インデックスに戻る(フレーム有り無し

▽レス始

!警告!壊れキャラ有り

「ダメットさんシリーズ:ダメットさんは手段を選ばない乙女さんなのです(fate/hollow )」

WOO (2006-07-03 10:38)

ダメットさんシリーズ:ダメットさんは手段を選ばない乙女さんなのです。

ダメットさんは魔術師さんです。呪文よりも拳が飛んでくる乙女さんなのです、ちょっと疑わしい気もしますが宝具を使えるサーヴァント並みの魔術師さんです。
何故封印指定されないのかちょっぴり不思議です。
まぁ、ダメットさんだからでしょう、ドジっこ性質を保持しているから協会の方たちも後にも先にも居ないだろう唯一無二とは思えなかったかもしれません、思いたくなかったのかもしれません。
ダメットさんはバゼット・フラガ・マクレミッツ、二十三歳の乙女さんです。

乙女さんなので、恋したりもするのです。
衛宮君のお宅で、街中で、思慕の情を捧げる相手を見掛けると真っ赤になってしまうぐらい乙女さんなのですよ。
でも、気になってストーカー行為を働いてしまう位おちゃめさんなのです。
ダメットさんなのでしっかり気付かれていたりするのですが。

「虫唾が走るが。私の都合で呼び出したのだ、礼を言おう」
「なぁ、アーチャー、其処の金ぴかよりも偉そうだぞ」
「嫌ですねぇ、お兄さん。僕は謙虚ですよ」
「お前ら注文は?」
アーチャー、士郎、小ギル、ウェイターのランサー、白、赤、金、青のカラフルな頭をもっていらっしゃる男性陣四人集です。他にも居ますがバーサーカーさんとか大ギルとかヘタレとかでお話にはなりませんね。
「さて、本題に入るが」
「待て、そもそも何で呼んだ」
「そうですね、僕も知りません」
「いや、だからお前ら注文」
「少々困ったことになっていてな」
「うわ、こいつ。無視する気だ」
「ですね」
「だから、注文。って注文する気ないだろ」
と、職務を無視されている槍の人が少しお怒りです。
小さな金ぴかが高いお茶とお菓子を三人分注文してくれましたが、その後仕事に戻ることは赦されませんでした。後に一時間分の自給が引かれたそうです。
可哀想ですね、後日飼い主に稼ぎが悪いと嫌味をネチネチ言われたそうです。

「で、アーチャー、用事は何だよ」
「ふん、あれだ」
白なんだから黒なんだか判らない弓の騎士が示した先には黒紫のスーツに赤い髪、なき黒子にサングラスの女性、勿論ダメットさんです。紅茶を啜ってこちらを窺っているようですね。
どうやら気付かれていないつもりなのかさりげない風を装っていますが。
「何だ。バゼットじゃねぇか」
槍の人が嘗てのマスターの名前を呼びますが。
「ランサーのマスターさんがどうかしたんですか。フェイカー」
突っ込むとバゼットは元マスターで現マスターではないんですけどね。
「どうも最近な――――

と、アーチャーさんことフェイカーさんが語ります、最近身の回りに怒ることの数々を。

最初の異変はふと振り向くと後ろにダメットさんが居たことだそうです。視線を感じて振り返るとサングラス姿のダメットさんが必ず居るのです。
首をかしげて捨て置くと、特に害もありませんでした。よって放置です。

次はマスターの凛さんに異変がありました。
「アーチャー、ご飯〜」
ソファに寝そべりながら凛さんが命じます。
サーヴァントを何だと思っているのか問い詰めたいアーチャーさんでしたが無駄ですので諦めています。皆さんも凛さんだからなぁといった顔で納得しいたりします。
渋々と買い物に出たのですが、屋敷に戻るとボコボコにされた凛さんが部屋の隅で震えていました。
アーチャーさんを見るとガタガタと震えて言うのです。
「御免なさい――エンドレス――」
以後待遇が改善されたのですが、凛さんの傷は誰かに思い切り殴られたものでした。

相性の悪いアーチャー同士、大ギルと小競り合いをした後。
遠くで「後より出でて先に断つもの(アンサラー)!!」との声が響きました。
「我が何をした!!」
という悲鳴も。
どうにも王様の宝物庫もそもそも到達する前に迎え撃たれるとどうにもならないのでしょう。ゲイボルグを使っても共倒れがやっとでしょうし。

