このSSは
・再録です。
・この“ネコのいる生活”シリーズでは…横島君、美衣ケイ親子と皆にナイショで同居中という設定です。
・このSSのケイくんのイメージは、オトコのコだけどオンナのコみたいに可愛らしい…と思って読んで頂ければより楽しめる…かも(笑
・…色々初挑戦につき、拙い箇所等あるかもしれません…が広~いココロでお許しを…
最低でも、週に一度は銭湯へ…それが今の横島の習慣。
正直、いまだ赤貧に苦しむ横島にとって、週一での銭湯通いは懐に厳しいモノがある…
なれど、それも今は苦にはならない。
今の横島には、愛すべき同居人である二匹の可愛いネコ達がいるからだ。
かぽーん…
高い天井に、音が響く…
見渡せば、薄っすらと視界を阻む湯気。
ここは、町外れにある公衆浴場…
その男湯にはふたつの人影…
…他の人影は見られない、ふたりだけの貸しきり状態。
ココは銭湯なのだから、当然ふたりとも裸…
腰にタオルを巻いてる程度。
「にゃ、にゃあっ!?
くすぐった…
に、にいちゃん…やめ…きゃ…?」
一人は…
風呂椅子に座り、身体をくの字に折り曲げ抗議の声をあげる小さな人影。
整った愛らしい顔立ちに、線の細い体つきは女の子かと見間違える程で…
その股の間に存在する、未発達な男性器がなければ少年だとは思えないかもしれない。
頭部…一見跳ねた髪型のようにも見えるそれは、少年の耳…
ケモノ型の、いわゆるネコミミといわれる物。
お尻の割目のスグ上からにゅ…とのびた細長い尻尾…
少年の感情に反応しくねくねと動くサマが、それが作り物等ではない事を示している。
どちらも人間には存在しないパーツ…
化け猫の少年ケイだ。
「おっと…動くなよケイ…」
もう一人は…
そのケイの後ろに陣取り、目の前の泡まみれのケイの背中ををわしゃわしゃと流す大きな人影…
細身ながらもきっちりと引き締まった体、いまだ幼さの抜け切らない顔立ち…此方はどうやら人間のようだ。
ケイの同居人…兄であり父であり…そして恋人でありご主人様でもあるオトコ…
…横島忠夫。
夜の銭湯で、
兄が弟の、或は年若い父がその息子の背中を流している…
そんなありふれた、何でもない風景…の筈…
しかし…ふたりの間に流れる雰囲気は…とてもそうとは思えない…
それ程に淫らで妖しいものであった…
ネコの居る生活:銭湯
その日…
にいちゃんとかあちゃんとボク…
三人でいつもみたいに、よく通ってるお風呂屋さんに行ったんだ。
でも、入ってみると今日は他に誰も居なかった…
…少なくとも男湯は、ボクとにいちゃんのふたりだけ…
何か嬉しかった。
一番乗りかな?…って、
貸切だね♪…って…そう思ったから…
なのに…にいちゃんてば…
熱い…
ボクの中で何かがちりちりと燻ってる感じ。
アタマに血が上ってボーっとする。
何かおかしい。
だってそれは、お風呂でのぼせた時のそれとは全然違う…
「にゃぁ…」
感じるのは、せっけんの泡のにゅるにゅるとした感触。
泡だったスポンジの感触。
…そして…大きくて、ちょっとごつごつした掌と指の感触…
それは、
首筋から肩にながされ、
わきの下をくすぐり、
あばらをつなぞり、
胸…そしてその先端のふたつのポッチを撫ぜ、
お腹をつつきおヘソをくじり、
内股を揉み解し、
イスとお尻の間に割り入り、そしてわしづかみにして、
シッポを握ってこすり上げる。
ボクのカラダ…あます所無く全部…にいちゃんの手が這い回る。
…ただ一箇所…足の付け根の…股の間の大事なトコロ…
…ソコにだけは触れる事無く…
今ボクは、にいちゃんにカラダ中を玩ばれている。
洗ってもらっているんじゃない。
…オモチャにされているだけ。
「ん…!にゃ…に、にいちゃ…やめ…ヤ…ひゃう!」
何故なら、にいちゃんの雰囲気が違う。
いつもお風呂屋さんに来た時の…
優しい『お兄ちゃん』でも『お父さん』でも無い。
今のそれは…
「相変わらず細いな~ハダもこんなにつるつるで…
ケイってばホント女の子みたいだよなぁ~
ん~どうした?…もーマトモに喋れなくなっちゃたのかー?
