お口の恋人
第五話 白く塗りたくる墓
この作品の登場人物は何がなんでも成人しています( ゜∀゜)
「あ〜 冷たくて気持ちえーわ」
『あむあむ……ん〜♪』
日本有数のGSを有する美神除霊事務所。その一室で、年代物のソファーに深く腰をかけている少年。その股間に顔を埋め、丹念に奉仕する少女の幽霊が居たり居なかったり。
「ねぇ、まだ治んないの? もう20分は過ぎてんだけど」
「そんな簡単に治るなら苦労しませんって」
少女の奉仕に気持ちよさそうに至福の笑みを浮かべている少年。その名も横島忠夫にたいし、様子をじっと我慢して見張っていた女性、美神令子がついに耐えきれなくなって声をかけた。
「自己治癒くらい早く身に付けなさいよ! そもそもなんで口で奉仕させる必要があるのよ! むきゃー! それは私んだー!」
自己治癒と自己中って語感が似てますね。さて、良い感じに盛っている令子と横島。横島の能力が性的行為を代償に霊力を増幅させるというエロ〜ンなものである為、事あるごとに所構わず、時間気にせず令子は性交に励んでいた。
『ふぁあ、ふぁあ、ふぃふぁみふぁん、おふぃふいふぇ』
横島のペニスを口に含んだまま、幽霊の少女、キヌが令子を宥める。何言ってるかわかりませんが。さて、いくら横島の精力が絶倫とはいえ、ペニス本体はそうはいかなかった。赤く腫れあがり、触っても痛い、舐められても痛いと大変でした。当初、その症状に気がついた令子と横島は性病と思い混乱。自分は無罪と令子は主張し、むしろどこの女から貰ってきたと暴走。キヌが冷静にじっくりヌっぷり観察して、擦りすぎで張れあがっているという事実に辿り着くまでに、横島は10回死んだ。
「何言ってんかわからんわ! ほら、ちゃんと舌を動かす! 唾液ももっと溜めて派手な音が出るくらい頭を動かす! そう、ちゃんと横島クンの目を見て反応も確認する! くわー! 私と代われー!」
『やれふ。んぐ、んぐ じゅぶ……じゅぶぶぶ はむ』
数時間前、令子たちはビルに巣食う悪霊退治で大ピンチに陥った。ターゲットの霊が予想以上に強力だったのだ。退路も失い、最後の手段として簡易の結果を張った。その中でもう、物凄い勢いで横島の精子を搾取したのだ。連続12回、抜かずに射精。その前に口で2回、キヌも含めて3回。これがほんの十数分のスコアである。流石に横島の肉体がついて行かず、哀れ撃沈。
『んむ〜 んむ! んむ! んむ! よふぉふぃまひゃん、らいすふぃ、はぁぁ……あむ、ちゅ〜 んむ♪』
仕方なく横島を病院に連れて行こうとした其の時、幽霊の癖にヒーリング能力を開花させていたキヌが治療を申し出た。さすが横島、幽霊の能力だってブーストさせちゃうぜ。辛抱堪らなくなったキヌに懇願されてつい契りを交したのが原因。キヌのヒーリングは接触が必要であった。最初はペニスを両手で包んで癒していたのだが、『おキヌチャンの手って冷たいよな。そういや膣内も……いやいや』とか横島が余計な事を言ったのだ。マニアックに足でやってもらったりしてたら令子に叩かれました。
「ちょっと、そんな激しくやったらヤバイって!」
「は!? なんで私は実技指導をしてんのよ〜」
そこでキヌが美神に『だったら治癒しながら患部を冷やす名案がある』と、止めるまもなく口淫に励みだしたのだ。そしてその効果は素晴らしいものだったとさ。
『んんぐ〜 んぐんぐ、ちゅぷ、ぷはぁ! ちゅ』
さすがに横島のペニスを酷使しすぎた事を反省し、仕方無しに令子はキヌの治療を認めた。ただし、自分の監視下でなら。まぁ、それが自分の欲求不満につながってたりするんだけど。
「そんな激しくしたら、く、おキヌちゃん! 射精る!」
『んぐ! ごぶ! けはっ! あぅぅ、勿体無い ジュジュ、んぐ ゴキュ、ゴキュ』
精液の奔流に耐えきれず、キヌは咽込んで口を離してしまった。それでも顔や体にかかった分も丁寧に啜り、もう一度ペニスを口に咥え愛しそうに精液を吸い尽す。
「はぁ、はぁ、はぁ…… えがったー って、大丈夫おキヌちゃん!」
『はへ〜 頭がフワフワします〜』
幽霊のキヌにとっても横島の精子は強力な霊薬であった。今のキヌは楽勝で霊組織を実体化させてしまうくらいの霊力を有していた。まぁ、昔から幽霊とえっちする話は沢山ある。うん、幽霊だってエッチしたい時はいくらだって現世に顕現しちゃうですよ?
