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!警告!壊れキャラ有り
「ウソツキな男!(GS)」やや猫背 (2004.09.27 01:59)
突然マッチョマン……もとい、突然デムパを受信しました。

マジで突然です。1時間ほどで書き上げました。

久し振りの投稿がこんなのでスイマセン…

それでは。










ある日の美神除霊事務所。
横島も交えた夕食の後、事務所の面々はそれぞれに寛いでいる。
横島が唐突に切り出したのは、そんな時だった。

「あ、そうだ美神さん。ちょっと俺、重大な発表があるんすけど」

「はあ?何よいきなり?」

『重大な発表』と自ら言って置きながらも、横島に深刻な様子は無い。
しかし、皆は何事かと横島の動向に注目した。

「実は俺………」

「「「「じ、実は……?」」」」

やけにもったいぶらせる。
ひょっとして、『いやー、ちょいと○○を孕ませちゃいましたーあははー』なんて言うんじゃ…と、よからぬ想像がめいめいの頭を巡る。
○○の部分にはお好きな名前を入れて下さい。



「実は俺………ウソツキ族だったんですっ!!」



「「「「な、なんだってーーーーーー!?」」」」











「って、ついつい某MMR調なリアクションしちゃったけど、そのウソツキ族ってなんなのよ?論理パズル?」

「や、エアーズアドベンチャーの方です。ウソですけど」

「えーと、ウソツキ族って、確か論理ぱずるとかによく登場する、ウソしか言えない人のことですよね?
 えあーずあどべんちゃーというのは……まあ、平たく言うと『悲しめ!』な今は亡きSSのげえむのことです」

さりげなく(?)間に入るおキヌ。
何が起こっているのかまだ理解出来ていない。

「せ、せんせぇ、そんな難儀な生まれだったのでござるか!大変でござるなぁ…!」

すっかり信じきってるシロ。
対照的に、タマモは何言ってんだコイツ、的に鼻をフンと鳴らした。

「なに信じちゃってるのよ。そんなの、ウソに決まってるじゃない。まったく、これだからバカ犬は…」

「な、なにをぅっ!貴様クソ狐、先生がウソを言ってるとでも!?」

「本人が言ってるじゃない。ウソしか言えないって」

「あれ?確かに…。でも、それじゃ……あれ?いったい、どういうことでござるか…!?
 えっと、せんせぇはウソしか言えなくて、でも、それを自分から言い出したって事はそれもウソで…
 しかし、それではウソツキ族って言ったのがそもそものウソで……あ、あれぇっ!?」

目をぐるぐる回し、頭からぷすぷす煙を出してテンパるシロ。
タマモは、腹を抱えて大爆笑している。

「……アンタね、悪ふざけもいい加減にしなさい。殴るわよ?」

「ま、まあまあ美神さん、落ち着いて…!横島さんも、何か考えがあって言ったんでしょう?」

拳を固める美神を、どうどうとおキヌがなだめる。
横島は、異様なほどに落ち着いた表情で言った。

「実は俺、3週間ほど前から、美術の暮井センセとデキてます。ドッペルも一緒に、毎夜上へ下への大騒ぎっす」

「「「「……は、はあぁっっ!!?」」」」

突然の爆弾発言。

「ちょ、アンタ、一体、どういう……っ!?」

「う、ウソだと言ってください横島さん!こんなの、ウソだと決まってます!
 だって横島さん言ってくれたじゃないですか!君のこと愛してるって!半年ぐらい前から、ずっと夢の中でっ!!
 …ふ、ふふ、そうですよ。横島さんはわたしを愛してるんです!あんな一話限りのキャラに懸想するはずありませんっ!
 さてはあなた……ニセモノですね!?わたしの横島さんをどこに隠したんです!?さあ、言いなさいっ!!」

