▽レス始▼レス末
!警告!男女の絡み有り
18禁注意「彼女は男の子!? 後日談(GS)」ろろた (2004.08.25 23:14)

「ば……馬鹿な……」

男はそう言い地に倒れ付した。
この男は人間ではない。肌は石が何十何百も重ねたようであり、身の丈も二mを超えている。
その岩の様な男は腹に風穴を開けられ、どす黒い血を水溜りになるほど流している。

「しょ、勝者。横島忠夫」

烏天狗の審判が勝利宣言を上げるが、会場内はどよめきが包んだ。

横島忠夫は立っている。
しかし左腕はあらぬ方向に折れ曲がり、顔も誰か見分けがつかない程に腫れ上がっている。
不自然な立ち方、おそらく足の骨もいかれているのだろう。
衣服も血と泥でべたべたになっていた。

「兄ちゃん、横島兄ちゃん!!」

年の頃一五、六でブラウスにミニスカート姿の少女が観客席から飛び出し、横島に駆け寄った。
砂利に足が取られそうになるが横島の元に向かう。

「や……った…ぞ。ケイ……」

そうこの少女はハーフ猫又のケイだ。
ケイは黒髪のショートカットが血で濡れるのを構わずに横島を抱きとめている。

「インチキだ。こんな試合はインチキだ」

観客席の誰かが叫んだ。

「そうだ。そうに決まっている」
「人間なんかに負ける訳はない」
「人間なんかに、人間なんかに」

どんどんざわめきが大きくなり、暴動が起きそうになる。
が、

「止めぬか、お主等!!」

とある者の一喝でピタリと止まった。
ケイが声の主に顔を向ける。

観客席の上座に座っている男―老人に目を向けた。

「この死合方式は我等が決めた。そして横島忠夫が勝った。そこにどのようにして不正が行えるのか、答える者はおるか!!」

鼻は異様に長く、髪は白い。和装姿でただの爺に見えるがその瞳は爛々と輝いている。
この老人の男は天狗の嵐山(らんざん)、日本の妖怪の頂点に立ちこの集会の長である。
先程、観客が人間と叫んでいたがここには横島以外に人間は居ない。
何故ならここは妖怪の住まう城だからだ。

「ですが……」

とある妖怪が何か口を挟む。

「ふむ。ならばお主は岩角丸に勝てるのか?」

「そ、それは……」

妖怪が言いよどむ。
横島が倒したのは岩角丸という妖怪で石や岩、砂を操る事が出来る。
そしてこの場では嵐山の次の実力者だ。

「文句はあるまい。天狗・嵐山が言おう。この死合の勝利者は横島忠夫。何か言いたい者がおるならワシに言え」

ここまで言われたなら誰も文句は言えない。
言ってしまったら死が待っている。

(この胸の高鳴りは実に久しい)

嵐山は運ばれて行く横島を見てそう思った。
発端はこうだった。
女らしくなったケイに求婚者が殺到。
だがケイは人間―横島と結婚すると言い、納得がいかない求婚者の妖怪達は長に伝えたのだ。
『ただが人間に妖怪の雌はやれない』と。
人間と妖怪の確執は深い。人間が木を切り、森を開いていった為に妖怪は住いを奪われた。
その為に人間に深い恨みを持つ者も多い。
美衣の場合は既にケイを身篭っていた為に何もなかったが、集会の立ち入りは最低限にするように申し付けられた。
親子二人、誰も居ない深い森の中で住むのにはこういった訳があったのだ。
ハーフであるケイを欲しがるのは妖怪の雌が少なくなり、贅沢は言えなくなったからだ。

話を戻そう。
嵐山は横島が高名なGSである事を知り、死合で決着をつける事にした。
死合方法は一〇鬼抜き、だが誰もが妖怪中では実力者である。
岩を砕き、空を駆け、炎を操るのは当たり前といった猛者達だ。
横島は文珠ありで戦える事を許可してもらったのは僥倖であろう。

(しかも誰も殺さないとはな)

