まず、「Night Talker」開設おめでとうございます(^^)
私も心機一転して、拙作を大幅に改訂して投稿することにしました。これからも皆さん、よろしくお願いしますm(_ _)m
私の連載作品である『エリア88』と『GS美神』の融合再構成もの『エリアナイトフラワー』ですが、今のところ改訂作業に忙殺されていまして正式投稿が何時になるか解りません^^; それの代わりと言ってはなんですが、昔書いた作品を漁っていて発掘しましたSSS?を再掲載します。この作品は約二年前、小ネタ掲示板が出来たてのころに書き込んだものです。当時まだ正式投稿せず、小ネタ掲示板で連載していた『エリアナイトフラワー』のパロディですwその時、EDITHさんが書き込んでくれたエリアナイトフラワーに対するレスを切っ掛けに産まれた作品です。
なお、この作品ははっきりいって『エリア88』を知らない人にはサッパリ意味不明です>マテ
それと、この作品は『エリアナイトフラワー』のワンシーンのように見えるかもしれませんが、連載が続いてこのシーンに繋がるかどうか微妙です(ぇですので、あくまで別作品としてみていただけたら幸いですw
「忠夫坊主・・・坊主・・・なあ・・・坊主・・」
ふかふかのベッドで心地よい安眠を貪っていた横島は、不意に誰かに呼ばれた気がして目が覚めた。隣にはルシオラが穏やかな寝顔を見せている。
「だれだ!?」
「よう・・・忠夫坊主」
ベッドから半身を起こした瞬間、目の前の庭に面した窓の外に、見覚えのある影が不意に現れた。
「マーロウ!!」
驚愕で目を見張る横島の前に現れたのは、かつて灼熱の砂漠で共に死線をくぐり、ついに帰らぬ存在となってしまった、一頭のマスチフ犬・・・世界最高のGS犬「マーロウ」だった。
「そこにいる別嬪の嬢チャンは、お前のかみさんかい?」
死んだはずの仲間を前にして呆然とする横島を他所に、マーロウは視線と鼻先で横にいるルシオラを指し示す。まだ混乱から抜けきれないでいる横島は、マーロウの目の動きに追従して頭をめぐらせ、隣でスヤスヤと眠りつづけているルシオラを見やった。
「えっ?ああ彼女かい?彼女はルシオラというんだ・・・」
「そうかい・・・よかったぜ・・・坊主は幸せになれたんだな・・本当によかった・・・」
「マーロウ?」
「邪魔したな・・・いや、おめえさんがどうなったか、どうも気にかかってな・・・。まあ良かったぜ・・幸せそうでな・・・」
マーロウは満足そうに一声唸ると、踵を返した。
立ち去ろうとするマーロウの気配を察し、横島は慌てて叫ぶ。
「マーロウ?待ってくれ、マーロウ!!」
「じゃあな・・・忠夫。今度は本当にさよならだ」
「待ってくれ!俺はお前に前から言いたい事があったんだ!!」
慌てて窓へ駆け寄ろうとするが、体が金縛りにあったように動かない。
「あばよ・・・忠夫・・・」
「マーロウ!!」
横島の叫びもむなしく、マーロウは現れた時と同じように、不意に消え去った。
マーロウの姿が消えるのと同時に、すっと横島の金縛りは解ける。慌てて窓にかけより、鍵を開けて裸足で庭に飛び出したが、あたりにマーロウの姿はなかった。
「・・・どうしたの・・・ヨコシマ?」
横島の叫び声で目が覚めたルシオラが、体を起こし、訝しげな声をあげる。
しかし呆然と庭に佇む横島の耳には、ルシオラの声が届かなかった。そのまま芝生の上に膝をつき、がっくりと前のめりに両手をついてうな垂れる。暫らく瞑目して固まっていた横島であったが、やがて血を吐くような声でうめいた。
「・・・マーロウ・・・俺、前から言おう言おうと思ってたんだけどな・・・マーロウ?お前が何を言ってるのかサッパリ解らないよ?・・・お前の態度や顔つきで、なんか重要な事や、深い内容の事を喋っているのは察しがつくんだが・・・俺はド○トル先生じゃないんだから犬語は解らないよ」
・・・・・・・化けて出てまで伝えたマーロウの思いは、横島に全く伝わらなかった。 ちゃんちゃん♪
というわけで、
フーバー:マーロウでしたw
この配役の発案者は、EDITHさんでした・・・。『エリアナイトフラワー』において、フーバー役をマーロウにするかどうかはまだ決定していませんが、折角EDITHさんに出していただいたアイデアですので、できる限り尊重してみたいと思います。
それでは、これからも本編『エリアナイトフラワー』共々よろしくお願いしますm(_ _)m