このSSは…
・題名に偽り有(爆)……かも?
・エロは全く期待できません(汗
・広〜〜い心でお読み下さい。
某日深夜…妙神山にて。
皆が寝静まり、耳が痛いほどの静寂が支配する、修練の為の道場とは別の生活区…
そのとある一室の前に放心し佇む白い影…
純白の寝間着浴衣に身を包むのは、小柄な妙齢の女性…
やや控えめながら、女性らしい丸みを帯びた胸やら腰やらが浴衣の上からでも確認できる…
肩口で切り揃えられた短い髪は、炎を思わせる様な赤…頭の両脇から伸びる角が印象的だ…
妙深山管理人、小竜姫。
「…う……あ…な、なんで…
どう…して…」
彼女は今…眼前で繰り広げられる事態に、崩壊しようとする自我を保つのに精一杯だった…
淫竜の宴
小竜姫がソレを目にする羽目になったのは…そして知る事になったのは、全くの偶然。
その日…夜中、寝床でふと尿意を催し、厠へと起き出し、廊下を歩いていた最中…
何処からか…微かに聞こえてきた小さな呻きにも似た声…
不審に思い、声のする方向へと足を運んでみれば、そこはとある客人の間。
僅かに開いた襖の合い間から、灯りと…件の声が漏れ出ている…
(横島さん…?)
それは、小竜姫の情人であり、ココ最近は毎月の様に顔をみせ、逢いに来てくれるようになった青年…横島忠夫が泊っている部屋…
一体何が?…
それは当然の疑問。
もしかしたら何時もの様な単なる寝言かもしれない…
寝ている所を起こすコトにでもなったら申し訳ない…
何より…こんな夜中に誘われた訳でも無いのに、女性の方から男性の部屋に赴くと言うのは…
…だが…横島のコトが気にかかるのも事実…
ぐるぐると小竜姫の中で思考がめぐる…
僅かばかり葛藤するも、結局好奇心には勝つことが出来ず…
多少の後ろめたさを覚えつつも、彼女は合い間より部屋の中を覗いてみる…
(!!!)
小竜姫が眼にしたその光景は、衝撃の一言に尽きる
脱力し、思わず膝をつき床にへたり込んでしまう程までに…
…彼女の想像を越えたもの。
行灯の仄暗い灯りの中…
浮かび上がるは絡み合う一組の男女…いや、青年と幼子の姿。
…横島忠夫と…
未だ年端も行かぬ、小竜姫とて良く見知った少女…
彼女にとって弟子であり…妹分であり…娘の様に思った事もある存在…パピリオ。
(な…なんで!?
どうしてパピリオが横島さんと…!?)
それは欲望の饗宴だった。
丁度覗いている小竜姫からは真正面の位置…
胡坐を掻くようにして座った横島の足の上、対面で向合い、両手足を絡ませるようにして抱きついたパピリオが…“貫かれて”いる。
パピリオが身に着けていた寝間着浴衣は、
上は背中が剥きだしになる程に大きく剥かれ…
下はいまだ成熟しきってはいない、小さな桃の様な尻があらわになるほど捲り上げられ…
しかし完全に脱がされるわけでは無く、腰に絡まるようにして肌蹴させられている…
その白い肌がうっすらと赤く染まっているのは、決して灯りの所為だけではあるまい…
「ひ…あっ…あっ…ふ、深…あっ…はん…」
「ン…ふ…相変わらず…いい締りだな…」
ぎちゅう…ぎちゅう…
ぎゅぽ…ぎゅぽ…
木霊する粘着音に重なる、睦み合うふたりの肉声の交じった甘い吐息…
ぎちぃっ…ぎちぃっ…
小さく、まだ硬さが残るであろうパピリオの尻を変形する程に強く掴み、その身体を大きく上下させる横島…
少女のその幼く小さな秘裂を、限界にまで押し広げ彼の極太のペニスが出入りしている…
抽送運動の度、彼女の秘唇の薄皮が、赤黒い肉棒により飛沫を飛ばしつつ捲れあげられるのが、
腰に絡まった浴衣の合い間よりはっきりと見て取れる…
「あ…うぁ…
あ…あ…ヨコシ…ぁ!…ヨコシマぁ…!!」
「パピリオ…パピリオ…」
互いに名を呼び合うふたり…
小竜姫の位置からでは、その表情をうかがい知ることはできないが…
その熱っぽく、艶の含まれたパピリオの声は、今まで聞いた事の無いものだった…
その浅緑の髪を振り乱し、オトコに…横島に縋りつきよがり喘ぐその姿は、今まで見たコトがないモノだった…
どちらも…
普段の…まるで無邪気とか、天真爛漫だとかをそのまま体現したかの様な少女であるパピリオからはまるで想像も付かない…
男を知り…
性の悦びを知り…
肉欲の快楽に身を浸す“オンナ”の姿がそこにはあった。
(……あ…そ…そんな…
な、なんで…い、いつから…?