そう横島は死合した妖怪に勝っても殺さなかった。
岩角丸は腹を貫かれたが、妖怪は実に逞しく生命力は強い。
二、三日もすれば回復するだろう。

嵐山は笑みを隠しきれなかった。








それから一週間後。

「あんたホンマに人間?」

「当たり前だろ」

横島は不機嫌に答えた。
ここは妖怪の城の一室、横島は布団の上に座り、妖怪の医者から夜の検診を受けていた。
両腕両足、肋骨が折れていたのだ。幸い内臓には深いダメージがないのは幸いだ。
確かにあの怪我から一週間でここまで治ったら妖怪の言葉もしょうがないだろう。

「いやいや。感心しとるんや。妖怪にも負けない生命力やわ」

「……褒められた事にしとくよ」

横島は先程からチラチラと妖怪を見ていた。

「ウチが作った河童の秘薬や。怪我の治りもはようなる」

「確かに……切り傷とかはその日の内に治ったしな」

彼女は河童である。
先程から横島の視線が安定しないのは、その豊満な胸に吸い寄せられているからだ。
それは何も着ていないからだ。
河童の為、人間の倫理とかは知らないし裸なのが普通だからだ。

緑色の肌に頭には皿、背中には甲羅を背負っているが顔は美少女だ。
どうしても見てしまう、胸を。

「それじゃあ、また来るで」

「ありがとうございます。川子さん」

川子は手を振り、部屋から出て行った。


「おや? ケイちゃんやないか、そんな所に突っ立っていないで入りや」

「……うん」

襖の向こうで話し声が聞こえた。
横島がよく知っている女の子、ケイだ。

「何か怒ってない?」

横島は思わず聞いてしまった。
ケイは縦に細い瞳孔をさらに細め、全身から怒りのオーラが出ている。

「川子さんのおっぱいを見てた」

ギクッ!

横島は胸を押さえた。

「い、いや……」

「おっきい方が好きなんだ」

ケイが言葉を重ね、横島の言い訳を吹き飛ばした。
かなりお怒りの様子だ。

「す、すいませんでしたー!」

横島は土下座をし、謝り倒した。
そうケイの為に頑張ったのに自分がそれを台無しにしてしたまったと思ったからだ。

「ぷぷ……ははは」

だがケイは突然、笑い出した。
横島は不思議に思い、顔を上げる。

「騙したな……ケイ」

「だって、だって横島兄ちゃんがあまりにも可笑しかったんだもん」

「こうなったらこうだ」

横島はケイに掴みかかり、こちらに引き寄せる。
そして―

「うっ…ううっ……」

唇を奪った。
ケイは最初驚いていたが、すんなりと横島を受け入れた。

横島もケイの体が柔らかくなったので次は唇を割り、口内に舌を入れる。
ケイの口内で舌と舌が交わり、くちゅくちゅと水気の音が響いた。

「ぷはっ……」

唇を離す。
唾液が糸となり二人の間に橋が掛かった。

「あのね。横島兄ちゃん」

「どうした?」

少しした後、ケイが口を開いた。

「おいらの事、貰ってくれない?」

「え、それは!?」

「だ……抱いて欲しいんだ」

耳まで真っ赤にしてケイが言った。

「今からなのか?」

「うん。一週間前に兄ちゃんが死にそうになったのに、おいらは何も出来なかった。だからこうやって兄ちゃんを癒したいんだ」

想いを込めた告白。
横島は頷くしかなかった。



「兄ちゃんの大きいね」

「そうかな?」

二人は裸になりお互いの体を見つめていた。
部屋には文珠で『結』『界』と『防』『音』を発動させている。

ケイの大きいとは横島の股間の肉茎の事だ。
それは隆々と勃ちあがり、先端は臍まである。

「おいらのは小さいんだ」

「どれどれ」

ケイは布団の上に腰掛け、横島も屈みケイの肉茎を見る。
確かに小さい。大きさは小学生ぐらいだろうか。
勃っていても先端は皮が被ったままで、陰毛は産毛程度にしか生えていない。

(嫌な感じはしないな)

横島はそう思った。

「にゃっ!? 兄ちゃん」

「いいから俺に任せろ」

横島はケイの肉茎を握り、まじまじと観察した。
玉も小さくビー玉ぐらいでその下には女性器がある。
ケイは両性具有と呼ばれる存在なのだ。

ワレメは縦スジと言っていい程、一本の線だった。
わずかにビラビラが少し見える。

(うわあっホントに俺のが入るのか?)