「そういやぁ、最近姿見ねえと思ったら」
「遠坂の奴最近どうも優しいと思った。あれは怯えていたんだな」
「お兄さんとフェイカーって一緒ですからねぇ。そう言えばフラガラックをしこたま喰らっておっきい僕引きこもっているのですよ」

はぁ、と溜息をつく皆さん。

「他にも――
まだあるんですか。

物がなくなるそうです、投影したものだとか、料理道具とか、衣服とか。
魔術師の館である遠坂凛の居城から。何の痕跡もなく。完璧に。
そのことを告げられた凛さんは真っ青な顔でいいました。
「なんて――デタラメ」
そして衛宮君の部屋に引き篭もりましたとさ、家ではなく部屋に。

どうですか士郎さん、凛さんのお味は。

―――ノーコメント。
―――赦しません。お味は。
―――………可愛かったです。
―――どんな風に。
―――………怯えた遠坂が甘えてくるのはすっごく。
―――プレイ内容は。
―――………。
黙秘ですか。

お話は戻ります。
凛さんの居なくなったお屋敷を維持するのは家政婦のサーヴァント、ハウスキーパーの仕事です。
掃除をして、各種支払いをして未来を知っている英霊さんがインサイダー以上のずるい取引満載の資産運用をして。村○ファンドの銘柄を事前に空売りするのは反則ですよ、バトラーのサーヴァント
一家に一台バトラーサーヴァント、ギルの黄金率をみにつければ最優のサーヴァント。
そのバトラーが管理するお屋敷に何時の間にかダメットさんがいました。

―――という訳だ」

「いや何がという訳だ。ちっとも判らない」
「ふむ」
思案するようにアーチャーが俯いて。
「そもそも何の相談なんです。フェイカー」
「そうだろ、何だバゼットの奴を俺に引き取れってか」
ポンと手を打って。
「そう言えば言ってなかったな」
小ギルはアーチャーさんと士郎君を見て思いますやっぱりおんなじなのだと。
うっかり属性ならぬ、抜けてる属性。
「しいて言えば。ランサー。週末この店を予約したいのだが、貸切だ」
「まぁ、いいぜ、店長に聞いてきてやるよ」
と言って奥に引っ込んで一分も断たないうちに許可をもらって戻ってきます。もしかしてランサーを雇うぐらいですから軽い人なのかもしれませんね、店長。
「ギルガメッシュはカレンに予約を教会の使用許可だ」
首をかしげていいですよと答えるギル、どうせ誰も来ないですし、信者の参拝はないらしい。今の管理者が悪いのか前の管理者が悪いのか。
「衛宮士郎は、………」
項垂れて。
「凛に伝えてくれ、もう君のサーヴァントでは居られないと」
何故か最後の一言に了承がなく、広がってしまう沈黙。
「私はバゼットの夫になる」

週末、旧言峰教会、現オルテンシア教会にて婚礼の儀が執り行われました。
パーティーはランサーの喫茶店で貸切です。
何故か教会に殴りこみをかけようとする凛さんを士郎君と騎士王さんが羽交い絞めにしたり。騎士王さんはガンドの盾でしたが。ダメットさんが微笑むとガタガタ震えだしたり。
ブーケを受け取った凛さんに次は士郎君とですねと言われると真っ赤になって慌てたり。
黒桜さんがこの世全ての悪を纏いかけたり、ライダーさんが食われかけたり。
カレンさんが逆レイプで孕むだなんて勇ましいのね、という皮肉すら笑ってスルーの笑顔のダメットさん。嬉しそうにドナドナでもかかっているんじゃないかって感じの新郎さんと腕を組んでいます。
まぁ、弓のひとなのですけど。

つまり逆レイプ仕掛けられて子供が出来ちゃったのです。
新居は凛さんのおうちですが。

追記、ダメットさんが喫茶店に居たのは射止めた弓の人が浮気しないかどうかの監視のためだったそうです。
士郎君を見ていると不安になりますからね。


後書き、続くか続かないか判らない短編連作。

ダメットさんシリーズ

もしかして続いたらダメットさんの子育て談義、とか、ダメットさんの凛さんおちょくり計画。


△記事頭

▲記事頭

G|Cg|C@Amazon Yahoo yV

z[y[W yVoC[UNLIMIT1~] COiq COsI