業の名前は“アイアンメイデンの刑”、掃除用具入れのロッカーに閉じ込め金属バットや鉄パイプでいやと言うほど殴りつける、それはもうロッカーが金属製の蓑虫になるほど、止めは丁度教室の真下にあるプールへの投擲するのだが、そこまですると死にかねないので、そこまでされた被験者は某生徒一名のみである。
大体は金属製の蓑虫にされ救助されるまでの数時間(こじ開けるのに手間が掛か)暗闇と苦痛と狭さを味わう程度で、沙弓の魔眼の力で死の見えないところを叩いているので死ぬことは絶対にないのがこれが生きるか死ぬかのリンチではなくお仕置きの所以であろうか。
だがプールに放り込まれないでも精神的損傷や肉体的損傷で暫く使い物にならないそうだが、人間として。
ようは死なないと言うだけで、それ以外に救いはない。
凛ちゃんバージョンとして“人間黒髭危機一髪”なるものが存在するらしいが。
内容は直ぐにわかりそうだが、因みに本当には刺さず、ギリギリを見極めてやるので肉体的には沙弓よりソフトである。
お仕置き後はロッカーは穴だらけになるようだ、因みにこれは言葉攻めのお仕置きでもある。
なお被験者代表はやはり某生徒であるが、暫く悪巧みをしなくなったと言うのだから相当のもののようだ。
双方のお仕置きの感想は。
「痛い〜、暗い〜、狭い〜(涙声)・・・・・・・・・・・・な、な、何だ、このゆれ(持ち上げられています)、・・・・・・・・・・・・・・・・(ヒュ〜・・・・・・・・ドボン)水が、水が、水が、がぼっ、げはっ・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(精神的に死の一歩手前に行き着いております)」
(作者として残念なのはこの面子では“ヒトコプター”が出来ないことであろうか、これは確実に死ぬだろうが)
誰しも廃人にはなりたくないので引き攣った笑みで様子を眺めることしかできなかった、特にフルセットで喰らった経験を持つ大柄な少年は男子生徒はひざを抱え部屋の隅で既にブルブル震えていたりする。
どうやら心の傷になっているようだ。
なお他の被験者も程度の差こそあれ似たような反応である。
故に騒乱よりも沈黙が降りた教室内で、沙弓の存在感が妙にきつかった。
これからの騒動、どうせ正確に描写しても想像の域を出まいが。
只、簡単に書くと、冷静に切れている沙弓が目線で下僕(過去の被験者)に命じ、その目線による命令、と言うよりは恐怖感に突き動かされ猛然とロッカー(何代目かは不明)から掃除用具と何故か常備されている金属バット数本(やけにボロボロ)を取り出し。
金属バット達の銘は“鋼鉄の処女(アイアンメイデン)”であったりするが。
ロッカーを机をどかした空間に移動した後、下僕たちは退避。
この様子を先ずポカンと見ていた夕菜だったが、それを命じているのが沙弓だと知り癇癪を起こし(どうやら敵と言う記憶はあるらしい)たが。
因みに攻撃したのは妙にムカつくかららしい。
魔術を放った瞬間やっぱり切り払われて霧散。
そしておびえた瞳で「御免なさい」と言う和美(被験者、但し凛ヴァージョン)によって背後から眠りの魔術をかけられあえなく意識を手放し。
そのまま密室、ロッカーの中行き。
轟音で目が覚めたときには既に変形し力では開かないし猿轡をされているので呪文も唱えられない状況で嫌というほどロッカー越しに叩かれ、それでも何事か叫べるのだからたいしたものだが。
猿轡をされているので意味を成さないが。
沙弓は中からの声がすすり泣きに変わるまで叩き続け、すすり泣きになるとさらに苛烈に叩き付け、号泣になったあたりでやっと手を止め。
その後この学校にて二回目のロッカーの成れの果ての金属製の蓑虫が空を飛ぶという怪異が確認された。
見事プールの端に当たり軽くバウンドしてから水没したのだった。
