「戦い続けるもののウタ(オリジナル)」555 (2004.10.01 23:29)
プロローグ…
「ここまでみたいですね。サンジェルマン、命乞いは聞きませんよ」
眼鏡をかけた若い牧師が白髪の男に言う。
「使い魔達がかなり危険な状態に見えるのは気のせいか?」
「使い魔ではなく協力者ですよ。まだいけますか?バードマン、エンジェル、ケルベロス」
「ハァハァ…」
何とか立っている晴斗
「ゴホッ…まだ何とか…な…ガホッゴホッ」
血を吐きながら答える紅志
「無理かも…ハァハァ」
紅志にすがり付いてようやく立っている雪斗
「まさか自分で作った人形に裏切られるとは…」
「チェックメイトですよ。ケルベロス、君の血を分けてくれ」
柄だけの剣『ラグナロク』を紅志に向けた。
「嗚呼ァァァ!!」
紅志の血が刃を作り短剣を精製した。
「クッ、ワーウルフいけ!」
サンジェルマンの後ろに控えていた紅志によく似た人狼が指示に従い牧師に飛び掛った。
「銀狼参牙!」
紅志が牧師の前に飛び出し人狼と激突する。
「兄貴…どいてくれ」
紅志そっくりな声を出す人狼。
「お前は紅丞じゃない」
………………
…………
……

同じ血を分けた一卵生双生児の兄弟…
ケルベロスの『チカラ』を分けた。兄は『知識』と『経験』そして『技術』を…  弟は『純粋な力』と『能力』そして『意思』を…
兄は弟を想い、弟も兄を慕うそんな仲の良い兄弟…
死が絆を切り裂き、残された兄は弟から『チカラ』を受け継ぐ。
兄は血反吐を吐き手足を捥ぎ取られても、前に進み続ける事になる…



AM5:55
♪〜〜♪〜〜♪
「しゃ〜ら」
ムクリと起き上がった少年は携帯の目覚ましをきった。
「久しぶりだな。あの夢見るのも…ん?…右鬼、起きろ」
「ん〜〜おはよ〜紅志」
「学校行くから」
「わかった」
右鬼と呼ばれた角を生やした少女が紅志の中に消えた。


「直晃、お前に死徒ガラルド・スミスの討伐を命ずる」
「待って下さい宗主、ガラルド兄はまだもとに戻れると聞きました」
「28」
「ハイ?」
「28人も同士を殺した男に言葉が通じると…」
「しかし!!」
「反論は許さん、すぐに支度をしろ」
…………………
「なぜ、なぜこんな事になるんだ!!」
直晃の手に血でさらに紅さを増した剣ブラッドサーベルがあった。
「覚えておけ濃すぎる血が故に自分を見失ったアホの末路を…」
さっきまでの激しい戦闘で見せた荒々しい表情が消えいつもの様な頼りたくなるような笑みを浮かべてガラルドは逝った。

世界で最も信じ慕い続けていた兄を自らの手で殺した少年は進むしかない道を歩く事になる。



AM7:58
「・・・・・・・・・」
ゆっくり起き上がった少年は目覚ましを手にした。
「!!・・・・・・まずい!遅刻だ!」
直晃は大急ぎで部屋を飛び出していった。
 




あとがき

はじめまして555と名乗りながら実はオーガの方が好きな555です。
誤字がありましたら御指摘ください。


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