「で? 腫れはどう横島クン?」
「おお! 良い感じに治ってます! 凄いな! ありがとうなおキヌちゃん」
急激な霊力過剰摂取でラリってるキヌの頭を優しく撫でる。
『え! えへへへ♪ 愛する旦那様のためですから!』
「旦那様はやめろって」
ナースキャップをかぶった巫女装束の少女に奉仕を受ける。なんか自分がとんでもない幸福度真中にいるような気がする横島であった。みこみこなーす?
「ね、ねぇ横島クン、お姉さんそろそろ我慢の限界かな〜 とか思うしだいなわけで」
いそいそとショーツを脱ぎながら(ねっとり)令子が横島に抱きつく。
『ダメですよ! 今日一日は安静にさせないと。美神さんも横島さんの事を想うなら』
「わかってるもん! でもでも! ね? せめて指とか舌とかでもいいから!」
「子供ですかアンタ! ったく、そんな激しいいの出来ませんからね」
「うん! さすが横島クン♪ ん〜 大好きよ」
『ぶ〜 ん? でも、もしかしたら明日も横島さんを独占できるちゃうのかも?』
治療中、ずっと自分のこと見ながら悶々と自らを慰めていた令子。さすがにそんな彼女を適当にあしらうことも横島には出来ず。なんだかんだでいつも通りの濃厚フルコースに一直線でした。
「痛たた…… 流石に腰が痛いわ〜 もぅ、無理するんだから」
「仕方ないやん、これは本能じゃ」
『んぐんぐ』
ベッドの上で仲良く裸で寝そべる二人。なにげにキヌが治療と称してお口で奉仕をしている。どこの帝王だ横島。
「あのね、横島クン。ずっと聞きたかったことがあるんだけど」
「なんスか?」
さり気なく。そう、とてもさり気ない様子で令子が話を切り出した。
「あ、ちょっと待って。ほら、このろうそく綺麗でしょ? アロマキャンドルっていうのよ」
「へぇ、なんか手作り感が良い感じですね」
「そう? ん〜 実は私の手作りなんだけどね。褒めてくれてアリガト♪ ほら、火をつけたら…… ね、綺麗でしょ」
ベッドの棚にろうそくの火を灯す。暗闇に小さい明りのなか照らされる男女。
『んむ〜♪』
+1
「なんかいい匂いがしますね」
「だってアロマキャンドルですもの。ね、少し抱きしめてていいかな」
「良いッスよ。たまに美神さん子供みたいなんスよね」
『けへ、けへ! もう、急に動かないでくださ〜い』
甘い香が部屋にたちこめる。ゆっくりと流れる時間を二人は抱きしめ合い、温もりを分け合いながら過ごした。
『むー! そろそろいいんじゃないですか?』
「そうね。うっかり眠るとこだったわ。ありがとねおキヌちゃん」
何やら時間を確認していたキヌが、うつらうつらと横島の胸で眠りかけていた令子を起こした。横島の方はすでにスヤスヤと寝息をたてている。
「さて、横島クン、起きて」
「んあ!? 遅刻!!」
「違うわよ。ね、さっき私が聞きたい事があるって言ったわよね?」
「え? あ、そうッスね」
ぼんやりとしたまま令子の問いに答える横島。一度深呼吸した後、意を決して令子は尋ねた。
「横島クンって付き合ってた娘いるの? ほら、なんだかんだで横島クン、エッチに馴れた感じがしたし。その、ね?」
横島の能力を考えると、既に誰かと肉体関係を持っていても不思議ではないのだ。潜在的に霊能力を持つ女性は決して珍しい存在ではない。
「くは! な、なにを!? えっとあえて言うなら美神さんが彼女だったら嬉しいな〜 って思ってます。けど今の俺ってまるでヒモみたいだし、悔しいからはやく色々役にたてるようになりたくて除霊関係の本とか読んだり、せめて経理の役に立ちたくて資格とろうと勉強したりしてるんですけど。でもなんか恥ずかしいから秘密にしてるんです。って!!なに喋ってんだよ俺!!」
「あらあら、本当に妙なところで真面目なんだから。ん〜 そうね、今のままでも十分役に立ってるんだけど。やっぱ男の子ね〜。で? 私やおキヌちゃん以外で抱いた女っているの」
「いますよ。って!! なんで口が勝手にぃぃぃ!?」