因みに流石に拙いということでB組担任中村(内臓の病気を100以上抱えていると噂され、葵学園の人身御供といわれる哀れな青年教師)を筆頭に救助に当たったらしい。
この教師の気苦労が解消されることは今後未来一切にあるまい、もしかしたらこの原作でもっとも哀れな人間が彼かもしれないがやはりここでも救いはないようだ。
追記。
運ばれた保健室で心の傷がきついということでマッド保健医が記憶ごとさっぱり心の傷を消し去ったのでこれで懲りると言うことは無いだろうが。
これが宮間夕菜転入の顛末である。
追記すると、風椿玖里子はこの事件を知り、また沙弓、和樹、凛、関連の情報を集めそれを閲覧したとき自分の運がどれほど良かったかを実感したらしい。
なお和樹の遺伝子関連に関しては長姉に子供のように半泣きで駄々を捏ねて撤回させたようだ。
「姉さんだって年なんだから、若いツバメだと思って姉さんが孕めばいいでしょ、大体そんな性格で結婚できると思ってるの」
とか、この時点で青筋がたっていました。
「売れ残りの危機感を持って、私の甥は姉さんが頑張りなさいよ、もしかしたら今後そんな機会ないのかもしれないのよ、高校生よ、姉さんを満足させてくれるわ、どうせ男日照りでしょ」
拳が震えています。
「大体一番下の妹が結婚して立場がないのは姉さんでしょうが、もし私が産んだらお祖母ちゃんって呼ばせるわよ」
この時点で完全に切れた(因みに何とか玖里子と麻衣香の年齢差では親子が成り立つ)
とかいって、お仕置きを受けたそうだが。
何気に姉の危険域の言葉をズバズバ吐くほど追い詰められたらしい。
和樹を狙うのを赦したのが、一番最後の台詞かどうかは確かではないが。
風椿麻衣香、三十ウン才、微妙なお年頃である、色々と、恐らく未婚予定なし。
場面は変わって。
「で、なんでお前らはここにいるんだ、仕事ならないぞ」
廃墟としか形容の仕様のない建築物、と言うかこの建築物完成すらせぬまま放置されていたものだったのだが。
本来六階建ての建築物が未完成で五階のフロアーが屋上の代わりとなっており、二階と三階はこの廃墟の持ち主の仕事場、現在比較的マシな四階で(人が良く出入りするためだが)この廃墟のオーナー、蒼崎橙子に文句を言われていた。
因みにこの廃墟はこの女性の事務所であるが、やっている仕事は人形師らしいのだが殆ど建築家のような仕事が多いらしい。
その蒼崎橙子と呼ばれる女性は、どこかの社長秘書でも思わせる雰囲気の女性で髪は短く服装もシンプルに纏めた美人に分類される女性だ。
性格上その手の職業は絶対に不可能だろうが。
眼鏡を掛けている時と掛けていない時があり、それで口調が代わると言う特徴があるが、今はその目元に眼鏡はない。
このときの口調は乱暴だ。
彼女が文句を言ったのは、昼食時間の筈なのに凛、沙弓、和樹の三人が居座り。
橙子とその従業員+一名が出前でも取ろうかと言うときにやってきた三人が我が物顔で自分たちも注文しようとしている最中だった。
因みに品目はピザ、和樹は我関せずとしていたが、沙弓と凛は基本的に良く食べるので三人で二枚の注文が増えていた、サイドメニューを含めるともっとか。
遠慮の欠片もなく注文するのだから文句も言いたくなるのが人情だろう。
なお支払いは橙子だし、出て行けとでも言いたいところだ、この事務所の財政はいつも火の車であるわけだし(主にそれの被害は唯一の従業員の青年に降りかかるのだが)。
「いいじゃない、蒼崎、ピザくらい奢ってくれたって、それに前の依頼料まだ未納なんだけど」
沙弓が最後のほうに意識を篭めて告げる。
つまりはさっさと払え、払えないなら少しはこびろと。
「そうです、橙子さん、そのせいで私の今月の生活費が厳しいんです」
凛、こちらは微妙に恨みがましい、もしかしたら本当に懐が寂しいのかもしれない。
「確かに」
和樹まで口を開いたよ、どれだけ払っていない橙子。
