!警告!女女の絡み有り15禁注意「禁句(GS)」ぞくと (2004.09.12 21:18)
おかしい。
最近感じる違和感が、そう私の心に警笛を鳴らしている。
その違和感とは、例えば川が何の前触れも無く逆流したり、とかの自然的なものではない。
かと言って、何か企んでいる人の引き攣った笑顔のようなものほど人為的なものでもない。
そう、最初からそうなのに違うという……
ずばり、具体的に言うと、アレなのだ。
私の心の中に横島という男性が存在しているのだが、最近になりその人の本音と行動が違ってきているような気がしてきたのだ。
別に人間が本音と行動と違った行動を取るのは普通だが、私の推論が正しければ彼は本音を行動に出すという本音をごまかしているみたいなのだ。
何故、そんなことを思いついたのか?
極々簡単な事で、彼は色情魔なのである。
誰かれかまわず女性とみれば、子供や器量が良くない人以外飛びかかる。
無論、私も初対面のときに飛びかかられた。
そのときは、まぁ、彼に付き添っていた女性に飛びかかっているのと大差ないかと思っていたんだけれども、それが違うように思えてきたのだ。
どう違うのか?
これもまた説明するには難しいのだが、まずは力と本気の入れようが違うような気がする。
まず、彼が付き添っている亜麻色の髪の女性には全力且つ本気で飛びかかって、私に対してはそれほど力も気力もいれてないようなのだ。
始めの頃は今ほどの実力も無く、力の加減も極めてあやふやだったが、修行を積み、肉体的にも心霊的にもコントロールができるようになると、それが顕著なものになってきた。
相変わらず、顔を合わせるたびに飛びかかってはくる。
が、反撃すると手応えがおかしいのだ。
きっと瞬間的に身を引き、……且つ避けないように微妙な調整をしている。
修行の際に無意識に防御の体勢をしき、私に最初にあったときより前から存在していた『無意識』で反撃を受けているのだろう。
では何故そんなことをするのか?
私に異性としての興味がないというのは一面しかみないただの極論の推測だろう。
それだったのならば、あれほど過激な文句を言いつつ求愛行動を取るわけがない。
では何故か?
結局の所、本人に聞くこと以外、それを知る方法はないだろう。
と、思っていたのだが、それも無駄だったようだ。
最初はそれとなく聞いた。
飛びかかってきたときに、何故こんなことをするのか?、と数時間に渡って説教してやっても、同じような答えしか返ってこなかった。
次は若干ストレートに。
これまた飛びかかって来たとき、避けるのが上手くなりましたね?、と聞いたら、いやぁ攻撃が上手くなったんですよ、と言った答え。
あまり食いつきすぎると返って怪しまれるだろうと、そこそこで切り返したものの、結局は納得のいく答えを得る事は出来なかった。
もう、最後の手段しかない。
それはズバリと聞き、答えを聞くまで逃げられないようにし、根比べで勝負にでることだ。
いかに彼が名うての敏腕GSで人間としての最高クラスに位置する実力の持ち主であっても、竜神である自分には勝てまい。
彼に呼び出しをし指定の時刻までに、予定の場所に機材を運び込んだ。
何故、こんなことにここまで闘志を燃やすのか?
そんなことも疑問に思ってみた。
けど……そんなことは答えが出てから考えればいい。
そう思って、私は今、刻一刻と彼が来るのを待ちわびていたのだった。
「失礼しまーす」
快活な彼の声が響いたと思ったら、襖がスーっと音を立て開かれる。
勿論、向こう側には彼が居てニッコリと微笑んでいた。
一瞬、その輝かしい笑顔に呆けさせられるけれども、それを悟られぬように手で座るように促す。
ここまで来て、ハッと気が付いた。
なんと切り出せばよいのだろう?
まさか、なんで他の女性と襲い方が違うんですか?、なんて聞けるはずがない。
絶対、変な解釈をされるだろうし、自分だってそんなこと言われたら頭が足りない人と認めるだろう。
では、どうやって?