秘密にしていたり恥ずかしくて言えないことが横島の口からスラスラ出てくる。もうおわかりであろう。令子の焚いた香は、催眠誘導の効果を高める物であり、それを自白に利用しているのだ。
『え〜! その、あの! え〜!? ひ〜ん』
「落ちつきなさいおキヌちゃん。で、とりあえず初めての人って誰? 今も付き合いあるの? ぶっちゃけ横島クンの童貞奪ったピ――― は誰?」
ピ――― には大変社会的に不適切な台詞が含まれております。
「初めての相手…… そう、あれは―――――」
「はぁはぁ、ふぅー こ、こんなトコに呼び出してどうした?」
夕暮れ。春の暖かさを残した季節。既に他の生徒は下校を終え、校舎やグランドからは子供達の声が消えている。
「あ…… 来てくれたんだ」
普段は生徒の立ち入りが禁じられている校舎の屋上。友達の夏子にそこに手紙で呼び出された忠夫は、約束の時間をかなり破っている事に慌て、急いで駆けつけた。
「わりー 手紙開けたの家でさ。随分待たせたな」
「良いよ。来てくれただけでも凄い嬉しいし」
「そっか…… あんがとな」
小学校の最後の学年を向かえた春。5.6年次はクラス替えもなく、親しい友達と小学校生活の最後の思い出を作り始める時期。
「なぁ、よこっち」
「ん?」
大切な話があります。放課後、屋上で待ってます。 夏子
彼女の手紙にはそう書かれていた。忠夫にとって夏子は大切な『友達』だ。ある一件で、そう強く思うようになっていた。今はいないもう一人の大切な友達の事で。
「あのな、その……」
最初はラブレターと思ったその手紙。しかし差出人の名前を見て、その可能性を捨てた。彼女の想う男を知っているからだ。だから、夏子が出している空気や雰囲気に忠夫は気がつけなかった。
「なんや、言い難い事なんか? あ、わかった! このあいだのスカートめくりの件やな! あ〜 確かにアレは悪かった。けどなあの後俺って死ぬような……」
「違う! あ、あれはええんよ。別に…… よこっちなら…… な、正直に教えて。よこっち、転校するってほ、本当?」
「あ〜 その事か。よう知っとるなー 誰に聞いたか知らんけどホンマや。オトンの仕事でな、東京の方に転勤や。まぁ、俺ってこっそりと東京生まれやし、怖いとかはないんやけど」
父の仕事の都合で転校。せっかく六年に上がったばかりの忠夫に、両親はそう告げたのだ。
「昨日な、よこっちのオカンが職員室来てるのみてな。気になって話聞いてもうて…… そしたら、そしたら! よこっちがいなくなっちゃうって! なんで! どうしてよ! 嫌や! 嫌や……」
夏子の叫び声は直ぐに嗚咽へ変わった。声を殺して泣く少女。なぜ彼女はこんなに悲しんでいるのか? 思い込みのせいもあり、忠夫には見当もつかなかった。
「うわー! ほら、俺も聞いたばっかでな、まだ詳しい事しらんで教えられなかったんだ! 別に隠してたんじゃなくって、その、ほら、泣くなよ」
「酷いよ…… 悲しいのに泣いちゃダメなんて! ウサギだって悲しいとポン刀で自害するんやで! 将門公だって悲しいと首だけでも飛んでいってしまうんや! よこっちのアホー!」
夏子自身、自分がなに言っているかわからなかった。自分の手の届かない所で世界が終わるような気がして。何もできずに全てを失うような恐怖を感じて。
「ゴメンな。俺もお前と一緒に居たかったんだけどな」
「!! ほんま? 適当な事言ってるなら良い感じに脳髄ドロロや」
「アホか。こんな恥ずかしい事、嘘で言えるか」
ポケットの中のくしゃくしゃのハンカチを夏子に貸すかどうか悩み、とりあえず彼女の前に近づく。
「なぁ、東京って遠いなぁ」
「そうだな。でもさ、ほら、一生会えんわけじゃないし。でもアレやな、夏子がこんなに悲しんでくれるなんておも――」
「悲しんでなにが悪い! 好きな男がいなくなって悲しんで何が悪い! アホ…… よこっちのアホー!!」
「いや、驚きましたよ。夏子の好きな人って別の奴だと信じて疑ってませんでしたし」