「僕の給料も二ヶ月まだなんですけどね、所長、僕もそろそろ物入りなんですけど。
あ、沙弓ちゃん、凛ちゃん、和樹君、コーヒーどうぞ」
唯一の所員、黒桐幹也である、外見は眼鏡をした平凡な青年といったかんじなのだが。
一応の客人の為にコーヒーを入れてきたらしい。
因みに給料に関しては諦めているらしい、纏まった収入があると、最近では勝手に自分の口座に振り込んでいるといるらしいのだが。
ついでに所長と自分の分、そしてもう一人、幹也の恋人(?)、何故かこの事務所によくいる和樹とはまた別の意味で感情の動きの薄い女性、両義式、沙弓と同じ直死の魔眼を持つ和装の美女である。
「そうだな、オレの仕事料も貰っていない、魔法銀製のナイフはいつになるんだ」
彼女の言葉は男言葉だ、ある事件より二つの両義式が一つの両義式になって以来の口調。
彼女は現金ではなく物が報酬のようだ。
報酬の物品が微妙に怖い。
今は彼氏(?)の出したコーヒーを啜っていたが、黙っていればこの場で一番の美女は彼女かもしれない。
で、従業員、下請け人(?)に報酬を迫られた雇用主。
「ウン、お前等、何を食べる、デザートはどうだ。そうだ黒桐、これで近くのあの店で何か買って来い、因みに私はミルフィーユとモンブラン」
態度を一変させた、それはもう優しげな笑みを浮かべて、頬の端が引き攣っているのはご愛嬌といったところか。
どれだけ負債があるのだろう。
因みに幹也、給料二か月分+諸経費、雑費の立替=45万円前後、これでも色々大目に見ているらしい。
式、貴重な魔法銀製のナイフ、一本安物で80万円(頑張って値切って)、但し粗悪品だと一発で見抜かれるので恐らくこの価格のものでは納得すまい。
追記すると幹也の収入が減ると、式の密かな楽しみの回数が減るので不機嫌度は上昇中だ。
近い内に取立てされるのは必至だろう、幹也を辞めさせると言う脅しも実は橙子の経営力の無さには案外致命的な脅しかもしれないし。
ついでにひそかな楽しみとはぶっちゃけデートなのだが、幹也は式にお金を払わせるのを嫌がるからである(式は名家のお嬢様)。
デートの後の性交渉は時たまやっているらしいが、式も女の子そこに至るまでの過程を楽しむ感性はあるようだ。
また沙弓、凛、和樹、報酬三人合わせて150万円超過、総計最低300万円近い、最高500万円くらいになるかもしれないのだが(式の気に入る魔法銀製のナイフの為、因みにこのまま滞れば魔法銀より高価で強力な神秘金属オリハルコン製かヒヒイロカネ製を要求されること間違いなし、なおそれらは一億以上するようなものがざらである)。
五人の台詞で財布から福沢諭吉を一枚取り出した、恐らデザート代だろう、ない袖は触れない、よってご機嫌をとることにしたようだ。
普段の不遜な口調やおふざけ口調では誤魔化しきれないと思ったのかもしれない。
なお幹也はそれぞれの注文をうけ、洋菓子店にパシリの如く使わされたのは言うまでもない。
因みに注文は、式は幹也に任せ、和樹は沙弓任せとなるので、橙子のモンブランとミルフィーユ、凛のガトーショコラと野苺のムース、幹也の季節のフルーツタルトと抹茶ケーキ(式の好み)、沙弓のチーズケーキとアップルパイであったりする。
なおピザ屋はある事情により迷い配達の遅れた為ロハでせしめたのをほくそえんでいた雇用主を幹也は睨みつけていたりするが、因みにこのある事情とはこの事務所が死活状態になったときの裏技である、普段は幹也がそんなことはさせない。
勿論ピザの注文をしたのは幹也の雇用主である。
なお近所の宅配時間が遅れるとタダもしくは割引のピザ屋の数割からブラックリスト指定を受けている事務所がここであるかどうかは定かではない。
で、若い人間、橙子を除くと全員二十代ではない若さで、橙子の年齢は不明だが健啖に食べ今はパシリが買ってきたデザートに舌鼓を打っていた。