ヒャクメから仕入れた道具があるから、別に答え自体を聞くことは極々簡単だが、後腐れがありすぎる結果になってしまう。
「あのー、一体なんの用なんでしょうか? 修行中だったんで早めに終わらせていただきたいんですけど」
考え込んでいる最中に、横島さんが言ってきた。
困った、本当に困った。
季節柄の挨拶で遅らせるというのも考えたものの、ますます奇異な目で見られるだけだろう。
どうしよう。
「…………」
どちらが話しかける事も無く、妙な緊迫感があたりを包み込む。
ふと、額に浮かんだ汗を拭ってみて手に何かを握っていたことに気が付いた。
……ヒャクメに頼んで、格安で売ってもらった仕事道具。
それは、指向性の催眠波が出て、意識を自在に変化させることの出来る装置のリモコンだった。
追い詰めたことを条件とし、それでも横島さんが口を割らなかったときの最後の最後の手段としてとっておいたもので、本来この段階で使うべきものではないのだけれども……しょうがない。
緊張に震え、焦りからきた冷や汗で濡れた手でそうっとレバーを回し、スイッチを入れる。
のっけから強烈な催眠波を飛ばすのは危険なので、ゆっくりとゆっくりとその強さを調節していく。
「あれ? なんだか……眠いような、眠くないような……」
数分経つと効果が現れたようで、目を擦りはじめる横島さん。
その間、微妙な空気が流れていたのではあるのだけれど。
それはともかく、目は虚ろになり、なにやらブツブツと呟いてきている。
今は軽い催眠状態、暗示を篭めたり本音を聞いたりするのにはまだちょっと早すぎる。
フッと、この深層意識が剥き出しになっている状態で私の名を深く刻み込んだらどうだろう、と邪心がもたげてくる。
「るしおらぁ……」
不意に横島さんの口から、今までのぼそぼそとした声から一変、誰にも聞こえるような大きな声で張り上げられる。
「……俺、俺……最近はお前のことが本当に好きだったか、わかんなくなってきたよ……」
続けざまに彼の本音が吐露される。
……ひょっとしたら私、とんでもないことをしているのかな。
ま、それはそれとして、彼の告白の続きが物凄く気になる。
「だって……だってな……うっ!!」
突然胸を抑えてもがき苦しみ出す。
「む、胸が……! 胸が!!」
「大丈夫ですか!? 横島さん!!」
かなり深いところにまで侵入してしまったようで、メーターがかなり危ういところまで回っていたのをリモコンで操作する。
……どうやらヒャクメには不良品を掴まされたらしい。
フ、フフ、この仕返しはいつかきっとしなくちゃなりませんね!
ま、それはそれとして、再びレッツチャレンジ!
今度は慎重に調整を加え、横島さんの背後に設置した装置のメーターを見つつ。
「私のこと、どう思ってます?」
と、聞いた。
なんてことはない、最初からこう言う風に聞いて、装置を使えばよかったのだ。
まあ、答え良ければ全て良しなのでいいんですが。
「小竜姫様ですか……」
相変わらずブツブツと呟きながら言う。
彼は三回程頭を振った後、再び言葉を紡いだ。
「……師匠です……」
それだけ。
ちょっと落胆したものの、もう一度、チャレンジっ!!
「私を異性としてどう思ってますか?」
例え、意識が無く、木偶に話しかけているのと一緒だと思い込んでも、顔から火がでそうなほど恥かしかった。
けれど、これで率直に、彼の本心が聞ける。
「……小竜姫様ですか……」
再びブツブツの繰り返し。
……やはり恋愛ごとの感情は心理プロテクトが高いのか。
そう思って、少し催眠波の出力を上げる。
「し、師匠以上に見れないよ……」
…
……
………
熱いモノが頬を伝わっていくのを感じる。
そうか……これが涙か……
ショックははっきりいって凄まじいものだった。
恐らく産まれてきて一番好きになった異性にふられたのだから。
けれど、ここで引き下がってはいけない。
幸い、今聞いたことを忘れるように暗示もできる。
それは全て白紙に戻し、勝負に出ることも可能ということ。
おかしいものだ。
ふられて始めて、こんなにも自分が彼のことを好きだったとわかったなんて。
今までは積極的になれなかったけれど、これからは……本気で勝負させてもらわなきゃ。
