こんな令さまァいねぇっ!つーか、いるなっ!
某月某日
この日、乃梨子は朝早くから薔薇の館に来ていた
理由は簡単。昨日帰り際に二階のテーブルの上にメモ帳を置き忘れたのだ。
親しき仲にも礼儀あり
先代の薔薇様方ならともかく、今の山百合会のメンバーならそこら辺をわきまえている
放って置いても中が見られることはないだろう
しかし、頭では解っていても気持ちが落ち着かない
と言う訳で、ギシギシ軋む階段を上ってビスケット扉の前に立つ
そして乃梨子はドアノブに手を掛けゆっくりと扉を開け──
ぬば〜ん
閉めた。閉めた風圧で、乃梨子の前髪が舞う位の勢いで。
・・・・・・・
数秒置いて、そろ〜りと扉を開けた
ぬば〜ん
目の前に親友(?)たる細川可南子が立っていた
数秒前と変わらず
直立不動のままで・・・
真っ直ぐに正面を見つめた瞳は、ヤヴァい位瞳孔が開いていた
「ぬおおおお〜」
令さまの声がした。そっと、可南子の脇から覗き込むように室内を伺う
「ぬおりゃああぁぁー」
がっぷりと組み合っている令さまと祥子さまがいた。祥子様の目はいいカンジに血走っていた
「あっ!」
ヤヴァい?令さまに気付かれたっ!
「あっ
そこの
コケシィ そうッ
オマエだァァ
オマエェッ」
コケシッテ ワタシデスカ?
「バッ
バッ
バズーカッ
バズーカ早くッ」
エエト・・・キバラサマ?
「バズッ
バズーカだっつーの
バズーカッ
コルトパイソンでも可ッ
アーベン的にはマテバでも逝けるッ!」
・・・・・・・
「バッ
バズーカッ
バズーカッ
バズーカッ
バッバズッー」
バタン
「朝のHRが始まっちゃうな・・・」
乃梨子は風のように立ち去った
二時限目
ガラッ
授業中、突然教室の扉が開かれる
何事かと皆の視線が集中し、やがてざわめきが起きる
ミスター・リリアンこと黄薔薇の支倉 令
推参
令さまは真っ直ぐに教壇に立つ教師の元に向かい、何事か話し込む。
ちなみに、可南子ちゃんは保健室。担任が言うには貧血だってさ(笑)
やがて、令さまは一人の生徒に近づく
先程からイヤな汗を掻きっぱなしの、白薔薇のつぼみ 二条乃梨子の元へ
「Noォ裏ィ粉ォ茶ぁ〜ン!?」
「は、はいぃ?」
令さまは、半泣き状態の乃梨子ちゃんに告げる
「山百合会のことで大至急話し合いたい事が在るの、先生には許可を貰ったから
薔薇の館に逝こう」
ニッコリ
コ ト ワ ル コ ト ガ デ キ マ セ ン デ シ タ
ガシィ ガタッ
薔薇の館に入った途端、両肩を掴まれ壁に押さえつけられる
そして、令さまの端正な美貌が乃梨子の顔に迫る!
ここに連れ込まれた経緯がアレでなければ
「だめです令さま!私の初めては志摩子さんと・・・でも・・・」
等と口走りながら、頬を染め令さまと「果」指定な行為に流されたかもしれません
しかし、読んで下さる方々には申し訳ないがコレは「壊」指定なのだっ!!
令さまのお顔が眼前に迫り・・・
その切れ長の瞳を・・・
怪しく光らせたっ!
ミュンミュンミュンミュン
人がぁ
ああゆーふーに
助けを求めてるトキはァ
無視しちゃダメでしょう
イツいかなるトキもぉ
リリアンを代表する立場のぉ
薔薇の館の住人であることを
心に留めておいてね?
だ か らぁ
バズーカっつったら
バズーカ出すのッ ネ!?
ミュンミュンミュンミュン
「乃梨子さん。黄薔薇さまのご用件は何でしたの?」
山百合会の一員でありながら作者に完全にスルーされた瞳子
遅まきながら登場
「・・・」
「乃梨子さん?」
「ハセクラ レイ サマハ スバラシイ オカタデス
ヤマユリカイ ソシテ リリアン ノ ホコリデス」
「黄薔薇さま───っ!?」
次の日。乃梨子はフツーに登校してフツーに授業をうけた
いつも通りです。
しかし、昨日の記憶がどうも曖昧だそうです
帰り掛けにはいつの間にかモデルガンを買い込んでいたし・・・
薔薇の館に入るときはそのモデルガンを構えながら入ろうとするし・・・
そして、令さまが近くにいるとそれを渡そうとするのでした。・・・洗脳光線ですか?