『最近の子供ってませてるんですね〜』
「…… で、続けて」
「アホ…… よこっちのアホ」
夕焼けに照らされた少年と少女。その影が一つに重なる。
「アホアホ言うなや……」
涙を流しながら自分に抱きついてきた少女。忠夫はつい勢いで強く抱きしめ返した。普段の態度からは想像できもしない弱々しい夏子。その身体は予想以上に柔らかく。特に、最近丸みを帯びてきた胸の辺りなんかはもう、ぷよっと。
「ずっと、ずぅっとよこっちの事好きだったのに。でも気がつきもせんで。そんなよこっちはバカや」
「アホは良いがバカはやめい。なぁ、お前って銀ちゃんの事は」
「ホンマモンのアホやな。私はずっと―― よこっち一筋だもん……ん」
不意打ちのように夏子が忠夫の唇に自分のそれを重ねた。軽く触れ合わせるようなキス。
「えへへ、一応ファーストキスなんだけど。まさかよこっちは他の女と経験済みなんて事はないな!?」
「へ? いや、ウチって挨拶でキスとかしてくるのがおるし。オカンとか妹とか」
「なんやて!? どこの国の生まれやホンマに。なら、挨拶じゃないキス……しよか」
忠夫の返事もまたず、夏子はさきほどよりも強く唇を押しつけた。腕も強く、強く―― 忠夫の身体を抱きしめる。
「んん! んむ!」
それに答えるように忠夫は夏子を抱きしめかえす。数十秒ほどのキス。どうしていいかわからず、必至に息を我慢しているのか、夏子の顔が真っ赤になってきた。
「ぷひゃあ! はぁはぁ、なんでよこっちは平気なん!」
「ほら、鼻で息すればいいんだし」
「むぅ、なんか生意気や! ならもっと大人のキスをしよ! ほら、舌とかムチューってやるやつ」
またも忠夫の返事を聞かずに強引なキス。無理やり舌を忠夫の口の中にしのばせ、柔らかい舌どうしを絡ませる。ぴちゃぴちゃと聞こえる唾液の音が、自分がとてもやらしい事をしてるよう感じさせる。そう思うと、夏子の下腹部がキュンと疼いた。
「むぐー!」
一方、忠夫はそれ所ではなかった。柔らかい少女の舌と唇。そして身体。風が吹いても勃起するような年頃の忠夫には、それらの刺激はあまりに強すぎた。
「んん、ん!」
無意識に股間を忠夫のモモに擦りつける。自分で弄るのとは別格の快感が夏子を襲った。忠夫ももうイッパイイッパイな状況であった。聞いた事もない級友の喘ぎ声。それが引き金となり、忠夫はパンツの中で射精してしまった。
「はぅぅ…… なにこの匂い…… 頭がぼぉっと……」
「くわあ! やっちまった! いや、その、ね? げふう!」
「え? んん〜 なんかお腹の辺りがねっとりする」
忠夫が射出した精液は下着はおろかズボンからも染みだし、密着していた夏子まで濡らしていた。
「あ…… 知ってる。授業で習ったわ…… これが精子かぁ。すごいな」
「見ないでぇ! ホンマすまんかった!」
夏子の身体から離れ、羞恥心でゴロゴロ転がる忠夫。
「ほら、そんなん気にしない。な? そっか、こんな粘々するんだ」
自分の服に付いた精液を指でニチャニチャといじる。これは精子。これは女の子の中に出すもの。これが自分の中に出されるもの。そう思うと、夏子の心音が一気に跳ねあがった。
「うわー! ワイはなんてダメな男なんやあ!」
「もう、何時までもうじうじしないの! ほら、ズボン脱ぎなさい。ちゃんと拭かんと病気になるって先生いっとったで」
「マジか! って、お前の前で脱げるか!」
ズボンを脱ぎ、今度はパンツを下ろそうとした時に忠夫は我に帰った。
「何いまさら恥ずかしがってんねん。しゃーないな」
そういうと夏子は自分の白いパンツを脱ぎ出した。かなり恥ずかしいのだろう。唇をギュッと噛んでいる。
「ほ、ほらな。私もこんなになってん。な? おアイコや」
夕日に照らされて夏子の陰部から垂れた愛液が光る。体質か、まだ毛が生えていないので陰裂が露出されている。そこからぐっしょりと股を濡らす愛液が零れるさまが、忠夫に丸見えになっていた。