勿論、今、この場で深層心理を書きかえることは絶対にしない。
並居るライバルを蹴散らすのは飽くまで実力で。
正々堂々と戦ってこそ、勝つ価値がある。
そう決意し、スイッチを切ろうとした手をふと止める。
……ちょっとライバルより先に行こうかしら。
「横島さんが私を師匠以上に見られないというのは、何が原因なんですか?」
己を知り、敵を知れば百戦危うからず。
つまり私の弱点を知り、横島さんの好みを知れば、絶対に勝てるというわけだ。
……フフ……勝ったわね。
「……う、うう!!」
しかし、反応はもがき苦しむというまたしても不可解なもの。
「む……胸が……!!」
リモコンを操作しても、ヒャクメの横流し品は本当の不良品だったらしく、リモコンでの操作が効かなくなってしまった。
「大丈夫ですか!? 横島さん」
ああ、私はなんて酷いことをしてしまったんだろう。
こんな苦しんで……
「うぅ……胸がっ、胸がーーーーっ!!」
もがき苦しむ横島さんを抱き、なんとか苦痛をやわらげようとするも、依然としておさまる気配もない。
そして、私は、彼の新たな事実を知ることになった。
そう、絶対に知りたくない……知らねばよかったと思う事実を……
「胸が小さーーーっっいッ!!」
「へっ!?」
「女体の神秘っ! それの筆頭胸ッ! それがなくてどうして女性と認知できようかーーー!!」
「…………」
「まごうことなき黄金のバスト! 永遠なる乳!! 俺の子供のころの憧れ!!! まさに俺の若き青春のエターナルアルカディア!! それが巨乳!!! 巨乳万歳! 爆乳マンセー! ビバッおっぱい! ボインハラショー!! 乳よっ、永遠の栄光あれっ!!」
「………………」
おっぱい音頭なる珍奇で気に障る踊りを披露しつつ、胸の内を全てさらけ出してくれるヨコシマサン。
しかし、さらけ出せばさらけ出すほど私の心には、どんどんと……ドス黒いものが溜まって……
「ゲヘヘヘ、おっぱいおっぱいおぱおっぱ……ピギャァーーー」
奇妙な雄叫びを上げながら、ふっとぶヨコシマサン。
あら……私としたことが『ほんの』十分の一の力を解放してしまったわ。
でも……いまなら、本気の一億倍も出せそうだわ、フフフ。
手にしたリモコンはとうに握りつぶされ、装置の本体も煙もはかず蒸気と化した。
先ほどの一撃を食らったヨコシマサンは、この妙神山の結界の強化形をもぶちやぶり、廊下で瀕死状態になっている。
けど……この程度じゃ……すみませんよ。 ウフフフフフフ。
そうか、そうなのねっ!!
この感情が…憎悪なのねっ!!
乙女に向って……胸が小さいなんて……最大の禁句を言ってしまったヨコシマサンに仏罰を!!
たとえ、私が言わせたのだろうと、天罰をっ!!
―――――――――― プツン
多分、そんな音が頭の中で響いたと思ったのと同時に、なんにも考えられなくなった。
作者注:
別に細かいところはどうでもよいと言う方はどうぞここは読み飛ばして下さい。
細かいところまでも拘りたいというご奇特な方はどうかお読みください。
この作品『禁句』はご存知の通り小竜姫様の一人称形態でした。
けれども、彼女は……みなさんはご存知の内でしょうがちょっとアクシデントに襲われ、プッツンしてしまったのです。
例えるならば、新しいスタンドに目覚めてしまったとか、『力が欲しいか?』と尋ねてきたジャバウォックに『欲しい』と答えてしまったりとか、竜なだけにオロチの力に目覚めてしまったとか、そんなんです。
よって、これ以上彼女の視点でお送りすることが不可能となってしまいました。
これからは、もう一人の登場人物である、横島忠夫青年の視点で引き続き『禁句』をお楽しみ下さい。
では、作者注でした。
なにかの瘴気を感じて、俺は目を覚ました。
気が付いたら、俺は小竜姫様に呼ばれた部屋の外で傷だらけで寝転んでいたし、壁には大きな穴が空いていたから、一瞬、魔族の攻撃でも受けたのかと思った。
身を跳ね起こし、あたりを観察して敵がいないかチェックする。
長く厳しい修行で俺は小竜姫様に匹敵するほどの力を得、そこいらの下級魔族なぞ歯牙にもかけぬほど成長していたというのに気付く間もなくやられていた。