自分の肉茎とケイの縦スジを見て思った。
あまりにもサイズが違う気がする。
横島はまだ女性の経験はなく、ビデオと本で得た知識しか持っていない。

「ケイ、楽にして」

「うん」

ケイは股を開いたまま力を抜く。
悩んでもしょうがないので行動に移す事にした。
左手で肉茎を右手でワレメに刺激を与える。
ぎこちないのはしょうがない。

「どうかな?」

「変な感じがする。多分、気持ちいい」

やはり片手ずつだと上手くいかないので一つずつ攻める事にした。
先ずは肉茎、これなら横島は手に取るように分かる。

「にゃっ!?」

横島は皮を剥き、肉茎をしごく。
玉も同時に揉んでいく。

「駄目!! 出ちゃうっ!!」

ぴゅっと先端から精液が飛び出した。
横島は平然とそれを受け止めた。嫌悪感は全くない。

「薄いな……」

精液が偶然、口元にかかったのでそれを舌で舐め取っての一言。
そう薄かった、自分のはとても鼻につく匂いだがケイのは薄く匂いもきつくない。

(おっ)

再びケイの股間を見たら、ワレメが濡れていた。
顔を近づけ、舌でワレメを舐める。

「にゃうんっ!?」

またケイの嬌声。こんどは女らしい声で鳴いた。
横島は自分の愛撫で悦んでいると思い、今度は丹念に舐めていく。
同時に指を這わせる。

小さなお豆を発見した横島は指で優しく解していった。

「ん、ああっ……ああっ」

ケイの声が大きくなる。
それにワレメから大量の愛液も滲み出て来た。
さらに横島は舌と指の動きを激しくする。

「にゃあああああっ」

ケイが一際、大きな声を出し体を痙攣させる。
肉茎からも精液が迸った。
 
(イッタみたいだ)

横島は自分の手で愛する女の子を絶頂させた事に感動した。



「ケイ、挿れるよ」

「うん。来て兄ちゃん」

しばらくしてケイが落ち着いてから正常位の体勢を取った。
指でワレメを広げ、亀頭を当てる。

「んっ!?」

「んにゃあっ!?」

先端が膣に入った所で止まってしまった。
膣の肉が肉茎を押し返そうとしている気が横島にはした。

「ケイ、大丈夫か?」

何とも間抜けな質問だがこう聞くしかない。

「お、おいらは大丈夫だから、もっと中に入れていいよ」

「ごめんな。痛い思いをさせて」

「ううん。おいらは横島兄ちゃんが大好きだから……一緒になりたいんだ」

横島は意を決し奥まで貫いた。

「にゃあああっ!!」

ケイが苦しそうに悲鳴を上げる。
横島は苦しいだろうと思い、腰を止める。

「す……ごいよ。おいらの中、兄ちゃんので一杯だ」

「もうちょっとだからな」

横島はケイの小振りな乳房を揉む。
少しでも苦痛が和らぐようにと考えた末の結果だ。

手の平全体を使い揉み、指で乳首を軽く摘む。
それを緩急をつけながら繰り返す。

「兄ちゃん、何だか気持ちよくなってきた……」

「おっぱいの方?」

「うん。それもあるけど中がだんだん熱くなって来たんだ。だから動かしてもいいよ」

「……分かった」

労わるようにゆっくりとピストン運動を開始する。

「いいよ。兄ちゃん」

少しづつ腰の動きを早くしていった。

(出そうだ)

横島が呻く。

「ケ、ケイ。出してもいいかな?」

「き、来て。おいらの中に出して」

それを聞いた瞬間、横島は残っていたわずかな理性を捨て、猛然と腰を叩き付けた。

「ケイ! ケイ! ケイ!」

「兄ちゃん! 兄ちゃん! 兄ちゃん!」

「ううっ!!」

「んにゃあああああっ!!」

横島は堪らずケイの膣の中に精を解き放った。
ケイも小さな肉茎から精が迸り、横島の腹と自身の体を汚した。

「大好きだよ。横島兄ちゃん」

「俺も大好きだ。ケイ」

この後、一晩中、横島とケイはお互いの体を貪り合った。

やはりというか何というかケイが妊娠、二人は結婚する事になった。




あとがき

これは焔様のHP『火群の住処』の小ネタ掲示板で投稿した『彼女は男の子!?』の続きです。
18禁を書いてみたくなり、この場に投稿させてもらいました。
何分、サイトを跨っており何か問題がありましたらお申し付けください。
直ちに削除いたします。






