1st
赤疾学園 屋上
紅志はパンを齧りながら新聞を眺めていた。
「よぅ、ガトー(直晃がつけた紅志のあだ名…使っているのは直晃だけだが)」
紅志は新聞から目を離さず、軽く手を上げて応えた。
「どーした」
「何故、学校まで着て新聞など読んでいるのだ」
「この前、フランスで大富豪が死んだの知ってっか?」
かなりの大金持ちらしくニュースにも取り上げられていたのを直晃は思い出した。
「ああ、丁度ガトーが休んだ頃だったな。皆、“香登は葬式に出るために休んだ”などと言っていたがな」
「実際、いたぞ。爺さんの遺言で俺、遺産貰ったし」
やる気になれば今ごろ、ロシアかアメリカあるいは両国の政府を脅して核のスイッチを握っていたかもしれない男なのだという事を直晃は思い出した。
「最初の話に戻るけど、その遺産でなんかしようかと思って情報収集してたって……ん?これは…」
「どうかしたか?」
[右鬼、この記事]
[うん、私もそう思う]
「いや、ただ明日から春休みのやることがきまった。そういや、何故にお前がここにいるんだ」
「実は逃げていてな」
「…岡田からか?」
「ああ」
「あんなに思ってんれる彼女なんだから浮気なんてしないでそばにいてやれよ。それと…」
「それと?」
紅志は直晃を見て一度階段に続く扉を見て、もう一度直晃を見て告げた。
「もうすぐそこまできてるぞ」
「それを早く言え〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!」
バタン!
「ミ〜ツ〜ケ〜タ〜」
まぶ○ほの夕○さながらの殺気を纏い恋する乙女(?)岡田 里枝が姿を現した。
「恋人の前で他の女とイチャイチャするとはいい度胸ね直〜晃〜」
「落ち着け里枝、話せば分かる。あれは、中学の頃の知り合いで…」
ビビリながらもいつも通り話せる直晃に紅志は尊敬の眼差しで見た。
「直晃」
「な、なんだ」
「DIE(訳:死ね)」
「が、ガトー!!!」
直晃が振り向くが紅志はいず、大慌てで探すと里枝が入ってきた扉から出て行こうとする紅志を発見した。
「友だろ助けろ」
「カズ、猛獣に襲われたときその場に二人以上いる場合、一番助かる可能性が高いのは自分以外の誰かを囮にする事だ」
手を振りながら紅志は階段を下りていった。
「薄情者〜」
「覚悟はいいよね(ハート)」
「いやだーーーーーーーーー!!!!!!!」
その日、屋上から叫び声が聞こえたそうな・・・・・・合掌
あとがき
どうも、555です。
「なぜかアシスタントに指名された香登 紅志だ。おい作者、オリジナル作品なのにキャラの紹介をしないとは何だ」
忘れてた。
「断爪断(ダンソウダン)!!」
うお!?腕が!
「使えない作者だな。まったく…」
ううううう・・・・・いたいよぉ〜キャラ設定は以下のとおりです〜。
香登(犬神) 紅志[かがと(けんしん) こうじ]…身長183p 体重67kg 人狼 鬼(ワーウルフズデーモン)、火炎獣。右鬼の加護を受けて いる。ケルベロスと○○の生まれ変わり。狼牙気孔術(ろう がきこうじゅつ)と我狼縛鎖(がろうばくさ)の達人。火術、 愛刀『逆鱗丸』と『炎帝』、『盟約の鎖』、自己催眠、無 敵の情報網と人心掌握を使う。好きな色は黒と。性格は気 紛れ、酒好き、原黒。自称『ただのマニア』。人受け『頼 りになる相談相手』
上総(血神) 直晃[かずさ(ちがみ) なおあき]…身長164p 体重52kg 狩人 吸血鬼(ハンター・バンパイア)、雷獣。血術、魔眼、砕牙 剣術第一武術(さいがけんじゅつだいいちぶじゅつ)を使 う。容姿端麗なので口さえ良ければモテる。「フッ」が口 癖。神具『ラグナロク』の使い手に選ばれる(自覚なし)。 ○○○の生まれ変わり(やはり自覚なし)。好きな色は赤。 性格は自信家、孤独家。自称『クールなポーカーフェイ ス』。人受け(男)『合コンに呼びたくないやな奴』、(女) 『遠くでは憧れの人、近くでは微妙』、(k,k)『フッ君』
岡田(魚神) 里枝[おかだ(うおがみ) りえ]…身長160p 体重○kg 人魚 (マーメイド)、氷水獣。直晃の恋人。水術、槍龍技流を使 う。神具『ハルマゲドン』に選ばれる(自覚なし)。○○の 生まれ変わり(やはり自覚なし)。好きな色は青系。性格は 嫉妬深い、洋酒好き、独占欲が強い。自称『恋に生きる乙 女』。人受け『絶対に怒らせてはならない人』
右鬼[うき]…身長○p 体重○kg 鬼(デーモン)。紅志の契約者。火炎術を 使う。紅志が言わない限り戦闘に参加しない。○○の生まれ変 わり。好きな色は濁りのない赤。性格は温厚、猫好き。
「このふせてあるのは何だ」
実はこれ純粋なオリジナル作品ってわけじゃないんだよね。だから、例えば、紅志の前世はこれ
「キャラが違わないか」
まっ平気でしょ。
「こんな作者ですが、気長に付き合ってくれ」
それでは〜〜