と、いうことは相当な実力者が相手ということだ。
気を配るが、それらしい気配は全くしない。
部屋にはまだ小竜姫様が居るが、それの存在しか感じないのだ。
落ちつけ……落ちつけばきっと手だてが見つかる。
時間が経てば猿神師匠も来てくれる……
「小竜姫様っ、大丈夫ですかっ!?」
あたりに気を配るのを忘れず大声で、同室に居た小竜姫様の安全の確認をする。
すると、なにやら背筋がゾオッとする悪寒に襲われ。
「……フフフ、大丈夫? ええ、私は大丈夫です、横島さんの方は大丈夫ですか?」
びしびしとプレッシャーがかかる声。
「……ねぇ、横島さん……胸がちっちゃなお姉さんは好きですか?」
姿を出した小竜姫様。
背景が何故かグニャリグニャリと陽炎のように蠢き、黒いオーラ力に漲っているのがわかる。
「ねぇねぇ、よこしまさぁ~ん、おっぱいの小さなお姉ちゃんは嫌いぃ~ん?」
これまたゾッとするほどの艶やかな声。
清楚なイメージの小竜姫様が『おっぱい』という甘美な言葉を言っていることにも果てしないギャップが産まれ、またそれも新鮮でいいな、と心を揺れ動かすも、その裏に潜む闇がビシビシと感じられ、すぐさま萎縮してしまった。
「ねぇねぇ……」
「ヒィィィ!!」
何故か突如浮かぶ黒い影が、小竜姫様の表情を隠している。
俺には、おおおおおおおおっかなすぎて、その表情がどんなのなのか予想もつかない。
ただ……チラと覗いたその瞬間、顔の上の方に赤く光る二つの……目が……
それを見た途端、腰を抜かして動く事もままならなくなってしまった。
「どうしたんじゃ!!」
そこへやってきた助け舟。
猿神だ。
「な、なんか小竜姫様が変なんだ……助けてくれ!」
「なんじゃと? この凄い波動……小竜姫なのか?」
こちらに駆け寄ってくる。
「あはっ、大丈夫ですよぉ老師ぃ~♪」
再び背筋がゾッとする艶やかな声。
そして、こちらに寄ってくる猿神に向ける顔。
……一瞬、正体不明の黒い影が取り除かれ、素の顔が猿神を直視する。
「……ウキャッキャーーー」
「あっ、逃げずに助けろ、このサルーーーーッ!!!」
その瞬間、脱兎の……もとい脱猿の勢いで逃げるサル。
こっちからじゃ見えなかったけど……どんな表情だったんだ?
是非とも、知りたくない。
「どうしたんでちゅか? 猿が本当のサルになって走っていったんでちゅけ……ど」
次に現れたのはパピリオ。
背後には鬼門の二人組もついてきている。
「ああーーっ、お約束通りだと思うけど、助けてくれーーっ!!」
勿論、お約束通りだった。
息もつけぬほどのスピードで、やはり表情だけの攻撃で小竜姫様に撃退された。
もう、誰も助けてくれるものは居ない。
ああ、神よ、私を助けて下さい……
「フフフ……これで、誰にも邪魔はされませんよ……」
どうでもいいですから、神よ、放っておいて下さい。
「大丈夫、横島さ~ん。 凄い爆発音がしたけど」
そこへどっこいもう一人の神様登場。
全身に感覚器官で敵を察知するヒャクメだ。
計算能力とかが鋭いからじゃんけんも強いという心強いやつだ。
自慢のじゃんけんで、俺を窮地から救ってくれ。
「……ひっ!! なんなの!? この力……」
「ああ~。 やっぱお約束かよっ!! でも一応……助けてくれーーー」
かわいく悲鳴を上げるヒャクメ。
かわいらしいとは思うが、嬉しくはない。
このまま彼女に逃げられたら、なにか得体のしれないことをされてしまう可能性があるからだ。
「……あ、そーだったわ。 今日は駅前留学の日だったのねー。 だから……じゃね、ごめんなさいなのね~」
「ああああ、何故に駅前留学やねんっ!!」
これまた恩知らずに逃走を図るヒャクメ。
もうダメだぁ……良く考えて見ると、サルでも裸足で逃げた今の小竜姫様にヒャクメがかかってかないっこない。
最初から望みを持つことが、だめだった。
しかし、小竜姫様はその後、俺の思いも寄らぬ行動をとったのであった。
「逃がすかっ!! 待ちなさい、ヒャクメ」
「ひーーーっ!! 助けて助けてーーーーっ!!! ヨコシマさは~~ん!!!」
小竜姫様が飛びかかり、ヒャクメを押し倒したのだ。
なーんと、チャーンスッ!!