…相変わらず感度がイイなーお前…」
おウチで…お布団の中で…
ボクとかあちゃんをいっぱい可愛がってくれる時のモノ…
そう…今のにいちゃんは…
ボクの『ご主人さま』…
それを意識した途端…
ぞくぞくッ…
ボクの中で…何か“スイッチ”が入ったみたい…
燻っていたモノが大きく燃え上がる。
ざわざわと鳥肌が立ち、濡れたシッポがぽあっと膨らんで、
胸の先やシッポの付け根がじんじんしてくる。
じぃん…と、おなかの奥が重くなって…
ざわり…ナニかが…そこから這い上がってくるみたい…
むずむずとしたその感覚、甘く痺れるような感覚…
それが…カラダ中に広がっていく…
「…ケイはココとか弱いんだよな~♪」
「にゃうぅっ!?」
ぎりっ…ぎゅうぅぅ
にいちゃんが、カタく尖ったふたつの乳首を思いきり抓る。
思わず…悲鳴を上げるボク…
「ひゅ…にゃッ……」
びくんっ…
でも…
それは…痛かったから出た声ではなくて…
「…ケイ…?
どうした…おちんちん膨らませて…
…そんなにキモチ良かったのか?」
「!!」
あわててタオルをかけなおしたけど…
…遅いよね…
にいちゃんの手が及んでいない、ボクのアソコ…
おちんちんは、ぷっくりと膨らんで勃起してしまっている。
…まだ直接さわられてもいないのに…
「…にゃ、にゃあぁぁ…」
「クク…えっちだな?ケイ…
お前の身体…どんどん敏感になってくなぁ~」
…恥しい…
顔が紅くなるのが解る。
でも、そんなボクの反応は、にいちゃんを悦ばせるだけなんだ…
にいちゃんは、面白そうにさっきまでと同じくボクのカラダを…
全身を愛撫し続ける…
なすがまま…されるがままのボク…
両手を胸の前でギュって握って、ただひたすらジっとしてるだけ。
だって…
ボクのカラダ…
首も、胸も、背中も、お腹にお尻も…
ヒザの裏も、フトモモも…
……そして、今はまだ触られてない、タオルの下でカタくなってるアソコも…
全身ドコでも…
にいちゃんが触ってくれるトコロは全部キモチ良くて…
ボクは、それにあがらうコトが出来なくて…
自分のカラダなのに、ボクのものじゃあ無いみたいな…
ふわふわ…浮かんでるみたいな…
不思議な感じ。
…でも…
「にいちゃ…やぁ…やめてぇ…」
「……嫌か?」
低くて冷たい声。
…にいちゃんの手が止まる。
まるで氷水をかけられたみたいな気分…さっきまでの不思議な気持ちが一気に覚める…
…怖いよ…
「やぁ…」
「…嫌なのか?ケイ…」
イヤ…じゃない…
そんなはず無い。
大好きなにいちゃんの手で…カラダ中愛撫されて、とてもキモチよくしてもらって…
そして…きっとこの後は、いつもおウチでして貰ってるみたいに…
にいちゃんの太くておっきいおちんちんで、ボクはお尻を犯されるんだ。
何度も何度も、お尻の孔(あな)を挿し貫かれて…
おなかの中をぐちゅぐちゅいっぱい掻きまわされて…
どくどくって…熱いのを溢れるくらい、たくさんたくさん注ぎ込まれる…
…アタマの中が真っ白になるまで…
想像するだけで、身体中蕩けそうになる。
でも…だけど…
「やぁ…イヤじゃ…ない…けど…」
「じゃ、いいじゃん♪」
イヤじゃない…イヤじゃないけど…でも…でも今は…
あっ…またにいちゃんの手が動き出した。
シッポの付け根を…ぐしゅぐしゅと扱かれる。
…にゃあ…ボクソコ弱いのに…
腰がかくかくと震えて…背中の真ん中をぞぞぞッと何かがが這い上がる。
その感触に耐え切れなくて、ボクは思わずにいちゃんの手の動きから逃げようと身体を捩る…
でも…
「あ、あ…ひゅあっ…んあぁ…」
逃してはくれなかった。
にいちゃんは、手を股の内側に滑り込ませてきた。
ヒザの裏側から、内腿をゆっくりと揉み解しながら太腿の付け根にまで指を伸ばしてくる。
…あわてて、必死になって閉じようと頑張るボクの両脚をこじ開けて…
