東京都内の某所・・・そこに今、熱き魂を持つ漢達が集っていた・・・。



「諸君！よくきてくれた。君達の心意気、誠に嬉しく思う！！」

円形の机を囲む者達は横島忠夫の言葉を黙って聞く。

「ここに来た以上我等は同志！同じ志を持つ仲間なのだ！！ここにいる以上我々の間には普段の上下関係などは関係ないという事を心得ておいてくれ。」

それは始まりの言葉・・・。

立場、種族、年齢・・・あらゆる要素がここでは意味をなさない。

「「「「「「「「「「おう！！」」」」」」」」」」

「全ては漢の心が導くままに！！」

「「「「「「「「「「全ては漢の心が導くままに！！」」」」」」」」」」

漢・・・それは男を超越した男。

「例えキーやんに剣を向ける事になろうとも！！」

「「「「「「「「「「例えキーやんに剣を向ける事になろうとも！！」」」」」」」」」」

そう、目的のためならば漢達は神にすら刃向かう。

「例えサッちゃんに呪われる事になろうとも！！」

「「「「「「「「「「例えサッちゃんに呪われる事になろうとも！！」」」」」」」」」」

魔界の王ですら彼等は恐れない。

「女体の神秘を語り尽くすまでは！決して立ち止まるわけにはいかぬ！！」

「「「「「「「「「「女体の神秘を語り尽くすまでは！決して立ち止まるわけにはいかぬ！！」」」」」」」」」」

うおおおおおおおおおおおおおおお！！！！

皆が思い思いに天を仰ぎ、叫ぶ。

ある者は足を踏み鳴らし、ある者は机を叩きひと時の高揚感に身を任せる。


叫びが止まった頃、横島は大きく息を吸い込み本題へ入る。

「野郎ども！今日のテーマはなんだ！？」

「女王様がいいですジャー！！」

タイガー寅吉が挙手をして叫ぶ。
目は血走り、鼻息は荒い・・・。

「まて！ここはお嬢様も捨てがたいやろ！！」

鬼道政樹も負けじと叫ぶ。

「何を言っているんだい？主は、熟女を所望されている！！」

唐巣和宏が十字架を握り締めて机を叩く。・・・どんな主だよ。

「そうだ！！ママは熟女！熟女はママ！！熟してこその女体だと思わんのか！！」

伊達雪之丞が激しく唐巣を援護する。

「落ち着かないか諸君！！ここにラプラスのダイスがある！これで決めた事こそが運命！！」

そう言って西条輝彦が皆にみせた手の上には一つのダイスが乗っていた。
右手に持つダイスを振り上げ、投下する。

―――カラカラカラ・・・カラ・・カラン―――

奇妙な沈黙が部屋を支配し、皆がダイスに注目する。
ダイスの天井を向いた部分にはこう書かれていた・・・『ロリ』・・・と。

「・・・これは、どういう事なのでしょうか？ああ神よ、これが運命だとでもいうのですか？」

ピエトロ・ド・ブラドーは背徳感となぜか湧き上がってくる期待感に怯えながら胸の前で十字をきる。

「・・・運命・・・か。時にはそれもいいかもしれへんな。宇宙意志というやつか・・・。」

「いや、待て鬼道！それは違う。これは仕組まれた運命だ！！」

「なに！？」

「・・・某ホームページの元トップ絵、そしてSSを見てロリの世界がおいでおいでしているとかぬかしやがった奴からの・・・依頼だろう。」

横島は疲れたように首を左右に振る。

「そうかも・・・しれんな。思えばかわいそうな奴よ・・・。理性が邪魔で堕ちきれないのだろう。ここらで我等が引導を渡してやるのもよいかもしれん・・・。」

犬飼ポチがつぶやく。

「そうと決まれば今日はロリ・・・か。とりあえずパピリオははずせんな。我が娘ながらよい子に育ったものだ。」

感慨深げに言うアシュタロス。

「後はシロとタマモも入るか？」

「ああ、とりあえずそれくらいがギリギリだろうな。」

考え込む横島・・・。

「・・・ロリ・・・。そもそもどのあたりからがロリコンになるんですかいノー？」

「小学生、中学生あたりに萌えれば立派なロリコンだと思うが・・・。ロリのよさとは？」

タイガーの問いに答え、皆に問い掛ける横島。

「あどけない顔、無防備な仕草・・・ではないでしょうか？」

「おお！それだ！！ピート。」

そう言って横島が指を鳴らすと円卓の中央にホログラムが現れる。

「おお！！こ、これは！！」

思わずピートが身を乗り出す。
場所はデジャブーランド、写っている人物ははしゃいでいるパピリオ。
ピョンピョン飛び跳ねるたびに長いとはいえないスカートがめくれ、白い太ももがあらわになり、大事な所を隠している布切れがチラチラと見える。