△記事頭
  1. やはりケイの気持ちを無視して求婚なんぞするやつらはいちゃもんつけてきますか。でも一番にたってる人はそんなゲスなやつらとは一線を画してますね。
    天狗と聞いた時はシロタマの時の天狗かと思ってましたが、どうやら別人のようで。でも天狗どうしで話が伝わって語り合ったりしてるかも。
    妖怪の薬といえばかっぱですよね!そして横島の回復力はあいも変わらず人外である、と。ケイとの逢瀬で煩悩パワーもたまったし次の日の朝には完全回復してまわりをおどろかせてたりして。「何ーー!?もう治ってる!」「すげえぜ!なんてやつだ!」とか言われてそうだ。
    あっ、それと。当然鼻の効くやつらなんか普通にいるだろうから交わったことはもろばれですな。
    九尾(2004.08.26 00:05)】
  2. >「あんたホンマに人間?」
    横島君はケダモノですが?(それ以上でもなくそれ以下でもないw)

    ケイちゃんは子供でふたなりな上に妊婦。‥‥‥横島君凄〜い♪
    紅蓮(2004.08.26 03:33)】
  3. オトコのコの方はちっちゃい…オンナのコよりみたいですね、ケイの身体。
    実在する両性具有のヒトも、オトコかオンナどちらかの方によってしまうみたいですし…

    それは兎も角、贅沢はいえないとかいう理由でケイを欲しがる妖怪等も勝手ですなぁ…
    しかしそれだけ切羽詰てると言う事でしょうか…

    横島君とケイには、幸せになってもらいたいものですな。
    偽バルタン(2004.08.26 06:49)】
  4. 横島は本当に人間かどうかは置いといて(笑… 裏設定で実は先祖がえりの妖怪だとか言われても誰も驚かないでしょうし…

    妖怪の城の中でもかまわずヤレてしまう横島君にはすごいと思いました…だって、色んな能力で覗かれてそうだし(笑

    二人の幸せな生活に幸あれ、ですね。

    朧霞(2004.08.26 20:09)】
  5. 遅くなりましたレス返しです。

    >九尾様
    横島の回復力は妖怪も一目おくでしょう。
    行為の匂いでばれても横島自身が勝ち取ったんですから、いいと思います。

    >紅蓮様
    改めで読むと横島が鬼畜っぽく感じますね。

    >偽バルタン様
    妖怪の雌が少ないは人狼の里がヒントです。
    あそこはシロ以外、女の人の描写がなかったですから。
    横島とケイは幸せになりますよ。

    >朧霞様
    原作で例えば、先祖に妖怪か魔族がいても不思議ではない気がします。
    両親もある意味、超人ですから。
    色んな能力で……そうですね、覗かれている可能性もありました。
    ろろた(2004.08.26 22:24)】
  6. まずは管理人として。
    サイト間の越境(?)についてですが、夜華閉鎖に伴う混乱もありましたから、特に問題視はしておりません。

    ただ、これは ろろた氏にというわけではなく、これからの話として。
    今後(つまり夜華閉鎖による混乱が一応、収束して後)開始される(シリーズ・連載については、18禁シーンだけを当サイトに投稿されるようなことはおやめください。
    シリーズそのものを当サイトで連載していただきたい、ということです。

    また、現在でも他サイトで連載されている作品の18禁シーンについては、「連載の中の1話」だけを投稿されることは禁止します(今回のような外伝、エピローグ的なものならOKとします)。
    ただし、連載そのものを移転されるのであれば、特に問題はありません。

    以上、よろしくお願いいたします。
    米田鷹雄(2004.08.27 01:00)】
  7. んでは、一読者として。
    なるほど、ショタとロリ兼用ですね!(まて
    そりゃぁ、1日中でもしていたくなるでしょう(断言)
    横島の煩悩と精と、尽きるのはどちらが先か!?
    米田鷹雄(2004.08.27 01:02)】
  8. 米田様、わざわざレス返しありがとうございます。
    上記の件、承知致しました。
    そして今回は失礼な事をしてしまい申し訳ありません。
    私の連載で「狐と狼と青年の生活」はここで一話から再開しようかと思っております。どうやら18禁がいいなのはここだけみたいなので。
    ろろた(2004.08.27 07:23)】

▲記事頭


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