「お前! んな! スジって、んな!?」
「次はよこっちや! ほら脱げ! わきゃ! お、おっきい」
無理やり夏子がパンツを脱がす。すると窮屈なそこからビンビンに勃起したペニスが飛び出してきた。まだ包皮に包まれ、亀頭の先端だけが顔を出す幼いペニス。しかし、勃起したそれは少女の目には巨大な異物に見えた。
「ふわぁ…… こんなんなの? すご」
精液の匂いが夏子の鼻に匂って来る。それは本来異臭と感じるはずの物であるが、彼と彼女の体質がそれを変えた。花の蜜に吸寄せられる蝶のように、虚ろな瞳を浮べながら、夏子は精液でベトベトのペニスを握り締めた。
「熱いわこれ。こんなん隠しもっとったんか〜 凄いな〜 な、こうやるん?」
ネトネトのペニスの竿を上下に擦る。すると忠夫の顔が快感に歪んだ。
「やめろって! うわ! くぅあ!」
「えへへ〜 な、気持ち良いん? な? な?」
忠夫の表情がなぜか色っぽく感じ、妙に興奮して擦るスピードを上げる。
「や、やばいって! ほんと、く、くぅ…… くあ!」
「へ? んむ!」
快感の絶頂を迎え、忠夫はまた射精した。それは先ほどと変わらぬ大量の精子を発射させ、熱い精液は夏子に向かって浴びせられた。
「ひゃう? あ、あぁぁ…… もう、服がドロドロや」
顔にねっとりと垂れた精液を指で拭い、それを愛しそうに見つめた後、夏子は着ていた服を脱ぎ出した。
「な! なんで脱ぐ!」
「こんなんベトベトで帰れる訳ないでしょ。後で体操着に着替えんねん」
上着を全部脱ぎ、残っていたスカートも一緒に脱ぎ捨てる。日が暮れて夕闇が訪れる屋上に、少女は少年に裸体を晒していた。
「お前、ブラジャーしてんだな」
「うん。なんかどんどんオッパイ大きくなってきてな。でも触ると痛いからゴメンな」
「そっかそれは残念、って! 誰が触るゆうた!」
「アホ。そんなちんちんおっきくしといて説得力ないわ」
精液まみれの顔で綺麗な笑顔を向ける夏子に、忠夫は何か熱い感情が溢れるのを止められなかった。
「なら責任とってくれんよな」
「ホンマアホやな〜 責任とるのは何時の世も男の仕事や! ほら、女の子の体をこんなに火照らせたんだからちゃんと最後まで責任とってよ」
「おう! とったるわ!」
「今思えば、売り言葉に買い言葉ってやつでしたね」
「ませ餓鬼どもが! 私が子供の頃はもっと純粋で清らかでね!」
『煩いです美神さん。さ、旦那様、続きを』
「こ、ここか?」
「そこはお尻! もう、いきなりマニアックなのは勘弁して」
「えっと、じゃぁ、こっち?」
「痛! もっとゆっくり! アホ、う!」
二人の着ていた衣服を下に布き、その上に仰向けになった夏子に覆い被さる忠夫。広げられた夏子の股の間に腰を当て、懸命に陰裂にペニスを当て沈めようとしていた。
「な、なんだこれ!? 本当に入りよった」
「入ったの? うぅ、痛くてようわからん」
まだペニスの先端が埋まった状態であるが、異物が浸入する痛みはもう始まっていた。
「まだ、先っぽだけ。な、痛いんなら止めるぞ?」
「今止めたらアンタの舌噛みきってやる」
涙を浮かべながら忠夫に口付け。それが夏子の精神を安定させ、心の力が痛みを越えた。
「んむ、ん、んん」
「ん! んぎ! ひゃう! 痛い! 痛……んあ! はう! ひぃ!」
破瓜の痛みに耐え、忠夫の背を強く抱きしめる。夏子の膣内は忠夫のペニスをすべて受け入れた。
「全部入った…… 多分」
「くぅ、わ、わかるよ。今私の中よこっちでイッパイや。凄く熱くて凄く……あ、なんか頭おかしくなりそう」
じんじんと痛みが襲って来るが、それ以上の幸福感が夏子を包んでいた。
「な、その、あの」
「うん、動いてええよ。でも、ゆっくりな」
「あ、違う。その、夏子はさ、何時から俺の事、その」
「ずっと前から。ずっと、ずっと私はよこっちの事好いとった。嘘やないで?」