「そこらへんが
私の暗黒魔術のスゴイ所!」
ビシィ!
さいですか・・・
秘密結社 グランドクロス団 極東支部秘密基地
極東支部首領 ブラック亮太郎将軍の執務室
「あ〜江利子くん。例のアレ、どなったかね?」
「字楽神父から依頼された例のアレですわね?
アレなら私の後輩に二人ほど活きのいいのがいたので、彼女達に試しました
証拠隠滅には私の「妹」を使いましたのでご安心を。レポートはここに」
「ムケケケケケカカカカケケ・・・
君はやはり逸材だなぁ。ヨーロッパ支部のハゲ参謀の所なんかに配属されなくて良かったよ
君のおかげでこっちの海底地獄要塞作りも順調にいってるしねぇ・・・・
ムカカカカカカカカカカカ」
「恐縮ですわ亮太郎将軍。ですが要塞の件は寺門くんが手伝ってくれるからです」
「ケケケケケケケケケケケ・・・・
彼は元々アザラク君の紹介でウチに入った幹部候補でねぇ、ハゲ参謀が邪魔しなければ今頃
実行部隊の一つでも率いてたはずなんだよ」
「ではもうすぐなれますね。なんせ、件の参謀殿が来週に急な胃潰瘍で入院する予定なんですもの・・・」
「ケケケ・・・君のような才媛がバイトとは実に勿体ない。どうかね?今からでも正社員にならないかね?
女性幹部の席が一つ、前任者の寿退社で空いているのだが・・・ぜひ推薦したいんだが?」
「お気持ちだけ受け取っておきますわ。私も数年も経たないうちに寿退社すると思うので」
「例のカレかね?熱いねぇ・・・ケケケケケ
ならば私からの前祝とゆーことで今から一杯いかがかな?
超極上のコルトン・シャルルマーニュを血を吐くまで痛飲とゆうのも乙なものだよ?」
「喜んで。ですけど将軍、前みたいに本当に血を吐いても私は知りませんよ?」
「ハ、ハハッ・・・
お手柔らかにたのむよ?」
「他人の払いで飲むお酒は極上ですわ」
「請求書は私じゃなくて、団の方に廻るんだけどねぇ?」
「存じておりますわ。私がその書類を処理したんですもの」
ケケケケケケケケケケケケッ
オホホホホホホホホホホホッ
おわーり
グランドクロス団処刑所(かろうじてあとがき間)
グランドクロス団に栄光あれ!
今回は「進め!!聖学電脳研究部」からネタを拝借。
ごめんなさい。謝ります。許してください。
「Oh my〜」書いてて江利子さまが面白がりそうだなぁ〜と思ったら・・・
THE・受信
こんなん出来ました!
じゃ、死刑役人が来る前に脱走するんで!
うおぉ〜そこをどけぇ、雑魚どもっ!
大陸軍は地上最強ーっ!
レス返しー!
まずは宣誓編から
眞戸澤さん
なんと、ロサ・へタレはきりょくでたちあがった!
ロサ・へタレのこうどう。
ロサ・へタレはまごまごしている。
愛しい妹に攻撃するなんてとてもとても・・・
ロサ・オデーコがあらわれた。
ロサ・オデーコはまばゆいひかりをはなった!
むねに七つの傷のある妹はみうごきがとれない!
ロサ・へタレはみうごきがとれない!
ロサ・オデーコのこうげき!
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おお、しまいそろってしんでしまうとはなさけない
・・・以上、レス返し代わりでした〜
Pr.Kさん
とりあえずは数をこなして日々精進!
いつかはきっと、たぶん、おそらく・・・もしかしたら
今回は以外(すぎる)キシャーの登場です
D,さん
祥子さま、今回は孫と共に某ラスボス役でした。ちょーくすりーぱー!!
たしかに令さまはヘタ令です。しかし・・・
あの江利子様の妹ですよ?
江利子様がひとたび秘密リモコンの秘密ボタンを押せば、こんな令さまも不可能じゃないと思いませんか?(笑)
偽バルタンさん
今回は令さま一人で大ハッスルです。たとえ裏で江利子様が糸を引いていようと・・・
一人でできるもんっ!