今日…夜伽を断ったのはこのためだったの…?
…横島さん…)
今、小竜姫は混乱の極みにあった。
情人と妹分との激しい痴態を見た衝撃…
なんでふたりが…という疑問…
そのふたりの行為を『裏切り』と感じてしまう自分…
それを覗き見していると言う後ろめたさ…
『自分を差し置いてパピリオと!』『私の横島さんと!』
そんな…ふたりに対する醜い嫉妬…
様々な感情が小竜姫を昂らせる…
…そして…
それが、彼女の普段持つ冷静さと自制を失わせる…
そして、身体の奥底でくずぶり始めた、欲望への抵抗を奪い去ってしまった。
膝はチカラが抜けたままかくかくと震え…
早鐘の如く胸が高鳴り、身体がちりちりと火照ってくる…
腰の奥がじぃんと重く痺れ…
何かが…奥底から溢れ出ようとしているのを感じる…
(…ぁ……)
…くち…
寝間着浴衣の裾の下…
もじもじと摺り合わされたフトモモの間…
湿り気を帯びた下着の中へと指を滑り込ませ、小竜姫は蜜の滲み始めた自らの秘所を撫ぜ回す…
(ぁ…ダメ…こんな…は、はしたない…
み、見付かっちゃう…ぅ…き、聞こえちゃ…ん…)
しかし、そんな彼女の意に反し、自らを慰める小竜姫の指が止まることは無い…
いや…止めるコトが出来ない。
燻りは既に燃え上がる炎へとなっており…背徳感も、焦燥感も、全てが快感へと摩り替る。
「ひ…ぃ…い、イく…も、もぅ…い…ぁっ!?」
「オレも…く…そろそろイきそうだ…
パピリオ…
…う…どうして…欲しい?」
「あ…あぁ〜…
だ、射精(だ)してくだちゃい…
奥のぉ…いちばん奥のトコロでェ…んあ…
…行き止まりのトコでぇ…あ…
びゅくびゅくってされるのがスキなんでちゅ…」
「…わかった…スパートかけるぞ…
…そらッ…」
ずんッ…ずんッ…
先程までの力強くも緩やかなピストンとは比べ物にならない…
傍で覗いている小竜姫にまで衝撃が伝わって来そうな程の突き上げ…
早く…強く…深く…
横島はパピリオに自らの肉棒を撃ち込み続ける…
「ぐ…ぎぃッ…がッ…
は…あ…こ、壊れ…壊れちゃ…いぎぃッ!?」
「いいぞ…哭(な)け…
思いっきり哭けッ!!」
「ぎぃッ…ひぅッ…あふッ…ぎぁッ…」
ずりゅッ…ずりゅッ…
ぶぼッ…ぶぼッ…
蝦の様に身を反り返らせ、叫ぶパピリオ…
既にその口から漏れるのは、意味を成さない叫び声…
上下する身体の動きに、ただ単に、肺から空気が漏れ出しているだけの様だ…
(す、凄い…あんなにひろがって…
は…あ…ふ…ん…横島さん…パピリオ……くぁ…)
くち くち くち くち
ふたりのリズムに合わせる様に…
自らを嬲る小竜姫の指使いも、早く激しいものに変わる…
下着はおろか、浴衣にまで粗相したかのような濡れ染みが広がり、板張りの床にはぽつぽつと斑に飛沫が散っている…
その身を揺する度、ぱんと張った両の乳房の、硬くしこったその先端が、浴衣に擦れ更なる快楽を生み出す…
襖一枚を隔て繰り広げられる、3人の男女の淫欲の宴は…
今正に佳境を迎えようとしていた…
ずぐんッ…
「ぎ…ひぎぃぃあッ!
あッ…あッ…
い、いぐぅぅ……う、うぁあッ
あぎィッ…
ぎ、ぎぃ…あ…ッ!!!!」
「ぐ…」
がくがくっ…!