自分が別の男の身代わりである可能性。そんな思いがとても矮小で醜く、情けないものだと忠夫は思っている。そしてその思いを見透かされ、それでも自分を好きだといってくれる夏子の事が、忠夫は心から愛しく思った。
「そんなん言ってくれないとわからんわ」
「だから今言ったやろ。な、動いて」
夏子の苦しむ顔を見たくなかったが、本人の頼みなのでゆっくりと忠夫は腰を動かし出した。最初の頃は、苦痛で顔を歪ませ、悲鳴のような声をあげた。
「ぎう! うぐ! うがぁ…… ひう! な、くる! なんかくるよー!」
しかし、どんどん夏子の陰部から愛液が流れ出て、ペニスの動きを潤滑させた。そして、その動きがパンパンと音を立てるほど激しくなった時、夏子の頭が真っ白になるような絶頂が訪れた。
「な! 大丈夫か!」
「はぁ、はぁ、はぁ…… はぁぁ ん、大丈夫。アンタ凄いテクニシャンやな。イッちゃったわ。嘘みたいやな」
それは忠夫の精子に隠された特殊な力のおかげ。しかし、夏子にはそれはどうでもよかった。忠夫に抱かれ、初めてを受けとめてもらえた。それだけでも十分素晴らしい事なのだった。
「あの後二人で体操着に着替えて家帰ったんだけどさ、なんかお袋は気がついてたみたいなんだよな。わざとらしく赤飯炊きおって」
「判決。死刑」
『わあい! 死んだらずっと私と一緒ですよ♪』
その後、引越しまでの間。少年と少女は毎日肌を重ねた。誰もいない特別教室や体育用具室。
「くぁ! はひ! はひぃ! もっと、もっとしてえ!」
「アホ! 声でか過ぎや!」
「だってぇ〜 ひん!」
後は夕暮れの保健室などでも。最後の日、夏子の部屋で、彼女は泣きながら別れを惜しんだ。しかし、これが一生の別れではないという忠夫の言葉を信じ、最後は笑顔で忠夫を見送ったのだった。
「東京で2回目の引越しをした後から連絡がとれんようになって。まぁ、子供の遠距離恋愛に無理があったって事ですか。一人暮しを始めたあたりからもうアイツがどこにいるかすらわかりませんわ」
「うん、よくわかった(カレーの美味しい煮こみ方が)」
『良い想い出ですね(想い出以上にはさせない)』
今だ香の力でぼおっとしている横島に圧し掛かりながら、令子は残忍な笑みを浮かべていた。
「つまり、夏子という女の姿を見付けたら」
『祟ればいいんですね』
「そこまでしなくても」
『呪えばいいんですね』
「…… そうよ」
意識が曖昧で逆らう事が出来ないのを良い事に、令子とキヌは『実践! サルのようにできる48手 サーカス編』を実践したとか。
遠い、遠い―― 空の向うの世界。ある『妹』の策略で、連絡が取れなくなった愛する人、忠夫をずっと追いかけ続ける少女の姿があった。
「ここにも…… いなかった」
何者かに改竄された転居データをたどり、コンゴの奥深くを訪ねていた少女。
「次は…… ケイオスランドって何所やねん! でも負けて堪るか! 待っててな! よこっち!!」
背後から手斧を構えて迫り来る謎の原住民ゲモゲモ族。少女は背にしまっていた愛銃タダオ++を取りだし、獣の様にニヤっと微笑んだ。
「ウチの愛を邪魔すると――― 死ぬで?」
〈HANTを起動します。敵性体を確認。戦闘モードに移行します〉
ロリ? これってロリ? ち、違うよね(挨拶)
うぅ、メニューをピンクで埋め尽くす計画が頓挫した今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。私はポンコツの心臓に鞭打ってがんがってます。さて、皆様は小学生の頃にエッチな思いではありますか? あぁ、友達に自分はヤッチャッタとカミングアウトされた時はショックを受けました。
あ、二十四季ってパソゲー知ってます? あ、知らない。そうですか。友人に勧められてやったんですが、実は月姫より好き。あのゲームのような雰囲気を出せたらなぁ、と、かがんがってみたんですけど。知らないならもういいモン! です。
なお、作中の大阪弁のような物は全てフィクションです。関東育ちなんでかんべんじゃん。
うわー 地震怖ーい!