「銭湯に来る度なぁ…いつも思ってたんだ…
目の前に…こんなにカワイイ裸んぼのケイがいるのに…
…何も出来ないんだ…
我慢しなきゃならないんだ…
…結構辛いんだぜ?」
「…え…」
カワイイって…そんな、にいちゃんの言葉が、ボクからなけなしの抵抗を奪ってしまう。
胸がじんわりと暖かくなって…まるで、見えない縄で縛られたみたいに…身体の動きが鈍くなる。
…でも…
「…幸い…今日はオレ達の他には誰も居ないみたいだしな…
…向う(女湯)の方は解らんけど…
だから…今日は思いっきり…な?」
「でも…ひぐ…にいちゃ…だめェ…
だ、だれかきちゃったら…はぎゅ!!」
…そう…
イヤじゃないけど…でも今いるココは…
…ココはお風呂屋さんなんだ…
今はボクとにいちゃんだけ…
でもいつ誰が入ってくるか解らない、見られちゃうかもしれない…
…ううん…
カベの向う…女湯の方にはかあちゃん以外の誰かが居るかもしれない。
ボクの恥しい喘ぎが聞えてしまってるかもしれないんだ…
だからココじゃいやだよ…にいちゃん…
…ああ…
…なのに…
「そうか~?
…カラダの方はぜ~んぜん嫌がって無いみたいだけどな~♪」
ダメだった。
そんなボクの気持ちを裏切って、カラダは反応してしまう。
肌を真っ赤にして、
カラダ中を熱く火照らせて、
全身をぴくぴくと震えさせて、
シッポをくねくねと動かして、
…乳首やおちんちんをカタくして…
やめないでって…
もっとえっちなコトしてくださいって…
いっぱいいっぱいキモチよくしてくださいって…
にいちゃんに向けて信号を送る。
カラダは正直…ウソをつけない。
にいちゃんも、そんなボクを見てとても楽しそうにしてるのが解る。
そして…
「ま、誰か来たらそん時はそん時…
…コイツは“オレのかわいいペットです”って紹介してやるよ♪」
「…ッ!!?」
ドキンッ…
その状況を想像する…
今の姿…
オトコのコなのに…にいちゃんにカラダ中を弄られて、それがキモチよくて、股間を大きく膨らませて悦んでいる、イヤらしいボク…
その姿を、にいちゃんと、かあちゃん以外の誰かに見られてしまう…
それは…
それは、スゴク恥しくて…とても怖い事で…
心臓がバクバク跳ねて、息が苦しくなる…
カラダの中を何かがぞわぞわと駆け巡る…
鼻の奥がつんっ…として、アタマが“かぁぁ”っと痛いぐらいに熱くなる。
…でも…
そんなドキドキですら…ボクは快感に感じてしまって…
「そりゃ♪」
「ひ…
ひゅああぁぁああうっ!?」
ぐにぃ…
不意打ちだった。
アタマの中がグルグルと混乱していて、心もカラダも全然準備できてなかった。
濡れたタオルがざらッと擦れる感触…
さっきから一度もにいちゃんがさわらない…さわってくれなかったボクのおちんちん…
いきなり、被せたタオルごと、カタく膨らんだソレを握り締められて…
パチッ…
目の前で火花が散った。
爪先から、アタマのてっぺんまでびりびりと電撃が走った。
「お…もうそろそろ限界か…
んじゃ…そろそろ思いっきりイかせてやる……
ケイ…イスから降りて膝で立ちな…」
息がかかる位の距離…
耳に近づけられた兄ちゃんの口からの“命令”…
静かで穏やかな…でも絶対に逆らえない…
にいちゃんの言葉はボクのアタマに染み渡る様に響きわたる。
「ひゃ…あ…はいぃぃ…」
その声を聞きながら、これからにいちゃんにされるコトを想像して…
ボクは…全身が期待と快感に疼いてしまうのを止められないでいた…
…続く…
後書と言い訳…
少し前夜華に投稿してたものの再録です。
このお話の続きのメドがたちましたので、最初から…と思い投稿しました。
続きも近日中にUPする予定です…出来たらいいなぁ…(汗
こんなのですが、突っ込み、ご指摘など頂けると有難いです。