なんとか腰が抜けたのも治り、コソコソ逃げることが出来るっ!!
ヒャクメには悪いが、俺だって死にたくは無いし、これでおあいこさまだ。
このままなるべく後ろを見ないようにして行こうと思ったのだが。
「はぁはぁ……んんっ、しょ、小竜姫……そんなとこ触っちゃいやん……」
なにやらヒャクメの色っぽい声に後ろ髪を引かれた。
「いいわねぇヒャクメは。 おっぱいが大きくて……」
「そ、そんなこと……くふっ、やめ、やめて、感じちゃうん!!」
「で? あなた、何カップなの? A? B?」
「……やめてぇ! そ、そんなとこ……」
「質問に答えなさい。 出ないと止めてあげないわよ」
「で、でぇも……くひゃ、あふっ、ううぇん!!」
な、なんだなんだ!?
凄いことになっていそうだぞ!!
片方はブラックとは言え、美少女がなにやら絡み合っているみたいだし。
音だけしか聞けないのが歯痒いっ!!
だが、ここで振り返ったらもう戻れないような気がするっ!!
けど、振り向かないとこの痴態は声だけしか聞こえないっ!!!
ああ、どうしたらいいんだっ!!
「ホラ、早くいいなさい。 直に触るわよ」
「や、やめてぇん! わかった、わかったから!!」
「やっと素直になったのね、さ、早く教えなさい」
「……しーです」
「え? 何、聞こえないわよ?」
「……しーです」
「あなた、ふざけてるの? もっと大きな声で言いなさい」
「しーです!!」
「良く出来ましたっ!! ……でも、私がAAだというのにCとは頂けないわね……よって、直触り決定ぃ♪」
「きゃふっ、そんな……約束が違うぅん!!」
もう完全に逃げることを放棄した俺の足。
その場で止まって、無理矢理手で抑えなければ今すぐにでもあの二人が絡み合っているところに飛び込んでしまうだろう。
そんな葛藤をしているうちに、不意に俺の背後から、ビビーっと布を切り裂く音がし、ヒャクメの嬌声が高く上がる。
……うっ、足が勝手に動いてしまうっ。
勿論、三本目の足も元気一杯にその存在を誇示し、痛いほど勃起してしまっている。
「いやっ、いやっ! そんなっ、胸だけでいっちゃうのーーーっ!! いやぁあーーーーっ!!」
「あらぁ? 胸だけでいっちゃうのはイヤなの……ヒャクメはえっちね~、胸だけじゃなくてアッチの方も触って欲しい、だなんて……でも友達の頼みじゃ断われないわよねぇ」
「そ、そうじゃな……ヒィーーーーーっ!!!」
「あらあら、イっちゃって……かわいいわねぇ。 気絶までしちゃうなんて……ヒャクメは見た目と違ってウブなんだから」
「おっ嬢さ~~~ん!!! ボクも混ぜてっ! 混ぜてっ!! 頑張っちゃうよっ!!!」
お得意、ヨコシマジャンプが炸裂っ!!
着ている服はパンツ一丁のみ。
しかも、テントを張っているという最強装備っ!!
ええーい、もう野となれ山となれだっ!!
目の前に広がるは桃源郷っ!
二人の美少女……胸のほうははっきり言って期待できないがっ、それでも今のを聞けばオーッルオッケーさっ!!
うつむせに寝かされたヒャクメの上に小竜姫様が覆い被さり、露になった胸を左手がもみしだき、右手の方はというとヒャクメのズボンの中に入っている。
うっ、もう勘弁ならねぇ!!
「うしゃしゃしゃしゃ!! 二人とも可愛がってあげるからねーーーー!!」
後、指一本の差だった。
あと一本指が有れば、小竜姫様を掴めた。
けれど、今回はその代わりに小竜姫様が俺を掴まえたのだった。
「ウフフ、ヨコシマサン、イラッシャイ……」
ブラーーーーーーックゥ!!!
騙されたっ!!
自分から飛び込んだけど、ここまで騙されたと思えたのは始めてだっ!!