びくん…びくん…
トドメの一突きに、獣の雄叫びにも似た嬌声を上げながら、身体を弓なりにしならせ、絶頂を迎えるパピリオ…
電流に撃たれたかのように身体が硬直し痙攣する…
ぶぽっ…どぷん…
同時に、粘性の高い液体を捏ねくる様な音が聞こえた…横島の方も達した様だ…
パピリオの狭い膣内の奥深い所で、肉棒が弾け精液が繁吹いたのだ。
ごぷん…だぽん…
一度に射精(だ)される横島の精が常軌を逸した量であること…それは小竜姫も、自身の身を持ってよく知っている。
パピリオの幼く、それ故に狭い膣内には収まりきる筈も無い…
粘っこい白濁とした液体が、ふたりの結合部からだらだらと漏れ落ち、畳の上に液溜りを形成していく…
「あ…ぁ……ひ…」
「…パピリオ…」
逞しい両腕に包まれ、絶頂の果てに意識を跳ばすパピリオ…
そんな少女にかけられた横島の声には…まるで今までの獣の如き性交が嘘だったかのような、穏やかで優しい雰囲気が漂っていた…
そんな…横島とパピリオの様子にちくりと胸を痛めながらも…
ぐち…ぎり…
(ん…ふッ…)
ぴくんッ…ぴくッ…
自らの敏感な“豆“を痛いほどにつまみ上げ、小竜姫は達する…
…だが、まだ“浅い”…
(な、なんで…なんで…)
こんなものでは無い…
とても届かない…
…情人である横島との激しい行為の末登りつめたあの絶頂には…
身も心も…快楽のうねりに飲みこまれ押し流され…アタマの中が真っ白に焼き尽されるかの様な、あの高みには遠く及ばない…
一度達したにも拘らず、小竜姫のその身体の火照りはまるで鎮まる気配を見せない…
それどころか、身体の奥底から不可思議な痛痒が湧き上がり、更なる欲望を求め彼女の身体を疼かせる…
(ふあぁ…た、足りない…足りないよぉ…
横島さん…横島さん……)
こんな刺激では満足できない。
右手は秘所に添えたまま、左の手で握りつぶさんばかりに自らの乳房を揉みしだく…
その目尻に涙すら浮かべ…
自らを慰める手を休める事無く、小竜姫は横島達から目を離す事が出来ないでいた…
「…は…は…ぁ……よ、ヨコシ…
どうだっ…でちゅ…は…キモチ…ったで…ちゅか?」
「あぁ…スゲェ気持ちよかった…巧くなったな?
それに…スゲェ可愛かったぞ?パピリオ…」
繋がったままに荒い息を吐く…
絶頂の余韻も少しは収まり…しかしいまだ回復しきっていないパピリオ。
だが、横島の言葉には素直な反応みせ、嬉しそうな声をあげる…
「え…えへへ…
ほ…ホントでちゅか?」
「オレがウソつくと思うか?
本当さ……とっても可愛かったよ…
………
………
…ねぇ…?
アナタも…そう思いますよね…
…小竜姫さま?」
(……!!!!)
どくん…
鼓動が…ひとつ大きく跳ねた。
気が付けば、パピリオをその腕に抱えつつ、横島は此方を確りと見据えていた…
横島の視線と…僅かに開かれた襖の合い間より覗く小竜姫の視線とが交差している…
(き、気付かれた…いえ…“気付かれていた“!?
そんな…いつから……
ま、まさかはじめっから……!??)
自分が居た事は既に解っていたと?
その行為を覗き見し、発情し、自らを慰めている惨めな自分の様を知られていたと…?
あまりのコトに思考が停止する…
自らを慰めるカタチのまま、身体が硬直し言う事を聞かない…
横島は、呆然とするパピリオを…どうやら此方も気付いてはいなかった様だ…そっと降ろし…
戸口の向うで固まっているであろう小竜姫に向かい、ゆっくりとその歩を進めて行った…
苦笑いを浮かべつつ…しかしその瞳に、妖しげな光を湛えて…
…終?…
後書いという名のいい訳
何故だか猛烈に『エロい小竜姫様が書きたいッ!!(略してエロ竜姫)』(核爆)とゆー衝動が…
そこで、息抜き的な感じに、軽〜い気持ちで書いてみましたが…
ネタありがち!エロくない!小竜姫さま目立って無い!パピリオの方が出張ってる!構造…場面転換とか…がオカしくて解り難い!
結論…惨ッ敗!(汗
当初は、横島君とパピリオの情事をサラッと流して、サクサクと小竜姫さまの方に傾れ込む予定だったのですが…
書いてるうちに、ふたりがどんどんサカってしまいまして(爆)…
…設定を補足…
横島君、小竜姫さまとは既にイくとこまでイっちゃってる仲で、今は妙神山に毎月通ってるよーな状態で…
ついでに小竜姫さま以外にも、お手つきしちゃってるコが何人かいて…
とゆー設定になっとります…都合により変わる可能盛大!ですが。
………これも文中で匂わす程度に書いてみましたが…ワザとらしい上に解り難いヨ…
ホント大惨敗だ…(泣
最初も書いたとおり『淫竜〜』の題名に偽り有…もし期待してた方いらっしゃったらホントゴメンなさい…
そして続くのかどうかも相変わらず未定です…(汗
……こんなのでも、突っ込みとか、ご指摘とかいただけると幸いです。