なおピザの枚数はMサイズで4枚、サイドメニューでチキンやサラダ、パスタ、ドリンクもあるのだからピザ屋は泣いているだろう。
なお、紅茶を入れたのは式、男勝りな口調と粗雑な行動ではあろうとお嬢様、和食ならプロ級の腕を誇り、紅茶でもゴールデンルールを守り、何故かある紅茶の高級品ダージリンのセカンドフラッシュ(こういうものにオーナーが金を出すから火の車になるのだが)で専門家並みの味わいのものを出す。
当の本人は。
幹也に「美味しいよ」といわれると耳まで真っ赤になって乱暴にタルトを征服にかかっていたが。
「そういえば、何でお前らここにいるんだ、学校はどうした」
まずさそれを先に聞けよと言う質問を今頃放ったのがこの所長、世間的にずれている女性なので致し方ないが。
なお現在、モンブランにフォークを指し、切り分ける最中である、どうやら世間話の一つで振ったのかもしれない。
式はともかく幹也もさっさと突っ込むと思うのだが気にしていないのだろうか。
幹也は大学中退で、式も多分高校中退なのでそのへんはどうでもいいのかもしれないが。
「騒がしいから、抜けてきたのよ、ここなら追いかけてこられるわけでもないし」
沙弓が答える、因みに和樹は微妙に幸せそうにアップルパイに舌鼓を打ち、式の紅茶を滅多に開かない口で褒め。
式も和樹のことを承知しているので、その賛辞が絶賛に近いのものであることがわかっているので珍しく笑顔で応じていた。
勿論騒がしいのは復活した夕菜で昼休み前までの記憶の欠落を不思議に思いつつも昼食をともにしようと突撃、いい加減相手にするのも馬鹿らしくなり自主早退して(勿論追いかけてきたが)。
凛も昼食を共にしようと来ていたので一緒に自主早退(勿論無断)。
この目的を持たないとたどり着けないという結界の施された事務所にて(実際詳しい住所を聞いて、届けると言う目的の持った配達の兄ちゃんが発見に手間取った)休息をとるといった次第だ、早く言うとサボり。
只、橙子も詳しくは追求せず「そうか」と言って紅茶を啜りだしているので、学生の怠惰をとがめる気などないのだろう。
蒼崎橙子と言う女は紛れもない天才で卓越した能力を誇るが変人で常識と言う言葉から離れた位置づけに立つ人間であるので。
一般の価値観などどうでもいいのだろう。
その後は沙弓が式を相手に目の訓練と言うか使用法について話したり。
凛が橙子に教えを受けたり、凛は二人いる橙子の弟子の一人、弟子といっても高度な魔術やその先にある魔法の使用概念などの教授、魔道具などの使用法であったりする。
現在一般で教えられている魔術の先にある魔法を教えられていた、因みに凛の相性のいい属性は“風”らしいが。
和樹が無表情で幹也を相手にチェスをしていたりする、この二人は何故か気が合うようだ。
腕前は似たようなものだが、今は和樹のナイトが幹也のクイーンとピショップに手をかけクイーンを逃げさせればチェックメイトという局面で和樹が優勢のようだが。
勝ったり負けたりなのだが、それなりにハイレベルではあった。
因みに橙子は未だかつてここにいるメンバーでは無敗である。
その後は、夜遅くまでこの廃墟に三人とも滞在し、ブツブツ文句を言いつつ。
「式の美味しい料理を食べたいな」
と言う幹也の言葉に頬を赤らめ「今回だけだからな」と腕を振るった式の料理に舌鼓を打ち。
本当に美味しかったそうだ、材料費は給料滞納の雇用者、諭吉さんが何枚かお空に飛び立ったらしいが。
式の作る料理は、遠慮の会釈も無い為、自身の満足のいく食材を集めたのだろう。
やたら高級な牛肉やら、天然者の肴やら有機栽培の野菜やら根が張るものばかりが買い集められたのだ。
作るならば本気でといったところか。
なまじお嬢様なので加減を知らないと言うことも考えられるが。
