注意:暴力的表現があります、それに美神ファンは読まないほうがいいです。
今から五年前のことである、タマモのことが日本政府にばれた、タマモは政府のGSに狙われだしたのだ、そんな中美神の静止も振り切ってタマモを助けたのは横島忠夫であった、なぜなら二人はその頃恋人どおしであったからだ。(いつか外伝書きたい)
そして二人は日本を出ることを決心する、アメリカは自由の国で妖怪の人権を認めているからだ。そして二人は旅立った・・・・・アメリカへと。
そして五年後・・・・・・
二話
「「「横島燐人(りんと)?!!」」」
「左様・・・何か質問があるかね?」
「本当に横島君の息子なの?」
「そうだよ」
あっさり答える燐人、なんかまた口調が変化している。
「そんな!だって二人が駆け落ちしたのは五年前ですよ、こんなに大きな息子さんがおられるわけありませんよ」
「うむ・・・まあ普通に考えるならそうだろうね、実はアメリカには特殊な修行場があってね、日本にも妙神山とか言う修行場があるそうじゃないか、まぁそこのアメリカ版と思ってほしい、そこと人間世界では時間の流れが違うんだ、そして私はその時生まれたのだよ」
淡々と話す燐人、なんか妙な口調である。
「じゃあ君の年齢は見たまんまなのね」
美智恵が質問する。
「ああ・・・当年とって20歳、ちゃんと戸籍もある」
「なるほど、でもそれだけじゃああんたが横島君の息子だと言う証拠にはならないわ」
そう美神が言うと
「別に・・・お前に雇われるのではないからどうでもいいだろう?」
燐人は冷たく言う。
「なんですって〜私を誰だと思ってるの?」
美神が怒る、懐から神通棍を取り出し鞭に変える、またしてもゴゴゴゴゴゴゴゴて音が、美智恵は黙って見ているしオキヌはオロオロしている。
だが燐人の反応は。
「・・・・・・・それで?」
「こうするのよ」
鞭を振るう。
だが美智恵達は信じられない光景を目にする。
燐人は一瞬のうちに美神の懐に入り美神を吹っ飛ばす、それも燐人は拳で殴った。
悲鳴をあげる暇も無く壁に激突して気を失う美神。
さらにそこにつかつかと歩み燐人は美神の頭に足を落とす。
「何か勘違いしているようだな美神令子!俺は確かに横島忠夫とタマモの息子だ、だからと言ってお前の命令にしたがう道理は無い!さらに言うなら俺は親父と違いフェミニストではないからな・・・・・と言っても無駄か、気を失ってやがるし」
美神の体を蹴っ飛ばす燐人。
「ひ・・・酷いです」
オキヌが泣きそうな顔で言うと。
「ほ〜う、ではお前はそんなことをこの女に言ったことがあるのか?」
燐人は今度はオキヌに問う。
「え?」
「美神除霊事務所のことはなにもかも知っている、親父がいつもこの女に甚振られていたこともな、それでもお前は止めたか?本気で止めようとしたか?それにお袋様が危機に陥った時もお前たちは何もしなかった。」
「そ・・・それは・・」
「だが何より許せんのはお前だ」
今まで何も言わず傍観していた美智恵を睨む燐人。
「この偽善者が」
そう言って燐人は手を上げる、すると周りの空間が突然歪み始めた。
「貴方たちのような方々には二度と会いたくない、お引取り願いましょう」
燐人は再び丁寧語だが怒りを表している。
「「え?」」
その瞬間美神とオキヌと美智恵は美神事務所に移動していた。
「な・・・!ここは美神さんの事務所、一体?」
驚くオキヌに美智恵は
「瞬間移動・・・いいえ空間移動と言うべきかしら、私達を一瞬でここに送るなんて」
だが美智恵は文殊が二個転がっていることに気がついていなかった。
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一方横島探偵事務所では
「ちょっとやりすぎではござらんか?」
長身銀髪の美人が燐人に言う。
「いえいえ、あれくらいがいい薬ですよ、それにあれでも手加減したんですよ。ズズ〜」
燐人は何所からか出したお茶を飲む。
「燐人殿が本気を出せば美神殿は死んでいるでござる!」
銀髪美人・・・いやシロは叫ぶ。
「まぁあれぐらい攻めておけば、もうここには来ないでしょう?それに今日あの三人にはこちら側のエリアに来られないように細工しときましたから」
「細工?」
「あの三人から横島忠夫や私達に関する記憶を消したんです。ん・・美味しい」
またしても何所からか出した羊羹を食べる。
「そうでござるな、これからの仕事に影響するでござるからな・・・てそれは拙者が楽しみにしていた羊羹!いつのまに?」
「さぁ、つまらない話はここまでにして、横島探偵事務所開店といきますか。」
満足そうな顔の燐人、だがシロは
「あ〜ん隠しておいた団子まで食べたでござるな」
本気で泣いて怒っていた。
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横島燐人(りんと)
能力:文殊・変身能力に加え空間移動能力を持つ。
性格:よくわからない性格、普段は礼儀正しいが別に仮面をかぶっているわけではない、むしろ本音で生きている。
今日の話で乱暴者のようなイメージを持ったかもしれないが実は彼は人間主義なため男女差別はしない。ゆえに愚か者は誰であろうと倒す主義。そこが父親と違うところ。
ちなみにシロを姉のように慕っている、口調が変なのはシロの影響?
犬塚シロ:
銀髪長身天然ボケの美人。あれからかなり成長したようだ。
横島を追っていったはずのシロ、何故か燐人と行動を共にすることに。