「せ、せんせぇを殺して拙者も死ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっっ!!!」

「………………………」

神通棍を起動させる美神。
懐からシメサバ丸を抜くおキヌ。
今までにない高出力の霊波刀を構えるシロ。
ゼッ○ン顔負けの火球を創り出すタマモ。
ゼロコンマ2秒で死ねそうな大盤振る舞いだが、横島は何故か落ち着き払っていた。

「いや、ウソなんですけどね」

「「「「…………………」」」」

ふしゅるるる……と、一同のテンションは一気に萎えた。
美神は、出した神通棍で軽く横島の頭を叩いた。

「タチの悪いウソつくんじゃないわよっ!ったく……!」

思いッきり動揺してしまっていた自分を恥じる。
赤くなってしまった頬を隠すように、美神は横島に背を向ける。
どうやら、折檻はまたの機会に持ち越されたようだ。

「実は、デキてたのはタマモの方です。つっても、先日キスを済ませた程度ですけど」

「「「……ほわっつ!!?」」」

「な、ヨコシマ、なにを……!?」

またもヒートアップする一同。
タマモは、急な事態に、頬を赤らめてあたふたするしかなかった。

「あ、アンタってばロリーな人種だったのっ!?
 ……くッ!この胸が仇となったか……………ッ!!」

「う、ウソですっ!!あなた誰ですかっ!?
 わたしは横島さんを愛してます!常に横島さんを(尾行とか監視カメラとかで)見守ってます!
 ゴミの分別だって(勝手に)してるし、横島さんが使ったてぃっしゅとかも集めて愛でてます!
 わたしは、わたしはこんなにも横島さんを愛してるんです!それなのに、横島さんがわたしを愛してくれないはずがありませんッ!
 わたしたちは結ばれてるんです!精神的にッ!強い絆でッ!横島さんたら照れ屋だから、なかなか告白してくれませんけど!
 それも時間の問題なんです!だって、わたしたちは約束された絆なんです!絶対運命黙示録ですッ!!
 だから、ホンモノの横島さんがそんなこというわけがないです!!ぜったいぜったいニセモノですッ!!
 ……ふ、ふふウうふうふううフふううウフフふふフふふ……そうですよ……わたしたちは結ばれ……絶対…運命……前世……」

「………クケェェェェェェェェェェェェェェッッ!!!!」

うずくまり、真っ白に燃え尽きる美神。
この胸めっ!この胸めっ!と、泣きながら自分の胸にぐーぱんちしている。
おキヌはというと……完ッ全にテンパっていた。
そのまま外に出歩けば、まず間違いなく通報されるであろうというような目。
シメサバ丸で床をガッツンガッツン突き刺しては抉っている。怖い。
シロに至っては………自我を失い、野生に帰っている。
タマモは、ただ顔を真っ赤にして呆けていた。

そんな阿鼻叫喚な中で、横島はさらりと切り出した。

「まあ、それもウソな訳ですが」

「「「……………」」」

もはや無言でそれぞれのエモノを抱える。
その日、横島は10回死んだ。

ウソには気をつけようとか、そういう話。















「…ったく、なにが『ちゃんとみんなに言う』よ。全然言えてないじゃない」

「しょうがないだろよ。なんか、普通に殺されそうな勢いだったし」

「…こんなんじゃ、いつまでたっても公表できなさそうね」

「んー……事務所のみんなには知ってて欲しいけど……まあ、いいんじゃないか?
 公に出来ない仲でも、俺がお前のことが好きなんだって事は確かなんだし……お前も、そうだろ?」

「ば……ばか。突然なに言うのよ……」

「……可愛いぞ。なあ、今夜こそ、キスの続きしないか?」

「え…っ?そ、んな急に……えと……その……」

「……ダメか?」

「………ばかね、そんなわけないじゃない…」

「…………タマモ」

「ヨコシマ…………」


「「ん………」」」


――――真実は、意外な所に隠されている。







△記事頭
  1.  嘘吐きな男というより振りまわされる人達ってかんじですねぇ・・・
     でもおキヌちゃんがストーカーだったとは・・・・ストーカー禁止法にきおつけてねぇ・・・(^^;;;;
    D,(2004.09.27 02:21)】
  2. キスをすませただけじゃシロがにおいで気づくってのもないか。う〜ん。ありえそうでこわい。
    横島が一番こわかったのは美神じゃなくて黒キヌさまなのは間違いないな。
    九尾(2004.09.27 02:43)】
  3. さらに隠されてた真実+その後のタマモとの会話。