幹也と式が買い物に行くときの雰囲気を、財布の寂しさに対するあてつけか雇用者がなにやらねたみがましいことを述べていたが割愛する。
確かに若夫婦といった風情だったのでからかいたいのがわからないでもない。
蒼崎橙子、年齢不詳、独身恋人無し、今のところ作者はくっつけるつもりの人間あり、もしかしたら未来がある。
なおこの日は午前はバイオレンスに満ちていたが午後はほのぼのとした一日だったとさ。
後書き
空の境界メンバー登場、次回は橙子が一話限りの主役で和樹たちの過去を暴露します、勿論もう一人の語り相手はぐるぐる渦巻き名探偵のカタリ屋。
この二人に和樹たちの過去を言の葉で語っていただきましょう。
かたや魔術を極め魔法の域に(このSSでは)踏み込んだ魔法使い、かたや永久を生きる不可思議存在、どんなカタリをみせてくれるのか。
真実を語り偽りを騙るカタリ屋、事の真理を追究する魔法使い、どんな会話が書けるか努力します。
榎本はだせるといいなぁってところでしょうか。
因みに本文にありましたが凛は魔法使いを目指してもらいます。
作者はこの世界観での魔術と魔法の定義を異なっておいていますので。
魔術とは精霊、召喚獣、天候操作、アルケミーなどの技術体系。
魔法はその上位に存在する、技術概念、概念技法、故にその威力は神様のシステムに干渉する力をもちますが逆に物理的な作用と言うよりは精神的な作用の強い側面を持ちます。
単純なる破壊ならば魔術のほうが上かもしれないバハムートや黄龍辺りの超上級召喚獣の攻撃力は神さえ凌駕するので。
最高概念技法は神(魔神)の召喚となっています、橙子は中級神が精々といったところでしょうか。
もしかしたら最後のほうでは凛が最強キャラになっているかも、中級とはいってもオーディンやスサノオ当たりは召喚できるはずなので、ついでに上級は天照大神やゼウス、アモン、ベルゼブブ、などの召喚が可能。
ではレス返しです。
>九尾様
凛ちゃんは暫くは今の立場であとで選択が迫られる場面があるでしょう。
玖里子は完全におびえていると言うか一歩引いた感じになっています。
玖里子三はしばらく出番が無いかも。
キシャーは今回で本格的にちょっとお休みです。
作者の考えでは“思い続ける”というのはいいんですがそれで現状を受け入れないと言うのは夕菜でいただけないところです、彼女は変化を赦してない節がありますから。
和樹の現在を考えられるならいい子なのかもしれませんけどね。
>漆黒様
できるだけ知らない方にもわかるように書いたつもりですが、判らないかもしれません。
玖里子は理解し辛いでしょうね、彼女は案外プラトニックですし。
玖里子は暫く沈黙であとで動いてもらいます。
夕菜は諦めると言う選択肢は無いでしょうけど最後のほうでは沙弓が苦手になるとは思いますよ。
>レメゲトン様
B組は既に調教済みです、夕菜は今回お仕置き。
境界のキャラでの目標は式を可愛く書くことです、飽くまで目標ですが。
幹也君とラブラブしているのが書けたらいいなぁ。
ほかのまぶらほキャラが出るのはいつになることやらかおりはお気に入りキャラだからできるだけ出したいんですけどね、舞穂はかなりあとでしょうねえ。
>D,様
凛はそういう立場ですから、最後のブレーキと言う立場、でももろいブレーキですいつ壊れることやら。
死体処理、確かに面倒ですね。
>豪様
狂気の愛、それが目標ですからね。
どうなっていくのかは作者にも不明、和樹の過去の凄惨さから未来もそう穏やかではないでしょうが。
幹也君は和樹の友達といったところでしょうかね。
>nacky様
違います、理解者と言うよりは彼は・・・・・・・・・・それはネタバレになりますので。
キシャーはこれ以後暫く出ませんので。
因みに小説版が元なので5歳くらいのはずです、はっきり言って覚えていたら奇跡ですね。
玖里子さんは自粛してくれています。