「これだけじゃない！！」

横島は興奮するピートを一喝する。
突如パピリオがバナナの皮をふんで転び、大股開きになる。

『いたたたた・・・。ぽち〜、起こすでちゅ〜。』

足を開いたまま甘えたような表情で両手を前に出しているパピリオ。
みなが前かがみになるのも仕方がない事だろう。

「・・・いや〜、いい物を見せてもらったよ。」

実にすがすがしい顔で言い放つ唐巣神父。

「確かに素晴らしい映像やった。でもロリといったら発展途上だが膨らみ始めた少し硬さの残る胸もすてがたいんやないか？」

「ふっふっふ・・・。焦るな鬼道。これでどうだああああああ！！」

次に現れた映像に写るのはシロだ。犬飼が思わずのどを鳴らす。

『せんせえ〜、散歩に行くでござるぅ〜。』

そう言って座っている横島の膝に両手を置き、上目使いをしているシロ。
ぶかぶかのTシャツは首の部分が引力に引かれて下にさがり、隠すべき中身が見えてしまっている。小さな双丘とその上に見えるピンク色・・・。

「おお・・・。こ、これは・・・。」

頭を左右に振る西条。

「そうだ・・・。有名な言葉がある。『幼い乳首は立ちやすい。』覚えておけ。」

「『幼い乳首は立ちやすい。』・・・横島、それは一体・・・。」

「ふん、雪之丞おまえにはわからないのか？必死に成長しようとしているつぼみは・・・敏感なんだ！！」

横島の言葉に絶句する一同。

「・・・さすがだよ横島君。さすがGS美神が発禁になってもヤるといっただけの事はある。」

唐巣が涙をふきながら横島を賞賛する。

皆が実に充実した顔をしている。そしてこの会もお開きかと思われたとき、部屋のパソコンに一通のメールが届いた。

『いつも冷静でちょっと生意気な子がたまに見せる違う顔にドキッときませんか？　Tより。』

「こ、こいつ・・・。」

「とうとう、堕ちたんじゃノー。」

雪之丞とタイガーが冷や汗をかく。

「う〜む、そんな病んだやつにはこれかな。タマモが酒を飲んだときの物だ。」

今度の映像は右手にコップを持ってお揚げをつまみに日本酒を飲んでいるタマモが映っている。
片ひざを立てていてスカートの奥が見えそうで見えないところがまたなんともいえない。

『ね〜え、よこしまぁ・・・どこ見てんのぉ？』

いつものそっけない声とは違う甘えたような声。
そして多少幼さの残る顔は酒のせいかうっすらと赤く染まっている。

『そんなに見たい？・・・見せてあげよっか？』

そう言って少し足をずらす。すると純白の下着があらわになる。
太ももまで薄っすらと赤くなっておりなんともなまめかしい・・・。

と、突然映像が終わった。

「よし！！ここまで！！」

「な、横島さんあんたって人は！！」

「そ、そうジャー！ここまで来てそれは殺生ジャー！！」

「横島君！主も全面公開を望んでおられる！！ここまできたからには責任をとりたまえ！！我々の溢れんばかりの情熱とはちきれんばかりの若さをどうしてくれるんだ！！」

様々なブーイングが部屋を飛び交う。

「待て！！あの映像があれより先に行くと今回の趣旨を外れてしまう！！」

「君は何をいっているんだい？」

「今回の趣旨はロリのよさを紹介してロリの世界を紹介し、ロリの世界に堕とそうという物だ！！絡みまで出してはならない！！」

横島の言葉に部屋が静まりかえる。

「と、いう事で、
『激撮！デジャブーランドの中心で喘ぎ声を上げる。』
『盗撮！夜の散歩は癖になる。』
『実録！美少女の淫らな酒宴。』
この三本・・・さあ、いくら出す！？」

そう言って横島は『転／移』の文珠を使うと部屋から消え去った。
後には注文書と書かれた紙とそれぞれの最低落札金額が書かれていた。

「く！！逃げるとは・・・。卑怯なやつめ！！」

悔しがる雪之丞。金がある奴はすでに注文を始めている。
しかし金がないはずのピートまでもが注文書になにやら記入している。

―――『褐色の美女、オフィスでの誘惑』、『ヴァンパイア・ハンター、恥辱の夜』と交換じゃダメですか？―――

ピートは注文用紙にそう書いていた・・・。

そしてパソコンに再びメールが。

『ぜひ『実録！美少女の淫らな酒宴。』を！』


―――――――――――――――終わり―――――――――――――





あとがき　

・・・ということでタマモに堕ちました（笑
中学生は、犯罪なんです。（涙
自分でも何書いてんだ？って感じですが感想、意見おまちしております。