「うっ……」
うまーくおさまえられ、動こうとすると首が締まる仕組みになっている。
左手一本で支えられている俺の体重。
あんまり苦しくはないが、気持ちいいとかそういうのは一切無い。
目の前には黒い影に覆われた顔があり、相変わらずグニャリグニャリと背景が陽炎のように瞬いている。
「ウフフ、ヨコシマサン、オッパイノチイサイオネエサンハキライデスカ?」
なんかカタコトだーーっ!!
パソコン表示だったら、絶対にカタカナオンリーに違いないっ!!
「ううっ、小さいのが好きです。 でも、おっきい方がもっと好きです」
某引越しセンターのCMの如く答える。
というか、こういう風に答えなければ首の骨がコキャっと言ってしまいそうで、それ以外答えることが出来なかったのだ。
「フフ……では……」
小竜姫様がそっと手をとある襖に向ける。
すると、スッと開き……中には……
枕が三つある布団と、ティッシュ。
艶めかしいピンク色のライトが、どーていのボクには眩しい。
「もう……巨乳なんて目がいかないように……調教してあげますから」
……でも調教は勘弁だった。
普通の相手で普通にしたかったーーっ!!!
と、思いつつ、俺は気絶したヒャクメと一緒に無理矢理その部屋に押し込められ、スッと襖を閉められたのでありました。
えーと、どうなんでしょう?
もうここまでで息切れしてるんですが、続きみたいですかね?(マテ
と、いうわけで続くか不明っ!!
△記事頭 だ~~~~~~~~~~~~~~~~!!
つ・・・つづきが気になるぅぅぅぅ~~~!!!
その後の3Pを・・・・・・是非に!!(血涙
【ひでよし(2004.09.12 21:50)】
だめだーーー!!!!!このままではいかーーーーん!!!!
こうなれば横島に『胸の大きさなんぞ飾りです!!』とか思うように性格矯正かけて、瘴竜姫を満足させてあげるっきゃない!!!横島に愛されるようになれば性格が戻ってくれるはずだ!!!
だいたい横島が目の前に美女二人と交われる機会があっていつまでも流されるはずがなーーい!!!瘴龍姫もいざはじめれば『はじめてさん』なんだし、いつまでも主導権はにぎれんはずだ!!!負けるな横島!がんばれ横島!!いつまでも大きさなんかにまどわされてないでヤっちまえーーーー!!!
【九尾(2004.09.12 21:56)】
ユーじろぉおおおおおおお!?
小竜姫様が小竜姫様が!!鬼に!?
恐いけど見たい、恐いけど面白い。
【猫夜叉(2004.09.12 22:27)】
ヤヴァイナ、ヤヴァ過ぎるぜおい。
小竜姫様ってそんなに胸の事をキニシテイタンデスカー。
多分今小竜姫様のヒャクメに言いたい事は、
オンドゥルルラギッタンデスカー!!と言う事でしょう。
とりあえず、横島に幸あれ!! PS猿神ハ野生ニ帰ッテシマッタンデスカ?
【翁香(2004.09.12 23:47)】
猿はあまりの恐ろしさに元飼い主?たる、
三蔵法師のトコへいきましたとさ。
どっとはらい。
【トンプソン(2004.09.13 01:30)】
…逆鱗以上の効果があるよーですな…
小竜姫さまへの『無い乳』発言(笑
自業自得ですな横島君。
【偽バルタン(2004.09.13 04:24)】
ぬおおっ! また、寸止め!
こうなったら、例のブツを投入するし、うおっ! なんやっ! この瘴気は!?
ああぁぁぁ、すいませんっ! 巨乳が好きですいませんっ!!
枕が三つ用意されたっ、て小竜姫様、最初からヒャクメもロックオン!?
>極々簡単な事で、彼は色情魔なのである。
いや、確かにそうなんだけどさ、うん。
ごめん、横島。おいらにはフォローできないや。
【まちす(2004.09.13 10:37)】
横島・・・言って良いことと悪いことがあるやろぉ。
こーいう場合はパピを拉致ってきて「ほら、小竜姫様っ!これよりあるでしょっ」って・・・確実に殺されるな(笑
魂どころか骨も残らないくらいに蒸発させられるな
つーか、何気に一番いとあわれがルシオラな気が・・・。
【カラカッタの村(2004.09.13 23:54)】
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