    「実はパピリオともしちゃったんだ・・・(間)・・・いやウ
    「無駄無駄無駄無駄ぁぁぁぁ!!!!これでお前はもう何もしゃべれねええええ!!!!!」


    ・・・・いやウソだけどね♪{キャメラン&大魔球&タマモ}
    キャメラン&大魔球(2004.09.27 02:46)】
  4. おキヌちゃん…イタいよ(汗
    …ってか、タマモとのおつきあいを私刑を受けずに(結局喰らいましたが)宣言する為の手段に『ウソツキ族』を持ってくる横島君の発想が謎だ(笑
    偽バルタン(2004.09.27 03:17)】
  5. ・・変な前置きつけるからいけなかったんじゃ・・?(汗)どうせ知られればどうしたってボコボコにはされるんだろーし。それにしてもおキヌちゃんがものごっつ怖いんですけど・・(色々と)
    柳野雫(2004.09.27 03:32)】
  6. タマモとのラヴv物で嬉しいのですが‥おキヌちゃんブットンデますねぇ〜アイイタタタァ〜です。精神病棟に連行される五秒前って感じですねぇ〜。ま、好きなんですけどね♪
    紅蓮(2004.09.27 04:27)】
  7. 一応ヨコタマのカップリングらしいけど、おキヌちゃんが黒通り越してイタ系に進化してるのが怖くて、あんま喜べんかった(汗)
    ものごっついデムパを受信しましたな・・・・・つーか、ここでウソツキ族ってどーよ、旦那。
    ほんだら参世(2004.09.27 10:44/2004.09.27 10:49)】
  8. 横島×タマモものだったんですね。
    最初の方、タマモは横島の事を気に掛けていなかったものでオチが読めなかったです。
    こんなおキヌちゃんが可愛く見える私はかなり病んでいます。
    ろろた(2004.09.27 13:45)】
  9. ・結局最後は×タマモで終わるのね。
    ・横島君、あんまり嘘ばかり言ってると狼少年になっちゃうぞ・・・あっそうなったらシロが喜ぶか^^意味は違うけど。
    ミスターS(2004.09.27 21:13)】
  10. <「………クケェェェェェェェェェェェェェェッッ!!!!」
    こんなシロに萌えた私は間違ってますか?<オヒ

    最終的には幸せな横×タマで終わったのでなんか幸せです
    …え?おキヌちゃん?えぇ、可愛かったですよ………昔は<目を逸らしつつ
    朧霞(2004.09.27 21:56)】
  11. おキヌちゃんくらい一途ならこんくらい普通でしょ?っとか一瞬でも思ってしまった自分は完全にここに毒されていますな(爆

    黒キヌもグロキヌもエロキヌもあくまで夜○だけなんだ・・・原作にはそんなのちっとも・・・(ブツブツブツ
    カラカッタの村(2004.09.28 00:54)】
  12. こ、壊れたおキヌちゃんなんて・・黒いおキヌちゃんなんて・・
    こんなの俺の(←ここ重要)おキヌちゃんじゃなーーーーいっっ!!
    Yu-san(2004.09.28 23:02)】
  13. ども。元凶です。
    いやぁ、今回おキヌ壊しすぎましたねー…(汗)
    Yu-sanさん、ごめんなさい。やりすぎました。
    しっかし…ここまで壊す予定はなかったのです。悪いのは妖精さんなのです。ホントに。

    …あれ?私のSSにマトモなおキヌが出てないのは気のせいですか?
    やや猫背(2004.09.28 23:42)】

▲記事頭


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